ふたつめは、その収録作業がSAGプロジェクトであるかどうかによります。
SAGとはthe Screen Actors Guildの略で、アクターズユニオン、つまり俳優の労働組合のことです。
音響制作会社がSAGに登録している俳優を起用する理由としては、登録している俳優の演技の質が確実であるという保証があるからです。ただし、SAGに登録した俳優は、SAGが認めていないプロジェクトに参加することは禁じられています。
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俳優にとっても、SAGプロジェクトの仕事をしていくとSAG履歴(経験値)が増すことにより、保険などの手当てが優遇されます。ただし、1年にある一定時間以上の仕事をこなしていなければ、こうした恩恵には預かれないそうです。
私の聞いた限りでは、ADVとFUNimationの現地版制作プロジェクトではSAG登録俳優を起用したことはないそうです。
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ただし、ここのところ業界内、特に声優たちの間ではSAGに登録するメリットが果たしてあるのかどうか、疑問視する声も上がっているようです。ギャラの数パーセントを登録料としてSAGに収めなければならないからです。 声優が別の芸名で仕事を請け負う場合も、このSAGとの兼ね合いによるものが多いと考えられます。ですので、同じ声でもクレジットを見ると「あれ?」ということがあるのです。
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こころのつぶやき:
以前「アメリカの声優はウマくない?」の回でこちらの声優の技量について述べましたが、その理由のひとつにやはり「ギャラが低すぎる」ことが関係していることは確かです。
声優がこなす様々な仕事の中でも、アニメの吹替え作業の対価は低いといえるでしょう。ただし最低賃金はこれだけ、と聞いてそれが果たして日本のものと比べて高いのか安いのか、私には判断できません。
日本でも新人声優の場合、ギャラが高いとは言えないでしょうし、それでも声優を目指す人は多くいます。その層の厚さが質を支えている、と言えるのではないでしょうか。(逆にベテラン声優を避け、経験の少ない声優を多く起用することにより、コストは下げられても質向上には結びつかないのでは?という懸念も出てきますが…)
アメリカでは映画俳優を目指す層は厚くても、アニメ声優を目指す層はまだまだで、結局は耳慣れた声をあちこちで聞く、という状況になっています。
ただし、この人うまいな、と思わせる声優さんも確実に出てきています。
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以上のことから、声優がSAGに登録することはあっても、どこか特定の会社に「所属する」ということは通常ないのです。
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さて、皆さんは声だけでアメリカの声優を聞き分けることができるでしょうか?
ひょっとしたら自分の気に入った声優が他の名前で別作品に出ている可能性もありますから、機会がありましたら耳をよく澄ませて聞いてみてくださいね。
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| ではまた次回。 |
| Ciao, |
| Romy |
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