どもロミです。
このコーナーがはじまって以来、皆様から様々なご質問をいただいていますが(ありがとうございます)、今までお答えしてるのって、ほとんどアニメに関してですよね。なんと今回ははじめて漫画についてのご質問です!
学生さんからの質問:
日本の漫画が世界各国で翻訳され、人気があるとの情報はよく聞きますが、具体的な売り上げというか、発行部数はどれくらいなんですか?
よく売れているという話はよく聞きますが、具体的な数値はあまり目にしたことがありません。
日本語以外の言語で書かれた(翻訳)日本産の漫画と、日本語のまま海外で売られている漫画の総発行数を教えてください。とは言っても海賊版の方が多そうですが。
一番売れているのがスラムダンクなのかドラゴンボールなのかも気になります。
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海外で日本の漫画人気が沸騰中!などとよくニュースや新聞雑誌などでも紹介されてますよね。でも実際に売れている数がどのくらいなのかわからなければ、それってホントなの?と思えてくるのも当然なわけで…
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ズバリご質問にお答えするならば、
一般読者が具体的な発行部数を見る機会はほとんどありません。
なぜ数字が表に出てこないのか?それには理由があります。
エンドユーザーである一般読者にとっては、発行部数というのはあまり関心のない数字だからです。
だって、店先で単行本を手に取ったとき「あ、この作品累計100万部以上売れてるから買おう」なんて買い方誰もしないですよね?
そういう買い方をするのは、実は書店なのです。
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こころのつぶやき:
日本国内ではよく見かける具体的な数字。電車の中吊りや書店のポップや単行本の帯に「発行部数100万部突破!」などの煽り文句を見かけます。
隣の人が何を買っているのか、つい気になってしまう日本人気質がこうしたポップを生み出しているのか?あるいは、100万だとか1000万など、いかにも「ポピュラー」な雰囲気を出せるアイテムとして、使用しているのかもしれません。
後述しますが、こちらではベストセラーであることは言っても、具体的な数字を出すと「え?そんなものなの?」となってしまうため、出さない/出せないのかもしれません…
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さてこの具体的な数字、なかなか一般読者のところには届かないのですが、書店を含め出版業界内ではわりと引き合いに出されたりしています。特に売れている作品の場合には、その発行部数を宣伝文句やアピールポイントとして使うこともあります。
業界ニューズレターやプレスリリースを注意深く読むと、人気作品の累計発行部数なども書かれていますので、もし目に触れる機会があったらよおーく探して見てください。
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では今回は「鋼の錬金術師」を例に見てみましょう。
最近では「鋼の錬金術師」(以下「鋼」。英語タイトルはFullmetal Alchemist)が2005年米国コミック売上1位になったとアニメ!アニメ!さんが報じています。
http://animeanime.jp/news/archives/2006/08/20051829.html
この記事の情報ソースとなっているBookstandardは、売上ランキング情報を提供しています。
http://thebookstandard.com/bookstandard/search/article_display.jsp?vnu_content_id=1003019746
また、そうしたデータの解説記事なども掲載しています。
A Look at Comics & Graphic Novel Chart Toppers: 2005-2006
この解説記事を注意深く読むと、具体的な数字が記されています。鋼は2006年8巻までの累計売上が181,000部とされており、1巻の売上平均が22,625部となります。
2万2千部…これが果たして多いか少ないか。アメリカで1万部以上の売上はヒットと言われるなか、十分ではないでしょうか。
*上記鋼の錬金術師の売上げ部数については追加訂正情報があります。
下記の情報を参照ください。
鋼の錬金術師で日米比較再計算〔訂正と追記〕
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ただ、こうした数字を日本のものと比較してしまうと、もちろん「これで売れてるの?」という感覚は拭えません。
逆に言うと、日本市場がバケモノなみに大きいのです。ちなみに日本国内で鋼は現在14巻まで出ており、累計2千万部売上げてますから、1巻平均約1,430,000部。桁が違うとは、まさにこのことで。
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話をもとに戻しますが、書店はとにかくどの作品が売れ筋なのか把握したいので、出版社もマーケティングする際に数字を最大限に活用します。出版社がリテーラーなどに配布する作品カタログなどには、よくこうした発行部数や売上部数、さらに様々なメディア展開を示した情報が載っています。
ただ、こうした資料は業界内向けなので、一般読者の手元に届くことはまずありません。
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ここで一言:
こうした具体的な数字は、専門会社が取り扱っており、数字は機密事項として取り扱われます。
ニールセンブックスキャン(Nielsen BookScan)などがよく知られていますが、企業はこうした調査報告サービスに対して購読料を支払っているのです。 http://www.bookscan.com/about.html
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こちらで一般読者がよく見かけるのは、むしろ、××順位でトップ××位内に入ったとか、ランキングの方ですね。
日本でもそうだと思いますが、数字より順位の実績が重視されています。こちらの方がわかりやすいからでしょうね。
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USATodayのトップ150リストもランキング情報としては有名です。これは、グラフィックノベルだけでなく、書籍全般の売上ランキングですから、このリストに登場するだけでも快挙なのです。
最近ではNARUTOやフルーツバスケットがランクインしているニュースが報じられています。
フルーツバスケット14巻 全米ベストセラー24位
追加情報あります下記のリンクを参照ください。
第14回具体的数字アップデート情報
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| その2に続く スラムダンクとドラゴンボール |
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