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番組を決めるのはキミだ
ひとつ興味深いのは今年8月5日の「Have it your way contest winner’s night」と呼ばれている放送スケジュール。これは局主催のコンテストに参加すると、選ばれた視聴者の一人が放送予定を自由に決めることができるというもの。
今年はアニメファンが選ばれたらしく、このようなラインナップとなりました:
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11PM-2AM - FLCL (entire series)
2AM-3AM - Cowboy Bebop (The Real Folk Blues, Parts 1 & 2)
3AM-4AM - Trigun (Rem Saverem, Under the Sky So Blue)
4AM-5AM - Paranoia Agent (Double Lips, Happy Family Planning)
5AM - Fullmetal Alchemist (Mother)
5:30AM - Samurai Champloo (Tempestuous Temperaments)
(カッコ内はサブタイトル)
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ここにあがっている作品自体はすべて以前カートゥーンネットワークで放送されたことのある番組です。
やはりカウボーイビバップとトライガンは旧作にも関わらず、欠かせない作品(ソウルアニメ?)なんだなあ、と思わせます。
また「クレヨンしんちゃん」が試験的に数話放送され、反響が良ければ作品のレギュラー放送を検討するようです。
がんばれ、しんちゃん。私は英語でキミの劇場版を見たいゾ。(笑)
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アメリカ再放送事情
Adult Swim枠の番組は深夜枠にあたるわけですが、さらに深夜に同じ話数をリピート放送しています。アニメに限らず実写でもそうなのですが、こちら特有の放送形態として「ループ放送」があります。
これは人気作品がひとたび生まれると、半永久的に再放送を続ける、というものです。
上述のビバップとトライガンがその最たる例でしょう。最終話が放送されたと思ったら、また次回は1話に戻っている、というものです。(大阪では「じゃりン子チエ」が以前ループ放送されていた、と聞いています。)あるいは作品の人気を保つために新作エピソードができるまで、リピート放送して視聴者の目を惹き付けておく、というものもあります。(半年新作、半年再放送というかたち。アメリカの実写ドラマはほとんどこの方式。)
「鋼の錬金術師」がそのいい例で、2クール1〜25話までを第1シーズンとして放送した後、26話〜51話の第2シーズンが始まるまでの半年間、第1シーズンをリピート放送していました。シリーズの冒頭を見逃してしまったファンにとっては嬉しいシステムですね。(制作者サイドにとっても嬉しいシステムかも!?)
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ここで一言:
再放送は英語でrerunと言います。さらに毎日かかる再放送のことをこちらではストリップ(strip)と呼びます。正しくはweekday daily stripなのですが…記事の見出しなどで「’(作品名)’ Goes to Strip」があるとギョッとしますよね。
(例えば: http://www.icv2.com/articles/news/9320.html)ちなみにAvatarはアニメの影響が色濃く出ている健全な子供向け番組です。(笑)
元々はcomic stripから来ている言葉だと思います。コマ続きのマンガ(comic)を長細い帯状(strip)に新聞などに連載したことが語源です。
こちらの新聞は日曜版がめちゃくちゃ分厚いのですが、コミックセクションは1つにまとめられSunday stripと呼ばれています。対して毎日連載の場合はdaily stripと呼ばれていますので、同じ平日の再放送もそう呼ぶようになったのでしょう。
私は最初strip off(はぎ取る)という表現もあることから、番組が「枠からはずれる/はずされる」という意味だと思っていました。
実際はまったく逆で、毎日放送がかかるということはそれだけ視聴者に対する露出時間が増えるので、番組にとっては喜ばしいことなのです。ただ、この再放送も話の途中だろうが何だろうが、局の都合で簡単に終ってしまうことがあります。
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さらにこころのつぶやき:
日本のアニメが当初米国輸入されなかった理由のひとつに「話数が足りない」というものがありましたが、これはこのdaily stripにかけるには50話以上必要、との基準があったからです。
カートゥーンは子供の見るものとの固定観念が働き、毎日学校から帰宅後、TVを見る習慣をつけてもらう→習慣化させるには、できるだけ長い間同じ番組を放送し、馴染んでもらわなければならない→従って話数の多い方が好ましい、というロジックなのです。
最近は、この傾向は薄まってきてはいますが、それでも1年ものやそれ以上の作品が歓迎されることに変わりはありません。
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流動的な番組編成
北米では日本に比べ、番組放送スケジュールは非常に流動的です。同じカートゥーンネットワークでアダルトスイム枠でも、放送時間を変更されることが度々あります。
これは作品の人気度と局の方針と戦略に左右されるところが大きいです。(いわゆる大人の事情というやつでしょうか…)
今期の傾向としては、和製アニメは同じAdult Swim枠でもさらに深夜の時間帯にシフトしています。以前は11時半からだったのですが、今期は午前零時からのトリニティ・ブラッドからとなっています。これはカートゥーンネットワークがコメディ作品に力を入れているからだと言われています。BLEACHも零時半からです。
しかし遅い時間帯というのは、ひょっとして悪くないかもしれません。ターゲットである中高生は背伸びをしたいお年頃。
私も深夜番組だった”Live from New York, it’s Saturday night!”で有名なサタデーナイトライブなどをリアルタイムで見てましたから。学校では翌朝、サタデーナイトライブネタで盛り上がったりしていましたし、パーティでも「時間だ!」と皆チャンネルを合わせていました。「クール」で「大人向け」とされるアニメはそうしたティーン特有の心をくすぐってくれる存在であり、BLEACHやトリニティ・ブラッドはその真骨頂と言えるでしょう。
日本とアメリカではTVの放送形態が多少違うところもあったりしますが、それでも見慣れた画像が流れてくると、コンテンツ産業とは各国の事情に合わせて確実に視聴者のもとに届けるものなんだなあ、と実感させてくれます。
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| ではまた次回。 |
| Ciao, |
| Romy |
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