ども、ロミです。前回、宗教の要素が入ったものでもすでにケーブル放送されて人気の作品を少しご紹介しましたが、あとになって「トライガン」のことを思い出しました。
ウルフウッドという牧師が「パニッシャー」と呼ばれる十字架型の飛び道具を愛用しており…こちらではコスプレーヤーがよく十字架(パニッシャー)を背負ってます。「トライガンを知らない人が見たら、どう思うんだろう?」と常々思っていました。
では本日の質問に移りましょう。 |
まつさんからの質問:
以前、ルパン3世のルパンがBoss、次元がWolfと呼ばれてたことがあると聞きました。日本アニメのキャラクター名が、英語版では変わってしまうことがあるんでしょうか?
あるとすれば、外国人が発音しやすいようにするため?それとも?また、有名キャラクターで妙な呼ばれ方をしているものなどがありましたら知りたいです。
フランスの友人から、シティーハンターの冴羽りょう(*)は当初、Nicky Larsonとなっていたとか聞きました。冴羽のパートナーの香はLauraだったそうです^^;
*りょうはけもの編に寮
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「Boss」と「Wolf」ですか、それは「カリオストロの城」の旧英語版ですね?^ ^
正確に言うと、ルパンが「Wolf」という名で、次元がルパンを「Boss」と呼んでるんです。日本人はほぼ誰でもルパンファミリーが各人基本的に一匹「狼」であり、一時的に協力しあっている(最近はそうでもない?)だけの連合グループであることを知っているので、次元がルパンを「ボス(上司)」と呼ぶなんて、考えられませんよね。
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最近では少なくなりましたが、日本アニメがアメリカに渡ってきた当初、日本名がWASP風に変えられることは普通に行われてきました。
現在でも、マスマーケットで子供向けの作品にはその傾向が見られます。中でも一番有名なのはポケットモンスター、最近では遊戯王でしょうか?
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■ 美少女リン・ミンメイが三角関係で悩む相手は、一条輝と早瀬未沙ではなく、Rick HunterとLisa Hayesなのです。
またこれは有名な話ですが、アメリカで「Robotech」として知られ、今でも根強いファンがついている*この作品は、日本では元々3つの作品でした。「マクロス」「サザンクロス」「モスピーダ」を組み合わせたものです。
*Robotechとして続編ができるほど(http://animeanime.jp/news/archives/2006/07/727.html)
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■ ここでクイズです。下の5人はBattle of the Planetsという、ガッチャマンを「ベース」とした作品に登場するキャラクターなのですが、どの名前がどのキャラクターでしょうか?
Mark, Jason, Princess, Keyop, Tiny
(答えはこのページの一番下をご覧ください。)
ケン(Ken)とジョー(Joe)くらい残してくれたってよかったのに…まあ、Princessくらいは紅一点だから誰かわかりますよね。
ちなみに一人は「人間ではない」設定に変えられたようです。あと、Tiny(小さい)という名前は「名は体を現」していません。
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…と、ここまで見てみると、その昔和製アニメは「輸入」されていたのではなくいろいろと「改変」されていたのだということがわかります。
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日本人の名前は難しい
今でもハリウッドにはこうした傾向が見られます。ヨーロッパ映画でもアジア映画でも、ハリウッドでリメイクする際には設定からときにはストーリーそのものがかなりいじられる場合があるのです。
(例:リュック・ベソッソン監督の「ニキータ」→ブリジット・フォンダ主演の「Point of No Return」、和製ホラー「リング」→アメリカンホラー「The Ring」、韓流恋愛映画「イル・マーレ」→サンドラ・ブロック&キアヌ・リーブス主演の「The Lake House」、カラフト犬の「南極物語」→ハスキー犬の「Eight Below」など)
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ここで一言:
「改変」とは英語でどう言われているのでしょう?よく使われるのがadapt(動詞)やadaptation(名詞)、つまり適合や翻案という言葉です。こちらは比較的、内容について語る場合に用いられます。
また「現地化」にはlocalizationという言葉がよく使われます。現地(local)のものにする、その土地にあわせて馴染ませることですが、内容についてというよりは実際の現地版制作について語る場合によく用います。
どちらも市場のニーズに合わせて、最大限の効果を得るために「改変」を行うとしているわけですが…
例文:Changing the Japanese names into Western names is part of the adaptation when localizing the anime title. The viewers will have more familiarity with the characters when they hear the names they know.
(和訳:日本の名前を西洋の名前に変更するのは、ローカライズ(現地化)する際における、アダプテーション(翻案)の一環である。視聴者は自分の知っている名前を聞くと、よりキャラクターに親近感を覚えるのである。)
テクニカルな言葉ではなく、「馴染みやすい・親しみやすい」という言葉にはfamiliar(形容詞)やfamiliarity(名詞)が日常的に使われています。
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やはり名前を変える最大の理由は、日本人の名前が覚えにくく、発音しにくいことが挙げられると思います。
そういったことからWASP風の名前にしないまでも、日本人の名前を短くしているものもあります。
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おそらく一番わかりやすいのが、ロナルド・レーガン元大統領と中曽根康弘元首相が「ロン・ヤス」と呼ばれていたように、日本人の名前を最初の1つか2つのシラブル(音節)で区切って使う、というものです。
例えばですが、NoriyukiだったらNoriとか。男性名によくある4つのシラブルはこちらの人には覚えにくいようです。やたらと愛称で呼びたがるのも、親しみを込めてという他にも、覚えにくい名前を覚えやすいものにできる、という利点があるからだと思います。
人種と文化のるつぼであるアメリカは、綴りを見ただけでは発音できない名前に遭遇する確率が高く、愛称を用いるのはそうした場面で困らないためのある種の工夫と言えなくもないでしょう。
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ここで一言:
具体例をあげてみますと、先日カフェでコーヒーを注文したときのことです。
「Your name, please? (名前をお願いします。)」
と言われて日本名を伝えたところ、店員さんはちょっと困った顔をして
「Could you spell that for me? (綴りをお願いします。)」
と聞いてきました。
たぶん言っても綴り間違いするだろうから
「Romy’s fine. (Romyでいいです。)」
と言うと、
「Ah, OK!」
と相手も安心していました。
1つか2つのシラブルの方が効率的なんですね。RomyというのもRosemaryの愛称なので、わかりやすかったのでしょう。
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意図してかどうかわかりませんが、時折オリジナルの名前に敬意を表してか、音や綴りが若干似ているものもあります。
例えばポケモンの主人公サトシも英語名はAsh(アッシュ)ですが、SATOSHIという綴りから取ってきたと思えなくもないです。
遊戯王に登場する城之内 克也(主人公遊戯の親友)もJoey Wheelerと、Katsuya Jonouchi(←この綴りを発音するのはアメリカ人にはとても難しい!)のJoを取ってきたのかもしれません。単に私のこじつけで、本当にそうなのかどうかはわかりませんが…
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■ ポケモンの名前の由来、ルパンの名前が変わったわけに続く
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文中の問題の答え:
Mark=ケン, Jason=ジョー, Princess=ジュン, Keyop=ジュンペイ, Tiny=リュウ
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