ども、ロミです。風邪で少々更新が遅くなってしまいました。
「アニメ業界の憂鬱」の最終回で、「新年早々、ある企業が革新的な取り組みを発表しました。
その意欲的な試みに業界の注目が集まります。」と締めくくりましたが、今回は今後北米のアニメ業界がどんな方向に向かっていくのかを考えてみたいと思います。
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業界の行方:二極化する米国市場
「アニメ業界の憂鬱」でも述べましたが、現在アメリカではDVDの売上が落ちてきています。それに伴い、リリースされるタイトル数もここのところ減ってきているのです。
06年米国のアニメDVD発売767タイトル 初の前年割れ(12/31)
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今後はこうした配給会社による作品の買い控えが目立っていくでしょう。MG〔注1〕の高騰もその一因と言われていますが、採算割れのリスクを回避するためにいわゆるキラーコンテンツでないと、大手の配給会社もこぞって手が出しにくくなります。
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日本でも「売れる作品」「売れない作品」の二極化が進んでいる、と言われていますが、北米でも売れる作品だけが買われていくことになります。よってマイナーな作品は売れなくなるどころか、北米市場に入ってこなくなるのです。
また、最近では日本で公開と同時にファンサブが出回るため、余計に配給会社はメジャー作品以外には手を出さなくなり悪循環に陥ります。これが二極化を加速するさらなる理由です。
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こころのつぶやき:
ここでの「売れる作品/売れない作品」や「メジャー作品/マイナー作品」はあくまでアメリカ市場での販売成績を基準としています。作品内容の評価ではありません。
中には出来がよくても販売的には振るっていないものもあるでしょう。しかも、日本市場とアメリカ市場ではテイストも違うので、日本でヒットしたからと言ってこちらでヒットする保証はありません。
また、その逆も然りで、日本ではそこそこだったものでもこちらでは大ヒットする可能性もあるのです。そうしたことがより状況をややこしくしているのも確かです。
ただ、やはり日本国内でもある程度の販売実績と評価を得なければ、売る側も強くは作品をプッシュしにくいですし、買う側も躊躇するでしょう。
日本市場で最初のふるいにかけられ、今までのような「何でもかんでも出せばどれか当たるだろ」方式は通用しなくなっています。
とにかく、吹替えや字幕付けなど現地版制作(ローカライズ)にはそれ相応のコストがかかるので、採算ラインを越えられるかが作品選びの基準となります。
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これを簡単な図式でまとめると、
メジャー作品→正規版によるマス市場参入(海外ビジネスとして成立)
マイナー作品→違法版によるマニア層への浸透(海外ビジネスとして成立せず)
となります。
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●メジャー作品
日本国内でもヒットした作品は、北米展開される可能性が高くなる。ケーブルテレビ放送など、間口の広いメディアを通じて新しい顧客層を開拓していける。劇場公開などができれば、さらに可能性が広がる。
例:「ポケモン」、「遊戯王」、「NARUTO」、ジブリ作品など。
●マイナー作品
ファンサブによりファンダムに出回るが、正規版が出ることはなく、ビデオグラムでの収益は見込めない。
関連マーチャングッズ(アニメそのものではなく、ポスター、キーチェーン、Tシャツ、ぬいぐるみ、文具などのグッズ)などの並行輸入〔注2〕を見込んで、国内販売するしかない。
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ではいわゆる「マイナーメジャー」〔注3〕と呼ばれる作品はどうなっていくのでしょうか?
「涼宮ハルヒの憂鬱」などがその最たる例ですが、先日バンダイエンタテインメント(BEI)がこの作品をローカライズする、というニュースが業界とファンダムを賑わせています。 (DVDの発売は角川ピクチャーズUSAが行う。)
果たしてすでにファンサブで出回っているこの作品がどれほど販売成績を伸ばせるか、注目です。
ハルヒ北米進出決定 バンダイエンタテインメントが展開(12/22)
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こころのつぶやき:
2006年の年末、クリスマスカードがわりにハルヒサイトへのリンクがメールで送られてきました。知人がこの作品のローカライズに関わっているのですが、ハルヒにかける熱い意気込みが伝わってきました。がんばって!
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| インターネットがつくる未来のかたち? その2に続く |