衛星放送のWOWOWOは、松竹と新作アニメの共同開発を手掛ける。WOWOWOは開局15周年記念番組として、藤沢とおる氏原作の人気コミックで月刊アフタヌーン連載中の『TOKKO 特公』をアニメ化し、4月15日から放送を開始する。 同社はこの作品の開発で、大手映画会社のひとつである松竹と共同開発にあたると発表した。これまでもWOWOWOは、有力コンテンツとしてアニメ作品に注目しており、『星界の紋章』シリーズや昨年の『強殖装甲ガイバー』などオリジナルアニメの開発に取り組んできた。 今回の新作アニメ『TOKKO 特公』もそうした流れの中にあると考えてよいだろう。 WOWOWOは、今回、既に同作品の日本国内での番組販売権も収得している。 一方、松竹は、昨年は『機動戦士Zガンダム』の劇場版2作品や『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』といったヒット作品など数多くのアニメ作品の劇場配給などは行っている。しかし、これまでは自社開発のアニメーション作品で目立った作品は少ない。 アニメ分野では、ライバルの東宝がジブリ作品で成果をあげているほか、東映はグループ会社に東映アニメーションを持つなどしている。これまでは、松竹のアニメ分野への取り組みの遅れが目立っている。 そうしたなか松竹は、一昨年にアニメ事業の強化を狙い、アニメ事業本部を設立している。今回のアニメ番組の共同開発で、そうした動きが加速することになりそうだ。今後の松竹の動きは、注目と言ってよいだろう。 両社によれば共同開発の第2弾も用意されているが、『TOKKO 特公』の詳細と合わせて来月23日から26日に開催が予定されている東京国際アニメフェアで発表されるという。/WOWOWO /松竹 /TOKKO 特公 公式サイト /東京国際アニメフェア2006
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