アニメの視聴はTV 情報はTVとネットで pochitto調査から | アニメ!アニメ!

アニメの視聴はTV 情報はTVとネットで pochitto調査から

  Webマーケティングのweaveは、自社が運営するSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)「pochitto」を利用して行なった動画配信と携帯サイトにおけるアニメの状況に関する調査結果を発表した。
 調査は12月15日から24日まで「pochitto」の参加者に対して行ない、有

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  Webマーケティングのweaveは、自社が運営するSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)「pochitto」を利用して行なった動画配信と携帯サイトにおけるアニメの状況に関する調査結果を発表した。
 調査は12月15日から24日まで「pochitto」の参加者に対して行ない、有効回答は105であった。サンプル数はやや少ないが、インターネット利用者のアニメに関する消費動向が理解できる。

 調査の結果で特に興味深いのは、アニメ番組の視聴方法とアニメ番組情報を得る方法である。アニメ番組の主な視聴方法については、全体の6割がテレビでアニメを観るとしている。一方で、DVDで観るは全体の13.3%、インターネットで観るは8.8%にとどまっている。
 アニメ番組のインターネット配信は、05年から06年に大きく拡大したとされる。しかし、実際には、アニメの視聴におけるテレビの力が依然他の方法を大きく引き離していることが判る。

 しかし、視聴でなくアニメ情報の取得になると、インターネットの存在感は急激に大きくなる。こちらでもテレビがトップになっているが、その数字は全体の37.1%にとどまっており、インターネットが33.3%とそれに匹敵している。
 この数字は新聞の5.7%や雑誌の5.7%などを大きく上回っており、情報収集におけるインターネットの存在感が高まっている。アニメ番組視聴者は、情報はインターネットで集めるが、実際に視聴するのはテレビといったパターンが少なくないことがわかるだろう。

 アニメ動画配信に望むコンテンツでは、懐かしのアニメがトップで58.1%となっている。これは最新アニメの30.5%の2倍近い数字である。一般的な視聴者がネットで望む作品が、新しい作品より昔に観て面白かった作品だということは注目される。
 現在、ネット配信を意識した新作アニメ番組企画も少なくないが、ビジネスを考えるのであれば、定評のある人気旧作アニメの獲得のほうが効率のよい可能性が高い。
 また、動画配信の有料サービスの利用経験者は全体の17%にとどまっている。世間の注目とは別に、インターネットの動画配信ビジネスは、現在はまだ普及の初期段階のようである。

/weave  /「アニメーションに関するリサーチ」

《animeanime》
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