ホラー小説もニコ動の時代!? 実況で人気のゲームがノベライズ 「いちろ少年忌譚」
「ニコニコ動画」で人気のホラーゲームを原作としたホラー小説「いちろ少年忌譚」(原作・ねこふろしき、著・黒史郎、イラスト・二星天)が、朝日新聞出版から発売された。
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「いちろ少年忌譚」は、放課後にコックリさんをしていた八十上学園の高校生・佐々木いちろが、学校に閉じ込められてしまい、ブリッジ女や人体標本、異次元の鏡など学園に伝わる七不思議に襲われるというストーリー。ねこふろしきさん製作のフリーゲームを、「幽霊詐欺師ミチヲ」(角川書店)や「未完少女ラヴクラフト」(PHP研究所)などホラーや怪奇小説で人気の黒史郎さんがノベライズし、「京都ゆうても端のほう」(秋田書店)などのマンガで人気の二星天さんがカバーイラストと挿画を手掛けた。
原作は無料のフリーゲームで、「ニコニコ動画」の「ゲーム実況」で人気となり、関連動画の再生回数は1000万回を超える人気作。「ゲーム実況」は今や「踊ってみた」など「ニコニコ動画」から生まれた人気コンテンツのひとつで、動画の視聴をきっかけに元のコンテンツの人気が伸びるなど、コンテンツとユーザーの新たな形の象徴的な存在でもある。
「ニコニコ動画」とホラーゲーム、小説の関係性については、ライトノベルのジャンルを中心に多数のヒット作を持つ日日日(あきら)さんが執筆した「ゆめにっき」や、ミステリー作家の黒田研二さんが手掛けた「青鬼」(いずれもPHP研究所)などがあり、親和性の高さは実証済み。今回、「いちろ少年忌譚」を手掛けた黒史郎さんもホラーや怪奇小説の著作を多数持つ。
ニコ動発のコンテンツからホラー小説へ。今後も、意外な組み合わせから意外なヒット作が生まれるかもしれない。
[荒川澄]
公式
/http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=16060