7月18日公開のディズニー・ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』のワールドプレミアが、カンヌ国際映画祭にて開催された。話題の映画の登場にカンヌも大きく沸き立った。イベントには製作総指揮を執ったジョン・ラセターとピート・ドクター監督も登壇。ピクサー長編アニメーション20周年作品となる本作への熱い思いを語った。世界初の長編フルCGアニメ『トイ・ストーリー』を手がけたジョン・ラセターは、本作では製作総指揮を務めている。「この作品は、私たちが持っている感情や思い出について描いた作品です」と語る。そして「成長するにつれて感情や記憶は複雑さを増しますが、それは人生の一部であり素晴らしいことです。現代を生きる人々にぜひ見てもらいたいです」と観客に向けてメッセージを伝えた。ピート・ドクター監督は「この作品は、成長する過程でなぜ悲しみが必要なのかを描いています」と『インサイド・ヘッド』のテーマについて触れた。子供は大人になるにつれて、環境の変化に適応していくことになる。それには感情というものが深くかかわっています」と誰もが体験する成長を描いた物語であることを明かした。カンヌ国際映画祭でのワールドプレミアは、上映後に10分間のスタンディングオベーションが沸き起こるほどの大絶賛を受けた。プロデューサーのジョナス・リヴェラは「数時間前までは、ビビリの感情がセンターを占めていたが、今はヨロコビで溢れている」と、本作のキャラクターになぞらえてコメント。共同監督のロニー・デル・カルメンも「カンヌで素晴らしい反響を得たことはまるで夢が叶ったような思いです」と胸の内を披露している。現地のメディアからも高い評価を得ており、今夏の公開に向けて弾みをつけるイベントとなった。[高橋克則]『インサイド・ヘッド』7月18日(土)全国ロードショーhttp://www.disney.co.jp/movie/head.html
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