ジャパン・コンテンツ・グループ(JCG)が協力する映像配信サービス「bonobo(ボノボ)」が、9月30日よりいよいよスタートした。JCGはコンテンツホルダーが自ら映像作品を配信で届けることを目的に2015年5月に発足した。5月の段階では、配信サービスの運営をNTT docomoグループのパケットビデオ・ジャパンが担当すること、29社の会社が参加することなどのみを発表、詳細は明らかではなかった。しかし、それから4ヵ月で早くもサービス開始となった。9月30日の段階で、作品提供を開始したのは6社。松竹、東宝、東映、KADOKAWA、ウォルト・ディズニー・ジャパン、そしてTBS テレビである。国内には数多くの動画配信サービスがあるが、「bonobo(ボノボ)」はコンテンツホルダーが間に他社を挟むことなく、自らの管理で作品を届けるシステムが注目されている。また邦画・洋画の有力映画会社が多数参加することから、映画作品の充実が期待されていた。スタート時点では、国内大手映画会社4社、さらに外資系の有力映画会社ウォルト・ディズニー・ジャパンが名を連ね、そうした期待に応えたかたちだ。配信タイトルは映画を中心に約300タイトルと限られているが、各社のフラッグシップタイトルばかりが並んだ。例えば東映は、大ヒット作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』をはじめとする「ドラゴンボール」シリーズの劇場版、戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズ。東宝は『GODZILLA ゴジラ 』や『寄生獣』『アオハライド』、ディズニー・ジャパンも『アナと雪の女王』『ベイマックス』『アベンジャーズ』と相当の力をいれていることがわかる。個別タイトルに力があるだけでなく、有力タイトルが会社を超えて並ぶことでユーザーを惹きつける魅力を発揮しそうだ。視聴はテレビ、PC、タブレット、スマホの全てに対応する。また作品はその都度課金で、購入とレンタルの両方が利用可能だ。昨今は定額見放題サービスが広がっているが、「bonobo」では個別の作品を販売するかたちとしている。これは「bonobo」が、コンテンツホルダーに提供されるシステムであることに理由がある。提供する作品の選定や価格設定は各企業が決定、それをひとつのサービスとして統合する。コンテンツホルダーにとっては作品のコントロールがしやすいこと、そして売り上げに対する利益率が高くなることが見込まれる活用度の高いサービスになる。今後の課題は、すでに数ある配信サービスのなかでどうやって集客力の向上させるのかだ。それにはタイトルの充実が鍵になりそうだ。これに対してパケットビデオ・ジャパンは、12月以降にコンテンツ提供会社を40社以上に拡大するとしている。映画に加えて、ドラマやアニメ、音楽の充実も目指す。さらに12月に映画・映像専門ポータルサイトの運用を開始、「レコメンド機能」を導入し、映像作品の提案も行う。サイト全体を一体化させることで、ユーザーの満足度を高める。有力企業が多数参加する「bonobo」への注目が増しそうだ。[数土直志]「bonobo(ボノボ)」http://www.bonobojapan.jp/[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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