スタジオジブリ作品『火垂るの墓』やTVアニメ『アルプスの少女ハイジ』などで知られるアニメ映画監督・高畑勲さんが、4月5日に東京都内の病院で肺がんのため死去。82歳だった。高畑さんは1935年10月29日、三重県宇治山田市(現・伊勢市)生まれ。大学卒業後に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、1968年の『太陽の王子 ホルスの大冒険』で初監督を務めた。その後、1970年代は『パンダコパンダ』『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』などに携わり、1985年にはスタジオジブリの設立に参画。監督として『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』などの作品を生み出し、1998年には紫綬褒章を受けている。近年では2013年に監督・脚本・原案として『かぐや姫の物語』を発表し、2016年にはアーティスティック・プロデューサーとして『レッドタートル ある島の物語』に参加。2014年度のアヌシー国際アニメーション映画祭で「名誉賞」に輝くなど存在感を発揮していたが、2017年の夏頃から体調を崩し、その後入退院を繰り返していたという。
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