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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
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2007年02月09日
企業経営 ]
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 2月7日、米国オーランドで、ウォルトディズニーグループの大規模な投資家向けの説明会が開催された。この説明会のなかで、ディズニーアニメーションスタジオとピクサーの社長であるエド・キャットムル氏は、同スタジオが手描のアニメーション、2Dアニメーションの製作に再び乗り出す意向を表明した。
 説明会にはディズニーとピクサーのCCO(チーフクリエイティブオフイサー)であるジョン・ラセター氏も参加しており、同氏の考えも同じであるとしている。

 ディズニーのアニメーションスタジオは1920年代から2003年まで、『白雪姫』や『ダンボ』など数々のセルアニメーション、2Dアニメーションの名作を製作してきた。しかし、2000年代以降は、2Dアニメーションを過去の技術と考え急速に事業を縮小し、現在では自社での製作から完全に撤退している。
 もし、ディズニーが再び2Dアニメーションの製作に乗り出すとなると、2Dアニメーション撤退やピクサーの買収と並ぶ大きな方向転換になる。

 しかし、実際には今回の方向転換は、関係者の予測の範囲内にあったことも事実である。ひとつは、新たにディズニーとピクサーの両スタジオの主導権を得たジョン・ラセター氏は、2Dアニメーションに高い関心を持っていることで知られている。同氏は、日本の2Dアニメであるスタジオジブリのファンでもある。
 一方でディズニーグループは、ピクサー買収でグループ内に2つの3DCGアニメーションスタジオを持つという非効率な状況に陥っている。このため昨年暮れには、ディズニースタジオのCGアニメーション部門を中心に大規模なリストラが行なわれている。

 さらに、ここ1、2年で3DCGアニメーションの大作映画が急増し、3DCGアニメーション同士の競争が激しくなっていることも理由に挙げられる。2006年にはこれまで3DCGアニメーションで大きな成功をしてきたピクサーとドリームワークスに加えて、20世紀フォックスやソニーピクチャーズなども3DCGアニメーションで実績をあげている。
 こうした競争の激化は、個別の作品の興行成績にも影響を与え始めている。先週初めには、3Dアニメーションなどで長年提携にあったドリームワークスアニメーションとアードマンが提携を終了させたばかりである。この背景には昨年のアードマンの3DCGアニメーション『マウスタウン』の興行不振があったとされる。

 同様のことは、ピクサーと統合される前のディズニーの3DCGアニメーションスタジオにも言えた。同社の作品は人気は高かったが、そのビジネス成果は必ずしも満足出来るものではなかった。なんらかのかたちで、ディズニー=ピクサーが3DCGアニメーションの製作本数を減らすことは必要とされていた。
 また、テレビを中心に2Dアニメーションや日本の2Dアニメが依然根強い人気を誇っていることもディズニーの決断とも無関係でないだろう。いずれにしても今回のディズニーの判断は、2Dアニメーションが過去の技術でなく、これからも続いていく表現手段のひとつであることを認めたといえる。

ウェオルトディズニー コーポレートサイト

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posted by animeanime at 2007.02.09
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