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【玩具・アミューズメント・映像で減益目立つ】
大手エンタテイメント企業バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、平成20年3月期第3四半期(19年4月~12月)の決算発表を行った。
連結売上高は3356億200万円(前年同期比1.5%増)と前年並みであったが、営業利益は20%減の257億7200万円、経常利益は18.2%減の282億4100万円(同18.2%減)、当期純利益は147億1200万円(同26%減)と利益面での落ち込みが目立った。
事業別でゲームコンテンツ事業(バンダイナムコゲーム等)が堅調に推移したが、トイホビー事業(バンダイ等)、アミューズメント施設事業(ナムコ等)、映像音楽コンテンツ事業(バンダイビジュアル、サンライズ等)が苦戦している。
トイホビー事業で人気だったのは『仮面ライダー電王』と『YES!プリキュア5』だが、「たまごっちプラス」シリーズや「データカードダス」が好調だった昨年に及ばず、売上高で2.6%、営業利益で21.8%の減少となっている。
【好調なゲームソフトに不調のアミューズメント】
またアミューズメント施設では、新規大型店舗の出店で売上高こそ伸びたが、既存店の苦戦や粗利率が低下した。さらに、北米での施設運営も不振で、営業利益は56.8%減の10億400万円に落ち込んだ。
同じゲームでも、ゲームソフトのゲームコンテンツ事業は順調である。このため急拡大している家庭用ゲーム機の市場に、アミューズメント施設の顧客の一部が奪われているとも見られる。
家庭用ゲームソフトでは、PS向けの『SDガンダム ジージェネレーションスピリッツ』、PS2、Wii向けの『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』が人気となった。海外では米国で括『NARUTO』関連のゲーム、ヨーロッパでは『ドラゴンボールZ』関連が好調に推移した。
ゲームコンテンツ事業における売上高は1045億900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は99億9200万円(前年同期比4.3%増)である。
【DVDはコードギアス、音楽はらき☆すた】
映像音楽コンテンツ事業は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』、OVA『FREEDOM』、音楽は『らき☆すた』関連が好調だった。しかし、全体では『ガンダムシリーズ』が好調だった昨年に及ばなかった。
またネットワーク事業もモバイルゲームサイトが好調な一方で、引き続き音楽関連サイトが弱く伸び悩んだ。
海外別では、日本国内の落ち込みに較べて、ヨーロッパ市場の好調際立った。一方、北米市場は、玩具やゲームは好調だったが、ナムコのアミューズメント施設が不調で伸び悩み、前年同期に較べて引き続き赤字となっている。
アメリカ、ヨーロッパでは『パワーレンジャー』と『たまごっち』が好調だったほか、北米で人気を博した『BEN10』の人気がヨーロッパに広がり始めている。ヨーロッパの業績はこの『BEN10』の玩具と『ドラゴンボールZ』のゲームソフトが牽引している。
【通期は下方修正、アミューズメント施設一部閉鎖も】
バンダイナムコは今回の決算発表に基づき、平成20年3月期の業績下方修正も行っている。
連結売上高は4800億円から4650億円に、営業利益は450億円から340億円に、経常利益は470億円から355億円に、当期純利益は265億円から165億円にそれぞれ引き下げられる。利益面の引下げ率は、24%から37%程度に及ぶ。
業績見直しの理由にはアミューズメント施設事業の市場環境の悪化が続いていること、トイホビー事業が伸び悩んでいること、映像音楽コンテンツ事業のDVD等映像パッケージの販売計画を見直したためである。
主要3事業の不調をゲームコンテンツ事業だけでカバー出来ないかたちである。特にアミューズメント施設の環境は厳しく、バンダイナムコHDはナムコの国内店舗の2割(50店~60店)を閉鎖する方針である。これによる特別損失も20億円発生する。
バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/
【平成20年3月期第3四半期まで連結決算】
売上高 3356億200万円 (1.5%増)
営業利益 257億7200万円 (20%減)
経常利益 282億4100万円 (18.2%減)
四半期純利益 147億1200万円 (36%減)
トイホビー事業
売上高 1318億5400万円(2.6%減)
営業利益 115億36 00万円 (21.8%減)
アミューズメント施設事業
売上高 672億4600万円(3.5%増)
営業利益 10億04 00万円 (56.8%減)
ゲームコンテンツ事業
売上高 1045億900万円(4.3%増)
営業利益 99億92 00万円 (4.3%増)
ネットワーク事業
売上高 89億5600万円(2.2%減)
営業利益 6億39 00万円 (4.4%減)
映像音楽コンテンツ事業
売上高 266億3900万円(5.5%減)
営業利益 37億89 00万円 (31.1%減)
そのほか
売上高 150億4100万円(7.2%減)
営業利益 8億25 00万円 (31.6%減)
()内はいずれも前年同期比
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