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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



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2008年03月17日
企業決算 ]
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 米国の有力なキャラクターライセン企業である4キッズエンタテインメントの2007年通期決算(07年1月~12月)が3月17日に発表された。
 売上高は5560万ドルと昨年の7178万ドルから大きく減少し、売上高の減少傾向を止めることが出来なかった。一方で営業経費は前年並みととなっていることから、営業損失が昨年の913万ドルから2576万ドルに拡大した。
 同様に税引き前損失は499万から2048万ドル、当期純損失は100万ドルから2332万ドルにまで拡大した。このため同社は2年連続赤字決算になる。

 4キッズエンタテインメントは、『ポケットモンスター』や『遊戯王』などの日本アニメ関連のキャラクター展開で急成長した。しかし、『ポケットモンスター』のライセンス契約満了でライセン管理を失ったことや、『遊戯王』ブームがピークを過ぎたこと、新たな大ヒット作が出ないことから近年苦戦している。
 また、2006年からインターネットとカードゲーム、アニメーション番組を連動させた新作『Chaotic』のプロモーションに力を入れているが、インターネットシステムの導入に時間がかかり先行投資が増加している。2007年も780万ドルの追加投資を行ったが、未だ収益化に至っていない。

 4キッズは今後も『Chaotic』のプロモーションに力をいれて、2008年に収益を回収するとしているが、現状は流動的である。
 このため3月17日に開催された決算発表会で、同社は『Chaotic』のほかに、『遊戯王GX』と『古代王者恐竜キング』に度々言及した。そこからは、同社が『Chaotic』のビジネス展開をさらに強化する一方で、『遊戯王GX』による『遊戯王』シリーズの再活性化、『恐竜キング』の世界展開を目指す様子が伺える。
 日本で既にヒットを築いているアニメの展開に力をいれることで、リスクの分散を図っているようだ。実際に4キッズは、日本の人気作品『恐竜キング』のアジア以外の地域のマスターライセンスを獲得し、世界各地で放映しビジネスを拡張しつつある。

 一方、4キッズは、大手地上波局FOXテレビの土曜日朝4キッズTVで大型アニメーション放映枠を保有している。さらに2008年秋からは、これに加えて大手地上波局The CWテレビからも土曜日朝のアニメーション放映枠キッズWBを長期契約で引き継ぐ。
 このため地上波テレビの子供向けアニメーション放映枠の大きな割合が、4キッズ影響下に入る。こうした状況は、同社が日本やヨーロッパからアニメーション作品を購入する際に大きな交渉力を発揮する。

 しかし、放送枠の長期契約は、テレビ放映自体からの広告による利益よりも、テレビで放映したアニメーションの関連商品とそのロイヤリティの販売で成り立つビジネスとなっている。日本の深夜アニメに似たビジネスモデルである。
 視聴率は重要であるがビジネスとして成り立つためには、番組がヒットして関連商品が売れる必要がある。4キッズの昨年、一昨年の業績の低迷は、『遊戯王』以降、大きなヒットが現われていないことに理由がある。
 2008年に狙い通りに『Chaotic』、あるいは『恐竜キング』がヒットするかが、同社の今後の業績に大きな影響を与えるだろう。

4キッズエンタテインメント http://www.4kidsentertainment.com/

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posted by animeanime at 2008.03.17
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