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2008年05月24日
企業決算 ]
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 5月23日に発表された大手ゲーム会社スクウェア・エニックスの平成20年3月決算は、前年比で減収減益となるやや厳しい結果となった。売上高は1475億1600万円(前年比9.8%減)、営業利益は215億2000万円(同17%減)、経常利益は188億6400万円(同28.1%減)、当期純利益は91億9600万円(20.9%減)である。
 これは平成19年3月期には、国内外で大型タイトルが好調で、急激に業績が拡大した反動もある。しかし、一方で、有力タイトルに業績が左右されがちな、ゲーム会社特有の業績の変動率の大きさという弱さをみせたとも言える。

 事業セグメントごとでは、ゲーム事業、オンラインゲーム事業、モバイルコンテンツ事業の全てが減収減益となった。
 特にゲーム事業では、ゲームソフトの売上げが前年から落ち込んだ北米事業とヨーロッパ事業の落ち込みが目立った。ゲーム事業の売上高は415億8800万円(前年比19%減)、営業利益は88億2200万円(同45.7%減)である。

 オンラインゲーム事業は売上高120億9800万円(同11.4%減)、営業利益は58億8000万円(同13.1%減)である。また、モバイルコンテンツ事業も売上高65億7900万円(同15.3%減)、営業利益は17億5800万円(同41.6%減)と伴に減少している。こちらはRPG型のオンラインゲーム市場が業界全体で伸び悩んでいることを反映しているとみられる。
 出版事業は前年並みの売上高111億5800万円(同0.4%減)、営業利益は36億2600万円(同0.6%増)である。

 一方で、これまで営業赤字であったアミューズメント事業(タイトー)は、黒字転換した。売上高691億400万円(同8.7%減)、営業利益は31億2900万円(前年赤字)である。
 前期アミューズメント施設運営事業は市場環境の悪化から、同業他社では業績悪化が続いている。そのなかでタイトーは堅調な動きをみせており、前年同期の既存店売上高では業界でトップの水準を維持している。
 タイトーの好調さは、多角展開を目指すスクウェア・エニックスにとってポジティブであるだけでなく、同社が買収会社の経営再建に高い手腕を持っていることを示したことになる。 

 今回の決算発表にあたりスクウェア・エニックスは、今後のゲーム産業の見通しを、「メディアコンテンツの一体化」としている。スクウェア・エニックスは、現時点でも、ゲーム関連事業以外にマンガ・書籍出版事業や3Dアニメ関連事業も行っている。今後はこうした周辺事業が拡大し、さらに中核事業とシームレスに繋がっていく将来図が描かれているのだろう。
 逆に言えばそうした時代が来れば、同社の競合企業は既存のゲーム産業に加えて、バンダイナムコやセガサミーのような総合エンタテインメントメ企業、映画会社、アニメ企業、出版社なども含めた多岐にわたることになる。しかし、そうした企業に対抗して行くには、現在の企業規模はやや物足りないとも考えられる。

 同社がそうしたなかで必要とされるのは、数々の人気ソフトが築いたブランド力やコンテンツ開発力になる。また、規模ではなく収益力で勝負していくことが考えられる。
 スクウェア・エニックスは2010年以降に向けて、1)強力なコンテンツ創造能力、2)グローバル展開力、3)強靱な企業文化、4)最低限の規模、経常利益500億円(+-100億円)を掲げている。これらは今後想定される厳しい競争を念頭に置いたものと言える。

スクウェア・エニックス http://www.square-enix.com/jp/

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posted by animeanime at 2008.05.24
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