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1月30日、大手エンタテインメント企業角川グループホールディングス(角川GHD)が、平成21年3月期第3四半期(20年4月~12月)決算を発表した。
連結売上高が前年同期比で5.8%減少し1066億1600万円となったほか、営業利益は49%減の26億9400万円、経常利益は34.9%減の33億400万円とやや厳しい結果となった。また、四半期利益は34億7500万円の赤字となった。これは投資有価証券評価損が36億7100万円発生したことから、特別損失として計上したためである。
角川GHDの事業は出版事業と映像事業、クロスメディア事業、そのほか事業からなるが、出版事業が堅調だったのに対して、映像事業の苦戦が目立った。
出版事業では、単行本で『おそろし 三島屋変調百物語事始』(宮部みゆき著)、『壷霊』(内田康夫著)、そしてシリーズ作品がアニメ化された『別冊 図書館戦争』(有川浩著)がヒットとなった。
アニメに関連する書籍では永野護の『F.S.S DESIGNS KALAMITY GODDERS: BOTH』がヒットとなった。ゲーム攻略本でも『モンスターハンターポータブル2nd G ザ・マスターガイド』が、大きなヒットになっている。
また、同社の得意とするライトノベル出版は、富士見書房、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川書店が手掛ける。メディアミックスの効果もあり、グループ全体で業界トップシェアを維持し続けている。『涼宮ハルヒ』シリーズ(谷川流著)や『キノの旅』シリーズ(時雨沢恵一著)など数多くの人気シリーズが業績を支えている。
コミックスでは、『よつばと!』8巻(あずまきよひこ著)、『らき☆すた』6巻(美水かがみ著)、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』17巻、18巻(安彦良和著)などがヒットになっている。こちらもテレビアニメ化を中心としたメディアミックスが事業を支えている。
出版事業の売上高は、前年とほぼ同じ535億2200万円、営業利益は7.4%増の38億900万円である。
一方、映像事業は売上高261億3400万円と前年同期比で18.3%減となり、営業損失は8億5400万円に拡大した。劇場映画で『カンフー・パンダ』がヒットになったものの当初計画に届かなかったとみられる。
DVD販売事業は、テレビドラマでは『CSI:』シリーズが好調だった。同シリーズは、テレビ放映販売や権利ビジネスも好調だった。このほかアニメでは『ストライクウィッチーズ』、『らき☆すたOVA』、『純情ロマンチカ』、『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!』をヒット作品として挙げている。
情報雑誌事業とコンテンツ配信を行なうクロスメディア事業の売上高は205億7900万円(前年同期比6.4%減)、営業利益は同82.7%減の2億3000万円である。
事業ごとに見ると出版事業の堅調と映像事業の苦戦と見える。しかし、実際には出版事業の好調な作品も、アニメ化、映像化を含めたメディアミックスに支えられている面が強い。
このため今後も映像展開は、角川GHDにとって出版同様に重要な事業となる。しかし、一方で、単独事業としても収益が取れる、事業バランスが求められることになりそうだ。
角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
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