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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



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2009年01月10日
米国 ]
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 米国のエンタテイメント情報のMania.comのAnime/Mangaコーナー(旧AnimeOnDVD)によれば、米国の日本アニメ流通の中堅企業メディア・ブラスター(Media Blasters)が『精霊の守り人』のDVDでユニークな試みを行っている。
 Mania.comによれば、メディア・ブラスターは米国最大の量販店チェーン ウォルマート向けに『精霊の守り人』の特別版DVD商品を発売している。この商品は1話から10話を収録した5枚のDVDと特典映像を収録したDVD1枚のセットで、価格は20ドル(約1800円)以下となっているという。しかし、メディア・ブラスターが、11話以降を同じ方法で発売するかは不明だと伝える。

 メディア・ブラスター(Media Blasters)は、現在一般の小売店では『精霊の守り人』をDVD単巻3話収録でおよそ20ドル、1巻と2巻セット6話収録をおよそ30ドルで発売している。これらに較べて、ウォルマート向けのDVD商品がかなり安い価格に設定されていることがわかる。
 アニメDVDについては一般大衆的なタイトルのみを取り扱うウォルマートが、『精霊の守り人』の独自の低価格企画商品を取り扱うのは珍しい。『精霊の守り人』は制作がプロダクション I.G、監督が『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』の神山健治氏であるため、マニア向けのクオリティアニメと見られがちだからだ。

 しかし、一方で番組は国内では公共放送のNHKが日曜日朝に放映する一般層向け作品ともいえる。
 米国ではジブリ映画のDVDはよく売れており、メディア・ブラスターとウォルマートが良質のファンタジー作品である『精霊の守り人』を、低価格大衆向けの商品として大量販売が可能と判断した可能性もありそうだ。

 過去数年、米国で日本アニメDVDの売れ行きが不振とされているが、実際にはその売れ行きには偏りがある。特に厳しい状態になっているのは、マニア向けのテレビシリーズ、テレビシリーズの単巻DVDの売れ行きである。
 一方で、ジブリ映画を中心にした劇場アニメは比較的堅調さを維持している。さらに、『ドラゴンボール』、『NARUTO』、『ポケットモンスター』など、より大衆的な作品の売上も悪くない。大衆化指向を強めるVIZメディアの業績が堅調と伝えられるのもこれとは無縁でないだろう。

 つまり、いわゆるコアなアニメファン以外の関心を捉えることが出来れば、日本アニメのDVDも決ってして売れないことはない。2007年に最も売れたアニメDVDのひとつ『アフロサムライ』は、アニメファン以外のポップカルチャーファンにウィングを伸ばしたことが成功の理由だ。
 メディア・ブラスターが一見コアファン向けにみえる『精霊の守り人』を低価格でウォルマートで売るのは、新たな試みとして注目される。

 ただし、この企画商品が実際に売れているかどうか確かめるのは難しそうだ。米国のDVD小売の30%を占めるとされるウォルマートの販売高は、ニールセンビデオスキャンをはじめとする各種集計調査の対象外である。
 このためどんなにDVDが売れても、各種ランキングにはウォルマート向け『精霊の守り人』は現われない。11話以降を収録した同様の企画商品が今後発売されるかどうかが、この判断の基準となりそうだ。

Mania.com http://www.mania.com/
Media Blasters Creates Moribito Walmart Exclusiv

メディア・ブラスター(Media Blasters) http://www.media-blasters.com/

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posted by animeanime at 2009.01.10
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