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8月3日から7日まで、米国のニューオリーンズで開催されるSIGGRAPH2009は、今年のコンピュターアニメーションフェスティバルアワード(Computer Animation Festival Award)のノミネート作品を発表した。
コンピュターアニメーションフェスティバルは、米国のコンピューター学会SIGが主催するコンピューターグラフィックス(CG)の大型コンファレンスである。CG関連の論文発表や、最新技術の紹介などで、世界で最も知られたCGフェスティバルとされている。
コンピュターアニメーションフェスティバルは、コンファレンスの中心となる企画のひとつである。世界中からCG作品が集まり、最新映像と技術が俯瞰出来るものとなる。フェスティバルでは世界各国から応募された770の作品からおよそ140作品が上映され、今回はその中からノミネート作品が決定した。
ノミネートは全12作品、ベストショウ部門(Best in Show)、審査員特別賞(Jury Award)、学生賞(Student Prize)、WTF賞の4部門に3作品が挙げられている。
なかでも注目されるベストショウには、ドイツのアニメーション制作スタジオStudio Soiの『Engel zu Fust (Angel Afoot)』とフランスのThe Pumpkin Factoryの『French Roast』、スイスの『Silhouettes of Jazz』が選ばれた。ヨーロッパ勢が独占するかたちとなった。
『Engel zu Fust』は、2008年のアヌシー国際アニメーション映画祭TV部門のグランプリも受賞した子供向けの短編ストーリーである。また『French Roast』はフランス風のひねりの利いたコメディが特長となった作品だ。
審査員特別賞には、米国The Millの『Dix』、また台湾の『Love Child』、フランス『Anima』は両国のコンピュータ・グラフィックスの教育機関から出品である。CG教育の成果が、SIGGRAPHの場でも表れたかたちである。受賞作品は、8月のSIGGRAPH2009開催期間中に発表される。残念ながら日本からは、学生賞、WTF賞も含めてノミネート作品は選ばれなかった。
また、これとは別にSIGGRAPH2009は、公募ではない招待上映作品も今後発表する予定である。こちらはハリウッドのVFX映画なども含まれるとみられる。
SIGGRAPHのCG作品の上映会は2007年まで、最新映像と技術の紹介上映の側面が強かった。しかし、2008年から映画祭、コンペティションの性格をより強化している。昨年のベストショウを受賞した『Oktapodi』は、今年のアカデミー賞短編アニメーション部門のノミネート作品でもある。
今年も2008年のそうした路線を踏襲することになる。さらに開かれたコンピューターアニメーションフェスティバルを目指すとの考えから、作品上映や講演は一般にも広く公開される。
SIGGRAPH2009 http://www.siggraph.org/s2009/
【コンピュターアニメーションフェスティバルアワード ノミネート作品】
ベストショウ部門(Best in Show)
■ 『Engel zu Fust (Angel Afoot)』 Studio Soi GmbH & Co ドイツ
■ 『French Roast』 The Pumpkin Factory フランス
■ 『Silhouettes of Jazz』
Dominik Käser、Martin-Sebastian Senn、Mario Deuss、Mark Pauly、Niloy J. Mitra
スイス
審査員特別賞(Jury Award)
■ 『Dix』 The Mill 米国
■ 『Love Child』 Digital Media Design Education Center 台湾
■ 『Anima』 Supinfocom Valenciennes フランス
学生賞(Student Prize)
■ 『Dim Sum』 Ringling College of Art and Design 米国
■ 『Incident at Tower 37』 Hampshire College 米国
■ 『Project: Alpha』 The Animation Workshop デンマーク
WTF賞
■ 『friends?』 Sveinbjrn J. Tryggvason アイスランド
■ 『Unbelievable Four』 Sukwon Shin 米国
■ 『Fernet 1,882 "Mini Cab Company"』
Pickle Visual Effects & Animation アルゼンチン
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