| [ 本の紹介 ] |
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『すべての映画はアニメになる』は、過去20年間に渡ってアニメ雑誌『アニメ-ジュ』に掲載された押井守氏の文章、対談、インタビューをまとめたものである。20年に及ぶ期間、様々な作品と対談者ではあるが意外なほどまとまりがあるのは、押井守氏本人が掲載記事をセレクトしたためかもしれない。全体が押井氏の一貫としたアニメとは何か、映像とは何かといった意見表明の場として機能しているからだ。 最近、私自身は世界的に強いと言われている日本のアニメの将来について考えることが多い。ジブリ作品や『イノセンス』あるいは『カウボーイビバップ』といった作品は、ある意味アニメの極みに達しているのでないか、少なくともドラマ(物語)を中心としたアニメは他国を寄せつけない位置にいる。しかし、この状態が今後も続くのだろうか。 上記インタビュー以外にも、過去20年間を超える押井氏のその時々の言葉は、どれも密度が濃い。そして、色々なことを読み手に感じさせる。押井氏の映像作品が観るものを深い思考の世界に誘うのと同じように、彼の言葉もまた読み手を思考の迷宮に導く強い力を持っている。 『全ての映画はアニメになる』 押井守著 徳間書店 2100円(税込み) |
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| [ 雑誌 ] |
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9月10日に主婦と生活社からアニメ雑誌『PASH!』が創刊された。巻頭特集には、『鋼の錬金術師』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、『蒼穹のファフナー』と女性アニメファンに人気のある作品を集中的に取り上げている。また、ボーイズラブゲームを取り上げるなど、読者のターゲットを女性ファンのみに絞った初の女性向けアニメ雑誌である。 また、本年5月には、日本経済新聞社のグループ会社の日経BP社が『日経キャラクターズ』を隔月刊のアニメ雑誌として創刊している。こちらは、アニメ雑誌としては珍しいビジネス系の出版社からの発行で、アニメをビジネス面から捉える一方、制作会社のスタッフの声も積極的に取り上げている。 アニメ雑誌は今までアニメファンという限られたパイを取り合うことで成り立ってきた。それに加え、常に複数誌が並立する過当競争の市場でもある。そして、これまでは数多くのアニメ雑誌が創刊されては消えて行くことを繰り返して来た。 現在、収益性の高いビジネスとしてアニメがにわかに注目されている。これに伴い、アニメの制作本数はうなぎ登りで半期に100本とも言われている。アニメの海外市場も着実に広がっている。このブーム乗ったともいえる創刊であるが、実際には国内アニメ市場はさほど広がっていない。DVDを始めとするアニメ作品も限られたパイを争っているのが現状である。今年創刊の2誌も、そうした点から、これまでとは異なった層にアプローチしているのだろう。 PASH! |
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