| [ 調査・レポート ] |
|
大手調査会社の大和総研が、『サザエさんの視聴率と株式市場の不思議な連動性』と題した大変面白いレポートを公表している。このレポートは、正味1ページしかないのだが、なんと大真面目にサザエさんの平均視聴率と東証平均(TOPIX)との相関関係を調べているのだ。しかも、研究の発端が明るいはずの『サザエさん』が『サザエさん症候群』なんて不名誉な名称に使われているのが残念という理由から来ている!何しろ、“ところで、サザエさんが社会現象に繋がるのであれば、株式市場にも少なからず関係があるのでは?との考えが浮かぶ”とさらりと言ってのけているが、強引に論理を展開してしまう証券マンもびっくりの素晴らしい発想力である。 ちなみに、このレポートを出しているが、研究所の中でもクオンツ分析の専門家であることも面白い。クオンツ分析は金融工学を駆使した定量分析が中心となり、経済の流れを大まかに語るストラテジストといった人達よりも、より厳密な数字の世界にいるように思える。そうした、定量分析の結果『サザエさん』の視聴率がTOPIXの株価と連動性があるというのは、なんとなく頼もしい。(^^) 大和総研 |
| posted by animeanime at 14:03 | コメント (0) |
| [ 本の紹介 ] |
|
この本は、大塚康生氏が1970年代の終わりから1980年代にかけて関わったテレコムが製作した日米合作の大作アニメ『リトル・ニモ』を巡る物語である。大塚氏はプロデューサー藤岡豊氏を物語の中心に据え、その立ち上がりから顛末までを淡々と語っている。その途方もない製作費や宮崎駿氏、高畑勲氏、メビウス氏、レイ・ブラッドベリ氏...、今では考えられないようなスパースターが次々にこの作品に関わって去っていくのは、何か現実離れしたドラマのようにも写る。そして、それだけの予算と才能にも関わらず実質的に『リトル・ニモ』は商業上の失敗作だった。 このリトル・ニモを巡る話は、様々なことを考えさせる。それは、この本の主題である日本アニメの海外進出や日米合作映画の難しさ、さらに劇場アニメとテレビアニメの違い、フルアニメーションとリミテッドアニメーションの違いまでも含めてだ。リトル・ニモの経験は、現在増えつつある日本のアニメ製作会社の海外志向にも多くの示唆を与えるだろう。 このリトル・ニモのあとにも、幾つかの日本アニメーションが米国上陸を図ったがいまだに本当に成功した作品は『ポケットモンスター』だけである。『ポケットモンスター』が、極めて日本的な低予算のリミテッドアニメの作品であることは、皮肉な話である。 アマゾンへのリンク |
| posted by animeanime at 12:58 | コメント (0) |