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2005年07月28日
調査・レポート ]
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 7月24日の記事で日本貿易振興機構のアニメ市場のレポートについて、“また、米国やアジアに較べて影が薄くなりがちな欧州地域についてのレポートも望みたい。”と書いたが、ジェトロはフランスに関するアニメ市場のレポートもアップした。『フランスにおける日本アニメを中心にするコンテンツの浸透状況』とされたレポートは、フランスを中心にイタリア、ドイツ市場も視野に入れたアニメ市場のレポートである。
 レポートは33ページで構成されておりやや短めだが、アニメやマンガ市場の情報や統計が少ないヨーロッパ市場の中で、出来る限りの情報と数字を集めている。また、これまでは断片的な情報が多かったフランスにおける外国作品の放送規制や、フランスにおける日本アニメの歴史についてなどがまとまられている。

 レポート全体を通じて判るのは、フランスが米国や他のヨーロッパに比べても群を抜いて早い段階から日本のアニメ・マンガコンテンツを受け入れてきたことと、フランス市場での日本アニメの存在感の大きさである。個々の数字だけ取ると判り難いが、フランスの人口が日本の半分、米国の1/5であることを考えるとその大きさが理解出来る。
 とりわけそれを感じさせるのが、マンガとアニメDVDの売上高である。フランスのマンガの売上高は米国の1億5000万ドルに対して2億2000万ドル、DVDは米国が1億8000万ドルに対して1億1200万ドルとその規模において米国に遜色がない。市場が大きいと思われている米国、中国の陰で実はフランスを中心としたヨーロッパは日本にとって非常に有望なコンテンツの輸出市場であることが判る。

 しかし、ヨーロッパ市場についてもこれまでの米国市場と同様、日本アニメの存在感の大きさの割には、それが実際の日本企業の収益に結びついているかというと疑問が残る。こうした環境をからより効率的なビジネスに結びつけるためにも、今回のようなレポートが必要とされていると言えるだろう。

日本貿易振興会 
『フランスにおける日本アニメを中心にするコンテンツの浸透状況』
ダウンロードはここから

財団法人デジタルコンテンツ協会も資料をだしています。
フランス、スペインのアニメーション市場視察報告書 ダウンロードはここから

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2005年07月27日
調査・レポート ]
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 7月24日に日本貿易振興機構(ジェトロ)のアニメ、コンテンツ関連の調査レポートについて紹介したが、さらにもう一件興味深いレポートを発見した。『米国映画産業の実状と日本映画コンテンツ進出の手引き―ハリウッドの門をたたく、その前に―』である。
 内容はタイトルの通り米国の映画市場のビジネス構造の解説とその中でいかにビジネスを行っていくかについてのものである。また米国の劇場市場における日本のコンテンツということで、ホラー映画とアニメ映画が非常に大きく扱われている。
 調査レポートは映画市場、DVD市場の現状から、映画のレーティング問題、賞レースの実際、さらには完成保証会社やエージェントのリストまで含んだ情報リストなど必要な情報が豊富にかつ手際よくまとめられており非常に出来が良い。正直、紹介しないで黙っておこうかと思ったぐらいである。ビジネスに直接関係なくても、米国の映画業界の構造を知るには必携のレポートといえる。

 個人的に面白かったのは、米国の劇場アニメーションの市場のセグメントを「大衆向けのハリウッド大作映画」と「マニア向けの日本アニメ」、「TV市場から派生したアニメ(『ポケモン』)」、「宮崎アニメ」と4つに分類している点だ。
 私自身はこれまで、米国のアニメーションを「子向きの大衆市場(大作ハリウッド作品)」、「子供向きの隙間市場(『ポケモン』、『スポンジボブ』、宮崎作品)」、「大人向きの隙間市場(日本アニメ)」、「大人向きの大衆市場(VFX作品が市場を代替)」と考えてきたので分類の仕方の違いが興味深かった。
 とりわけ宮崎アニメを独立したものとして扱うのは考えてもよいかもしれないと感じた。宮崎作品は、フランスアニメの『ベルヴィル・ランデブー』のような作品も含めて芸術的な指向性の強い作品群と分類出来るかもしれない。
 アニメ市場のセグメント分析は非常に関心があるので今後また詳しく書いてみたい。

日本貿易振興機構 
米国映画産業の実状と日本映画コンテンツ進出の手引き―ハリウッドの門をたたく、その前に
ダウンロードはこちら

関連記事 ジェトロの『中国アニメ市場調査』レポート

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posted by animeanime at 00:00 | コメント (0)
2005年07月24日
調査・レポート ]
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 日本貿易振興機構(ジェトロ)が本年6月に、『中国アニメ市場調査』と題した中国アニメ市場の実態について長文のレポートの編集を行っている。レポートは76ページからなり、中国のアニメ産業の流れや市場規模を中心にまとめたほか、北京、天津、杭州、南京、広州といった地域別にメディアの組織やテレビチャンネルの状況、放映されているアニメ番組などが詳しく説明されている。
 また、日本、中国両国の現地ビジネス関係者への数多くのインタビューを掲載するなど、アニメビジネスの現状を知るための情報が豊富に掲載されている。中国アニメに関するまとまった調査は、私の知る限りでは市販されているものも含めてもこれまでには存在せず、今後、中国アニメビジネスに携るひとの重要な資料となって来るだろう。
 また、ジェトロによれば、日本のビジネス関係者のためのビジネス戦略のための資料としているが、今後の中国のアニメビジネスに研究に関する基礎資料になって行くに違いない。

 ジェトロではこれ以外にも、今年になって中国におけるコンテンツ関係のまとまった調査レポートを相次いで編集している。2005年2月には『上海(中国)コンテンツ市場調査2005年2月』が発表されており、これはアニメだけでなくテレビ市場、映画市場、映像市場、ゲーム市場それぞれについて、上海市場における中国メディアの組織のありかたとコンテンツの流通の仕組みを詳細にレポートしている。とりわけ、行政当局の方針や許認可の仕組みについて触れられているところは貴重である。
 今年3月にまとめられた『中国における音楽配信ビジネスの実態は』、84ぺージから構成されている。こちらもモバイルからインターネット、著作権など豊富で詳細な内容になっており、今までにない資料となっている。

 ジェトロは、コンテンツ産業を育成するという国の方針を反映して、これまでもアニメを含むコンテンツ産業に関するレベルの高い調査レポートを編纂している。これまでも、米国市場に関しては2003年に編集された『米国アニメ市場の実態と展望』(調査本文:海部正樹氏)や『日本のアニメを中心とするコンテンツ産業のための米国進出手引き』(編集Wowmax Media)といった優れたレポートがある。
 近年、米国のアニメ市場が成熟期に入り、アニメ関連企業の関心が成長市場であると同時に判り難いとされる中国市場に移っている。これに合せたジェトロの素早い動きは高く評価されていいだろう。
 ただし、今回の『中国アニメ市場』については中国国内の数多くの地域を均等に扱ったため、一地域のレポートの内容が薄くなってしまったところもある。今回の調査を踏まえた第2弾のレポートを期待したところである。また、米国やアジアに較べて影が薄くなりがちな欧州地域についてのレポートも望みたい。

日本貿易振興機構
中国関係のレポートはこちらからダウンロード出来ます。
『米国アニメ市場の実態と展望』はこちら
『日本のアニメを中心とするコンテンツ産業のための米国進出手引き』はこちら

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2005年07月13日
本の紹介 ]
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 ”萌えと妹”を通じて株式ネットトレードを覚えようという素晴らしいコンセプト(^^;の株式投資本『株でいこう!お兄ちゃん、ネットトレーディングしよっ!』がいよいよ7月15日に発売になる。というか12日に既に出荷が行われているので、大手書店や秋葉原では今でも普通に手に入る。
 
 “萌え”と“株”というと離れた存在にみえるけれど、実際、常軌を逸したとしか思えないおたくの情報収集癖は明らかに株式投資家のそれとそっくりであるというのは、前にも書いた。この本を読んで株式投資をするかどうか別としても、濃い~おたくにとっては株式投資的な視点で萌えやおたく商品を供給している企業を研究出来るようになると、情報武装のステージアップになって役に立つはずだ。ととりあえず断言しておこう。
 ついでに、株が妹に見えるかどうかはその人しだいなので置いておくが、本を読んだあとは株が妹に見えるようになるに間違いない。
 『株でいこう!』は、今後も書籍だけでなく様々なメディアを融合させた商品展開が繰り広がられる予定なのでで要注目だ。

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