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一橋大学イノベーション研究センターの出す一橋ビジネスレビューが「日本のコンテンツビジネス」という大きな特集を組んでいる。コンテンツ全般から「テレビ放映」、「著作権」、「映画」、「出版」、「ゲーム」、「音楽」に及ぶ5つの論文から構成されており、総ページ数も80ページを超える充実の内容である。 こした視点で読むと、日本のコンテンツ諸産業が産業構造として共通の構造を持っていることに気づく。また、それがアニメや映画を初めとする制作側・クリエーター側の厳しい状況を生みだす共通の原因だとも考えられる。 例えばアニメでは、作品公開の主要な流通媒体の地上波放送枠を在京民放5社とNHKを含めた6社が事実上握っている。これに対してアニメの制作会社は元請企業だけで40社あり、現在は制作作品本数が過剰気味である。 こうした流通あるいは媒体の寡占状況はテレビ放映に限ったことではない。出版流通では日販、東販が事実上流通を独占しているし、ゲーム業界ではゲームハード機をソニーコンピュターエンターテイメント、任天堂、マイクロソフトの3社が独占している。それに応じて、それぞれの作品供給サイドである制作者たちの立場は弱くなると考えられる。 しかし、こうした制作者側の弱い立場が、必ずしも今後も続くというわけでもない。勿論、独占禁止法などの運用も考えられるし、既存の流通構造を無効にするインターネットの発達という要素もある。それ以上に大きいのは、制作分野の人材育成や中堅以下の企業の市場特化や独創性の発揮などの可能性だろう。 一橋ビジネスレビュー(2005年冬) 掲載された論文のタイトルと著者 |
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