| [ 本の紹介 ] |
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90年代末の『ポケットモンスター』の世界的なヒット以来、海外での日本のアニメやマンガの広がりを取り上げた書籍は数多く出版されてきた。そのなかには非常に優れた見解も持つ本がある一方、そうでない本もあった。 本は米国大衆文化における日本のポップカルチャー躍進の描写から始まり、その躍進をもたらした理由、さらにその背景にあるビジネス構造、さらに国外ビジネスに適さない国内のビジネスのドメステックな問題に至る。また、日本の産業の空洞化やポルノグラフィーの問題まで余すところがない。 この本が取り上げる日本のアニメ・マンガの成功要因がその多様性や内容の自由さにある点や、国内の現場クリエイターの厳しい現実についてはこれまでも多く語られてきた。また、それが何度も語られてきたのはそれが現実であるからだ。 そうした説得力はケルツ氏の言葉が他者の借り物でなく、膨大なインタビューのうえに成り立つからだ。この本に登場するのは、現在、アニメスタジオ、マンガ出版社、製作会社などの日本のアニメ、マンガビジネスの最前線で活躍する人ばかりである。 ただ、完璧な本が決して存在しないように、この『ジャパナメリカ』もパーフェクトな本ではない。作者の言う海外、特に米国における日本のアニメやマンガの存在感については、ややポジティブ過ぎると感じた。逆に、現在の日本のアニメやマンガの質や業界の現状についての見解はやや悲観的過ぎると感じた。 おそらくこうした本での主張は、答えが一直線でメリハリがあったほうが説得力があるという理由もあるのだろう。 ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命 |
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| [ 調査・レポート ] |
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日本貿易振興機構(JRTRO)が進める世界各国市場における日本のコンテンツ市場の調査レポートの最新版として「台湾におけるコンテンツ市場の実態」がリリースされた。 レポートは広範囲な分野を扱っている。このため個別の市場の情報は少なくなってしまい、具体的な市場の数値が少ないのがやや残念である。しかしそれでも、他のレポートと同様に、これまで本格的に市場調査をされていなかった分野だけに今後の貴重な情報となる。 また、調査によれば台湾の映画、テレビ、DVDなどのアニメ関連企業の2005年の売上高は約4000万ドル、そのうち7割の約3000万ドルが日本のアニメだとしている。これは日本円でおよそ約35億円となる。 台湾はアジアの諸国のなかでも所得水準の高い国であるにも関わらず、これまで欧米諸国や中国などと較べてアニメビジネス面で注目されることが少なかった。その理由は政治的な理由ではなく、こうしたマーケットのサイズにあるのかもしれない。 日本貿易振興機構 http://www.jetro.go.jp/ |
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| [ 調査・レポート ] |
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コンテンツ分野の市場調査や企画を手がけるヒューマンメディアは、8月20日に幅広いコンテンツ産業の統計調査をまとめた「日本と世界のコンテンツ市場データベース2007」を発刊する。 またそのコンテンツ市場の統計に加え、コンテンツ産業が影響を与える市場として、ライブコンテンツ市場、キャラクター市場、映像機器・音楽機器などのハード市場、携帯電話・インターネット通信などのコミュニケーション市場もピックアップしている。 さらに今回は、海外市場に受け入れられやすいコンテンツとして注目が増している日本のマンガとアニメを特に取り上げて、世界全体と海外主要市場7カ国にわけて紹介している。 価格は税別で50000円、発売前の予約で40000円(税別)となる。A4版125ページで構成されるほか、パソコンでの利用も便利なCD-R(本文・図表PDFデータ)がセットになる。 日本と世界のコンテンツ市場データベース2007 |
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| [ 本の紹介 ] |
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8月9日に財団法人デジタルコンテンツコンテンツ協会が編集をする「デジタルコンテンツ白書2007」が発売される。8月8日に東京・千代田区のデジタルコンテンツ協会で、この発刊の記者会見が開催された。 今回の白書によれば、2006年の日本のデジタルコンテンツ市場規模は、前年比8.3%増と相変わらず順調な成長を続けている。一方で、コンテンツ産業全体の市場規模は、13兆9890億円とおよそ14兆円にも達したが、前年比での伸び率は1.1%で微増にとどまっている。コンテンツ産業市場全体と比較したデジタルコンテンツ市場の成長性の高さが際立った感じである。 今回の数字の特徴は、コンテンツを利用するメディアの多様化である。前年に較べて大きく伸びたコンテンツ市場には、インターネットや携帯向けの映像配信や音楽配信、データベース、電子書籍などが含まれる。これらの数字はまだ小さいが、伸び率の高さから今後の産業に対するインパクトは大きい。 さらに世界各国と日本のコンテンツ政策や、マンガ、アニメ、映画、ゲームなど主要11分野の動向、それに世界12カ国を取り上げた海外動向なども読み応えがある。海外動向では米国におけるアニメ市場やフランスのマンガ産業の最新動向などが貴重である。 財団法人デジタルコンテンツ協会 http://www.dcaj.org/ |
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