![]() |
|
第24回
00年代TVアニメ放映過去最高へ |
|
|
| [ 本の紹介 ] |
|
90年代末の『ポケットモンスター』の世界的なヒット以来、海外での日本のアニメやマンガの広がりを取り上げた書籍は数多く出版されてきた。そのなかには非常に優れた見解も持つ本がある一方、そうでない本もあった。 本は米国大衆文化における日本のポップカルチャー躍進の描写から始まり、その躍進をもたらした理由、さらにその背景にあるビジネス構造、さらに国外ビジネスに適さない国内のビジネスのドメステックな問題に至る。また、日本の産業の空洞化やポルノグラフィーの問題まで余すところがない。 この本が取り上げる日本のアニメ・マンガの成功要因がその多様性や内容の自由さにある点や、国内の現場クリエイターの厳しい現実についてはこれまでも多く語られてきた。また、それが何度も語られてきたのはそれが現実であるからだ。 そうした説得力はケルツ氏の言葉が他者の借り物でなく、膨大なインタビューのうえに成り立つからだ。この本に登場するのは、現在、アニメスタジオ、マンガ出版社、製作会社などの日本のアニメ、マンガビジネスの最前線で活躍する人ばかりである。 ただ、完璧な本が決して存在しないように、この『ジャパナメリカ』もパーフェクトな本ではない。作者の言う海外、特に米国における日本のアニメやマンガの存在感については、ややポジティブ過ぎると感じた。逆に、現在の日本のアニメやマンガの質や業界の現状についての見解はやや悲観的過ぎると感じた。 おそらくこうした本での主張は、答えが一直線でメリハリがあったほうが説得力があるという理由もあるのだろう。 ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命 |
| posted by animeanime at 2007.08.18 |
|
|
|
|