|
アニメアニメ
(以下AA)
|
もう少しサイトの仕組みについて伺ってもいいですか。最初に伺った時に、非常に面白コンセプトだと感じました。二次創作の力は大きいと思います。ただ何をやってもいいとクリエイティブが暴走してしまう危険もあると感じます。
|
|
清水義裕氏(以下敬称略清水)
|
それはやはり心配はあるので、投稿は最初一回はやはりこちらでみる。見たうえで判断の線引きをどうするかは表現の自由の前に非常に悩みました。
それで弁護士の先生に相談したら、それは「原作者が嫌だといえばそれでいいんですよ」ということだった。それが一番まるく収まるのじゃないかと。
しかし、いまのところの投稿では過剰なバイオレンスや性的表現はまだ投げ込まれていませんね。
|
|
AA
|
実際はどの程度の表現まで大丈夫なのですか。明らかに法律的にアウトなものは駄目だと思います。でも例えば、ブラックジャックの話を作った時に、ブラッジャックが死んでしまう。これは大丈夫ですか?
|
|
清水
|
必然があれば、構わないと思います。
投稿にあたっては、きちんと投稿者の登録してやっています。(もちろんペンネームーで出せますが)そうしたなかでやっている限りでは、見る人はそれは手塚自身の作品でないと判っている。それは問題がありません。
|
|
AA
|
それでは常識の範囲であれば、かなり自由にやっても大丈夫ということですね。
|
|
清水
|
そうそう。公序良俗に反しない限りは。
どきっとするような作品が得意な人が投稿した時に、驚く作品が出て来る覚悟はしています。ただそれも、きちんとした理由があって、ストーリーがあれば、OKしたいと思っています。
|
| ■ 今後の展開は? |
|
AA
|
話は変わりますが、ネット上のオープンポストの試みと2007年10月に開催されたビジネスイベントJAM(Japan Animation Content Meeting)は、ライセンスの限定開放という点でよく似ています。これは同じものなのですか。
|
|
清水
|
当初オープンポストを行う時に、やはり手塚プロダクションだけでなく、他の企業のキャラクターはないのかといった話がありました。しかし、ほかの企業はなかなか踏みきれないところがありました。
でもJAMは4日間という日数が区切られていたのでやり易かったのです。いろいろな企業から100以上のキャラクターが開放されました。それを立体的に表すイベントがJAMでした。
|
|
AA
|
JAMでは、アトムとやわらか戦車のコラボレーションした『やわらかアトム』が注目を浴びました。オープンポストでもコラボレーションしています。これはどういったきっかけなのでしょか。
|
|
清水
|
JAMのイベントをやるなかで、動画協会のメンバーであるファンワークスさんに「『やわらかアトム』ってどうって?」と話しまして、「アトム使っていいんですか」ということになりました。
最初にJAMが先にありましたから、そちらをやりました。続きは現在オープンポストでやっています。
|
|
AA
|
今後さらに他の会社が参加するということも考えてらっしゃるでしょうか。
|
|
清水
|
そうしたい気持ちはあるのですが、ライセンサーとライセンシーの関係があって、手塚プロダクションの様に全てを一元管理できる企業はなかなか少ないんです。一社ではOKがだせない状況はあったりします。
ただ少しずつ、全部はだせないけれどこの作品、このキャラクターだったらいいという具合に広がっていくことを期待しています。
|
|
■ 目指しているのはWin-Winの関係
|
|
AA
|
先程もありましたが現在コミケのように表現する場は、幾つかあります。そうしたなかでオープンポストに投稿するメリットは何になりますか。
|
|
清水
|
ここであれば違法でなく手塚の作品を使えるということです。堂々と人に見てもらえます。いまのところコピーは出来ないけれど、そこで多くの人に観てもらって評価してもらえますというのは大きいはずです。
|
|
AA
|
確かにニ次創作は、グレーゾーンで存在しますね。全く問題ないと判ればやり易いですね。
|
|
清水
|
それとこれは日本動画協会が運営しているので、動画協会の人も観ています。この人は作画能力があるとか、そこからプロの仕事が舞い込むチャンスもあるかもしれない。
そういうところを期待してもらって多くの人に参加してもらって、多くの人に観てもらいたい。
|
|
AA
|
自分たちだけでやるよりも人に観て貰う機会が増えるということですね。
|
|
清水
|
そうなることを期待していますけれどね。
|
|
AA
|
実際に投稿する手続きは簡単なものですか?
|
|
清水
|
ネットでやるのは簡単ですし、それが出来ない人でも原稿を送っていただければこちらでやりますというサービスも行っています。ネットでは、メールを送るぐらい簡単ですね。
|
|
AA
|
作品があれば誰でも出来るという感じですね。
先程、いいものはプロデューサーが見ているという話がありましたが、プロ化とか商品化というのは考えていらっしゃいますか。
|
|
清水
|
当然考えています。それは我々自身が考えるのでなく、このサイトを見ているメーカーとか企画会社に判断してもらうことです。
例えばひとつの投稿に対してアパレルメーカーがTシャツにしたいというのであれば、我々は喜んで受けます。
そして、当然のことですが投稿してくれた人、新しいデザインを作ってくれた人に、ビジネス的な恩恵がいくようなシステムを考えたいと思います。そうしたことが起こりうるのがオープンポストです。
|
|
AA
|
それでは新人の発掘とか育成はかなり意識されている。
|
|
清水
|
それは意識していますね。こうしたなかでたとえ一人でも本当に優秀な人材が生れてきて業界を引っ張ることになれば、漫画界でもアニメ界でも素晴らしいことです。
そのためにも才能もエネルギーもある人が、作品を投げ込んでくれればうれしいですね。
|
|
AA
|
そうするとこのオープンポストはWIN―WINの関係と考えていいわけですね。
|
|
清水
|
今後は、サイトで、手塚プロの過去のキャラ設定や背景設定がみられるようにしたり、ライセンサーがライセンシーに渡すスタイルガイドをただで公開する試みも考えています。
投稿を中心に様々なライセンスの試みが展開するはずです。是非期待して欲しいですね。
|
|
AA
|
それでは、いま以上に楽しい面白いサイトになりそうですね。今後の展開を楽しみさせていただきます。今日はお忙しい中ありがとうございました。
|
■ 「ネットとコミケの変化がOpen Postのきっかけに」 に戻る
  |