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2004年12月31日
話題 ]
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 イランのオンライン新聞ペルシアンジャーナル(Persian Journal)の12月30日の報道によると、世界最古のアニメーションがイランのバントシティで発見されたという。この記事によるとイランの南東部にあるバルチスタン州のバントシティで発見された土製ゴブレットに描かれたヤギの絵がそれだ。この絵は、高さ10センチ、横幅8センチで木に向かって飛び跳ね草を食べようとしているヤギの絵が描かれている。これまでに、同様の絵は幾つも発見されたが今回のように細密な動きのある絵は初めてであり、世界初のアニメーションと呼べるものだとしている。

 ニュースでは、世界初のアニメーションと伝えているがアニメーションの定義をどこにおいているのかが、正直不明なところがある。通常のアニメーションの定義は、動きのない絵を一コマずつ連続させることで動きを与えるというものである。ここでは、動きのある絵と言うことで、世界初のアニメーションとしているようだ。いずれにしても、紀元前のはるか昔から絵を動かすことに対する情熱が人間の中にあったということは確かなようだ。

ペルシアンジャーナル(Persian Journal)の記事(英語)
First Animation of the World Found In Burnt City, Iran

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2004年12月30日
イベント情報 ]
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 本年9月から11月に、イタリアのヴェネチアビエンナーレ第9回国際建築展 - 日本館で開催され話題を呼んだ『おたく:人格=空間=都市』の帰国展が来年の2月5日より東京写真美術館で開催されることが決定したようだ。これは、12月29、30日に開催されたコミックマーケット67の会場である東京ビッグサイトでの掲示ポスターで確認された。展覧会の公式サイト及び東京都写真美術館のサイトで確認したが、現在のところサイト上ではこれに関する情報は掲載されていない。
 現在公開されている東京写真美術館の年間スケジュールでは開催が予定されている2月5日から3月13日は、全ての展示場が埋まっておりどういった形の開催になるのか不明である。同期間に開催が予定されている『グローバル・メディア展』の関連企画か、企画の差替えの可能性が高そうだ。また、2月25日から3月6日まで開催される『平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭受賞作品展』との相乗効果を期待して会場が選ばれたと考えられる。

 ヴェネチアビエンナーレ国際建築展は、現代アートのオリンピックと呼ばれるヴェネチアビエンナーレの建築部門として不定期に開催されている。特徴は、本展と同様に各国別に設けられたパビリオンの企画である。企画を一任されたコミショナーがテーマを決めて展示を行う。国ごとのパビリオン、表彰システムなどから芸術のオリンピックと呼ばれる。本年は、コミッショナーに森川嘉一郎氏が選ばれ上記のタイトルのもとコミックマーケットや秋葉原といった空間がテーマに取り上げられ話題を呼んだ。

おたく:人格=空間=都市 
東京写真美術館 
化庁メディア芸術プラザ  
森川嘉一郎ホームページ 

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2004年12月29日
海外:米国 ]
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 米国の日刊紙The New York Timesは、12月28日の記事“Girl Power Fuels Manga Boom in U.S.”(『少女パワーが米国マンガブームを押し上げる』)の中で、米国市場で拡大する日本のマンガビジネスの拡大に貢献する女性読者の増加を取り上げている。
 記事によると米国市場における日本マンガ市場は、女性読者の獲得により新たな局面をみせているという。少女マンガという分野の開拓もあり、日本マンガの米国における売上げが2002年には5000万ドルから6000万ドル、2003年には9000万ドルから1億1000万ドルになり、2004年にはさらに2桁成長を遂げていると紹介している。こうした、ビジネスの拡大は、これまで日本マンガの出版を手掛けてきたVizやTokyopopに加えて、Del ReyやHyperion Books for Children 、Penguin Group USAといった老舗出版社の日本マンガへの進出を促しているという。さらに、Dark Horse やDC Comicsといったアメリカンコミックの出版社もマンガの取扱いを始めている。

 米国のコミック市場は、大ヒットを続けるスーパーヒーロー映画からは比較出来ないほど小さな市場であることはあまり知られていない。2003年の経済産業省調べによると米国のコミック市場は2002年で約360億円とされている。一方で、日本のコミック市場は年間約5000~6000億円である。2004年の予想される米国の日本マンガ市場1億ドル(約108億円)以上は、日本市場から見ればまだまだ小さい。しかし、2002年の市場規模で考えると、1億ドル(約108億円)を越える売上げは、米国市場の成長を考慮しても日本マンガの市場占有率を20%の後半から30%を越えさせている可能性が高い。既に、米国のコミック市場では日本マンガは無視できない規模に成長している。

 コミック市場は米国の中では、極めてマイナーで閉ざされた市場とみなされて来た。こうした、状況を打破するには、全く異なるイメージを持った日本マンガは、女性市場でだけでなくより幅広い市場にアプローチ出来る優れた手段であろう。そして、大手出版社も含めたマンガビジネスの拡大と進出は、市場拡大の大きなチャンスと写っている結果に違いない。

The New York Times の記事(英語)  “Girl Power Fuels Manga Boom in U.S.”
Viz 
TOKYOPOP(日本語)
Del ReyガンダムSEEDのコミック取扱い有 
Hyperion Books for Children 
Penguin Group USA  
Dark Horse 
DC Comics 

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2004年12月28日
興行成績 ]
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 米国のエンターテイメント業界情報Variety.comの12月27日の記事によると公開6週目を迎えた宮崎駿監督の『ハウルの動く城』の興行収入が100億円を突破した。記事によると先週末で『ハウルの動く城』の興収は1億880万ドル(約117億円)に達した。また、12月24日から公開の始まった韓国では週末に243館で公開され380万ドル(約4億1000万円)の興収があったと伝えている。

 市場規模が日本の1/3である韓国で243館の劇場で公開、週末の配収4億円はかなり好調な出足だといえる。この数字は、今後予定されている台湾や香港での公開にも良い影響を与える可能性が高い。韓国では宮崎監督による前作『千と千尋の神隠し』も観客動員数200万人と大ヒットしている。『ハウルの動く城』は、現在、韓国のほか台湾(2005年2月5日)、香港(2005年3月17日)、フランス(2005年1月12日)での公開が決まっている。そのほか、ドイツやベルギーといったヨーロッパ諸国を中心に公開が予定されており、米国公開も現在交渉中であるという。
 米国では前作の『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞ベストアニメーション部門を受賞したにもかかわらず、興行成績はおよそ1000万ドル(約11億円)と比較的小規模に終わっている。前作より欧米には受け入れられやすい文化背景を持つハウルが、世界最大の市場である米国市場でどこまで観客数を伸ばせるかが今後の注目である。

Variety.com 
ハウルの動く城公式サイト 

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新発売/新作 ]
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 セガは業務用ゲームで大ヒットしている『甲虫王者ムシキング』を原作とした『甲虫王者 森の民の伝説』のアニメシリーズを制作する。セガとセガトイズ、トムス・エンターテイメントのグループ3社が共同製作で、放映は来年4月からテレビ東京系を予定している。また、来年の夏には、セガが任天堂のゲームボーイアドバンス向けにムシキングを利用した携帯ゲーム『甲虫王者ムシキング グレイテストチャンピオンの道』の発売を予定している。アニメ、携帯ゲームとも現在のムシキングとは異なるオリジナルの内容となるが、関連商品の相乗効果により、キャラクタービジネスの総合展開を図る予定である。

 ムシキングはカードとコンピューター、じゃんけんを組み合わせたゲームで小学生男子を中心に2004年に大ブームを起こした。これまで、業務用機器8000台とカードの累計販売枚数1億3000万枚を販売している。また、2004年には、台湾、シンガポール、フィリピンへの展開を行ったが、2005年にはさらに世界展開を図っていく予定である。

甲虫王者ムシキング公式ページ 
セガ 
セガトイズ 
トムス・エンターテイメント 

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2004年12月23日
海外:米国 ]
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 米国のオンラインマガジンICV2.COMの12月22日づけの記事によると、米国の大手ケーブルテレビでアニメーションとカートゥーンの専門チャンネルのカートゥーンネットワークが2004年の年間視聴率で史上最高を記録した。記事によると、カートゥーンネッワークは、大人向けのアニメを放映するアダルトスイムの時間が特に好調で18歳から34歳までの平均視聴者は45万人と史上最高に達し、2003年より27%増えたと発表した。この時間帯の女性の視聴者は秋に放映された『鋼の錬金術師』と『攻殻機動隊Stand Alone Complex』の貢献により驚異的な伸びを見せたという。11月のこの時間帯の女性視聴者は前年比88%の増加であったという。
 また、米国のオンラインアニメマガジンAnime Insiderも同じニュースを12月22日づけで伝えており、カートゥーンネットワーク全体でも児童向けの6歳から11歳の層で平均視聴者数は44万5千人と前年比12%の伸びなどと非常に好調であるとしている。児童向けで特に好調だったのは『Imaginary Friends』と『Hi Hi Puffy AmiYumi』でそれぞれ6歳から11歳で前年の同時間帯の83%増と55%増であったという。

 米国の日本アニメのテレビ放映は、大手ネットワークテレビでの視聴率が好調とは言えず、このカートゥーンネットワークでも日本アニメを中心に放映していたToonamiブロックが縮小傾向にあるなど曲がり角との話もある。しかし、大人向けのアニメだけに限るならこのアダルトスイムの視聴率を見る限り非常に好調のようである。日本アニメは児童向けで苦戦し、大人向けで好調と2極分化の傾向があるようだ。しかし、このカートゥーンネットワークの児童向けの枠でも、日本の歌手PUFFYを主人公とした『Hi Hi Puffy AmiYum』や日本アニメのスタイルを取り入れているという『Teen Titans』が好調であるなど日本アニメの影響力も依然ある。女性ファンの急増も合わせて、カートゥーンネットワークの動きは米国における日本アニメファン層の変化を浮かび上がらせているようだ。

ICV2.com 2004 Cartoon Network Ratings Best Ever
Anime Insider  CN: Yearly Ratings 

Hi Hi Puffy AmiYumi 
Imaginary Friends 
Teen Titans 

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2004年12月21日
海外:米国 ]
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 来年の1月15日より米国で限定公開される『アップルシード』の上映劇場が出揃っている。現在の予定では、都市部を中心に34館での公開が決まっている。中でもカリフォルニア州の劇場が16館とおよそ半分を占めており、ロサンゼルス市やシリコンバレー周辺の劇場の多さが目立つ。他には、ニューヨークの5館など都市部のカッティングエッジのファン層を狙った公開であることが伺える。

 この『アップルシード』について、エンターテイメントの業界誌バラエティのネット版Variety.comは12月7日の記事の中で米国との共同製作による続編の可能性を伝えている。この記事によると『アップルシード』の製作会社ミコット・エンド・バサラは、米国企業のネイサント・アクシス・エンタテイメント社(nascent Axis Entertainment)とふたつの続編を計画中だという。さらに、両社は『アップルシード』のTVシリーズや実写映画についても計画をしているとしている・

アップルシード公式サイト(日本) 
アップルシード公式サイト(米国) 
ミコット・エンド・バサラ

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映画 ][ 海外:アジア ][ 海外:米国 ]
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 韓国アニメーションで日本では『ワンダフルデイズ』のタイトルで知られるの『Sky Blue』が米国で劇場公開される。『Sky Blue』の米国公式サイトによると12月31日にロサンゼルスのNu Art Theaterで一週間の限定公開されるのを始め、来年の1月から2月にかけてカリフォルニア州を中心に7つの劇場で同じく一週間の限定公開が行われる。その後、2月から4月にかけては、現時点で、11の劇場で一般公開されることが決まっている。
 今回は、変則的な限定公開ではあるが『Sky Blue』は、2004年度の米国アカデミー賞ベストアニメ部門の選考対象作品にも選ばれている。また、日本ではアニメ制作会社のガイナックスが日本版の制作にあたるなど注目度が高い。企画・制作7年、製作費13億円と伝えられる同作品は、オリジナルの韓国アニメが米国市場に乗り出す第1歩となるかもしれない。日本では2005年の公開を予定しいている。

Sky Blue公式サイト(米国) 
ワンダフルデイズ公式サイト(日本) 
ガイナックス 

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2004年12月17日
賞/コンテスト ]
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 毎年、文化メディアの各分野から優れた作品を選び、表彰するメディア芸術賞の第8回受賞作品が今年も決定した。アニメーション部門の大賞には湯浅政明監督の『マインド・ゲーム』が選ばれた。また、マンガ部門の大賞はこうの史代氏の『夕凪の街 桜の国』、エンターテイメント部門からはまわるメイドインワリオ開発チームのゲームボーイアドヴァンス向けゲーム『まわるメイドインワリオ』がそれぞれ大賞に選ばれた。
 『マインド・ゲーム』の監督は湯浅政明、制作は4℃、原作はロビン西のコミックである。劇場公開は一部の限られた劇場のみでの公開であったが、その2D、3D、実写映像を組み合わせた斬新な映像表現がマニアの間では話題になっていた作品である。
 
 メディア芸術賞は、新しい表現方法の開拓と創造性あふれるメディア作品とクリエーターの支援、普及を目的に文化庁メディア芸術祭実行委員会によって毎年選出される。特徴は、受賞作品の対象に芸術作品とエンターテイメント作品の両方が含まれたバランスの良さである。アニメーション部門の大賞ではこれまでは、『老人と海』や『千と千尋の神隠し』、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』などが選出されている。
 賞はアート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門からなり、今回は各部門から大賞が1作品、優秀賞が4作品、奨励賞が1作品選出されている。また、この他、功労賞に少女マンガ出版の発展に寄与したことから小学館の編集者として活躍した山本順也氏が選ばれている。贈呈式は来年の2月24日に予定されている。また、毎年恒例の受賞作品展が2005年2月25日~3月6日まで東京都写真美術館で開催される。これに合わせて『文化庁メディア芸術祭』歴代受賞者展やシンポジウム、特別上映会などの多彩なイベントが同美術館で企画されている。

主な受賞作品
アニメーション部門大賞
  『マインド・ゲーム』 湯浅政明
マンガ部門大賞
  『夕凪の街 桜の国』 こうの史代
エンターテイメント部門大賞
  『まわるメイドインワリオ』 まわるメイドインワリオ開発チーム
アート部門大賞
  『3 minutes2』 Electronic Shadow

アニメーション部門優秀賞
『ハウルの動く城』 宮崎駿 / 『まかせてイルか!』 大地 丙太郎 / 『ACIDMAN shortfilm』 西郡 勲/ 『BIRTHDAY BOY』 Sejong Park
マンガ部門優秀賞
『光とともに・・・』 戸部 けいこ / 『毎日かあさん カニ母編』 西原理恵子 / 『魔女』五十嵐 大介 / 『バンド・スキュルテ~プラネット・サムライ』 夏坂 眞一郎
エンターテイメント部門優秀賞
『Alice in Vivaldi's Four Seasons』 Mirek Nisenbaum / 『ピクトチャット』 ピクトチャット開発チーム / 『「鬼武者 3 」オープニングシネマティクス』 倉澤 幹隆
功労賞  山本順也

ジャパンメディアアートプラザ 
第8回受賞作品
東京都写真美術館 
湯浅政明氏インタビュー(メディアアートプラザ内)
マインド・ゲーム公式サイト 
まわるメイドインワリオ 

アマゾンへのリンク
夕凪の街 桜の国
著/こうの 史代 双葉社 840円(税込)
まわるメイドインワリオ
任天堂 定価4800円(税込)
マインド・ゲーム
監督 湯浅政明 DVD レントラックジャパン 定価4,935円(税込)

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2004年12月16日
ゲーム ][ 海外:米国 ]
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 米国のポップカルチャーのオンラインマガジンICV2.COMの12月14日の記事によると米国のイベントで配布された遊戯王のカードの1枚が米国のオークションサイトのイーベイオークションにて25,300ドル(約265万円)で落札されたという。
 このカードは、"Cyber-Stein"と名付けられた米国版の『遊戯王』カードでGenConと呼ばれるアメリカのイベントで最初に配布された。そして、このカードはわずか2枚しか現存しないという。最近、そのカードが米国の大手オークションサイトのイーベイで25,300ドル(約265万円)にて落札された。このカードの流通は極めて限られているうえに、ゲーム使用上でも極めて強い力を持つことが今回の高額落札の背景として伝えられている。

 『遊戯王』は、『ポケットモンスター』以降では米国で最も商業的に成功した日本アニメとされている。今年の夏には、米国限定で劇場映画『Yu-Gi-Oh! the Movie』が製作され、全米公開により1980万ドル(約21億円)の配収を上げた。これは、米国で公開された日本アニメとしては2本のポケモン映画に次ぐ第3位である。米国のキッズ向けのアニメ市場は、カッティングエッジと呼ばれるマニア向け市場以上に競争が激しい。『ポケットモンスター』や『遊戯王』の成功の共通点はゲームを中心としたメディアミクス戦略の成功である。米国市場におけるキッズ向けのアニメ展開で、日本アニメが勝ち残るには、これからもこのメディアミックスの手法が非常に重要になるだろう。
 今回の『遊戯王』のカードの落札価格が、高いのか妥当な価格かははっきりと判らない。しかし、こういった話題が広がるまで現象を起こせることも含めてのメデァアミクスの戦略なのだろう。

ICV2.COMの記事 Yu-Gi-Oh! Card at $25,000+ 
Yu-Gi-Oh!公式サイト(米国) 
遊戯王公式サイト(国内) 
コナミ 

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2004年12月15日
イベント情報 ]
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 12月13日に行われたアニメビジネスフォーラム2005で毎日放送の竹田靑滋氏は来年の3月よりユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に導入される『鋼の錬金術師 プレミア・ツアー』について、これまで毎日放送がUSJ内に設置していたアトラクションMBS スタジオ USJとタイトルされた毎日放送の生放送スタジオを見学するテレビプロダクションツアーの施設を転用すると述べた。
 これは、これまでMBSの録画のほとんどが来場客のいない時間に行われるため臨場感の少ないものになっていたことから、今回こうした企画が生まれたそうである。これまで、見学スペースに利用されていた部分に大総統の部屋など鋼の錬金術師の世界を再現し、最後のシアターで未公開フィルムを上映することになるそうだ。また、ユニバーサルスタジオ公式サイトによると今回のアトラクションは2005年3月19日から5月8日までの限定アトラクションなるようだ。3月11日から18日は先行開催となり、この間の入場は12月27日から発売される『鋼の錬金術師 プレミア・ツアー記念スタジオパス引換券』でのみ入場可能となる。

USJ公式サイト 
鋼の錬金術師公式サイト 
毎日放送 

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2004年12月14日
映画 ]
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 80年代半ばにアニメ化されたあだち充氏原作の人気コミック『タッチ』が実写映画化されるという。監督は犬童一心氏で、「世界の中心で、愛をさけぶ」でヒロインを演じた長澤まさみがヒロイン役の南を演じる。また、ビックコミックオリジナルに連載中の人気コミックで累計発行部数1400万部の西岸良平氏原作「三丁目の夕日」も実写映画化される。監督は山崎貴氏、出演は吉岡秀隆、堤真一、小雪を予定しており、公開は、来年11月公開になると言う。いずれの作品も東宝系での公開を予定している。
 さらに、大ヒット少女コミックで累計販売部数が1700万部を超える矢沢あい原作『NANA』も映画化される。監督は大谷健太郎で主演は中島美嘉と宮崎あおい、相手役には松田龍平、成宮寛貴、玉山鉄二が決まっている。

 最近、相次いで発表された人気コミックの実写映画に注目している。人気コミックからの実写映画化やドラマ化は珍しくないが、本年相次いだ往年の人気アニメ『デビルマン』や『キュティーハニー』、『キャシャーン』の実写映画化と合わせてみると興味深い。海外ではアニメーション映画に大人が足を運ぶ習慣がないため、たとえ人気コミックであっても映画化する際には必ず実写が検討されるという。日本市場でも同様の傾向が出てきているのだろうか。日本ではアニメ作品であることで、大人が劇場で作品を選ばないといった習慣はない。それでも大人向けのアニメ作品は比較的マイナーな映画と見なされがちである。最近のゴールデンタイムからアニメ作品が消えつつある現状も考えると、アニメが全体に細分化されたマーケット向けのメディアに傾きつつあるのでないかとの懸念材料である。
 相次ぐ実写での映画化は、より幅広い観客を呼び込むための方法なのだろう。しかし、商品展開力を考えた時にはアニメの力が実写より遥かに大きいのも確かである。マンガの映像展開を実写でするかアニメでするかは、ファン層やマーケティング展開を考えながらの決断なのだろう。

NANA公式サイト 
集英社 
ビッグコミックオリジナル 
東宝 

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2004年12月09日
映画 ][ 海外:米国 ]
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 米国のアニメーション業界をリードするピクサーとドリームワークスが相次いで新作の公開延期を発表した。ドリームワークスは、本年大ヒットした『シュレック2』の続編『シュレック3』の公開を当初は2006年(再来年)11月としていたが、2007年の5月に延期すると発表した。ドリームワークスは、11月に公開した場合よりも5月に公開したほうが15%以上多い興行収入が見込めるためだとしている。
 一方、ピクサーもこれまで2005年(来年)11月公開としていた『カーズ』の公開を2006年6月に延期すると発表した。こちらも、夏休みシーズンを最大限に生かした興行を行うためとしている。この作品は、提携を解消したピクサーとディズニーの協力による最後の作品になることで注目を集めていた。今回の延期はディズニー側も了承済であるという。両者の今後に与える影響は不明である。
 また、ピクサーとの提携を解消することが決まっているディズニーは、ピクサー制作の大ヒットアニメーション『トイストーリー』シリーズの3作目『トイストーリー3』をピクサーの協力なしで独自に制作する方針である。これは、『トイストーリー』の権利関係をディズニー社が所有することに基づいている。
 2005年から2006年にかけては、20世紀FOXやソニーピクチャーズを含む大手スタジオから数多くのアニメーション作品の公開が予定されており、これも今回の延期に影響しているかもしれない。日本の作品では、年明け1月に『アップルシード』が米国で限定公開されるほか、3月に『スチームボーイ』、さらに『ハウルの動く城』の公開の視野に入っている。2006年には、フジテレビやGDHが製作を行う宮部みゆき原作の『ブレイブストーリー』がブエナビズタ系での公開を予定している。

ドリームワークスアニメーション 
ピクサーシュレック公式サイト(米国) http://www.shrek.com
カーズ(Cars)公式サイト 
スチームボーイ公式サイト(米国) 
アップルシード公式サイト(米国) 

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映画 ]
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 児童文学として人気の高い木村裕一氏原作の絵本『あらしのよるに』が、TBSとセディックの製作によってアニメ化されることが決まった。『あらしのよるには』94年に発売以来全6巻の累計発行部数が180万部を超える児童文学の定番である。製作費は約4億円で、監督は『銀河鉄道の夜』などの作品を手掛けた杉井ギザブロー氏、脚本は原作者の木村裕一氏がエピソードを加えながら書くという。また、監督は製作にあたって、CGアニメでなくセル画中心のアニメを作りたいとしている。主人公の声優には、人気俳優の中村獅童さんと成宮寛貴さんが起用される。

 児童文学で絶大な人気を誇る作品の映画化であり、宮沢賢治作品『銀河鉄道の夜』のアニメ化おいて名作と言ってよい実績を残している杉井ギザブロー氏が監督を行うことからかなり内容は期待出来るだろう。今回、注目すべきなのは、今年の春まで放映されたTVアニメ『鉄腕アトム アストロボーイ』を最後に完全に商業アニメの制作から消えたと思われていたセル画を使った制作を行うという点である。セルアニメーションにアニメ制作においてどのような技術的可能性が残されているのか確認するうえで大変興味深い。また、セルアニメーション制作のためのセルや塗料、機械が急速に失われつつある中で部材の調達や制作コストでどの様に対応するのか今後の指針となるだろう。
 また、話題面からいえば、最近、日米両国で盛んな声優に人気の俳優を当てることがこの作品でもあり、すっかり定着した方法であるようだ。

TBS 
セディック 
きむらゆういち公式サイト

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海外:中国 ]
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 中国本土ゲーム事情について詳しいブログ“akinakiの中華三昧”さんの『中国ヤングの間で「コスプレ」流行中』によると現在、中国の若者の間ではコスプレが流行中であるという。
 この情報元である中国の大手ポータルサイトのチャイナドットコムによると、中心になっているのはアニメ・コミックファンの第1世代で、コスプレイヤーの80%は15歳~20歳である。また、ファンのうち30%程度がコスプレの経験者で、人民大学、師範大学、理工大学にコスプレのグループがあるという。中国青年報の行った調査によると、人気キャラクターの中心は日本作品で78%程度を占めており、米国作品が10%、中国作品が9%になっている。

 昨年、北京でコスプレ参加をされたという“akinakiの中華三昧”さんによると日本のコスプレの『のり』とはかなり違うそうである。ちなみに、米国のイベント『のり』は、日本よりもっと開放的でカメラ小僧も少ない。そして、日本と異なり旧作アニメのキャラクターが多く、ゲームキャラクターはほとんど見かけない。そのせいか、日本よりも馴染みのあるキャラクター(マクロス、セーラームーン、ドラゴンボール、カウボーイビバップなど)が中心で一般の人達にも親しみやすいように思える。

akinakiの中華三昧さん http://d.hatena.ne.jp/akinaki/20041209#p1

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2004年12月07日
海外:米国 ][ 賞/コンテスト ]
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 押井守監督の劇場アニメ『イノセンス』が米国のアニメーション作品を対象にしたアニー賞の2004年度ベストアニメーション映画賞のノミネート4作品のひとつに選出された。『イノセンス』以外のノミネート作品は『シュレック2』、『Mr.インクレディブル』、『スポンジボブ』の3作品であった。
 アニー賞は国際アニメーションフィルム協会が協会員の投票により、その年に公開されたアニメーション作品の中から最も優れた作品を選出する。米国のアニメーション作品に贈られる賞の中では、最も権威があるもののひとつとされている。来年の1月30日にノミネート作品からの受賞作品の選出、発表を行う。アニー賞の動向は2月27日に発表されるアカデミー賞のベスト長編アニメーション賞の占うえでも重要な意味合いを持っている。
 また、『イノセンス』は、作品賞以外に技術効果賞で江面久氏、アニメーション映画監督賞で押井守氏、映画音楽賞で川井憲次氏がノミネートされており合わせて4部門でのノミネートになった。このほか日本作品関係では、TV音楽賞で『ウルフズレイン』の音楽を担当した菅野ようこ氏がノミネートをされた。
 米国作品ではあるが日本にも馴染みの深い作品の中では、日本のポップ歌手Puffyをモデルにしたアニメーション『ハイハイ PUFFY アミユミ』がTVキャラクターデザイン賞とTVプロダクションデザイン賞にノミネートされた。

 アニー賞は、映画、TV、コマーシャルの3分野にまたがりアニメーション作品に賞を与えており、その賞の数は特別賞を除いて21部門から構成される。この数ある賞の中で『イノセンス』がノミネートされたベストアニメーション映画賞は最も重要な賞とみなされている。一方で、元来、アニー賞はハリウッドを基盤にした賞であるためハリウッドスタジオのアニメーションがノミメートされがちである。今回は『Mr.インクレディブル』が作品賞を含めて16部門(部門内の重複ノミネート含む)、ドリームワークスが『シュレック2』と『シャークテイル』を合わせて14部門と大量にノミネートされている。特に、TV作品部門では日本アニメのノミネートは驚くほど少なく、唯一『ウルフズレイン』の菅野ようこ氏が音楽賞にノミネートされたのみである。これは、今だ、日本アニメが米国アニメーション業界ではメインストリームに属していないことを物語っているように思える。

国際アニメーションフィルム協会 
アニー賞 
イノセンス公式サイト 
ウルフズレイン公式サイト 
Hi Hi Puffy AmiYumi公式サイト 

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2004年12月06日
海外:米国 ]
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 米国ロサンゼルスの日刊紙L.A Daily Newsの12月1日の記事『Animation museum still alive(アニメーション美術館はいまだ健在)』よるとロサンゼル市とアニメ関係者とで間で新しいアニメーション美術館の建設を巡りつばぜり合いが続いているという。アニメーション美術館は市の再開発委員会からロサンゼル市バーバンクにあるスペースと建物を与えられているが、改築などの費用に1800万ドル(約18億3000万円)がかかるとされている。関係者はこの必要な資金の確保のため6ヶ月間の期間を与えられ募金を呼びかけた。しかし、市の開発担当者は現時点で、募金は必要金額に達していないと述べている。一方、 アニメ関係者は募金期間の延長による目標額の達成に自信を見せている。市長は夢ばかりのプランで募金期間の延長には否定的だとこの記事は伝えている。
 調べてみるとアニメーションの本場といえるロサンゼルスにアニメーションに特化した美術館はないだけでなく、米国全体でも包括的にアニメーションを扱った美術館は存在しない。それだけに、実現すれば非常に意義のある美術館になるであろう。  また、商業アニメーションの発祥の地ハリウッドに相応しい施設でもある。しかし、大規模なテーマパークは存在し得ても、こうした地道な施設にはあまり脚光が当らないのはどこの国も同じようだ。

 アニメーション美術館は世界的にはほとんど例がなく、調べた限りでは2003年に韓国の春川市に設立されたアニメーション博物館が世界で唯一の総合的なアニメーション美術館である。この美術館は敷地3万6千坪に地上二階、地下一階の建物で アニメーションに関する資料の収集、保管、展示、研究を行っている。所蔵品は1万点を越えアニメーションの歴史、技術、世界のアニメーションの展示を行っているという。
 一方、日本ではスタジオジブリの作品を展示するジブリ美術館やバンダイのキャラクターを扱うバンダイミュージアムなどの例があるが、やはり総合的なアニメ美術館は存在しない。公立の美術館は、東京都現代美術館が館長をスタジオジブリと関係の深い徳間書店から招いている関係もあり、アニメやコミック関連の美術展に積極的に取り組んでいる。東京都写真美術館は、映像芸術全般を広く研究対象として扱っているため、しばしば、アニメーションに関連した質の高い展覧会、上映会、講演会を行っている。
 また、アニメーション研究や交流に積極的に取り組んでいる団体アニドウを中心にアニメーション・ミュウジアムの設立に向けて運動している。こちらも、ロサンゼルスのアニメ美術館と同様もっと脚光を浴びて欲しい取り組みである。

アニメ美術館(韓国語)  
ジブリ美術館 
バンダイミュージアム公式サイト 
アニドウ 
アニメミュージアム準備室 

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2004年12月05日
賞/コンテスト ]
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 日本SF作家協会は、2004年度に最もSF界の発展に寄与した作品として劇場用アニメ作品『イノセンス』と監督の押井守氏を第25回日本SF大賞に選出した。3月4日に東京で授賞式が行われる。また、10月13日死去した作家・翻訳家の矢野徹氏の長年のSF界への貢献に対して特別賞が送られた。第6回日本SF新人賞は『ゴーディーサンディー』照下土竜氏が受賞した。

 日本SF大賞は日本SF作家クラブが小説、評論、漫画、イラスト、映像、音楽などジャンルを越えて、その年に発表されたSF作品の中から最もすぐれた作品を選出する目的で1980年により創設されている。SF大賞は日本SF大会でファン投票によって選出される星雲賞と並びSF関係では最も知られた賞である。これまでに、アニメ作品では、第18回(1997)に『新世紀エヴァンゲリオン』と監督の庵野秀明氏が選ばれたことがあり、アニメ作品としては2作品目の受賞となる。また、第4回1987年にはコミック作品から『童夢』の大友克洋氏が選ばれている。

日本SF作家協会 
押井守公式サイト 
イノセンス公式サイト 
矢野徹氏略歴 

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2004年12月03日
学問 ][ 教育 ][ 行政 ]
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 12月2日に東京藝術大学は、平成17年度4月より大学院の修士課程として新たに映像制作のためのクリエーターと技術者の育成を目的とした大学院映像研究科を横浜市に開設する。これまでの美術部、音楽部に加えて映像芸術・舞台芸術を教授することを目的としている。17年度は入学定員32名の映画専攻のみだが、大学は現在、アニメーション専攻とメディア映像専攻の申請を予定しており近い将来にアニメ制作、コンテンツ流通、知財管理を専門とする大学院が誕生する可能性が高い。また、博士課程の設置も視野に入れている。
 今回設立された映画専攻の目的は国際流通に耐えうる映像作品を創造するクリエーターを技術的な面と芸術的な面で育成することである。カリキュラムは自主映画の作成と映画芸術研究が平行して行われる。映画専攻はさらに監督・脚本・製作領域(16人)と映画制作技術領域(16人)に分かれる。また、各領域はそれぞれが、監督、録音などに細分化しており少数精鋭を目指しているようだ。監督領域の教授には、ベネチア映画祭金獅子賞の受賞で知られる映画監督、俳優、タレントなど幅広い活動を行っている北野武氏が選任されたことが話題呼んでいる。

 かねてより噂になっていた芸大のコンテンツ大学院であるが、アニメーション専攻の設立は来年度には間に合わなかったようである。今回設立された映画専攻の運営を見ながら残りの2専攻の具体的な方向性が決められていくのであろう。東京大学のコンテンツ創造コースがプロデューサー育成、コンテンツ管理の色合いが濃いのに対して、こちらは、クリエーター育成が主な目的とされており住み分けがかなり明白になっている。
 海外の大学ではフィルムスクールと呼ばれる映像系の学科は日本の大学院では比較的少ない。大学教育で映画やアニメ・ゲームのクリエーターが育つのかという懐疑的な見方はあるのは事実だが、こうした分野も産業であり芸術でもあるのだとの認識を行政が持つことは重要ではないだろうか。東京芸術大学ではこれまでも、多くの学生がこうした分野に関心を示しながら、それを教授出来る場を持たなかった。メディア芸術に関心のある学生にとっては意味のある選択肢になるだろう。
 現在の計画が順調に進めば、東京芸術大学は美術学部、音楽部、映像学部の3学部体制に進んで行き、その中でアニメやゲームも重要な位置を占めるようになるに違いない。

東京芸術大学 
東京大学大学院 情報学環 
Office KTANO 

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2004年12月02日
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 スタジオジブリ制作で多くの人気アニメ映画を監督した宮崎駿氏はフランスの有名な漫画家メビウス氏と共同でフランスのパリ市で展覧会を行う。この展覧会は両氏の個人的な所蔵品の中からおよそ300点を展示するもので、2005年3月までパリ市中心部にあるMusee de la Monnaie(パリ貨幣博物館)で開催される。展示には、アニメ制作のためのイメージボードやセル画、ストリーボード、ポスターなど多彩な展示物が含まれる。 宮崎駿氏とメビウス氏は文化的バックグラウンドこそ違うものの同世代であり、互いの作品を高く評価しているという。

 メビウス氏は本名ジャン・ジャロー(Jean Giraud)の名前で知られるフランスの著名な漫画家でビジュアル・アートやバンド・デシネと呼ばれるフレンチコミック、映画の分野に大きな影響を与えている。代表作は『ブルーベリー(Blueberry)』、『イカル(L'Incal)』シリーズ。また、フランスアニメーションの傑作『時の支配者』の原作者としても知られている。
 宮崎駿氏の監督した『ハウルの動く城』は、公開1週間で既に興行収入が30億円を越えるなど国内では既に大ヒットしている。また、来年1月以降は、フランスでの上映が決まっている。今回の展覧会はこうした映画公開との連動も考慮されていると思われるが、宮崎駿氏だけでなくメビウス氏とのコラボレーションとしたところに展覧会慣れをしたフランス流のうまさを感じさせる。日仏の才能のぶつかり合いが、それぞれの作品を単独で観る以上に興味深いものにするだろう。
 『ハウルの動く城』は、物語の背景をヨーロッパ文化に取っており、近年の『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』以上にヨーロッパの観客にアピール出来るだろう。これまで以上の興行的な成功も期待したい。
 
パリ貨幣博物館 http://www.paris.org/Musees/Monnaie
メビウス氏のサイト http://www.moebius1.com
スタジオジブリ http://www.ntv.co.jp/ghibli
メビウス氏の代表作『イカル』   イカル
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