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2006年01月31日
海外:米国 ][ 賞/コンテスト ]
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 アメリカの主要な映画賞であるゴールデングローブ賞を運営するハリウッド外国人記者協会は、来年から新たな賞としてアニメーション映画賞を開始すると発表した。
 ゴールデングローブ賞は、アメリカでアカデミー賞と並ぶ重要な映画賞として知られるが、これまでアニメーション映画賞は設けていなかった。新たに設けられるこの賞は、1年間で上映されたアニメーション映画のうち上映時間70分以上で、実写シーンが25%以下の作品が対象となる。
 また、賞が選出されるのは選考対象作品が8作品以上ある場合のみになる。その際にはノミネート3作品が選出され、その中から受賞作品が決定される。しかし、選考対象作品が8作品を下回った場合は、一般の作品賞の中に組み込まれることになる。

 ハリウッド外国人記者協会によれば、今回の決定は、映画界におけるアニメーション映画の重要性が近年益々大きくなって来ているためである。しかし、ゴールデングローブ賞の今回の決定は遅きに失したといえるだろう。
 ライバルのアカデミー賞は2001年度からアニメーション長編映画賞を設けており、今年で5年目を迎える。そのほかの主要な賞も既にアニメーション映画賞は導入済だからだ。

 それでもゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞の導入は、アメリカと世界の映画市場における、アニメーション映画の影響力の増大を示しているだろう。
 2006年の劇場公開アニメーション映画は、例年以上に増える見込みである。また、ピクサーの新作アニメーション『Cars』も公開される。来年の長編アニメーションの賞レースは、これまでのアカデミー賞やアニー賞に加えて、ゴールデングローブ賞も注目を浴びそうだ。

ハリウッド外国人記者協会 
アカデミー賞 

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イベント情報 ]
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 1月26日に東京国際アニメファア2006の第2回実行委員会が開かれた。このなかで、3月に開催される同フェアの開催概要が正式に決定された。東京都の発表によれば、開催日時は3月23日から26日までの4日間、これまでと同じように前半2日間がビジネス中心のビジネスデー、後半2日間はファンイベントなどが行われる一般公開日となる。
 今年から、会場スペースが大幅に拡大され、これまで以上に大きなイベントとなることが期待されている。また、この席で入場者数10万人の目標も示された。

 見本市への企業出展者数は、フェアの知名度の高まりもあり、1月30日の段階で海外企業も含めて204社と昨年実績の197社を上回っている。さらに、共同出展者やキャンセル待ち申し込みなどの調整があり、最終的には220社から230社をも見込んでいるという。
 アニメフェアでは、例年通り企業などの出展による見本市、若い才能を紹介するクリエーターズワールド、ビジネスデーのシンポジウム、ステージイベント、チャリティーオークションなどが予定されている。毎年開催される特別企画展の今回のテーマは、「アニメサウンド体験ミュージアム」とされ、アニメのテーマ曲やBGM、声優などが取り上げられる予定である。
 さらに、東京国際アニメフェア2006~東京アニメアワード表彰式やアニメ産業の発展に貢献した人物を顕彰する第2回特別功労賞の授賞式も行われる。
 今年からの新しい試みには、入場料無料の物販ゾーンであるアニメバザールやアニメソングのライブイベント東京アニソンフェスティバルなどがある。

 出展企業数やビジネス、一般双方の参加者数の伸びもあり、東京国際アニメフェアは年々開催規模を拡大している。毎年、同じ時期に集中してイベントを行うことで注目度も高まり、業界におけるイベントの相乗効果もあがっているだろう。
 今後は、こうした盛り上がりを、当初の目的であるアニメ産業の活性化により結び付けて行くことが求められるだろう。

 また、第2回実行委員会では、東京国際アニメフェア実行委員会事務局が来年度より東京都がから日本動画協会に移行されることも決まった。
 新しい事務局は、東京アニメセンターなども設置される秋葉原のUDXビルに置かれる。しかし、アニメフェアの運営自体は、東京都知事が委員長のアニメフェア実行委員会が引き続き行う。

平成18年3月23日~26日(ビジネスデー23日、24日、一般公開日25日、26日)
10時~18時(最終日のみ16時半終了)
東京ビッグサイト 東1・2・3ホール 他
主催:東京国際アニメフェア実行委員会

出展者数
204社705小間(昨年実績197社506小間)
海外25社(中国13社、台湾4社、スペイン3社、韓国2社、アメリカ1社、タイ1社、香港1社)
*1月30日の段階で共同出展者及びキャンセル待ち申込者につき調整中

東京国際アニメフェア
   プレスリリース (フェア開催の詳細など)

東京都 
日本動画協会 

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イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 東京都は、2月にニューヨークで予定される観光地・東京の魅力を紹介するプロモーションツアーに合わせて、アニメイベントと関連ビジネスの商談会を実施する。
 東京都のプロモーションは、東京都観光産業振興プランに基づくもので、これまで欧米を中心に7回実施されている。東京の観光産業振興が主な目的だが、昨年からはアニメなどほかの地元産業の紹介も行われている。

 今回のプロモーションはニューヨークとダラスが予定されている。このうちニューヨークでは、日本アニメを紹介するファンイベントと日本の代表的なアニメ関連企業が参加するアニメ商談会を開催する。
 アニメイベントでは、3月に開催される東京国際アニメフェアの紹介や作品上映会が行われる。また、アニメ商談会は、ニューヨークの中心街にあるホテルで、代表的なアニメ関連企業が自社のプレゼンテーションと商談を行う。

 東京都が観光プロモーションと合わせてアニメ関連産業を取り上げるのは、アニメが東京の地場産業のひとつということがある。しかし、それ以上にアニメの文化としての側面が、東京都の観光地としてのアピールに役に立つという点で注目されていると言っていいだろう。
 これまでにも、行政による杉並アニメーションミュージアムや東京アニメセンターなど、観光地としてのアニメ利用の動きはある。今後は、実際にアニメなどの日本のサブカルチャーを目的とする海外観光客に対応するために、こうした動きはさらに強まるだろう。

ニューヨークの商談会の参加企業・団体
(株)サンライズSTUDIO 4℃双日(株)(株)手塚プロダクション
東映アニメーション(株)東京アニメセンター
(株)バンダイエンターテイメントバンダイビジュアル USA 

東京都 
東京国際アニメフェア2006 

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2006年01月30日
新発売/新作 ]
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 東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、2009年に人気3Dアニメーション『モンスター・インク』の新アトラクションを導入すると発表した。
 『モンスターズ・インク』は、2002年に劇場公開されたアニメーション制作会社ピクサーが制作を担当した。アメリカだけで興行収入2億5000万ドルを稼いだ大ヒットアニメーションである。

 東京ディズニーランドでは、このモンスターズ社(インク)の世界を再現した、ライド型の新アトラクションを2009年にトゥモローランドに設ける予定である。投資総額は、約100億円を予定している。
 一方、1986年に導入され、今年で20年を迎えた「シンデレラ城のミステリーツアー」は、2006年4月5日で運営を終了する。

 『モンスターズ・インク』のアトラクションは、今年の1月からカリフォルニアのディズニーリゾートでも導入されている。しかし、先日のディズニーによるピクサー買収の発表後に、ピクサー映画のアトラクション導入発表は、なんともタイミングが良い発表だ。
 既に、ディズニーでは、ピクサーの看板監督で『モンスターズ・インク』も監督するジョン・ラセター氏がテーマパーク部門の設計に加わる話が浮上している。
 今後、ピクサーの影響力がテーマパーク部門まで広がれば、日本の『モンスターズ・インク』のアトラクションもカリフォルニアとは異なったものになるかもしれない。さらに、ディズニーランド全体でみれば、『トイ・ストリー』や『ファインディング・ニモ』などピクサーの人気アニメーション作品のアトラクション導入が相次ぎそうである。

オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)
ウォルト・ディズニー 
ピクサー 

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2006年01月29日
コミック ][ 映画 ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 イギリス・ロンドンで現代美術の情報発信地ICA(現代美術研究所)が、「コミック・プロポーション‐マンガ原作の日本映画‐」と題したマンガ原作の日本映画だけを取り上げた企画上映会を行う。 
 今回の企画は、マンガが子供だけのためのものでなく、日本のサブカルチャーの重要な部分を占めていることに注目したものである。マンガが若い世代を中心に、日本の映画監督に大きな影響を与えている現状を取り上げる。
 また、幾つかのマンガ原作の日本映画を取り上げることで、そうした現象を解説するとしている。この企画は2月3日から9日まで続き、期間中に『魁!クロマティ高校』や『ファンシー・ダンス』、『ぼくんち』などが上映される。
 さらに、現地の研究家や『魁!!クロマティ高校』の山口雄大監督を招いたマンガと映画相互の影響についての討論会「境界を越えて‐日本マンガ原作の日本映画‐」も予定されている。

 マンガを原作にした日本映画の急増は、国内では広く注目されている。それに加えて、海外の日本映画研究家の間でも、日本映画の特異な現象として注目を浴びつつあるようだ。
 確かに海外には、コミック・ヒーローの映画はあっても、日本のように大ヒット作からサブカルチャー、実験的な作品まで幅広い領域でマンガ原作を用いる例は少ない。日本特有の気になる現象と言っていいのだろう。

 会期終了後は、エジンバラのフィルムハウスを始め、マンチェスター、シーフィールド、ブリストルを巡回する予定になっている。

ICA(現代美術研究所) 
  境界を越えて‐日本マンガ原作の日本映画‐

魁!!クロマティ高校公式サイト 

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イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 アメリカの大手アニメコンベンションとして知られるOTAKONは、今年から同人作品発表のアーティスト・アレイで、著作権者の許諾を受けていない同人作品の販売を認めない方針だという。
 
 OTACONは、毎年8月にアメリカ東部のボルチモア市で開催される全米有数の大規模なアニメコンベンションである。これまでも他のイベントと同様に、アマチュアからプロまでの幅広いアーティストが自作を紹介するアーティスト・アレイ・セクションを設けてきた。
 今回、問題とされたのは、このうち既存のアニメやマンガ・音楽作品を基に制作されたイラストやマンガ、音楽の同人作品である。日本でいう版権物の同人活動と呼ばれる部分にあたる。

 OTAKONの事務局は、今年からこうした作品は、著作権者の許可を受けていなければ販売は認めないとしている。近年、米国のコンベンションでは海賊版DVDの持ち込み禁止など、著作権遵守により強い処置が取られる傾向にある。
 今回は、同人作品についてもより厳しい基準を適用したといえるだろう。今回はOTAKONだけの動きであるが、こうした動きは今後も他のイベントに広がる可能性は高い。
 ただし、現在、明確に禁止しているのは既存の作品をベースにした作品の販売活動のみである。著作権を取っていない同人作品の展示については、現在検討中であるとしている。また、コスプレについても、特に触れていない。

 日本とアメリカ、ヨーロッパなどのアニメ・マンガイベントの最も大きな違いは、日本は同人誌即売が中心なのに対して、欧米はゲスト講演やコスプレショーなどが中心なことである。実際に、日本ほどマンガ同人誌の活動が活発な国はないであろう。

 この理由は不明だが、そのひとつに海外ではアニメやマンガのキャラクターの権利保有者が、同人誌活動に対して日本より厳しい姿勢を持っていることにあるのでないかとの指摘もある。
 作品の生まれた日本で同人誌活動による作品・キャラクターが、ほとんど黙認されている一方で、海外でそれらが禁止されるという状況は興味深い。そして、いわゆる版権物の同人誌なしでも海外の同人活動が活発になるのか、それとも、日本の同人誌イベントの盛況は日本だけの特異な存在で終わるのかも気になるところだ。

OTAKON 

《追記1月30日》
 海外の大手アニメ情報サイトのアニメニューズネットワークによると、OTAKONによる版権物同人作品の販売禁止は検討段階で、決定事項ではないという。
 これは、同サイトがオタコンの主要スタッフに確認したもので、最終的な方針は今後発表されるとしている。

アニメニューズネットワーク
  ANNの記事
Addendum:Otakon Fanart Policy(OTAKONのファンアート方針:追加)

《追記2月3日》
 新たにOTAKONの正式発表が出された。コメントによれば、コンベンションでの2次創作活動を全面的に禁止する意図はない、またアーティスト・アレイでの販売活動は法律家の検討の元で新たなガイドラインを作成するとなっている。
 まだまだ流動的だが、コスプレや販売を伴わない作品発表は認められるようだ。

オタコンのコメントについては、『英語で!アニメ・マンガ』さんの翻訳が参考になります。
英語で!アニメ・マンガ アメリカで2次創作物に未来はあるか?

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2006年01月28日
イベント情報 ][ コミック ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 特異なスタイルのマンガでカルト的な人気を誇るマンガ家しりあがり寿氏が、26日から開催されているフランスのコミックイベント・アングーレム国際コミックフェスティバルに招待作家として招かれ個展を開いている。
 アングーレム国際コミックコミックフェスティバルは、フランスでは名の知れた国際イベントで、コミック界のカンヌ祭とも呼ばれている。
 コミックフェスティバルは、2003年からマルチメディア分野で活躍中のクリエーターを紹介している。今回は個性的なスタイルのマンガで知られるしりあがり氏が、そのクリエーターに選ばれた。日本のマンガやアニメに対する関心が高まっているフランスではあるが、フェスティバルの中で日本の作家が個展を開くのは初めてである。

 また、今回のしりあがり氏の渡仏に合わせて、パリでは同氏の講演会も開催される。講演会を企画しているのは、日仏の文化交流の拠点であるパリ日本文化会館。
 1月31日に同開館で「マンガ家しりあがり寿に会う」と題した展覧会が開催される。

 同氏は、昨年は代表作の『真夜中の弥次さん喜多さん』が映画化されるなど、国内でも急速に注目を浴びている。また、『真夜中の弥次さん喜多さん』は、海外でも劇場公開が予定されるなど活動の幅も広がっている。今後の活躍が益々期待されるマンガ家のひとりである。
 
アングーレム国際コミックフェスティバル(仏語)
   しりあがり寿展(仏語) 
パリ日本文化会館(仏語)  
   しりあがり寿 講演会(仏語)

しりあがり寿公式サイト おーい!さるやまハゲの助 
  真夜中の弥次さん喜多さん公式サイト 

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イベント情報 ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 一昨年、秋葉原を中心に「OTAKU」をテーマにした企画展を開催して大きな話題を呼んだヴィネチア・ビエンナーレ建築展日本館の今年のコミッショナーとテーマが決定した。
 その日本館のテーマは、「誰も知らない日本の建築と都市 -シュールリアリズム建築と都市の無意識-」。東京大学教授で建築家・建築史家の藤森照信氏が、コミッショナーとして、同氏を中心に長年活動をしてきた路上観察学会の活動を取り上げる。今年の10回目を迎える建築展は、本年9月から11月に、イタリアベネチアで開催される。

 
 企画展の出品者は藤森氏を含む路上観察学会の6人のメンバーが選ばれているが、その中に、昨年7月に故人となった人気マンガ家の杉浦日向子氏の名前も見える。
 どのような形での出品が実現するかは判らないが、江戸風俗に詳しかった杉浦氏が企画展に大きく貢献するだろう。また、企画展の参加が杉浦氏の遺作のひとつともなり、貴重な企画展になりそうだ。

 ヴィネチア・ビエンナーレ建築展は、現代美術のオリンピックと言われるヴィネチア・ビエンナーレ美術展の関連企画。2~3年に一度、開催される。各国がそれぞれテーマを決めて企画展を開催し、競合うのが特色である。
 コペティション形式の美術展には賛否両論があるが、競争が激しいだけに各国とも時代の最先端トレンドを取り入れた企画展が多く、大きな盛り上がりをみせる。

 そう考えると、2004年建築展の日本館のテーマ「OTAKU」や「萌え」は、現在のアキバブームを先取りしていたとも言えそうである。今回のテーマは、前回とは打って変わって路上観察。
 企画展に杉浦氏のマンガ作品が展示されるかどうかは判らない。しかし、前回の「OTAKU」にも、今回の「路上観察」にもマンガカルチャーが関わっていることは、面白いといえるのでないだろうか。

ヴィネチア・ビエンナーレ公式サイト 
ヴィネチア・ビエンナーレ建築展10回 日本館概要 

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2006年01月27日
テレビ ]
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 昨年、劇場映画も公開された人気マンガ『NANA』のアニメ版のテレビ放映時間が決まった。『NANA』の公式サイトによれば、放映時間は水曜日の11時25分から、4月5日に日本テレビ系で放映開始される。
 この放映時間は、深夜アニメの放映時間としては異例に早い時間帯である。現在、多くの深夜アニメは、深夜の1時以降に放映されるケースが多いからだ。
 今回の『NANA』の放映は、マニア層の視聴者が多いこれまでの深夜アニメとは一線を引いており、より幅広い視聴者を取り込む狙いがあると思われる。

 近年、テレビ番組の視聴時間のピークは、より遅い時間にずれる傾向がある。『NANA』が放映される夜11時25分も、昔であれば深夜帯で視聴率をあまり期待されない時間帯であるだろう。
 しかし、現在はこの時間帯はテレビ視聴者が多く、幅広い視聴者が期待されている。今回の『NANA』の放映時間は、この作品がこれまでの子供向けのアニメやマニア向アニメとは異なる、一般的な大人向けアニメという新市場開拓を目指していることを示しているだろう。

 これまで日本テレビは、『Monster』や『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』シリーズを深夜帯で放映し、高い視聴率を獲得している。これは、マニアだけでない一般視聴者の獲得の成功した結果だとされている。
 また、他局ではフジテレビが、夜0時35分から一般層に向けたアニメ枠「ノイタミナ」で、少女マンガ原作の『ハチミツとクロバー』、『パラダイスキッス』を放映している。
 こちらも、通常の深夜アニメよりも高い視聴率という実績をあげている。今回の『NANA』は、それをさらに進めた挑戦といえるだろう。 
 
 アニメ作品を深夜に放映して、マニア向けにDVD販売で利益を上げるビジネスモデルが、DVD販売の不振で必ずしも有効に働かなくなっている。こうしたなかで、新市場の開拓を目指して、一般大人向けのアニメ企画は今後もさらに増えて行きそうだ。
 さらに、新市場が拡大すれば、アニメ産業全体の拡大にも繋がって行くに違いない。

NANA公式サイト 
映画NANA公式サイト 
 

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2006年01月26日
イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 3月24日からアメリカのシアトルで開催される日本アニメイベントの桜コンに、人気アニメ『ガン×ソード』のスタッフがゲストとして参加する。イベントに参加するのは監督の谷口悟朗氏、脚本の倉田英之氏、キャラクターデザインの木村貴宏氏の3人。
 桜コンの公式サイトでは3人を『ガン×ソード』のスタッフとして押し出しているが、谷口氏は『プラネテス』、倉田氏は新作『Hellsing』、木村氏は『勇者王ガオガイガー』の主要スタッフというとても豪華な顔ぶれである。

 『ガン×ソード』は、わけあり主人公が婚約者の敵討ちのために旅をするSFロードームービ。日本以上にアメリカで熱い支持を受けている。近年、アメリカのコンベンションに日本アニメのスタッフが参加する例は多いが、日本と違い他州のコンベンションに行くのは楽でない。多くの参加者にとっては、年に一度の本物のスタッフに会える貴重な機会である。

 桜コンの昨年の来場者数は5000人弱、アニメエキスポやOTAKONといった特大規模のイベントには参加人数では劣る。しかし、シアトルと言えば、マイクロソフトや任天堂USA、カードゲームで有名なウィザーズ・オブ・ザ・コーストなどが本社を構えている。全米では特別大きな都市とは言えないが、オタク比率は高い。
 また、同コンベンションは、今年から会場を今までより規模が大きいワシントン州立コンベンションセンターに移している。参加者も各イベントも昨年の2倍規模を狙っているという。
 そうしたイベントの集客力強化のためにも、今回の『ガン×ソード』のスタッフに白羽の矢が立ったようだ。

桜コン2006(日本語) 

ガン×ソード公式サイト(ビクター) 
ガン×ソード公式サイト(テレビト東京)
ガン×ソード公式ブログ 

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行政 ]
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 アニメ制作会社GDHの代表取締役会長村濱章司氏のブログによると、国が六本木7丁目に建設中の国立新美術館をアニメの拠点にする構想が浮上しているらしい。同氏のブログでは、文化庁からその企画のプレゼンがあり、動画協会(日本動画協会)も前向きに検討中だとしている。

(以下村濱氏のブログ『村濱章司のブログ』1/26より引用)
「六本木7丁目にある、国立新美術館をアニメの拠点にしようという企画があるらしく、今日(昨日)、動画協会にて、企画案のプレミーティングがありました。先日、文化庁からプレゼンがあり、是非、動画協会として取り組もう。ということになりました。」

 六本木の国立新美術館は、2006年に東京大学生産技術研究所移転跡地に東京国立近代美術館、東京国立西洋美術館などに続く第5の国立美術館として開館予定になっている。敷地面積3万㎡、企画・展示スペースの1万4千㎡は、美術館としては国内最大級である。
 一方で、その膨大な建設費と展示スペースに対して、常設展示がなく企画展示に特化することに対して特色がないと強い批判もある。
 今回の国立新美術館にアニメの拠点をという構想は、こうした特色がない、情報発信能力がないとする新美術館批判に対し、アニメという新分野を取り込むことで対抗しようとする意図も考えられる。

 構想がどのようなかたちで進んでいるかは不明ではあるが、交通の便利な東京都心の豊富なスペースは、アニメーション文化の紹介に大きな可能性を与えるだろう。 
 また、日本動画協会は、これまで杉並アニメーションミュージアムの企画・運営や3月にオープン予定の秋葉原のアニメセンター、東京国際アニメフェアでの企画・イベントにも関わるなど、アニメ関連の企画・展示分野では大きな実績がある。

 これまで国立美術館では、映像芸術は京橋にある国立近代美術館フィルムセンターが扱ってきた。しかし、アニメーションの公開・保管はほとんどされていない。むしろ、東京都立写真美術館がアニメーション周辺の映像芸術・視覚芸術の企画に熱心である。
 また、構想が浮上している六本木地区には六本木ヒルズの森美術館や防衛庁跡地にオープン予定の(新)サントリー美術館など、美術情報発信の集積が進んでいる。
 
村濱章司のブログ 
  国立新美術館がアニメの拠点に! 

国立新美術館 
日本動画協会 

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2006年01月25日
賞/コンテスト ]
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 昨年1年間に公開されたデジタル作品の中から優秀な作品や制作者を選び表彰するデジタル・コンテンツ・オブ・イヤー/第11回AMD AWARDが、財団法人デジタルメディア協会より発表された。大賞には、昨年無料動画配信を幅広く手掛けたUSENの手掛ける新サービス「GyaO」が選ばれた。
 また、ベストプロデューサー賞には同じく「GyaO」が、ベストディレクター賞には『ALWAYS 3丁目の夕日』、ベストビジュアルデザイナー賞には『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』、ベストプログラマー賞には「Google Earth/ GoogleローカルGoogle /デスクトップ」、ベストライターには「ウィツキペディア日本語版」が選出されている。

 このほか、デジタルコンテンツに貢献著しい人物を表彰する功労賞には、アニメ監督の富野由悠季氏とアニメ風のフィギアなど日本のサブカルチャーをモチーフにした作品を発表してきた現代美術家の村上隆氏が選ばれた。
 富野由悠季氏は、1979年に発表された『機動戦士ガンダム』などでエンターテイメント分野のアニメーションに強い影響を与えてきたことはよく知られている。昨年は、『劇場版機動戦士Zガンダム』の2本の劇場作品を世の中に送り出した。また、今年は新作のシリーズアニメ『リーンの翼』を他のメディアに先駆けてインターネットで公開するなど、新しい技術分野でも積極的に活躍している。

 アニメーション関連では、『創聖アクエリオン』や『鴉-KARAS-』、『KAKURENBO』、『機動戦士Zガンダム‐星を継ぐ者-』などもノミネート作品としてあがっていた。しかし、ビジュアルデザイナー部門は、その映像が国内外の映画祭で高く評価された『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』となった。

 デジタルメディア協会は、デジタルメディアの発展を目的に関連企業が中心となって運営されている。AMDアワードはデジタルコンテンツ産業の発展、 作品の質的向上、人材育成を目的に1995年に設けられ、今年で11回目を迎える。
 賞は、クリエーターや作品だけにとどまらず、新サービスなども対象になっているのが特色である。

財団法人デジタルメディア協会 

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2006年01月24日
新発売/新作 ]
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 インディーズのアニメーション作品の紹介と作品や関連商品の販売を行っているアーチストグッズコムが、インディーズ系のアニメーション総合情報サイト「アニメフラッシュ anime flash」をオープンした。 
 アニメフラッシュは、現在、フラッシュアニメ、インディーズアニメ、アートアニメの情報が集約されていないことが制作者や鑑賞者にとって不自由な状態になっている考え、それを解消する目的でアーチストグッズコムが開設した。

 Webサイトは、上映会や作品、作家の活動の情報を中心に、インディーズアニメーションの情報センターとして構成されている。主に作家紹介やレポートからなる別サイトのアーチストグッズコムとも連動した情報発信基地となる。

 両サイトで紹介されるフラッシュアニメは、Macromedia Flashにより作られたアニメーション作品のこと。インディーズアニメは制作プロダクションなどでなく、個人や少人数などで作られたアニメで、アートアニメは芸術志向のアニメーションを指すが、互いに重なり合い、同じ場所で発表されることも多い。
 こうした作品は、コンピューターの性能の向上と伴に制作数が増える傾向にある。ブロードバンドインターネットの普及により、ネットを利用した作品発表も増えている。また、インターネット上で展開する次世代のコンテンツとしても注目集めている。
 さらに、これらのインディーズのアニメーション作品は、新たな才能の発掘の場や次世代のクリエーションともなりつつ。今回、上映会や作品、作家などの情報をまとめて確認出来ることで、クリエーターや愛好者にとって貴重な情報収集の場になりそうだ。

アニメフラッシュ anime flash 
アーティストグッズ コム

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話題 ]
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 若者に様々な職業の実際の仕事を紹介するNHKの番組『明日をつかめ 平成若者仕事図鑑』が、コンテンツプロデューサーを特集としている。今回、1月23日のコンテンツプロデューサーを放映で取り上げられたのは、次の時代に必要とされる仕事をシリーズの第1回である。

 番組のなかで登場したのは、アニメ制作会社プロダクションI.Gのプロデューサー森下勝司氏。番組の中では現在企画進行中の20代OLに向けたアニメ企画を中心に、製作側との交渉やキャラクターグッズ展開を練る姿が紹介されている。また、『キル・ビル』などこれまで行なった海外交渉の話などにも触れられている。
 番組は、一般的な仕事以上にその実態が知られていないプロデューサーの仕事を手際よく紹介している。

 『明日をつかめ 平成若者仕事図鑑』では、これまでも漫画家や声優などアニメ・マンガ分野に馴染み深い職業が取り上げられている。しかし、普段は作品の表に出ないこうした職業を取り上げたのは今回が初めてである。
 今回のシリーズは、内閣府が発表した未来予測「日本21世紀ビジョン」などもとに次の時代に必要とされる仕事を紹介したものである。同じシリーズの2回目には、「社会起業家」が取り上げられる予定になっている。
 コンテンツプロデューサーが夢だけの職業でないことは言うまでもない。しかし、実際に仕事に携っている人達が思う以上に、世間での注目度は高く、期待もされているといえそうだ。
 番組は1月27日(金)深夜0時25分(日付は28日)からと28日午前11時15分からと2回の再放送が予定されている。

NHK  明日をつかめ 平成若者仕事図鑑 
 第69回 コンテンツプロデューサー 

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イベント情報 ]
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 テレビアニメや雑誌連載で人気の『名探偵コナン』が、今年で雑誌連載12年周年、テレビアニメ放映開始から10周年を迎える。このテレビアニメ放映開始10周年記念として、東京・杉並区にある杉並アニメーションミュージアムが2月28日から5月28日まで、記念企画展「名探偵コナン アニメギャラリー」を開催する。

 企画展では、今年で10作目となる『名探偵コナン』の劇場アニメーション作品に焦点をあて、その第1作から最新作『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』までを紹介する。企画展以外にも、10周年記念ウェッブサイトの開設や名探偵コナン公式サイト(TV)での10周年記念インタビューなどの企画がある。10周年記念インタビューでは、原作者青山剛昌やコナン役の声優高山みなみ、上戸彩などが登場している。

 『名探偵コナン』は、これまでマンガ単行本の発行部数は1億冊以上、劇場映画の観客動員数は累計2000万人を超える国民的人気マンガ・アニメ作品である。作品開始当初からの人気はいまだ衰える気配も見えず、10周年を超えてまだまだ続くロングラン作品になりそうだ。

「名探偵コナン アニメギャラリー」
杉並アニメーションミュージアム 06年2月28日から5月28日
主催:杉並アニメーションミュージアム
協力:小学館/読売テレビ/日本テレビ/小学館プロダクション/東宝/トムスエンタテイメント
企画制作:㈱小学館プロダクション

杉並アニメーションミュージアム 
  名探偵コナン アニメギャラリー 

劇場版名探偵コナン公式サイト 
10周年記念サイト 
名探偵コナン公式サイト(コミックス) 
名探偵コナン公式サイト(TV) 

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2006年01月23日
コミック ][ 映画 ]
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 1月23日発売の週刊少年ジャンプ2006年8号は、同誌連載の人気マンガ『DEATH NOTE』との実写映画化の決定を発表した。同誌によれば『DEATH NOTE』は、今年6月と10月の2回に分けて上映される予定だとしている。
 少年ジャンプの発表によると、詳しい情報は次号以降に追って告知となっている。このため現段階では、制作スタッフなどの詳しい情報は発表されていない。
 『DEATH NOTE』は、雑誌連載で第1部終了をピークに人気も沸騰、昨年もっとも人気の盛り上がった作品のひとつと言っていいだろう。作品は緻密な物語に対する評価が高いだけでなく、人気も絶大である。

 今回発表された内容では、6月と10月の2作品連続公開が注目を呼びそうだ。連載期間が長く、内容が濃いマンガ連載作品を映画化するのに適した方法といえる。また、2本同時に撮影できることから、映画1本あたりのコストの引き下げも可能である。
 当初から映画を複数構成にして短期間で上映する方式は、アニメ作品『劇場版機動戦士Zガンダム』などでも行われている。また、シリーズもの映画では、これまで行なわれたことがある。
 問題は、最初の作品の興行成績が悪ければ、2作目以降の公開がなくなる可能性があることなのは言うまでもない。昨年、大ヒットした『NANA』の続編ですら、正式発表は映画公開後であった。
 今回、『DEATH NOTE』を最初から2作品連続公開とするのは、高い原作の人気に対する製作側の自信の現われといえるだろう。

 また、最近は『NANA』や『蟲師』、『ハチミツとクローバー』など、マンガ原作作品の実写映画化と前後してアニメ化が企画されることも多い。今回、実写映画化が決定したことで、『DEATH NOTE』のアニメ化の可能性は高く、今後の注目はどのようなかたちでアニメ化企画がだされるかであろう。

週刊少年ジャンプ公式サイト 
DEATH NOTE 公式サイト 

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2006年01月22日
行政 ]
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 神奈川県川崎市は、「どらえもん」や「パーマン」などで人気の故藤子・F・不二雄氏の原画などを保存する展示館の藤子・F・不二雄アートワークス(仮称)を川崎市北部の向ヶ丘遊園地跡地に建設する方向を明らかにした。
 この計画は、藤子・F・不二雄氏の夫人が、同氏が長年居住した川崎市に遺品の原稿や原画を寄贈したいという申し出をきっかけに浮上していた。今回、川崎市と故藤子・F・不二雄氏の権利を管理する藤子プロなどとが展示や運営方法について合意に達した。近いうちに市から正式発表される見通しである。

 同施設は、藤子氏がなくなった平成11年の夫人の申し出より検討が重ねられ、マンガ文化の展示に力を入れている川崎市民ミュージアムや、川崎駅近辺などの候補地もあがっていた。しかし、最終的に独立した施設での運営や藤子氏の長年の居住地に近いことから、向ヶ丘遊園地跡の跡地にアートワークス(展示館)を作る方向でまとまった。
 アートワークスでは、寄贈されたおよそ4万点の作品が常設で展示され、藤子ワールドを楽しむことが出来る。展示館の敷地面積は2,000~4,000平方メートル、延床面積は3,000~から3500平方メートルを予定している。

 現在、こうした人気マンガ家と自治体との協力は増えつつあり、宝塚市の手塚治虫記念館などの例がある。また、三鷹市にある三鷹の森ジブリ美術館も、自治体とスタジオジブリの協力による施設である。
 プロジェクトは、これから具体的に動き出すため完成までには、まだ数年以上かかりそうだ。しかし、展示館が完成すればアニメ・マンガ貴重な観光施設と人気を呼びそうだ。

詳しい内容はこちら 
生田緑地の自然と市民活動 
   藤子F不二雄アートワークスについて 
神奈川新聞 ローカルニュース 
   向ケ丘遊園跡にドラえもん展示館建設へ/川崎市

川崎市 
ドラえもんチャンネル 

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イベント情報 ][ テレビ ][ 海外:米国 ]
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 1月24日からアメリカ・ラスベガスでテレビ番組のビジネスショーNATPE(全米テレビ番組製作者連盟)が開催される。本来、NATPEは事業者組合の会議なのだが、人の集まるところにビジネスチャンスありということで、世界有数のテレビ番組のトレードショーとして機能している。
 当然、ここでは日本のアニメ番組も日本企業、米国企業によって積極的に販売される。現在、NATPEのサイトでは、出展企業と主な販売作品が発表されており、今回のショーで売り込まれる作品ラインナップを知ることが出来る。

 日本からの企業出展は、イベントの主催が全米テレビ番組製作者連盟のためか、NHKやフジテレビといった大手テレビ局が目立っている。一方で、東映アニメーションや日本アニメーション、トムスエンタテイメントといった古くからこうした見本市を利用して海外での販売網を築いてきたアニメ制作会社の参加もある。
 また、日本の企業出展は、ほとんどはなんらかのアニメ作品を出展しており、輸出コンテンツとしてのアニメの存在は大きい。

 海外企業では、4kidsやセントラルパークメディアなどのアニメ流通会社が参加している。その中で注目されるのは、ソニーピクチャーズTVが主要作品のひとつとして、日本のプロダクションI.G制作の『Blood+』を扱っていることである。劇場作品でないテレビアニメーションの番組販売をアメリカのメジャースタジオ系列の企業が扱う例は、これまであまりみられなかった。
 現在発表されている日本アニメを扱う出展企業と主要作品を一覧にしてみた。

日本企業
クレイ(TBS系の番組販売会社)
『TAMA&FRENDS 探せ!魔法のプニプニストーン』
フジクリエティブプロダクツ 
『英国戀物語エマ』、『植木の法則』
NHK/国際メディアコーポレーション
『POZZIE』
日本アニメーション 
『ちびまる子ちゃん』、『ファンタジック チルドレン』、『ドキドキ伝説 魔方陣グルグル』、『ハングリーハート』、『それゆけ!ズッコケ三人組』、『Miko & Mimiki』、『Penelope』
トムスエンタテイメント
『エンジェルハート』、『ガラスの仮面』、『甲虫王者ムシキング』
TBS 
『AIR』、『探偵学園Q』、『ローゼン・メイデン』、『これが私の御主人様』
テレビ東京 
『ARIA The ANIMATION』、『ぶぶ チャチャ』、『学級王ヤマザキ』、『アイシールド21』、『ガラスの仮面』、『ラブひな』、『ケロロ軍曹』、『Tactics』、『ビューティフルジョー』
東映アニメーション 
『冒険王ビィト』、『ボボボーボ・ボーボ』、『デジモンアドベンチャー』、『ガイキング』、『金色のガッシュベル』、『おじゃ魔女どれみ』、『明日のナージャ』、『ふたりはプリキュア』、『聖闘士星矢』

米国企業
4Kidsエンタテイメント  
『星のカービィ』、『おジャ魔女どれみ』、『東京ミュウミュウ』、『ワンピース』、『G.Iジョー』、『遊戯王』、『遊戯王GX』
セントラルパークメディア 
『エイリアン9』、『DNA2』、『火垂るの墓』、『カクレンボ』、『MUNTO~時の壁を越えて』、『なるたる』、『シャーマニックプリンセス』、『高校鉄拳伝タフ』、『成恵の世界』
クローバーウェイ 
『名探偵コナン』、『フルメタルパニック』、『ガングレイブ』、『ヒートガイJ』、『ラブひな』、『乱馬1/2』、『レイブマスター』、『サムライチャンプルー』、『トライガン』、『幽々白書』
* クローバーウェイの放映権は、全てラテンアメリカ限定。
エノキフィルムUSA 
『アリス学園』、『ファイヤーストーム』、『FORZA! MARIO』、『ロストユニバース』、『最遊記』、『超GALS!寿蘭』
グローバルエンテテイメントメディア
『ジャングル大帝レオ』
ハーモニーゴールド 
『ロボテック』、『ロボテック 影の年代記』(映画)
ソニーピクチャーズテレビジョンインターナショナル 
『BLOOD+』
テレビックスエンターテメント
『鋼の錬金術師』、『G.Iジョー シグマ6』、『ポケットモンスター』、『ビューティフルジョー』、『遊戯王GX』
* テレビックスの放映権は、全てラテンアメリカ限定。

NATEP

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2006年01月21日
映画 ][ 海外:米国 ]
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 2003年春にハリウッドで映画化されると話が出てから、あまり話題になることがなかったアニメ作品『カイトKite』の映画化プロジェクトが秘かに進行していたようだ。アメリカのエンタテイメント情報誌のバラエティが、『カイト Kite』の監督や脚本家が決まり、プロジェクトが進行している様子を伝えている。

 バラエティによれば、メキシコ人のコマーシャル監督はホルヘ・アギュレラ(Jorge Aguilera)とハビエル・アギュレラ(Javier Aguilera)の兄弟が監督として指揮を執る。当初は監督になるのでないかと言われていたロブ・コーエン(Rob Cohen)は、ディズタンス・ホライズンのアナン・シン(Anant Singh)と伴にプロデューサーとなる。
 さらにディズタンス・ホライズンからはブライアン・コックス(Brian Cox)が、コーエンのノヴィタピクチャーからマーク・ピトレ(Marc Pitre)がプロデューサーに参加する。また、映画の脚本はジュッシュ・ルービン(Joshua Rubin)が担当する。

 同誌は、最近、コーヘンは『ステルス』の日本でのプロモーションのため来日し、アニメ版の監督の梅津泰臣に会っているとも伝えている。その際にコーエンは、梅津から映画化に対する期待や懸念を聞き、十分なコミュニケーションが取られたという。
 また、実写版『カイト Kite』は、テロの脅威によって警察の力が拡大された未来が舞台になる。
 
 『カイト Kite』は、暗殺者と女子高生の顔を持つ主人公が繰り広げるバイオレンスアクションを中心とした成人アニメ。梅津泰臣が監督と作画監督をしている。作品自体は国内でも知名度は高くないが、梅津独特のスタイリッシュで高品質の作画によりマニアの間では高い評価を受けている。
 また、海外のクリエーターの間でも人気が高い。作品の実写映画化企画が持ち上がったのは、2003年にコーエンが『XXX』の宣伝のため来日したのがきっかけ。その後、話題になることは少なかったが、今回、映画化に向けて大きく前進したようだ。

バラエティ 

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2006年01月20日
海外:ヨーロッパ ]
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 これまでアメリカやフランス、ドイツといった国に較べて、日本アニメ・マンガの人気があまり盛り上がっていなかったイギリスで、近年、アニメ、マンガへの関心が急激に高まっている。そうした流れを受けて、2007年にイギリスの大手サブカルチャーコンベンション運営団体が日本アニメ・マンガに特化した大規模なファン向けイベント「アニメロンドン(Anime London)」を企画している。
 
 コンベンションを企画しているのは、毎年、春と夏にSFからコミック、映画、スポーツなど幅広いサブカルチャーを取り込んだ大規模イベントをロンドンで開催しているロンドン・ムービー・コミック・メディア・エキスポ(ロンドンMCMエキスポ)である。ロンドンMCMエキスポは、イギリスのサブカルチャー分野を代表する大規模イベントで、毎回イベントには多数の有名ゲストと企業の参加がある。
 ロンドンMCMエキスポは、これまでもイベントなかにアニメセクションを特別に設けて来た。しかし、イベントの中でのアニメ・マンガに高い人気があることに注目し、この分野に特化した新たなイベント企画を生み出した。

 アニメロンドンは、現在、2007年7月開催を目指して企画中である。これまでイギリスには、他国にあるような日本のアニメやマンガに特化した大規模イベントはなかっただけに、新たな試みとして注目される。
 アニメロンドンが開催を予定している7月は、毎年、アメリカではアニメエキスポ、フランスではジャパンエキスポがと特大級のイベントが開催されている。これにロンドンが加わることで、世界的に7月は大規模アニメイベントのシーズンとなりそうだ。
 また、アニメロンドンは、同じ時期に開催されるジャパンエキスポにとっては、ヨーロッパ各国からファンや企業を集めるうえでのライバルになるかもしれない。

ロンドンMCMエキスポ

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2006年01月19日
イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 アメリカのアニメ・マンガ流通企業の大手セントラルパークメディアは、2月にニューヨークで開催されるニューヨークコミコンのゲストに、人気ボーイズラブ(BL)マンガ家の新田祐克氏を招くと発表した。新田氏はコンベンションの中で、サイン会やパネルなどに参加すると見られる。
 新田氏は、日本のBLマンガを代表する作家の1人で、『春を抱いていた』、『男が男を愛する時』などの人気シリーズで知られている。代表作の『春を抱いていた』は、OVAとしてアニメ化もされている。

 現在、アメリカではマンガブームと言われているが、なかでこれまでアメリカに存在しなかった少女マンガが注目されている。また、少女マンガのなかでさらに男同士恋愛を扱ったやおいやボーイズラブ(BL)と呼ばれるマンガも注目度が高い。
 今年のアカデミー賞では、同性愛をテーマにした『Brokeback Mountain』が作品賞の有力候補になるなど、こうした題材自体への関心も高い。

 セントラルパークメディアは、アメリカで日本のアニメやマンガの流通を手掛ける企業のひとつである。昨年より、BLのマンガにも力を入れており「Be Beautiful」と名付けた独自の専門レーベルを設けている。
 BLマンガは、アメリカのマンガ出版のなかで必ずしも大きな市場を持っているわけではないが、熱心なファンが多く安定した市場である。さらに、多くのファンは日本と同様に熱狂的で、こうした作品の作家をイベントに招くことはかなりの集客が期待できる。
 昨年、ニューヨークでは、やはりBL作家の大御所として知られるこだか和麻氏がサイン会を開いたが、500人を超えるファンを集め大きな話題を呼んだ。今回も日本からの珍しいゲストとして、アメリカのBLマンガファンの人気を集めそうだ。

セントラルパークメディア 
ニューヨークコミコン 

新田祐克先生のお部屋 

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賞/コンテスト ]
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 今年で60回目を迎える毎日映画コンクールのアニメーション部門のアニメーション映画賞に、水島精二監督『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』が選ばれた。毎日映画コンクールは日本で最も歴史のある映画賞のひとつで、日本アニメーション映画賞は1989年より設けられている。
 同賞は映画コンクールのもうひとつのアニメーション部門の大藤賞より、エンターテイメント性を重視した映画が選ばれている。これまでの受賞作には『魔女の宅急便』や『人狼』、『東京ゴッドファザーズ』などがある。今回の『鋼の錬金術師』の受賞は、同作品が昨年の話題作というだけでないエンターテイメント作品としても高く評価されたといえる。
 
 また、同じアニメーション部門でより芸術性やクリエイティブな面を重視する大藤信郎賞には、岸本新太郎氏の『tough guy!2005』が選ばれた。『tough guy!2005』は、岸本氏がPCを用いて制作したインディペンデントの短編CGアニメーションである。リアルなカマキリを主人公としたダイナミックな動きが特徴の作品となっている。
 同作品は、アジアデジタルアート大賞やBroad Starコンテストのグランプリ、CGアニメコンテスト・エンタテイメント賞など数々のデジタルアニメーションのコンクールで受賞をしておりCGアニメーションのなかでも注目をされていた。
 しかし、大藤賞は個人制作の作品も選考対象としているものの、制作者が完全に単独の作品が受賞した例は少なく、インディペンデントのCGアニメーションの受賞は今回が初めてになる。これは近年大きなムーブメントになっている自主制作のCGアニメーションが、アニメーション全体のなかで無視出来ない存在になったことを示しているだろう。

 また、映画コンクールで最も注目される日本映画大賞は、井筒和幸監督の『パッチギ!』が受賞をしている。さらに、撮影賞、美術賞、技術賞の3部門に加えて、ファン投票によって選ばれるTSUTAYAファン賞日本映画部門には、『ALWAYS 三丁目の夕日』が選ばれている。

毎日映画コンクール 

鋼の錬金術師 シャンバラを往く者 

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話題 ]
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 日本のポップカルチャーの中心地として大きな注目を浴びている秋葉原に、日本アニメの情報アニメ発信地になる新たな施設の東京アニメセンターが今年3月に誕生する。
 施設がオープンするのは、既に秋葉原駅前に大型ビルが林立する秋葉原クロスフィールドの大型ビル『秋葉原UDX』内である。同ビルはクロスフィールドで、主に文化情報の発信の役割を担う予定になっている。ビル内には東京アニメセンターのほか、デジタルコンテンツのワークショップやデザインミュージアムなどの設置も予定されている。
 
 東京アニメセンターの運営は、日本動画協会と協会会員のアニメ制作会社が共同で行なう予定になっている。これまで高田馬場に事務所を持っていた日本動画協会もセンター内に移転を予定しているほか、東京国際アニメフェアの事務局も置かれる予定になっている。日本のアニメの情報が一挙に集まるといっていいだろう。

 センターでは、限定商品などの販売やイベントスペースや公開スタジオを利用した様々なイベントを行なう予定である。アニメファンの多い土地柄もあり、アニメ情報の発信地としてこれから期待できそうだ。
 これまでも東京のアニメ関係施設には、杉並アニメーションミュージアムや三鷹の森ジブリ美術館、東映アニメーションギャラリーなどの施設があった。しかし、東京アニメセンターはアニメファンも多く集まる秋葉原にあることから、イベントや情報発信、ファンとの交流といったことにより多くの力が傾けられそうだ。
 また、秋葉原の駅前という交通の便のよさから、海外から日本に来る日本アニメファンの入り口や情報拠点としても活躍しそうである。

日本動画協会 
東京国際アニメフェア 

秋葉原クロスフィールド 

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インターネット ][ ゲーム ]
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 ゲーム業界大手のコナミとインターネット接続業者のインターネットイニシアティブ(IIJ)は、新たなインターネットの総合ポータルサイト「アイレボ」を運営する合弁会社を設立する。
 新しいポータルサイトは、インターネット接続サービスのほか音楽・映像・ゲームの配信、検索サービス、情報提供、イーコマースなどが含まれており、今年3月にサービスを開始する予定である。新会社が目指しているのは、ヤフー型のポータルサービスといえそうだ。
 両社は、コナミのデジタルコンテンツ分野のコンテンツノウハウとIIJの持つインターネットにおける高い技術が幅広い人に愛されるサイトを作りだすとしている。
 
 コナミはゲーム会社の中でも、インターネット事業に対してこれまでも関心が高かった。しかし、現在でも楽天、ライブドア、goo、エキサイト、MSNと総合ポータルサイトは数を多く競争が激しい。また、市場シェアではヤフーの1人勝ちと言われる厳しい市場である。コナミとIIJの運営する新しいポータルサイト「アイレボ」がこうした競争を勝ち抜くには、これまでにない差別化が必要とされるだろう。
 その差別化の最大の武器がコナミの持つゲーム資産であることは言うまでもない。既存のゲームコンテンツを利用した全く新しいサービスが行なえれば、市場を一気に拡大する可能もあるだろう。
 しかし、ゲーム業界では大手であっても、ゲーム自体が一般的なインターネット利用者に浸透しているわけでない。こうした資産をどのように有効活用出来るかが、新サイトの成功の鍵になる違いない。

アイレボ 

コナミ 
インターネットイニシアティブ 

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2006年01月17日
話題 ]
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 ウォルト・ディズニーは、昨年9月にアジア第2のテーマパークとして香港ディズニーランドをオープンしたばかりだが、既にその次のアジア第3のディズニーランドの可能性を巡って様々な憶測が流れている。 
 その候補地として、これまで上海やソウルなどの名前も上がっている。しかし、1月16日付のアメリカのエンターテイメント業界情報誌のバラエティは、新たに北京ディズニーランドの可能性が浮上していると伝えている。噂の発祥は、香港のサウスチャイナモーニングポストが、ディズニーランドの開発計画が北京市の都市開発会議に提出されたと報じたことにある。

 これまで次のディズニーランドには、中国のメディアやエンターテイメントの中心地・上海が有力候補とされていただけに新たな展開である。
 しかし今回の噂は、これまでの上海、ソウルと同様に、ディズニー側からは否定されている。ディズニーは2010年までは、アジアに新たなディズニーランドを作らないとしている。しかし、逆に言えば2010年以降は新パーク建設の可能性があることになる。

 ディズニーランドの建設は、単にテーマパークであるだけでなく、その地域におけるディズニーブランドのフラッグシップにもなる。将来のキャラクターマーケットの巨大消費地である上海や北京でのパーク建設は、やはり大きな可能性があるだろう。
 さらにそうしたキャラクターブランド展開は、海賊版を通じてとはいえ中国で圧倒的な人気を持つ日本のキャラクターにもなんらかの影響があるだろう。

バラエティ
      Beijing wooing Mickey
 
ウォルト・ディズニー 
香港ディズニーランド 
東京ディズニーリゾート 

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2006年01月16日
興行成績 ]
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 ゲーム会社のスクウェア・エニックスは、同社の製作した3DCG長編アニメーションの『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』の出荷が100万枚を超えたと発表した。これは、劇場公開されていない映像作品としては異例の大記録になる。
 同社は昨年10月に、『アドベントチルドレン』は2005年9月14日の発売から3週間で70万枚の出荷を行ったと発表をしている。その発表のあとおよそ3ヶ月でさらに30万枚の出荷を行ったことになる。DVD販売の売上げの大半が発売1、2週間で終わることが多いなかで、異例に長期にわたってソフトが売れていることになる。

 スクウェア・エニックスでは、劇場公開されていない映像作品がこれほど出荷されるのは異例としているが、むしろ今回の同作品の人気は劇場公開されなかったことで増幅されている。ベネチア国際映画祭や東京国際映画祭などで大きな話題を呼んだにもかかわらず、劇場公開されず、『アドベントチルドレン』を観たいファンはDVDなどのソフトを買うしかなかったからだ。

 結果として、映画興行より一人当たりの消費単価が高く、利益率も高いDVDやUMDの売上げが伸び、同社の売上げに大きな貢献をした。これまでに同作品は、推定で40億円程度を売り上げたことになる。
 映画興行と比較すれば昨年邦画の興行収入ナンバー1であった劇場作品の『ポケットモンスター』や社会現象にまでなった『NANA』に匹敵する数字である。
 
 また、同作品は国際映画祭で賞を取るなど海外での評判も高い。今後は巨大市場であるアメリカやヨーロッパでもソフトの発売が予定されており、そちらでも大きな売上げが期待出来る。さらに、1月26日に、同映像作品の続編ゲーム『ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーⅦ』の発売予定もあり、こちらのほうにもいい影響がありそうだ。
 スクウェア・エニックスは、スクウェア時代には劇場作品『ファイナルファンタジー』で、興行的に大きな失敗をした経験がある。しかし、今回は、同じタイトルの同じ3DCGアニメーション映像で汚名返上したことになる。
 その成功の理由は、映像作品を劇場を通さずにあたかもゲームであるかのように売る、かつてないマーケティングの手法にあるといえるだろう。

スクウェア・エニックス  

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イベント情報 ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 2月24日から3月5日まで、ベルギーのブラッセルで開催されるアニメーションフェスティバルのAnima2006に、日本のアニメ監督高畑勲氏が特別ゲストとして招待される。Animaは今年で25年目を迎えるアニメーションフェスティバルで、ヨーロッパで開催される主要なアニメーション映画祭のひとつである。

 今回、高畑監督はこのフェスティバルのゲスト・オブ・ホナーとして招かれる。フェスティバル全体でもゲスト・オブ・ホナーは、高畑監督1人のみという名誉あるものだ。Anima2006はフィェスティバルの中で高畑監督の講演会を予定しているほか、高畑監督の映画をまとめた上映会も行なう。
 高畑勲監督は、スタジオジブリの設立メンバーのひとりで、『平成狸合戦ぽんぽこ』や『ホーホケキョとなりの山田君』などの作品で知られている。海外では、『火垂るの墓』がよく知られた作品で評価が高い。
 しかし、これまで同監督の作品はヨーロッパではあまり紹介されることがなかった。今回の上映会はヨーロッパのアニメファンにとって、高畑作品に触れる貴重な機会になりそうだ。

 Animaでは、昨年はオープニング作品に『ハウルの動く城』が上映されたほか、『東京ゴッドファザーズ』がプリベTV映画賞を受賞している。これまでも日本アニメとも関わりが深い。
 2006年も川本喜八郎監督の人形アニメーション『死者の書』が、公式招待される長編アニメーション6本の中に含まれている。今年も日本のアニメーションが、フェスティバルのなかで存在感を発揮しそうである。

Anima2006 公式サイト
スタジオジブリ公式サイト 

『死者の書』の公式サイト 

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2006年01月15日
テレビ ][ 海外:米国 ]
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 アメリカのアニメ流通会社4キッズエンターテイメントは、大手ケーブルテレビのニッケルオデオンに『遊戯王』シリーズの『遊戯王デユェルモンスターGX』52話の放映権を与えることで合意した。今回の合意によれば、ニッケルオデオンはイギリス、スペイン、オーストラリア、ラテンアメリカの各地域で『遊戯王デユェルモンスターGX』を放映することになる。

 『遊戯王デユェルモンスターGX』は、アメリカでは大手ケーブルチャンネルのカートゥーンネットワークが今年から放映をする予定になっている。
 また、ドイツのRTL2、イタリアのメディア・セツ、カナダのYTV、フランスのカナルJやアイルランド、ニュージーランド、ポルトガル、ギリシャ、南アフリカ、イスラエルなどでの放映も決まっている。今回の契約で、 4キッズは『遊戯王デユェルモンスターGX』を世界の主な放送市場で放映する体制を整えた。
 また、地上波放送のWBKid‘sでも、従来のシリーズの新作エピソードを放映をする予定である。

 ここ1、2年、4キッズの扱う『遊戯王』シリーズのライセンス収入は縮小傾向にある。また、4キッズは同社が持つ別の有力アニメ作品『ポケットモンスター』のライセンスを昨年12月に期限切れで失うなど、アニメによるライセンス収入で難しい局面に立っている。
 そうしたなか4キッズは、愛犬家協会や愛猫家協会といったペットブランドを強化するなど著作権の多面展開に動いている。しかし、当面は、最とも大きなビジネスになるアニメ作品を無視できない。

 そこで、現在持つ有力コンテンツ『遊戯王』シリーズの人気の再活性化というのは、現実的な戦略といえる。従来のシリーズと異なる世界観を持つ新作放映を始めることで、同社は『遊戯王』シリーズの大幅なてこ入れを目指している。
 人気活性化のためには、各国でのテレビ放送確保は重要である。英語圏やラテンアメリカで有力なニッケルオデオンによる放映はこうした意味で重要といえる。

4キッズTV 
ニッケルオデオン 
遊戯王公式サイト(米国)

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2006年01月13日
海外:アジア ]
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 日中韓の共同企画アニメとして注目されていた『聖天折紙戦士ドラファラード』が、1月13日より韓国の大手放送局SBSで開始する。同作品は原作を台湾の人気漫画『折紙戦士』にとっているほか、製作委員会に韓国の大手放送会社SBS、制作会社の同友動画、中国の大手メディアグループ上海メディアグループが加わっている。
 また、作品の企画設定、シナリオ、キャラクターデザインなどのプレプロダクションの部分は、日本の玩具企画・販売会社ウィズが参加をしている。このほかウィズは、作品に関する玩具の企画・展開も手掛けることになっている。
 『聖天折紙戦士ドラファラード』は、日本、韓国、中国、台湾の各国が様々な面で関わり、国境を越えた野心的なアニメのプロジェクトといえる。

 作品は、本来は10月に韓国で放映開始予定であったが、中国での放映許可取得の調整のため韓国での放映開始を延期していた。作品は全52話からなり、今後は中国、香港、台湾などでの放映を予定している。

 ウィズは、たまごっちや『デジタルモンスター』、『ふたりはプリキュア』の関連玩具の企画など、玩具分野の会社として定評がある。その一方で同社は、『陰陽戦記』や『レジェンズ 甦る竜王伝説』などのアニメ作品に出資するなど、アニメ分野への関心を強めている。
 今回は直接出資をすることなく、またアニメを通じたアジア市場展開をも図る同社の新しい試みといえる。韓国でのテレビ放映開始で、ウィズはいよいよアジア市場への玩具販売の足掛かりを得たことになる。作品の各国展開に連れてウィズの事業展開も広げていくことになるだろう。

聖天折紙戦士ドラファラード公式サイト(韓国) 

ウィズ 
SBS 
上海メディアグループ 
同友動画 

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2006年01月12日
話題 ]
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 共同通信は、日本マクドナルドが販売するハンバーガーと『ポケットモンスター』のおもちゃのセット販売商品「ハッピーセット」の昨年12月23日の1日の売上げが、115万8000個と過去最高に達したと伝えている。
 これまでも日本マクドナルドは様々なキャラクターおもちゃをセットにしたハッピーセットを発売してきたが、1日の売上げが100万個を超えたのは初めてだという。23日はポケモンのハッピーセットの発売開始日で、先着でポケモンのカレンダーの配布があったのも原因だとしている。

 日本マクドナルドでは、古くからキャラクターとハンバーガーなどを組み合わせたハッピーセットを販売してきた。当初はマクドナルドのイメージキャラクターやディズニーキャラクターを中心としたおもちゃが中心であったが、近年は日本アニメのキャラクターも積極的に取り入れている。こうした日本のアニメを利用したハッピーセットは、現在東南アジアの一部の国でも取り入れられている。
 こうしたおもちゃの種類は、ポケモンのほかサンリオの『ハローキティ』や他のアニメ作品など幅広い。日本マクドナルドでは、今月13日からは、『ONE PIECE』と『ふたりはプリキュア Max Heart』のハッピーセットを導入する予定である。
 さらに2月3日からは、おもちゃのほかに「ポケモンカードゲーム」のカードもつけた新たな『ポケットモンスター』の「ハッピーセット」の販売も行われる。新作カードは全部で10種類あり、こちらのほうも大きな人気を呼びそうである。

日本マクドナルド 
 ハッピーセット 

ポケットモンスター公式サイト 

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映画 ][ 海外:米国 ]
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 これまでアメリカでの実写版エヴァンゲリオンのプロジェクト動向を度々伝えてきたアメリカのアニメ情報サイトアクティブアニメが、その最新情報を再度伝えている。このニュースは「実写版エヴァンゲリオンはいまだ健在 パート3」と題されている。
 この記事は、アクティブアニメの記者が1月10日に開催された『超時空要塞マクロス』の新録音の試写会で、実写版『エヴァンゲリオン』の製作会社ADVの重要人物であるマット・グリーンフィールド氏を捕まえた突撃取材の賜物である。

 記事によればグリーンフィールド氏は、必要な資金の半分は調達出来たし、また監督の名前には触れなったが、非常に有名な監督数人と交渉中であるとも述べたという。
 しかし、実際の制作開始時期については、今回も言及されなかった。その理由として挙げられたのは、エヴァンゲリオンの制作を担当することになっているWetaワークショップが、現在は人気ゲームソフト『ヘイロー』シリーズに関わっているためだという。

 アクティブアニメの貴重な取材ではあるが、この内容は昨年暮れに報道された資金調達半分はめどついたが監督は未決定からあまり進展がない。
 新しい事実は、『キング・コング』の制作のため多忙とされていたWetaが、新たな仕事として大作ゲームソフト『ヘイロー』に取り掛かってしまったことである。
 昨年、同じアクティブアニメが伝えた制作第一報では、Wetaが実写版『エヴァンゲリオン』の制作に入れないのは、『キング・コング』の制作で忙しかったためとされていた。

 しかし、製作費の残り半分の調達のめどがついておらず、また監督も決まっていない状態でもあり、Wetaは『キング・コング』の完成後はとりあえず確実な仕事を優先したようである。

アクティブアニメ 
 Live Action Evangelion Alive and Well Part 3
 Live Action Evangelion Alive and Well
 Live Action Evangelion Alive and Well Part 2

新世紀エヴァンゲリオン公式サイト 
ADV 
WETAワークショップ 
キング・コング公式サイト 
ヘイロー公式サイト 

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2006年01月11日
賞/コンテスト ]
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 アメリカ映画の2005年公開映画の賞レースも中盤に入り、日本の『ハウルの動く城』も加わった長編アニメーション部門の結果も出揃ってきた。このアニメーション部門では、一番気になるのは今月末にノミネート作品が発表されるアカデミー賞と2月4日に発表されるアニー賞だろう。

 そこで、一番の注目であるアカデミー賞のノミネート作品と受賞作品を予想してみたい。現在、長編アニメーション部門の予備候補作品は10作品。このなかからどの作品がノミネートされ、最終的に受賞するかである。
 予想に当たっては、アカデミー賞の前哨戦となるそのほかの賞レースを見てみることが、一番確実な方法であるが、これまでのところ『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』が圧倒的な強さを発揮している。こうした結果から、アカデミー賞のノミネート3作品に同作品が入ることはまず間違いないだろう。
 
 問題は残りわずか2作品にどの作品が入ってくるかだが、現在のところ最も有力なのは『コープスブライド』と『ハウルの動く城』の2作品である。これは、現在発表されている2005年の賞のうち『ウォーレスとグルミット』が受賞出来なかったニューヨーク批評家協会賞とサンディエゴ批評家協会賞を『ハウル』が受賞、ナショナルボードオブレビューを『コープスブライド』が受賞と2作品で分け合っていることからも想像できる。
 もし、この3作品がアカデミー賞の最終候補に残れば、候補作品はそれぞれクレイアニメーション、パペットアニメーション、セルタッチの2Dアニメーションになり、最近の3DCGアニメーション偏重のハリウッド・アニメーション業界を驚かせることになりそうだ。

 しかし、いわゆるハリウッドのメジャーが資金を出した大作3DCGアニメーションもやはり存在感は大きい。そうしたハリウッドの3DCGアニメーション作品からノミネートされるとしたら興行的に大ヒットして、評価も高い『マダガスカル』に一番可能性がある。
 逆に言えば、興行成績も平凡で印象も薄い他の作品『ロボッツ』、『チキンリトル』のノミネートの可能性はかなり低い。同様に『スチームボーイ』を初めとする他の予備候補作品も、印象が薄いという点からノミネートされることはほとんど考えられない。
 仮に『マダガスカル』がノミネートされれば、候補から消えるのは『コープスブライド』か『ハウルの動く城』のどちらかである。つまり、『ウォーレスとグルミット』はほぼ確実、残りの2つの候補作品を3作品で争うかたちになっている。

 こうした流れから考えれば、最優秀長編アニメーション賞も『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』が一番オスカーに近いことは言うまでもない。もし番狂わせがあるとすれば、ハリウッド映画界にもファンの多い宮崎駿の『ハウルの動く城』か、パペットを使った見事なアニメーションを実現したティム・バートンの『コープスブライド』である。
 しかし、『ハウルの動く城』は興行成績が他の作品から大きく見劣りする点、『コープスブライド』は、これまで大人に向けたアニメーション作品がアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞したことがない点が大きな壁になるだろう。

アカデミー賞公式サイト 

ウォーレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!公式サイト
ハウルの動く城公式サイト 
コープスブライド公式サイト 
マダガスカル公式サイト 

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賞/コンテスト ]
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 毎年、優れた作品をベスト10で公表する映画雑誌キネマ旬報の年間ベスト10の2005年度作品が1月10日に発表された。発表されたのは、日本映画と外国映画のベスト10と個人部門の各賞である。そのなかで、ビックコミックオリジナル連載中の西岸良平のコミック『三丁目の夕日』を映画化した『ALWAYS 三丁目の夕日』が日本映画ベスト10の2位に選ばれた。
 また、同作品の中で活躍した堤真一郎と薬師丸ひろ子がそれぞれ助演男優賞と助演女優賞を受賞した。第1位には井筒和幸監督の『パッチギ!』が選ばれている。

 キネマ旬報の映画ベスト10は1924年に始まり今年で79回目を迎える。映画の芸術性を高く評価することと通常の映画賞や映画祭とは異なる独自の視点から作品を選ぶことで、毎年、映画界で大きく注目を浴びている。
 しかし、キネマ旬報のベスト10は話題性や興行的な面でなく、芸術的な面を評価するため、これまでアニメ作品やマンガ原作の作品はあまりベスト10に入って来ていない。
 アニメ映画からここ10年でベスト10に入ったのは、1997年の『もののけ姫』の第2位、2001年の『千と千尋の神隠し』の第3位のみである。
それ以前にもジブリ・宮崎作品以外でベスト10に入った作品は見当たらない。アニメ映画は、興行面では邦画市場のかなりの部分を支えているが、映画の評論家からはほとんど評価されていないと言えるかもしれない。
 
 同様のことはマンガ原作の映画にも言える。近年、映画原作としてのマンガの重要性は高まるいっぽうである。しかし、マンガ原作の映画もやはり映画評論家から省みられることは少ない。そこには、アニメやマンガ原作は特殊な映画、子供向けの作品、特定市場の作品という意識が強く働いているといえる。
 2005年の大ヒット映画『NANA』と『ALWAYS 三丁目の夕日』は、そうした特定市場のコミックファンの枠組みを大きく超えた点で大きな意味がある。さらに今回『ALWAYS 三丁目の夕日』がキネマ旬報の2005年第2位に選ばれたことは、マンガが芸術的な質の高い映画の原作にもなることを確認させた点でも意味があるだろう。

キネマ旬報社 
ALWAYS 三丁目の夕日公式サイト 

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2006年01月10日
海外:米国 ][ 賞/コンテスト ]
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 先に2005年のマンガ賞の発表を行った米国のコミック・マンガ業界情報のICV2は、1月10日に今度はICV2アニメ賞を発表した。ICV2アニメ賞は、マンガ賞と同様に従来のアメリカの伝統的なカートゥーンアニメーションの賞から分離しており、アメリカでは『ANIME』と呼ばれる日本アニメだけを選考の対象にしている。
 また、この賞は作品の内容ではなくビジネス面に重点を置き、ビジネス貢献度を重視している。作品だけでなく企業やビジネス、現象などの部門があるのも特徴である。

 アニメ作品が選ばれる3つの賞のうち、商品賞(Property of the year)には昨年に引き続き『犬夜叉』が選ばれた。これは、『犬夜叉』のTVシリーズと3本の映画のDVD販売好調が理由である。
 テレビアニメDVD賞は『鋼の錬金術師』、アニメDVD賞は『風の谷のナウシカ』が選ばれている。『ナウシカ』は、現在、ディズニー系のブエナビスタがジブリ作品及びその関連映画のアメリカでの権利を持っており、昨年春にDVD販売が行われた。同作品は、20年以上前の作品であるにもかかわらず、販売が非常に好調であった。
 そのブエナビスタは、親会社のディズニーと伴に2005年の企業賞を受賞している。ICV2は、ディズニーが『ハウルの動く城』を全米公開させたことや宮崎アニメのDVDを一般層に広く販売したことを高く評価している。

 ICV2のアニメ賞で作品賞以上に面白いのは、年間の注目すべきビジネス、現象である。今回のICV2は年間ビジネスに、エンターテイメント関連商品流通企業ナバレによる日本アニメの大手流通企業ファニメーションの買収を選んでいる。
 この買収は2005年の初めから春にかけて紆余曲折を重ねて実現したが、ICV2は買収後ファニメーションのビジネスがより積極的になったとしている。

 2005年の注目すべき現象は、特に興味深い。ICV2は、2005年をアニメ関連商品が隙間市場から一般市場に拡大した年だとしているからだ。日本では2005年のアメリカのアニメ市場は、2004年に引き続き縮小したと考えられているだけに意外な選択である。
 実際、アニメDVDの不振や版権料の縮小は多くのところで語られている。こうした喰い違いがどこで生まれてくるのか知ることが2006年以降のビジネスにとって重要になるであろう。
これは、アニメDVDの売上げや関連企業の業績不振の一方で、マンガ売上げの急増、アニメコンベンションの参加者の増加が続いている事実ともつながるところがありそうだ。
 消費者のニーズと企業の商品戦略が一致していない可能性も高く、こうした一般マーケットに拡大したとされるアニメ関連商品の2006年の動向は注目する必要があるだろう。

ICV2 
 ICv2 2005 Anime Awards Part 1 
 ICv2 2005 Anime Awards--Part 2
 
ICV22005年アニメ賞各賞リスト

企業賞 ディズニー/ブエナビスタ
商品賞 『犬夜叉』
アニメDVD賞 『風の谷のナウシカ』
TVアニメDVD賞 『鋼の錬金術師』

ビジネス・オブ・ザ・イヤー 「ナバレによるファニメーション買収」
フェノミナン・オブ・ザ・イヤー 「アニメ商品が一般マーケットに拡大」
マーケティング・キャンペーン・オブ・ザ・イヤー ADV、Viz (2社受賞)

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海外:米国 ][ 賞/コンテスト ]
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 アメリカの特殊映像効果技術の業界団体であるビジュアル・エフェクト協会(VES)は、2005年の最も優れた映像効果作品を選ぶ第4回VES賞20部門のノミネート作品を9日に発表した。それぞれの賞は、映画、テレビ、コマーシャル、テレビゲームなどに分かれている。
 なかでも最も注目されるのは、映像効果を主体とした映画に与えられる映像効果中心の映像効果映画賞(Outstanding Visual Effects in a Visual Effects Driven Motion Pictures)。 
 この部門には、2005年に話題になった大作映画『ナルニア国物語』、『ハリポッターと炎のゴブレット』、『キングコング』、『スターウォーズ』の4作品が候補作に選ばれた。
 いずれも大ヒット映画であるが、本賞には現在公開中で、興行成績でデッドヒートを繰り広げている『ナルニア国物語』と『キングコング』が有利かもしれない。
 映像効果を利用した一般映画を対象とした賞には、『ジャーヘッド』、『キングダム・オブ・ヘブン』、『SAYURI』の3作品が選ばれている。

 アニメーション作品を対象にしたアニメーション映画の中のアニメーションキャラクター賞 には、『マダガスカル』のジュリアン王、『ロボッツ』のフェンダー、『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』のウォーレスとグルミットが候補とされている。
 ほとんどの賞のノミネートは、ゲーム部門も含めて米国で制作された作品が中心となっており、残念ながら日本発の作品はいずれもノミネートされていない。

ビジュアル・エフェクト協会 
各部門のノミネート作品一覧 

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2006年01月09日
新発売/新作 ][ 海外:米国 ]
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 アメリカのDVD流通会社ライトスタッフインターナショナルは、1963年に日本で放映された日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム(旧作)』の英語版DVDを販売する。今回発売されるのは「鉄腕アトム ウルトラコレクション 第1巻」で、11枚のディスクに第1話から第52話まで収められている。
 このボックスセットには、各エピソード以外に米国版鉄腕アトムのプロデューサーであったフレッド・ラッド氏のインタビューや手塚治虫の自伝、『鉄腕アトム』の歴史、日本語版鉄腕アトムの第1話などの数多くの特典映像が収録される予定である。発売日は3月28日、定価は129.99ドルとなっており、日本円で15,000円程度は比較的手頃な価格といえる。

 『鉄腕アトム』は、日本最初のテレビアニメあると同時に、日本で最初に輸出されたテレビアニメでもある。1960年代には、米国でも広く放映され大きな人気を集めた。
 既に1980年代のカラー版『鉄腕アトム』のDVDは2005年11月にマンガエンタテイメントから、2003年の平成版『鉄腕アトム』のDVDは2005年3月にソニーから発売済である。3つのシリーズの中では、旧作『鉄腕アトム』の販売が最後になった。
 白黒作品のDVD発売はそれ自体が珍しいものであるから、現在のアニメファンというよりも子供の頃『鉄腕アトム』を観て育った往年のファンがターゲットと言ってよいであろう。

ライトスタッフインターナショナル 

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2006年01月08日
海外:アジア ][ 行政 ]
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 韓国の文化観光部は、1月4日に韓国政府が2006年から2010年までの間にアニメーション産業の育成に764億ウォン(約92億円)を投資することなどを含む「アニメーション産業中期成長戦略」を発表した。
 この戦略では、産業のための資金の確保や制作技術インフラの整備、人材育成、海外輸出の強化、アニメ産業関連の法整備などを掲げている。こうした制作を通じて、現在、3000億ウォンとされる韓国のアニメーション産業の市場規模を、2010年までに1兆ウォンまで引き上げるといった目標を掲げている。
 このため政府は、初年度の2006年に110億ウォンをアニメーション産業分野に投資するのをはじめ、2010年までに764億ウォンを投資する。また、文化部はアニメーション産業に毎年200億ウォンを投資するアニメファンドを設け、それに40%の投資をする予定である。残りの60%については、制作会社や配給会社、放送会社が出資することになる。

 韓国が映画・アニメ・ゲームなどのカルチャー分野のコンテンツ育成に力を入れているのはよく知られた事実である。しかし、アニメーション分野に特化した産業の育成策を打ち出したのは、今回が初めてになる。
 打ち出された政策の多くは、日本のコンテンツ政策と重なる部分とも少なくない。しかし、日本以上に強い海外展開指向を打ち出しており、またこれまで培った高い技術力を背景とした脱下請け指向も強い。ここで重要なのは政府が産業に投じる資金の過多ではなく、明確な目標の設定とその目標に向かって進む強い意識であろう。

 今回の目標が2010年までにどの程度達成されるかによって韓国のアニメーション産業の将来も大きく変わってくる。また、そうした韓国の状況は、日本のアニメ産業にとっても大きな影響があるに違いない。

韓国文化観光部(日本語) 

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テレビ ][ 海外:アジア ]
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 韓国放送委員会はアニメチャンネル・トゥーニバスを運営するオンメディアを含む3社5局に対して、自国制作の番組の総量規制を遵守しなかったとして罰金を課した。
 罰金を課されたのは、オリオンシネマネットワークが運営する米国映画放送を中心とした3局と東亜テレビ、それにオンメディアである。いずれも、1カ国の番組放映量が全放映量の60%を超えてはいけないというテレビ放映の総量規制に違反したためである。
 トゥーニバス以外の4局は、いずれもアメリカ映画の放映量超過が問題とされた。一方、オンメディアが運営するトゥーニバスについては、放映される番組の76.4%が日本アニメであることが問題となった。
 しかし、放送委員会はオンメデイアについては、現在の韓国内のアニメーションの需給関係の難しさの点から、オリオンシネマネットワークより少ない500万ウォンの罰金にとどめた。

 こうした放映総量違反は、映画におけるアメリカ映画やアニメーションにおける日本アニメの番組量がなければ、実際にテレビ放送を編成するのが困難なためだとの意見もある。しかし一方で、こうした放送規制違反は確信犯であるとの指摘もある。
 視聴率の高いハリウッド映画や日本アニメの放映は、通常より高い広告収入が期待でき、それは放送委員会の罰金より大きな金額になるためだという。

 日本の多くの韓流報道から韓国の映画産業は非常に好調だと考えられているだけに、意外感のあるニュースである。しかし、日本やアメリカに較べて国内市場の小さな韓国にとっては、生産できる映像作品の量や制作に投下出来る資金に制約があるといえる。
 こうした制約を突破するには、作品制作にあたって当初から日本や中国、あるいはアメリカや他のアジア諸国の市場を織り込む必要があるに違いない。韓国が他国以上に、コンテンツ産業の輸出政策に力を入れるのには、こうした背景があると言っていいだろう。

韓国放送委員会 
オンメディア 
トゥーニバス 

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2006年01月06日
新発売/新作 ]
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 かねてより噂になっていた東映アニメーションの人気アニメシリーズ『ふたりはプリキュア』の第3シーズン作品『ふたりはプリキュア スプラッシュスター』の放映が東映アニメーションより正式発表された。3シーズン目は、2月5日よりこれまでと同じABC・テレビ朝日系で日曜朝8時半から放映される。
 新シリーズで注目されるのは、1作目、2作目で登場したヒロイン達は第3作目には登場せず、物語は全面的に刷新されることである。新作では、主人公ふたりの友情というテーマのみが引継がれる。
 東映アニメーションは、こうしたリニューアルは視聴者の年齢上昇にとらわれず、作品の長寿化を図り、『ふたりはプリキュア』シリーズの更なる拡大を目指すためだとしている。

 『ふたりはプリキュア』は、2004年、2005年を代表する大ヒットアニメ作品である。作品の関連商品も大きく売上を伸ばし、番組に登場したカードコミューンの玩具は売り切れて店が続出した。また、2005年の劇場アニメ2本も予想を大きく超える入場者を集めている。
 東映アニメの発表によれば、2作目の『ふたりはプリキュアMaxHeart』では、4~6歳の女の子を対象とした視聴率調査で62.5%を記録したという。こうした好調さを3作目が引継ぎ、さらに人気を盛り上げることが出来るのか、これまで以上に注目を集めそうだ。

ふたりはプリキュア 
ふたりはプリキュアMaxHeart 

東映アニメーション

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話題 ]
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 昨年の愛地球博で人気を集めた展示施設「サツキとメイの家」が1月6日づけで、正式に愛知県に譲渡された。これは現在「サツキとメイの家」の所有権を持つ財団法人2005年日本国際博覧会協会とスタジオジブリ、愛知県との合意に基づくもので、博覧会協会は無償で同施設を愛知県に譲渡する。
 譲渡後は施設の管理は愛知県が行い、今後の運営方針については愛知県と「サツキとメイの家」の著作権保持者であるスタジオジブリの間で別途定める。

 あまりの人気の高さから入場引換券を巡る混乱や各自治体による博覧会後の施設の誘致合戦など大きな話題を呼んだ「さつきとメイの家」だが、今回の譲渡で正式に決着がついた。今後は、より多くのファンに楽しまれる第2の人生を歩むことになる。
 予定通りに進めば、「さつきとメイの家」は施設再整備ののち今年の夏に再公開される。施設の耐用年数3年から5年程度の期間の公開が行われると見られる。

 スタジオジブリの公式サイトでは、最近の様子として雪に覆われた「サツキとメイの家」の家の写真を公開している。

愛地球博公式サイト 
スタジオジブリ公式サイト  

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インターネット ]
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 1979年に放送開始から現在まで多くのファンを持つガンダムシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)の全話が、2月からインターネットで無料配信される。配信するのは、これまで『機動戦士ガンダムSEED』や『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を無料配信してきた、NTT東日本とNTT西日本が運営する「フレッツスクウェア」である。
 今回、バンダイチャンネル、サンライズとNTT東日本、NTT西日本の協力により、ファーストガンダムの初のブロードバンド配信が決まった。

 フレッツスクウェアは、現在は『ガンダムSEED DESTINY』とその関連番組の配信を行なっている。これに2006年2月16日からファーストガンダムの配信が加わる。ファーストガンダムは、オリジナルのままの各話が一週間ごとに入替り配信される。NTT東西のフレッツに加入していれば、誰でも無料で視聴が可能だ。
 また、フレッツスクウェアは、これ以外にファーストガンダムから『ガンダムSEED DESTINY』までの全ガンダムシリーズを網羅したオリジナルのガンダム情報番組「INSIDE ガンダム」の配信も開始する。こうしたガンダム関連コンテンツは、今後は「ガンダム on フレッツ」として統合される予定である。

 ファーストガンダムのブロードバンドでの初配信が無料というのは、かなり大胆な決断である。バンダイナムコグループにとってファーストガンダムが、最も重要なコンテンツであることは言うまでもないだろう。バンダイナムコのインターネット事業にかける強い意気込みの現われだろう。

 また、今回の配信はSEEDシリーズの無料配信の経験から、インターネットを通じた無料配信が既存のDVD販売などのビジネスと競合しないとの判断もあるに違いない。
 若い世代にはSEEDシリーズの人気がある一方で、ファーストガンダムを観たことないファンも多い。今回、SEEDシリーズと同時にファーストガンダムを配信することで、若い世代でのファーストの認知度を広げたいという意図が感じられる。
 ファーストガンダムは放映から既に30年近くたっている。今後のガンダムビジネス展開のためには、より多くのファンに宇宙世紀を舞台にしたガンダムの原点であるファーストガンダムを知って貰うことが重要だからである。

ガンダム on フレッツ 

バンダイチャンネル 
サンライズ 
NTT東日本 
NTT西日本 

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テレビ ][ 映画 ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 イギリスの公共放送で時事・教養番組を放映するBBCチャンネル4は、1月10日から11日にかけて大掛かりな日本映画特集を放映する。番組では10人前後の日本の映画監督と22の映画作品が取り上げられる。
 その中には、押井守監督の『攻殻機動隊』、『アヴァロン』、『イノセンス』、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、大友克洋監督の『アキラ』、『スチームボーイ』、紀里谷和明監督の『CASSERN』などのアニメ映画とその関連映画が含まれている。
 アニメ関連以外では北野武監督や北村龍平監督、三池崇史監督、岩井俊二監督らが取り上げられる。また、日本の監督としてピックアップされる7人の監督のうち3人までがアニメ映画出身となっており、海外から日本の映画界を見た時のアニメの存在の大きさをあらためて感じさせる。

 監督や作品が紹介されるのは『ジョナサン・ロスのアジアの侵略』と題された2週間にわたる連続番組で、この中で映画評論家ジョナサン・ロス氏がアジア映画紹介として第1回に日本、第2回に香港、第3回に韓国を取り上げる。ロス氏は、実際にこの3カ国を訪れインタビューやレポートなども行なう。
 番組の案内は、日本では押井氏と北村氏を訪問したとしており、番組中で両監督のインタビューも紹介されそうである。また、番組はイギリスの有力紙ガーディアンでも「日本マニアの告白」として大きく紹介されている。記事では、小津安二郎や黒澤明の時代から現在の日本と東アジアの映画の関心の変遷をまとめている。

BBC アジアの侵略:日本の紹介ページ

ガーディアンの記事 Confessions of a Nipponophile

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映画 ][ 海外:中国 ]
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 1月7日から松竹系で劇場公開されるゴンゾ制作の長編アニメ『銀色の髪のアギト』が中国でも、に劇場公開されることになった。ゴンゾの親会社であるGDHによれば、中国での映画配給を手掛けるのは、中国の6大国営映画配給会社のひとつで最大規模を誇る中国電影集団である。映画は中国語に吹替えされたうえで、3月に同社が中国全土約1000館で上映する。

 日本の長編劇場アニメ作品が、公開から間を置かずに大規模な公開をされるのは珍しい。今回、GDHは中国電影集団と直接契約することで、これを可能にした。
 『銀色の髪のアギト』は300年後の地球を舞台に、世界の謎を解く少年と少女を主人公にしたSFアニメ。高品質なアニメ制作で知られるゴンゾの初の劇場用長編アニメーションとして注目されている。

 これまでGDHは、アメリカとヨーロッパの市場で高い認知度を生かして活発なビジネスを行って来た。しかし、中国を含むアジア市場は未開拓なまま残っていた。GDHは、今回の上映を機会に、中国市場でのGONZOブランドの認知度向上と作品展開を行なう方針である。
 また、作品の提供だけでなく、中国での共同制作の可能性を探るほか、配給・流通の確保・拡大や海賊版の撲滅を図り、現地での売上拡大を目指すとしている。

 中国のアニメ市場については、海賊版の問題や放送規制など依然問題は多い。しかし、日本のアニメやマンガに関わる企業の間では、中国市場に夢を見ることなく現実を受け入れたうえで、どのように事業を展開すべきかといった動きも出て来ている。
 今回の『銀色の髪のアギト』の中国全国公開もそうした動きのひとつと言えるだろう。こうした各企業の努力の結果は、数年後に現れて来るだろう。

銀色の髪のアギト公式サイト 
ゴンゾ 
GDH 
中国電影集団公司 

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2006年01月05日
イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 在ヒューストン日本領事館によれば、2月11日にアメリカ・テキサス州のヒューストン自然科学博物館のIMAXシアターでアニメ監督の渡辺信一郎氏の講演会が開催される。渡辺信一郎氏は『カウボーイビバップ』のほか『サムライチャンプルー』、『マクロスプラス』などの監督として知られている。
 特に渡辺監督の代表作『カウボーイビバップ』は、アメリカのアニメファンの間で最も人気のあるアニメ作品のひとつである。『カウボーイビバップ』に関わったクリエーターでは、既にアニメーターの川元利浩氏や音楽の菅野ようこ氏らがアメリカのイベントに登場したことがあり、いずれも多くのファンを集めて盛況だった。
 今回の講演はアニメイベントとの連携でなく単独の講演会であるが、渡辺監督が海外で講演を行なうのは初めてである。渡辺監督は、日本でも講演会やシンポジウムへの参加はほとんどなく単独の講演会は珍しい。
 今回の講演会は、現地のアニメファンから大きな注目を集めそうだ。ヒューストン日本領事館の日程表では、日程と場所のみが決定しているが、講演内容や時間、参加方法は未定となっている。

在ヒューストン日本領事館(日本語)
ヒューストン自然科学博物館(英語)

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2006年01月04日
アニメ音楽 ]
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 2005年に米国東海岸の都市を中心としたアメリカのコンサートツアー『Anime Fusion』を成功させたアニメ歌手の石田燿子が、2006年の年明けは新たに米国西海岸ツアーを行う。ツアーは今週末の1月7日のシアトルを出発し、2月4日のサンアントニオまで一ヶ月弱で、西海岸の主要6都市を周る予定である。

 昨年9月に行われた東海岸のツアーはニュヨーク、ミネアポリスなどを回り大盛況のうちに終了した。その後のCD販売も順調に伸びており、米国で発売されているCD『All of Me』は、アニメ情報と関連商品販売のライトスタッフが発表する先週末(1月4日発表)のアニメCD売上げベスト10では、『攻殻機動隊Stand Alone Complex』のサウンドトラックを抑えて1位になるなど好調である。

 近年、米国のアニメコンベンションを中心に日本の大物アーティストがコンサートを行うケースが増加している。しかし、現地で長期のツアーを行うケースはあまりない。こうした息の長い草根のファン向け活動が今後は大きな成果となるだろう。

当サイトの関連記事 石田燿子 アメリカでの挑戦

石田燿子公式HP 
Anime Fusion Tour HP 
RIGHT STUF WEEKLY LANKING  

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2006年01月03日
イベント情報 ][ 海外:米国 ]
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 アメリカのアニメイベント情報サイトのアニメコン.comは、2005年のアニメコンベンションの参加人数ベスト10を発表している。同サイトによれば、全米最大のアニメイベントは参加者3万3000人、カリフォルニア州のアナハイムで開催される老舗のアニメエキスポである。
 ボルチモアのオタコンは、市とコンベンション会場から参加人数2万2000人までの上限規制を受けながらも2位となった。このふたつのイベントが他のイベントを参加人数で大きく引き離している。
 3位以下は、テキサス州ダラスのAコン(参加者10434人)、4位アニメセントラル(シカゴ地区・10434人)、5位アニメノース(カナダ・トロント9500人)、6位アニメウィークエンド(アトランタ・7505人)、さらに7位アニメボストン(ボストン・7500人)、8位ファンニメコン(シリコンバレー・6580人)、9位カツコン(ワシントンDC地区・5700人)、10位サクラコン(シアトル・4745人)と続いている。

 アニメコン.comによれば2004年に較べて、アニメセントラルとアニメノースが順位を入替え、さらにファンニメコンとサクラコンが2つづつランクを落とした。一方、アニメウィークエンドが1ランクアップ。参加者人数の上限規制の撤廃がされたアニメボストンが、一気に3ランクアップした。
 アニメコン.comは、2005年のアニメコンベンションは全般に好調で、2006年についても明るい見通しを持っている。しかし、コンベンションの急増により独立記念日には数多くの大手コンベンションの開催がぶつかり合うことに懸念を示している。

 今回の発表から伺える参加者の人数の増加は、近年の変わらぬ傾向で驚きはない。しかし、コンベンションの参加者人数順位の変動は、北米における日本アニメの人気の拡散を示しており興味深い。
 アメリカ版おたくが多いとされるシリコンバレー(サンノゼ)地区のファンニメコンやシアトルのサクラコンが順位を落とし、人口の密集地であるボストンやアトランタ、トロントといった地区のコンベンションが成長を示している。
 北米ではアニメが濃いオタクの手から、同じおたくでも少し大衆化した層に移りつつあるのかもしれない。あるいは西海岸や東海岸の一部地域に固まっていた日本アニメ・マンガのファンが、人口比率に応じて北米全域に拡散しつつあるとも言えるだろう。

アニメコン.com 
 Largest anime conventions of 2005 

アニメエキスポ 
OTAKON 
Aコン 
アニメセントラル 
アニメノース 

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イベント情報 ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 フランス・パリで開催されるヨーロッパ最大のアニメ・マンガイベントのジャパンエキスポが、2006年7月に2年ぶりに復活することが決定した。ジャパンエキスポはヨーロッパを代表する日本のアニメ・マンガの巨大イベントである。
 フランスだけでなくヨーロッパ各国のアニメ・マンガファンから人気があり、2004年まではフランスの新凱旋門地区(ラ・デファンス地区)で開催されていた。
 しかし、2003年で4万人の参加者が2004年にさらに拡大した結果、2005年の開催は会場の混乱を懸念したパリ行政から中止要請が出されたと言われている。この結果、当初7月の第一週に予定されていた2005年のジャパンエキスポは中止に追い込まれた。

 今回、ジャパンエキスポ事務局はパリ郊外ヴィルパントの博覧会公園におよそ6万㎡の会場を確保することで、2006年7月7日から9日までの3日間の開催期間でイベントを復活させることになった。この6万㎡という広さは、これまでのラ・デファンス国際展示場CNTIの4倍の面積を確保することになる。
 ジャパンエキスポ事務局は新会場の確保することで、これまで以上の参加者とゲスト、企画が可能となり、これまでとは違う数多くの催しを行えるとしている。また本年は、現段階では発表は出来ないが、日本からの大物ゲストの招聘の企画もあるという。

 近年、西ヨーロッパでは、北米と同様に日本のアニメ・マンガをテーマにしたイベントの参加者が増加している。また、既存のイベントの参加者も急増中である。
 2006年に、その規模と注目度で圧倒的な存在であるジャパンエキスポが規模を拡大するかたちで再開することで、こうした動きがさらに加速しそうである。

ジャパンエキスポ公式サイト(フランス語)

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2006年01月01日
話題 ]
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1位 バンダイ・ナムコの経営統合
 国内玩具企業最大手のバンダイとゲーム業界の大手のナムコは、3月に経営統合を発表し、10月に新会社を設立した。売上規模4700億円、時価総額4400億円とゲーム・アニメ関連企業では、任天堂やセガサミーと並ぶ巨大企業の誕生となった。とりわけ子供向け玩具やアニメ分野では他社を寄せつけない巨大企業となる。
 これに次いで4月には玩具企業2位のタカラと3位トミーが合併を発表、さらに10月には大手ゲーム企業のスクウェア・エニックスが、同業大手のタイトーを公開買付け後、完全子会社化した。バンダイとナムコの経営統合が、コンテンツ関連業界の大型合併を誘発したと言える。
 これらのM&Aにより、これまで巨大企業の少なかったコンテンツ関連業界に新たな巨大企業が現れることになる。2006年以降も、こうした規模の拡大と人気コンテンツの確保狙った業界を超えた大型M&Aが増えそうだ。

2位 スタジオジブリ独立へ
 宮崎駿監督作品などの人気アニメの制作で知られるスタジオジブリが、徳間書店からアニメ制作会社として独立した。これまで徳間書店の一事業部であったスタジオジブリは、営業権を買い取ることで独立したアニメ制作会社として再出発する。
 これは徳間書店の経営再建も絡めた動きではあるが、宮崎駿以後のスタジオジブリを見据えているともいえるだろう。
 また、スタジオジブリは2006年夏公開で、宮崎駿監督の長男の宮崎吾郎監督で大型映画『ゲド戦記』の制作を発表した。スタジオの独立と新世代のクリエーターの起用で、2005年から2006年は、スタジオジブリのビジネス展開は大きな節目を迎えている。

3位 プロダクションI.Gの株式上場
 新興アニメ制作外会社として最も注目されるプロダクションI.Gが12月に上場、その後株価が急上昇した。同社の大株主には電通や日本テレビが大株主として加わっているほか、I.Gは12月にはフジテレビと共同出資による新スタジオの設立を行うなど既存の大企業との結びつきを深めている。
 昨年上場したGDHと伴に、アニメ制作の現場で従来とは異なるビジネスモデルを利用した新興アニメ企業が存在感を強めている。こうした企業の株式上場は、これまで町中の中小企業のように考えられてきたアニメ制作会社が、大手企業の対等なビジネスパートナーと考えられるようになったことも示している。
 
4位 国内外でマンガ原作映画ブーム
 日本国内では『NANA』の大ヒットに代表される人気マンガを原作とした実写映画が増加し、ヒットが増えている。これ以外にも『ALWAYS三丁目の夕日』や『タッチ』から『魁クロマティ高校』まで、アニメだけでなく実写映画の原作としてマンガの影響力が強まっている。
 これまではアニメ化されることの多かったマンガ原作が実写化されることは、アニメという表現手段の有り様があらためて問われているといえるだろう。
 一方、海外でも日本の人気マンガが、ハリウッドの大作映画の原作として採用されるケースが増えている。2005年は『Monster』、『寄生獣』などの採用が公表された。海外では、マンガのほか『ドラゴンボール』や『トランスフォーマー』、『百獣王ゴライオン』など、日本アニメを原作とした実写映画化、企画も相次いでいる。良質な原作が不足するハリウッドで、日本のマンガ・アニメが原作として注目の集まった年であった。
 

5位 小学館グループの海外戦略会社Vizメディア設立
 小学館グループが、海外子会社を統合した戦略子会社Vizメディアを3月に設立した。新会社は小学館、集英社、小学館プロダクションが出資をするほか、白泉社などの作品も扱う。国内ではライバルとなる会社が海外で連携する新しい展開といっていいだろう。Vizメディアは、アメリカ以外にヨーロッパ市場へのビジネス展開も発表している。
 このほか東映アニメーションがアメリカとヨーロッパに新会社を作り、バンダイビジュアルも米国会社を設立した。近年、海外市場の限界に直面するアニメ関連企業の現地直接進出を含めた事業の積極的な立直しが目立った。

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posted by animeanime at 14:00 | (0) |