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2006年10月31日
イベント情報 ]
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 劇場アニメ『パプリカ』が11月25日から全国公開される。その劇場公開を記念した展覧会「パプリカ【夢の女】展」が、11月22日から12月12日まで東京・六本木ヒルズにあるTSUTAYA TOKYO ROPPONGI 1Fアートコーナー ギャラリースペースで開催される。

 この展覧会では映画の主人公パプリカを「夢の女」とテーマに定め、現代美術や写真などさまざまなメディアで活躍するアーティストが参加する。各分野で最も注目を集めるアーティストが参加することで、映画「パプリカ」の世界がさらに広がるだろう。

 出品者のなかで特に注目されるのは、前衛美術の作家として世界的に名高い草間弥生氏である。彼女の作品はオブセッシブな思いをぶつけたもので、女の情念と評されることも多い。そうした作品のテーマは、夢をテーマとする『パプリカ』と通じる点が多い。
 また、会田誠氏はコミックの文脈を現代美術に引用することで知られており、アニメ作品とのコラボレーションが注目される。

パプリカ【夢の女】展
日時:11月22日~12月12日
場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(六本木ヒルズ内)
    1Fアートコーナー ギャラリースペース
   入場無料
出品者:草間彌生(前衛芸術家)、森山大道(写真家)、会田誠(現代美術家)ほか

パプリカ公式サイト 

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新発売/新作 ][ 海外:米国 ]
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 GDHのアニメ制作子会社GONZOが制作する新作アニメ『アフロサムライ』が来年1月4日から米国の大手ケーブルテレビ局スパイクTVで放映されることが決定した。

 『アフロサムライ』は日本の岡崎能士氏のマンガを原作にとっている。物語は父の復讐を目指す主人公が敵討ちの旅を続けるロードムービーとなる。
 米国の俳優でスターウォーズシリーズにも出演するサミュエル・L・ジャクソン氏が、プロデューサーと主人公の声優として参加することでも話題を呼んでいる。また、サウンドトラックには米国のラップ音楽で人気の高いRZAが参加する。日本の侍の世界と米国のブラックカルチャーの融合を目指す革新的な作品となっている。

 スパイクTVはバイアコム系の大手ケーブルチャンネルで、全米で9000万世帯をカバーする若者向けの放送局である。
 アニメーションチャンネルや子供向けチャンネル以外で、日本の新作オリジナルのアニメ作品が放映されることは珍しい。また、従来は米国へのアニメ作品の輸出は、日本で国内向けに制作したもの米国向けに編集したものが多かった。今回は、当初から米国市場での展開することを目指している。
 『アフロサムライ』は新しいビジネスモデルとしても注目され、その放映は日本アニメの新たな顧客層の開拓としても期待出来そうだ。

 作品は全5話のミニシリーズとなるが、番組が好評であれば今後のシリーズ作品制作も検討される。日本での放映は米国で公開後に作品を逆輸入し、日本語字幕版が展開される予定である。

アフロサムライ公式サイト(英語) 

GDH 
GONZO 
スパイクTV 

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新発売/新作 ]
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 ジェネオンは「ロンドローブセレクション」と題して1999年から2003年に放送された人気テレビシリーズ10作品14タイトルを2006年12月22日から2007年3月にかけて、順次リリースをしていく。

 今回発売されるのは『まほろまてぃっく』、『藍より青し』、『ちっちゃな雪使いシュガー』、『灰羽連盟』、『TEXHNOLYZE』などで、1クール作品が1つのBOX、2クール作品は2つのBOXに分けてそれぞれリリースされる。
 これらの作品は放送終了後も根強い人気を誇るタイトルであることに加え、1BOXにつきいずれも12000円と手頃な値段になっている。消費者にとって値頃感を持って迎えらそうだ。

 現在、メディアとしてのDVD市場は、既に次世代ディスクをにらんだ状況にある。バンダイビジュアルは目玉商品である『機動戦士ガンダム』を、12月にDVD BOXでテレビシリーズを発売することを発表し、好調な受注予約となっている。
 このため、メーカー各社ともハードが十分に稼動している状況で過去のコンテンツを供給していきたい考えである。

 従来、マニア層向けに作られた作品は、マーチャンダイジング展開が多く見込めないため深夜に放送されることが多く、出資金の回収には比較的単価の高いDVD販売に頼ってきた。最近はDVDの発売タイトル数の増加から、各社とも1タイトルあたりのDVDの売り上げが伸びずに苦戦している作品も多い。
 GDHの『サムライ7』の廉価版をはじめとして、過去のコンテンツを低価格路線でリリースし、新規購入層の開拓を図るケースもある。今回の大きなリリースも、出資金の回収を早めたい企業の販売戦略として位置づけているだろう。

ジェネオン・エンタテイメント 
  BLOG ANIME PRESS 

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映画 ]
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 ゲーム会社のカプコンは、米国の映画配給会社ハードパーク・エンタテイメントと共同で人気ゲームソフト『ストリートファイター』の実写映画を製作すると発表した。
 両社が共同で設立する映画制作会社が新作映画製作事業を行い、2008年の世界公開を目指す。

 今回のプロジェクトは、『ストリートファイター』の米国での発売20周年を記念として特別企画されたものである。『ストリートファイター』は、94年にも米国でジャン・クロード・ヴァン・ダム主演の実写映画が製作・劇場公開されたほか、国内でもテレビシリーズや劇場アニメとして映像化されている。
 今回の主役は春麗となり初の女性キャラクターとなり、これまでにない新しい世界が展開しそうだ。

 『ストリートファイター』シリーズは、カプコンが1987年にアーケードゲームとして国内で発売した。その後コンシュマーゲームにも移植され、現在に至るまで高い人気を獲得している。また海外でも人気は高く、カプコンを代表するゲームタイトルとなっている。
 米国ではこれまで『バイオ・ハザード』や『サイレント・ヒル』など日本の人気ゲームソフトが劇場映画化されるケースは多い。また、そうした作品は映画興行も好調なケースも多く、米国ではアニメやマンガと並んで日本のゲームソフトの実写映画化企画も多い。
 ゲームソフトがアニメ・マンガと並ぶ日本の有力コンテンツであることを示しているだろう。

カプコン 

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東京国際映画祭 ]
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 『オーバン スターレーサーズ』は、2D作画をハルフィルムメーカーが、3Dパートは Pumpkin-3d が行ったという、初の日仏合作アニメだ。
 2006年6月より、アメリカのトゥーン・ディズニーとABCファミリーで放送が開始され、日本でも9月からCSトゥーン・ディズニーにて放送が始まった(日曜日 20:00~20:30、週3回リピート放送)。

 animecs TIFFでは3話と8話が上映され、監督のサヴィン・イェットマン=エッフェルさん、トマ・ロマンさん、プロデューサーの中島伸治さん、高梨実さんがトークショーを行い、企画のスタートから制作の経緯と裏話を語ってくれた。

未来少年コナンに影響受けた
OBAN03.JPG 彼らの構想は1997年に始まった。エッフェルさん、ロマンさん達は20年以上前に放送された日本アニメに非常に影響を受けていた。それまで彼らが見たことがあるアニメといえば、アメリカ製のコメディやアクションばかりのいわゆる「子どもっぽい」作品ばかりだった。日本のアニメにはドラマティックな人間関係やストーリー性があると感じていた。
 特に宮崎駿監督の『未来少年コナン』には非常に大きな影響を受けたという。今の子ども達にもこういった感動を伝えたい。『オーバン スターレーサーズ』はこんな思いからスタートした。

 2001年、モナコで行われたヨーロッパ最大のCGショー「IMAGINA」で流したパイロットムービーの『モリー スターレーサー』は各地で絶賛され、日本ではNHKのデジタルスタジアムで放送された。
 エモーションの高梨さんはこれを見て非常に気に入り、インターネットでムービーをペイパル(電子決済)購入し、その掲示板に感想を書いた。まもなく、エッフェルさんから返事が届いた。これが企画製作のスタートになった。

日仏共同製作の苦労
 監督達が色々なスタジオを紹介された中で、2D部分の制作はハルフィルムメーカーに決定した。他社の場合、これまでは合作といっても、企画丸々の下請けで、作画するだけの作業であった。
 しかし、スタッフは制作の期間中、日本に住んで作りたいと言い出した。高梨さんは、これを合作の本当のやり方だと考え、色々なコミュニケーションの困難もあるだろうが、それを乗り越えることで、何か新しいコラボレーションした良い作品ができるのではないだろうかと考えた。

 制作の苦労は予想以上に色々現れた。エッフェルさんは大々的なブレストを行うことを想定していたが、簡単には共同関係を築き難く、相手が何を考えているのか誤解も多くあった。

 ハルフィルムメーカーの中島さんは、「最初、日本の方でアニメの作り方を教えてあげようという意識があった」と言う。日本側のスタッフが自分のやり方が正しいと思いこみ、行き違いも生じたという。
 それを制作スタッフ達はディスカッションを通じて、お互いに言うことを尊重し合い、チームワークを作っていったという。特にエッフェルさんに乗せられていくことが多かったと話す。

OBAN02.JPG トマさんは、日本のアニメは海外で評価が高く技術的にも優れているので、スタッフがどんどん作ってくれるものだと思っていた。ストーリーも全体は作っていたが、カット単位でどのような表現をするべきかまでは考えていなかった。
 自分で仕事をやって見せて、スタッフから認めて貰う必要があったという。その方法について、言葉よりも、やはり絵やコンテを通じて理解し合う方が通りが良かったという。

 フランスでは、プロデューサーが製作において、もっと子どもっぽく作るように、子どもがすんなり理解できるようにと言ってくるが、特に織り込みたかったのは、子ども向けでも対立や感情表現をきちんと描くことだったという。途中、ヨーロッパの企業がスタジオに来て、この作品のアーティスティックな方向をコメディ中心に変えようとした。
 エッフェルさんは、それに対して「脚本家は全員、クビにした」と伝えた。だが、実際はすべてシナリオを作っていたのはエッフェルさん自身であった、と笑いながら話す。

 3DCGの部分は Pumpkin-3d が制作した。向こうのスタジオへの指示伝達方法には最初はカットごとの指示をメールに書いていたが、上手く伝わらなかったので、インターネットを利用したWEBカメラを使って行った。
 3Dは毎回100カット以上あるレースシーンを付く類において不可欠なものだった。ただ、無機質な絵柄ではなく手触り感のある色遣いにするのに苦労した。

主題歌は菅野よう子さんに
 主題歌は、世界的に有名な菅野よう子さんに頼むことができて非常に嬉しく思っている。本来は予算的に大変だったそうなのだが、ある時音楽制作のプロデューサーがスタジオに来て、候補となるサンプルをいくつか持ってきた時に、エッフェルさんが名前を知らされずに音だけ聴いて選んだのはやはり菅野さんだったので、プロデューサーも観念したという。
 ちなみに、菅野さんを使うと予算がかかるというのは、彼女のギャラが高いわけではなく、単にどんどん曲を作って、どんどんレコーディングスタジオとミュージシャンを手配して、音楽制作に膨大な時間を費やしてしまうためだそうだ。マクロスプラスの時には未使用曲が数十曲あったとのことだ。

 最後に、トマさんは「外国人にとってこの国は非常に刺激的でクリエイティブな場所だ。これからも家族も日本におり、日本でアニメを作っていきたい」と言う。
 エッフェルさんは「日本の亜流ではなくフランス人として一昔前の味を作りたかった。ぜひ皆さんに見て貰って感想を聞きたい」と述べた。

    OBAN01.JPG

『オーバン スターレーサーズ』上映+トークイベント
~仏日合作アニメの新しい潮流~

日 時:10月26日(木)15:30~ (開場15:10)
会 場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン1
ゲスト:サヴィン・イェットマン=エッフェル(プロデューサー・共同監督/Sav! The World)
トマ・ロマン(キャラクターデザイン・共同監督/Sav! The World)
中島伸治(プロデューサー/ハルフィルムメーカー)
高梨実(プロデューサー/エモーション)

オーバン スターレーサーズ公式サイト 

東京国際映画祭 
animecs TIFF2006 

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2006年10月30日
教育 ]
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 デジタルコンテンツ分野の専門教育を行っているデジタルハリウッド大学は、プロダクションI.Gの協力により全く新しいかたちの学園祭「プロダクションI.G×デジハリ祭2006」を開催する。 
 会場は秋葉原ダイビルにあるデジタルハリウッド大学メインキャンパスで、11月18日の土曜日に行われる。

 今回のイベントはデジタルハリウッドと言っても、実際に企画立案を行っているのは、大学の学生たちである。
 これまでの学園祭は学生中心になりがちであったが、もっと企業とのつながりのあるイベントをしたいと考えた学生たちとそれに応えたプロダクション I.Gとの協力により実現した。

 イベントは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』『IGPX』『シュヴァリエ』の3作品を題材に、それぞれの作品に携わった制作スタップによる特別講演から構成される。
 それぞれの講演のテーマには、「2Dアニメーションと3DCGの融合」「アニメーターの仕事」「企画立ち上げからビジネス展開について 新しいメディアミックスの形」といった大学ならではの専門的な視点が盛り込まれている。

 開催は昼12時から夕方6時までに及ぶが、このほか午前中には石川光久プロダクションI.G代表取締役社長と杉山知之デジタルハリウッド大学校長、福冨忠和デジタルハリウッド大学教授の3人によるオープニング対談も予定されている。まさにプロダクションI.G関連のイベントで埋め尽くされる一日となる。
 オープニング対談のなかでは、「アニメ業界の今後の動向」「制作現場と教育現場のギャップ」「コンテンツ業界におけるメディアミックス展開の可能性」などが語られる予定である。

 デジタルハリウッド大学は、2004年に日本初の株式会社大学院として誕生した。2005年からは、学部も設置されている。主にデジタルコンテンツ分野のクリエーターやプロデューサーに特化した教育を行っている。
 大学はこれまでにない実践的な教育を目指しており、今回の企画もその成果といえるだろう。

イベント概要
オープニング対談
 10時~11時半
石川光久 プロダクションI.G代表取締役社長
杉山知之 学校長
福冨忠和 デジタルハリウッド大学教授

第1部 13時から14時半
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』
 ~2Dアニメーションと3DCGの融合をめぐって~

ゲスト:3D監督 遠藤誠

第2部 14時45分から16時15分
『IGPX』~3Dアニメーターという仕事~
ゲスト:3Dアニメーター ヨシダ ミキ

第3部 16時半から18時
『シュヴァリエ』~企画の立ち上げからビジネス展開について~
ゲスト:プロデューサー 森下勝司
    ティー・オーエンタテインメント企画統括プロデューサー 柴田唯

プロダクションI.G×デジハリ祭2006公式サイト 

デジタルハリウッド大学 
プロダクションI.G 

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2006年10月29日
東京国際映画祭 ]
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 10月21日から29日まで開催された第19回東京国際映画祭は、29日にグランプリ受賞作品など各賞を発表、クロージングセレモニーとともに第19回の幕を閉じた。
 この期間中の劇場動員数は78,000人となり、昨年の第18回の77,000人を上回った。このなかには、会期中特集上映とされたanimecs TIFF2006の動員数も含まれている。
 また、国際フィルムマーケットであるTIFFCOM 2006や秋葉原を別会場として開催された秋葉原エンタまつり2006など協賛企画の動員数は176,000人で、昨年の19万人から若干減少している。
 さらに、レッドカーペットなどのイベントの動員数は17,000人であった。こちらは、大物スターや監督が多数登場したレッドカーペットが動員を牽引した。

 昨年に引き続き大きな話題を呼んだ東京国際映画祭だが、来年は東京ゲームショウなどとともに国際コンテンツカーニバルに統合されることになる。
 どのようなかたちで統合されるかは未定だが、既に07年度予算に国際コンテンツカーニバル開催予算が20億円計上されていることから、開催規模拡大の可能性が高い。
 来年は今年にも増して大きなイベントとなり、国際的にも注目を浴びそうだ。

第19回東京国際映画祭 
 animecs TIFF2006
 TIFFCOM 2006   
 秋葉原エンタまつり2006 

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2006年10月28日
東京国際映画祭 ]
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 人気アニメシリーズ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』の最新作『Solid State Society』が、10月23日に六本木ヒルズの大スクリーンに登場した。今回の上映は東京国際映画祭animecs TIFFの企画されたもので人気作品の登場で映画祭に華をそえた。

 『Solid State Society』の劇場上映は、9月に新宿で行われたイベントと前日にanimecs TIFFの別会場秋葉原で上映されたものに続くものである。しかし、今回の東京国際映画祭の本会場には、神山健治監督、素子役田中敦子さん、バトー役大塚明夫さん、プロダクションI.G石川光久代表取締役社長と豪華な顔ぶれ揃う贅沢なものとなった。
 劇場も学生や会社帰りのビジネスマン、OLなどで満員で女性客も多く、この作品が幅広い層から支持されていることを示していた。

 舞台挨拶は、かつて「パトレイバーファンクラブ」の会員だったというニッポン放送吉田尚記アナウンサーの司会のもとノリノリであった。内容は通常の舞台挨拶以上に話題が豊富だったのだが、なぜだか頭に鮮明残っているのは11月24日と3億6000万円という数字である。

 これは、舞台挨拶で石川社長と吉田アナウンサーがこれだけは覚えて帰るようにと強調した言葉である。11月24日は大塚明夫さんの誕生日でもあるのだが、実はこれは『SSS』のDVDの発売日。今回の映画で観て、もう一度DVDを買ってくださいというわけである。
 3億6000万円というのは『SSS』の制作費である。通常のOVAは制作費が1億円以下、映画でも数億円で制作されるなかで、破格の制作予算となっている。通常であれば採算を取るには苦しいハードルだが、なんとしてもハードルを越えたいということである。
 それと同時に制作費を強調するのは、『SSS』は他の作品とはクオリティが違うという含みも多分にあったように感じた。

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 また、神山監督と石川社長によれば、今回の作品の実現は1話3000万円かかったテレビ版『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』の制作費が回収出来たら映画を作ってもよいという約束の結果だという。実際には映画にはならなかったが、これが劇場クオリティの作品が登場した理由である。
 それでは、今回の作品の制作費が回収出来たら今度は劇場作品を作るのですかとの質問に、石川社長は「劇場でなくもう一度攻殻のテレビシリーズを作って貰いたい」と切り返していた。 
 作品にかける神山監督、大塚、田中両声優陣のクリエイティブな情熱と『SSS』のビジネスに対する石川社長の情熱の伝わって来るかなりテンションの高い舞台挨拶であった。

GhostROPP.jpg 作品の内容は、3億6000万円というに相応しい映像、音響、音楽ともまさに劇場映画クラスの作品である。しかもお金がかかっているだけでなく、高度な物語性とエンタテイメント性が実現されており、まさに「面白いアニメ」と言っていいだろう。

 作品のこの完成度を考えればプロデューサーが心配するまでもなく、制作費はかなり早い段階で回収出来そうである。
 そうすればファンが期待する『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』の新シリーズも遠くない先に実現するのではないだろうか。
© 士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

東京国際映画祭 

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東京国際映画祭 ]
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舞台挨拶:作品完成は前日の朝
TOKYO_METRO_EXPROLERS005_rgb.jpg 10月28日の東京国際映画祭 animecs TIFFで『新SOS大東京探検隊』、『FREEDOM』、『あうりん』の一般上映が行われた。
 『新SOS』は本邦初公開作品であるだけなく、完成フィルムは関係者を含めてほとんど全ての人にとって初見というものであった。
 今回の舞台挨拶に立った音響監督の百瀬慶一氏によれば、録音が終了したのは前日の朝というまさに出来たてのほやほや状態であったからだ。

 その舞台挨拶には監督の高木真司氏、作画監督の小原秀一氏、音響監督の百瀬慶一氏、さらに音楽の池頼広氏が並んだ。
 高木監督はこの企画は1年半前に新しい作り方で大友作品を作りたいという企画を出したものでそれが運良く実現したと、作品の誕生のいきさつを紹介した。また、小原氏はいい作品になっているので楽しんでください、3Dぽさをなくした3D作品ですと述べた。

 百瀬氏は子供時の子供の目線で作られた作品で、最近では珍しいと作品の特徴を話した。また、3DCGは声優の録音が馴染まないことが多いが今回役者さんたちがうまく演じてくれたとした。
 また、池氏は当初はパーカッションで音楽を作るはずだったのに、いつの間にかオーケストラに変えてしまった話を紹介した。

新SOS大東京探検隊では新しい何かが起こっている
 アニメに限らず歴史が変わるきっかけには2つのパターンある。ひとつは出た瞬間に明らかにこれまでと違うことが判るものである。アニメで言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』や最近なら『涼宮ハルヒの憂鬱』の第1話放映などが挙げられるだろう。
 もうひとつは、あまり人に気づかれることなく変化して、あとになってそれが転換点であったと気づく場合だ。

 『新SOS大東京探検隊』を観た時に、これは多くの人が気づかいないところで始まったアニメ映像の歴史的な変化でないかと感じた。『新SOS』は、3DCGアニメである。
 しかし、従来の3DCGアニメとは全く異なる映像が展開していたからである。

 文章だけでは表現し難いが、それは2Dセルタッチの絵がそのまま3Dアニメに置き換わったと言えば良いだろうか。
 最も判りやすいのはアニメ絵的なキャラクターが3Dキャラクターになっていることだ。しかし、明度が落とされた色設定やその動きには、ピクサーのキャラクターに見られるような感じはなく、むしろ2D的である。さらに2Dアニメタッチの背景が、相当の立体感を持っている。これは、テキスチャーの切り貼りが利用されているらしい。
 つまり、キャラクターと背景の両方が3D化されているにも関わらず、双方がセルアニメタッチのテーストを完全に保っている。

 『新SOS』では、これまでアニメ制作でしばしば言われた2Dから3Dに移行すべきなのか、2Dと3Dのハイブリットや2.5Dを目指すべきなのかといった議論が無効になっている。
 ここでは日本アニメはセルタッチの映像を捨てることなく、3Dに移行可能であることが示されている。

 『新SOS』は良作ではあるが、物語自体はロボットも美少女も出て来ない比較的地味な作品である。必ずしも万人受けとはいえないかもしれない。
 しかし、この新しい技術を確認するためだけでも、観る価値のある作品である。

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©2006 大友克洋・講談社/バンダイビジュアル・サンライズ

東京国際映画祭

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話題 ]
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 10月28日は国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)が定めるアニメーションの日「国際アニメーションデー:International Animation」である。
 国際アニメーションデーは、2002年に世界規模のアニメーション業界団体であるASIFAが定めたもので、今年で5回目を迎える。日付の由来は1892年10月28日が、フランス・パリでエミール・レイノーが世界で初めてアニメーションを公開したとされていることにある。
 このレイノーのアニメーション初公開から、今年でまる104年が経ったというわけである。

 この日に合わせて世界各地のASIFA支部で、アニメーション関連の様々なイベントが開催されている。ASIFA日本支部も昨年からこの記念イベントに参加しており、今年は東京・京都・広島で各種イベントが行われている。
 ただし28日に先立って開催された企画も多く、一足早く終了している。このプログラムには、広島国際アニメーション映画祭の紹介や台湾アニメーションの紹介、世界各地のアニメーションの上映会などが含まれている。

 一方海外では、今年から新たに国際アニメーションデーに参加したASIFA英国が、特別企画として「スタジオジブリ特集」をロンドンの国立映像映画テレビ博物館で開催した。
 特別企画「スタジオジブリ・スペキュレーター」では、『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』、『もののけ姫』の上映が行われた。

 また、カナダではカナダ映画協会とオタワ国際アニメーション映画祭が共同で、アニメーションの歴史と題した映画上映会を行った。
 エミール・コールの『ファンタマゴリー』など歴史的な作品に交じって日本から辻直之さんの『闇を見つめる羽根』や束芋さんの『ジャパニーズ・キッチン』などが紹介されている。

 アニメーションの日はまだまだ一般に広く知られているわけではないが、国際的なアニメーション普及活動として今後はもっと広がって行きそうである。

国際アニメーションフィルム協会(ASIFA) 
  国際アニメーションデーの紹介 

ASIFA 日本支部 
ASIFA英国支部の行事

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2006年10月27日
コミック ]
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 日本貿易振興機構(JETRO)が10月にまとめた調査レポート「日本の出版産業の動向」によると05年のマンガ単行本の販売は過去最高の2602億円となった。
 これは『NANA』や『花より男子』、『ドラゴン桜』といったヒット作が売上げを伸ばしたためで、前年比4.2%増で販売額の2600億円台乗せは初めてとなる。

 しかし、マンガ雑誌とマンガ単行本を合わせたマンガ出版全体では、販売金額は前年比0.5%減の5023億円、発行部数は2.6%減の13億4874万部と近年の市場縮小傾向に歯止めをかけることが出来なかった。
 これはマンガ雑誌の販売減がマンガ単行本の販売増を上回ったためである。2005年のマンガ雑誌の販売は5.0%減で2421億円となっている。マンガ雑誌の市場規模は、10年前の95年の7割程度まで縮小している。
 この結果マンガ単行本の売上げは、マンガ雑誌の売上げを市場初めて上回り市場シェアは逆転した。

 JETROのレポートによれば、マンガ雑誌の販売減には新古書店やレンタル店の存在があるという。
 また、マンガ雑誌販売の縮小傾向は、近年指摘されるマンガ読者の流れが雑誌から単行本に向かっていることをあらためて確認させる。自宅や会社、学校以外の屋外で読まれることの多いマンガ雑誌は、利用場所の傾向が似ている携帯コンテンツに市場を一部奪われている可能性もある。
 一方で、携帯電話によるマンガコンテンツの配信サービスが急激に市場を広げている。携帯電話は今後のマンガ市場を考えるうえで重要な意味を持ちそうだ。

 今回のレポートでは、2005年のマンガ市場の特徴としてメディアミックスの高まりと海外でのコミック出版の増大に言及している。
 メディアミックスの代表的例として、CDや映画が発売された『NANA』やテレビアニメが話題となった『鋼の錬金術師』、『ハチミツとクローバー』、映画化された『のだめカンタビーレ』などが挙げられている。

 海外でのコミック出版については米国市場での小学館・集英社系のVizメディアの動きやヨーロッパでの市場拡大をトピックスとしている。
 また、マンガ雑誌市場の拡大には、海外で人気の先行するアニメとの相乗効果が利用できるのではないかと指摘している。

日本貿易振興機構(JETRO) 
  産業レポート 日本の出版産業の動向 

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2006年10月26日
新発売/新作 ]
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 バンダイビジュアルは、10月27日に歴代ガンダム作品のアナザーストリーやメカアクションシーンのショートムービーを集めた企画DVDの『GUNDAM EVOLVE../Ω』を発売する。
 作品はこれまでバンダイのプラモデル用のTVコマーシャルやホビーショップ店頭プロモーション用に公開されものがほとんどである。モビルスーツを中心に3DCGがふんだんに盛り込まれているのが特徴である。

 今回のDVDは、前作『GUNDAM EVOLVE../Α』の第2弾で、前作の『Α』は、『EVOLVE..』の1話から5話までが収録された。
 このDVDは2003年9月にコンビニエンスストア・ローソン専売商品として発売されたが、売上げ枚数が6万枚を越える記録的な売上げとなった。

 収録される作品は全5話45分、それぞれのエピソードは『機動戦士ガンダム』から『Z』、『ZZ』、『SEED』、『ウィング』から取られるなど幅広い作品に及んでいる。
 しかし今回、特に注目なのは第9話にあたる「EVOLVE../9」である。このエピソードは、『機動戦士Zガンダム』のアナザーストリーになるが、これまで全く未公開の完全新作である。しかも、キャラクターデザインはファーストガンダムの安彦良和氏が行なっているなど話題性が十分である。

 今回のDVDは本作品から次々に派生して行く、ガンダムビジネスを象徴するような企画である。
 それがまた好調な売上げを記録するのは、ファンもまたそれを望んでいるためである。『GUNDAM EVOLVE../Ω』は、前作に続いて好調な売上げを期待出来そうだ。

『GUNDAM EVOLVE../』公式サイト 

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新発売/新作 ][ 海外:米国 ]
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 バンダイビジュアルUSAは来年2月に『トップをねらえ』のDVD-BOXを米国で発売すると発表した。
 同作品がDVDで発売されるのは今回が初めてで、全6話が3枚のDVDに収録される。映像はHD仕様のリマスター版、吹替えは全て今回取り直したものが用いられる。
 また、30分のボーナス映像や24Pのブックレットもセットにされたコレクター向けの豪華な仕様になっている。
 DVDのセット価格の定価64.99ドルは、米国のDVDとしては安くはないない。しかし、ファンの要望を最大限に取り入れることで、古いファンの購入だけでなく新しいマニアの取り込みも狙っているようだ。

 『トップをねらえ!』の日本での初公開は1988年、今から18年前になる。米国でリリースから年数が経った作品を特別仕様で再販売するケースは少なく、今回の発売はあらたなビジネスとして注目が高い。
 また、作品の発売のタイミングには、昨年から今年にかけて日本で続編の『トップをねらえ2!』が製作されたほか、旧作と合わせた劇場版公開も行なわれていることもある。
 こうした状況は米国でも関心を集めており、あらためて旧作『トップをねらえ!』が関心を集めている。

 今回のバンダイビジュアルの発売は、今年より同社が米国で展開する新レーベルの「オネアミス」が使われる。オネアミスは既存のレーベルとは異なり、品質が高く付加価値をつけたDVDだけを取り扱う、アニメDVDのブランド化を狙っている。
 既に『劇場版機動警察パトレーバー』シリーズのDVD販売も行っており、国内外で評価の高い作品のDVD決定版を販売する路線は定着しつつあるようだ。

トップをねらえ公式サイト(バンダイビジュアルUSA) 11月8日オープン

バンダイビジュアルUSA 

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映画 ]
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 インターネット調査会社のインフォプラントが行った「映画館利用」に関する調査によると、好きな映画ジャンルに「アニメ」を挙げたのは男女とも4割強で全体では43%であった。
 この数字は、アクション(全体の62%)やSF(54%)などよりは低いが、ファンタジー(45%)やサスペンス(47%)とほぼ同じ水準でホラー(24%)や青春(34%)より高く、映画ジャンルの主要分野のひとつであることを明らかにしている。

 調査はインフォプラントが行う生活情報マーケティングサービス「C-NEWS」のに基づくものである。12歳以上の男女1500人にインターネット調査を通じて、映画館の利用に関する19の質問を行っている。

 このなかでアニメについてふれているのは好きな映画のジャンルに関するものである。それによれば、好きな映画のジャンルとしてアニメを挙げているのは全体の43.0%、男性は41.1%、女性は44.9%となっている。
 他のジャンルの多く回答が男女間の回答に大きな違いが見られるなか、アニメについては男女間の差が少ないだけでなく、女性の支持が男性の支持を上回っているのが目を惹く。現在のアニメを支える中心が男性だけでなく熱心な女性ファンであることを示していそうだ。

 また、アニメを好きな男性の回答結果を見ると、10代の52%を頂上に年代が進むに連れて、支持が下がる傾向にある。特に50代ではアニメを好きと答えたのは20%のみで、40代の40%から極端に減少している。
 40代と50代の間には、アニメ映画を観るかどうかについて大きな断絶が存在しているようだ。

インフォプラント 
C-NEWS  
   「映画館利用」に関するC-NEWS生活者調査

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新発売/新作 ]
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 プロダクションI.Gと東北新社は、2007年春の放送に向けた新作テレビアニメ『REIDEEN(ライディーン)』の製作を決定した。
 作品はそのタイトルから連想されるように1975年の大ヒットアニメ『勇者ライディーン』を新しい作品として現代に蘇らせるものである。
 
 今回の物語は全く新しい作品となるが、『勇者ライディーン』のDNAを受継いだものになるとしている。シリーズを手掛けるプロダクションI.Gは、3DCGなどの高い技術を用いたアニメ制作で知られるスタジオである。
 プロダクションI.Gの3DCGチームがこれまで蓄積した3DCG技術のノウハウが、『REIDEEN』のなかで駆使される。今までになかった美しい映像の実現が目指されることなる。

 監督には『IGPX』や『クレヨンしんちゃん』の監督で知られる本郷みつる氏が、キャラクターデザインには『マクロスゼロ』の斎藤卓也氏、メカニックデザインは『イノセンス』の竹内敦志氏、『アップルシード』の荒牧伸志氏という豪華なメンバーとなっている。

 日本のアニメを代表するジャンルのひとつに巨大ロボットアニメがある。巨大ロボットの源は『鉄人28号』とされるが、その歴史のなかには『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』、『新世紀エヴァンゲリオン』など幾つかのエポックメイキングな作品が存在する。
 『勇者ライディーン』もそうしたエポックメイキングな作品のひとつである。『機動戦士ガンダム』の富野由悠季氏、『コンバトラーV』の長浜忠夫氏が監督を行った。骨太な物語を中心とした展開は、その後ロボットアニメのストーリーが高度化していくきっかけとなった。

 今回、制作を手掛けるプロダクションI.Gは、これまでも『機動警察パトレイバー』などの制作はあるが、ロボットアニメを正面から取り上げる例はほとんどない。
 いま最も乗っているアニメスタジオによる新作ロボットアニメの製作は、来年春の放映に向かって多くの注目を浴びそうだ。また、キャラクター商品との連動も狙える『REIDEEN』は、プロダクションI.Gにとってはビジネス面でも大きな挑戦となるだろう。

REIDEEN公式サイト 

東北新社 
プロダクションI.G

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2006年10月25日
行政 ]
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 国のコンテンツ産業政策の指針を計画する内閣府知的財産戦略本部コンテンツ専門調査会が、今年9月から中長期のコンテンツ振興戦略を検討する企画ワーキンググループを設置した。
 企画ワーキンググループは、今年9月に始まり9月6日に第1回、10月16日に第2回の討議を行った。

 10月16日に行われた第2回のワーキンググループの会合では、コンテンツ振興のための論点とコンテンツの海外展開が特に討議された。コンテンツ振興のための論点は、主にコンテンツ産業の現状の再確認による論点の明確化である。
 討議の中心は日本経済を牽引できるコンテンツ産業の育成とコンテンツ大国へ目指す方法論である。そしてコンテンツ大国になるシナリオとして、世界に通用する業界を実現する、世界中から人材と資金が集まる世界のコンテンツのハブを目指すという2つのポイントが挙げられている。

 ワーキンググループでは、海外展開を行ううえで、日本のコンテンツ産業が高いポテンシャルを持っていることを前提としている。そのうえで、コンテンツ産業の国際競争力を高め、日本の経済成長力にも貢献することを目指している。
 また、その際には民間ビジネスが基本であり、官の役割はその側面支援であることが確認された。

そのうえで、海外展開の対応策として以下の8点が挙げられている。
1) 日本コンテンツの独創性を生かし、海外にも通用するコンテンツを制作する。
2) 海外展開を見据えた権利処理を行う。
3) 法務能力を高める。
4) ハードとソフトの連携。
5) 日本のコンテンツの魅力を海外に伝える。
6) 日本をクリエーションの拠点とする。
7) コンテンツ産業に対する各種情報の提供。
8) 国際的な知的財産保護。

 このなかでビジネスに関しては、権利処理や契約、訴訟対応など法務面がこれまでよりクローズアップされている。2000年代前半は、ファイナンスに関する課題が多かったので、ビジネスでの課題が、財務から法務に動きつつあることを感じさせる。
 また、討議では、そのために業界とエンターテイメント・ロイヤーズ・ネットワークとの連携を提案している。


 コンテンツ自体については、クリエティビティの発揮出来る環境と日本コンテンツの魅力のアピールに重きが置かれている。そのなかで昨今大きな話題を呼んでいる「国際コンテンツカーニバル」の設立や外務省のアニメ文化大使事業構想、日本マンガ大賞の創設、コンテンツの海外発展貢献者の表彰制度、海外でのアニメーター共通テストの導入などに触れている。
 要は日本がコンテンツ産業におけるアジアのハブとなり、人と情報とビジネスが集中することを目指したものである。

 世界のなかでコンテンツ産業のハブを目指すことは、一見壮大な夢のようにも映る。しかし、アニメやゲーム、マンガといった分野では、すでに日本がハブの一部を担っているのは間違いない。
 今回のワーキンググループの討論はそうした現状をさらに強化し、関連業界や日本産業にさらに利益をもたらす方法を探るものだと言えるだろう。
 ワーキンググループは11月に第3回を開催、12月の第4回開催で全体のとりまとめが行われる。また2月にはコンテンツ専門調査会の全体会合も開催される。

内閣府知的財産戦略本部 
  コンテンツ専門調査会

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2006年10月24日
東京国際映画祭 ]
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tifcom.JPG 10月23日から25日まで、東京国際映画祭の併設フィルムマーケットであるTIFCOM2006が開催されている。
 TIFCOMはそれまで公式な国際フィルムマーケットのなかった日本からの映像ビジネスの発信を目指し、2004年に設けられたものである。今年で3年目を迎える。

 歴史こそ短いが今年はおよそ100社・団体の参加があり、人出も多く、フィルムマーケットとしての順調な成長を感じさせた。
 なかでも今年は韓国や台湾、中国など東アジアの国を中心に30を超える海外企業の出展が目立っていた。フィルムマーケットの国際化を印象づけた。

 これはTokyo Project Gatheringにも見られたが、海外からの出展者の増加がTIFCOMに売り手と買い手の双方向の流れという新しい傾向を生み出している。これまでは専ら海外企業に作品を売りたい日本企業が中心だったマーケットは、海外企業の出展により転機を迎えつつある。
 海外企業出展の増加は日本企業が介在しない第3国の企業間トレードの拡大にもつながる。第3国間のビジネスの増加こそが、今後は国際的なフィルムマーケットとしてさらなる発展につながる。

 TIFCOM2006では、アニプレックスや東映アニメーション、日本アニメーション、手塚プロダクションといった版権業務を持つ企業以外のアニメ製作会社の出展はほとんど見られなかった。
 トレードショーという性格のため、アニメについても作品販売の窓口業務を行なう広告代理店やテレビ局、流通パッケージ企業、商社などの存在が大きい。これは海外で開催されるMIPCOMやNATPEなどのフィルムマーケットと同じ傾向である。
 そうしたなかでは『涼宮ハルヒの憂鬱』や『時をかける少女』の海外セールスを行なっていた角川ヘラルドやアニメビジネスに力入れる双日、伝統的にアニメを得意とするジェネオンエンタテインメント、東芝エンタテイメントなどがアニメ作品の幅広いラインナップを用意していた。

tifcom2.JPG また、韓国や中国、台湾の出展ブースでもアニメ作品を揃えている企業が目立った。なかでも、中国の上海メディアグループ、韓国のSBSプロダクションは多くの作品を用意していた。
 この2社以外にもアニメ作品を並べている企業はディストリビューターが多く、そうした作品について十分な知識を持っていないように感じた。少なくとも日本企業に向けてアニメを売ることに関しては、それほど熱意はないようである。
 また、これらは日本アニメスタイルの作品が中心で、日本企業に対して十分にアピール出来たかどうか疑問の残るところであった。むしろ日本企業の関心の多くはまだ実写映画やドラマに向かっていると思われる。

TIFCOM2006 
東京国際映画祭 

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2006年10月23日
海外:アジア ]
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 東映アニメーションの人気アニメ『ワンピース』の劇場版が、10月26日より韓国で劇場公開される。公開されるのは同シリーズの最新作『ワンピースTHE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』になる。作品は国内では今年3月に劇場公開をされ、国内の興収は10億円程度だったと見られている。

 『ワンピース』は国内ではフジテレビ系列で放映され、今年で放映開始8年目となっている。東映アニメーションだけでなく、現在の日本を代表するアニメ作品のひとつでもある。
 また、作品は海外でも広い地域で大きな人気を集めている。韓国では2003年5月から地元大手放送局KBSで放送を行っている。

 韓国では既にスタジオジブリの長編アニメ作品などが劇場公開されており人気が高い。しかし、これまで日本ではポピュラーなテレビアニメの劇場シリーズ作品の上映はなかった。今回の『ワンピース』の劇場公開で、日本アニメの劇場公開はさらに一般化し人気を呼びそうだ。
 また、日本のアニメはテレビ放映については世界各地で強みを発揮しているが、劇場興行では大型の公開が少なく目立った成功は多くない。今回の東映アニメーションのビジネスは、海外の劇場アニメーション市場の開拓と言う点でも大きな意味があるだろう。

ワンピースTHE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵公式サイト
東映アニメーション 

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2006年10月22日
賞/コンテスト ]
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 10月11日に、11月1日から開催される第11回オランダアニメーション国際映画祭にプロダクションI.G制作の作品が出品されることをニュースとしたが、プロダクションI.Gの公式サイトに関連情報が大幅にアップされている。
 これによれば今回の出品作のうち『Peut-etre toi』はビデオクリップ部門に、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』地上波版OPと『BLOOD+』OP第3弾はオープニングフィルム部門、『KIRIN LEMON 77 SEVEN SEVENS 登場 篇』と『KIRIN LEMON BLACK モンスターブラックス 逆襲 篇』はCM部門へのコンペティション出品となる。

 またプロダクションI.Gの今回のオランダアニメーション国際映画祭への参加は、作品の出品だけでなくより大掛かりなものになる。
 その中にはI.Gの短編作品を集めた特別プログラム「Production I.G: In Detail」と『立喰師列伝』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、『イノセンス』、『キル・ビルVol.1』から構成されるI.G大作上映のふたつの上映会プログラムが含まれている。
 短編作品のなかにはPR作品やCM作品もあり、オランダだけでなく日本でもまとめて観る機会が少ないものである。ヨーロッパのファンにとっては貴重なプレゼントになりそうだ。

 さらに、プロダクションI.G社長の石川光久氏は、映画祭のなか国際インディ短編部門の審査員として参加する。商業アニメーションのなかで培われた厳しい視点が、インディズアニメーションの選考に一石を投じることになるだろう。

当サイトの関連記事 オランダのアニメ映画祭にI.G短編作品

Production I.G: In Detailプログラム
『OVAL x OVER』(2005年)
『UIA 2011 Tokyo En - Kaleidoscope Showcase』(2005年)
『コンピュータ総合学園HAL』(2005年)
『キル・ビル Vol. 1』アニメ-ションパート(2003年)
『Tough Guy!』(2005年)
『祭のシーン』(映画『イノセンス』より、2004年)
『シュヴァリエ』第1話「デオン∴リア」(2006年)

プロダクションI.G 
  プロダクション I.Gが第11回オランダアニメーション国際映画祭に多面的参加!

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東京国際映画祭 ]
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 東京国際映画祭の併催企画であるフィルムマーケットTIFCOM2006が、10月23日より3日間開催される。このフィルムショーに先立って22日にバイヤー、プロデューサー、投資家、エージェント向けのプレゼンテーションTokyo Project Gathering(TPG)が行なわれた。
 応募作品のなかから選考された国内外54作品が、プレゼンテーションに参加した。参加作品には、国内外の大物監督、プロデューサー、俳優が関わったものも多く、今回の企画の質が昨年からさらに高くなった。

 そうした作品の量と質のアップもあってか、プレゼンテーションを行なった150名収容のオーディトリウムは満席で昨年に較べて参加者の数は大幅にアップした。
 また、参加者は日本人よりもむしろ海外からの参加者が目立った。TPGの国際化が急激に進んだことを感じさせた。
 TPGの国際化は出席者だけでなく、プレゼンテーション側にも現れていた。54企画のうち何かのかたちで海外ビジネスと関連のある企画は、1/3に達している。アニメーションの企画は昨年より目立たなくなり、実写企画の増加が際立っている。

 日本側からの作品はアニメやホラー、サムライものが多く、海外へ売り出したいものが中心である。一方で、海外からの作品には映画のテーマなどになんらかの形で日本をテーマとしたものが多く、そうした接点をもとに日本でのビジネスパートナーを目指している。
 また、アジアからの作品は純粋に投資家を求めるケースが大半であった。こうした多様な出品側のニーズをうまく捉えること出来れば、TPGは日本から海外、海外から日本、海外から海外といった幾つもの方向性を持ったフィルムマーケットとして今後さらに成長出来るだろう。 
 レベルの高い作品と大盛況なプレゼンテーションは、TPGの今後のさらなる成功を期待させるだろう。

TIFCOM2006 
Tokyo Project Gathering

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東京国際映画祭 ]
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TPG2006の傾向は
 10月22日に開催されたTPG(Tokyo Project Gathering)のプレゼンテーションには、日本の映像作品におけるアニメーションの存在感の大きさもあり優れたアニメーション企画が続出した。その数は、国内外全部で6作品になっている。
 これ以外に米国の日本マンガ出版社Tokyopopによる『羊のうた』(冬目景作)の実写映画企画、フランスのプロデューサーによる日本人とロボットの関係を描くドキュメンタリー『鉄腕アトムの1世紀』まで含めて、全52企画のうち関連企画は8作品となっている。

 これらの作品には幾つか傾向があり、①3D作品の存在感、②国境を越えたプロジェクト、③従来の枠には収まらない企画というのが今年のテーマとして浮かび上がってくる。

企画の大半は3Dアニメーション
 3Dについては、今回出品された作品は全てなんらかの形で3Dが利用されることになりそうだ。
 ポリゴンピクチュアズの『3 bowlers』は、いわゆるピクサータイプのフル3Dアニメーション企画である。驚くのは、26話2クールの企画に対して6億8640万円という製作予算である。
 2Dアニメーションよりは高い製作費であるが、それでもこの予算でフル3Dアニメーションのテレビシリーズが製作出来るのは驚きである。

 3D作品としてさらに印象深いのは、アノンプロダクションの『Be Rockin‘』である。この作品ではこれまで子供向けやSFに多かった3DCGを、現実世界が舞台のアニメに大きく取り入れている。
 作品は昨年の東京コンテンツマーケットの受賞作で、ビジネスを順調に成長させているコンテンツ発掘の優等生といえるだろう。厳しい競争を勝ち抜いてきただけに、音楽をテーマにしたドラマ作りには他にはない個性がある。
 さらに、既に映像の一部は出来あがっており、内容の多いプレゼンテーションは際立っていた。

 また、ウィンキーソフトのプレゼンテーションによる『Distance of Desire』は、日本アニメのお家芸ともいうべくSF的な世界を3DCGで描きだす。ゲーム制作で培った高い技術力が生かされそうだ。

グローバルに融合するアニメーションの世界
 国境を越えるという点ではヘビーメタルエンタテイメントとWAWMAXメディアが手がける『Lost Angels』が面白い。
 実写映画になることはあっても劇場アニメーション企画になることは少ないアメコミのアニメーション企画、そのビジネスパートナーを日本に求めるところに、エンタテイメントアニメーションにおける日本の存在感の大きさが現れている。

 国際プロジェクトでは、アニメでないが米国の日本マンガ出版社Tokyopopによる『羊のうた』も注目である。プロデューサーのスチュアート・リヴィ氏は、監督をやりたがる米国人ディレクターは多いが敢えて監督は日本人と言い切る。
 しかし、物語の登場人物はヨーロッパ人に置き換えられ、撮影はルーマニアで行なうという大掛かりな国際プロジェクトを目指している。

 全体の傾向はこれまで日本のアニメに多い製作委員会方式では資金が集め難い作品が集まったことである。しかし、それは一般的でないということでなく、これまでになかった新しい動きを感じさせる作品が多いということである。
 
TIFCOM2006 
Tokyo Project Gathering 

ポリゴンピクチュアズ 
アノン・ピクチャーズ 
  Be Rockin‘ 
ウィンキーソフト 
ヘビーメタルエンタテイメント 
Tokyopop 

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海外:中国 ]
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 経済紙のフジサンケイビジネスアイによれば、人気少女マンガの『フルーツバスケット』(高屋奈月作)が、正規版として中国市場で出版される。
 日本の出版社白泉社が、ムーランプロモーションと共同で中国の児童出版社の中国少年児童新聞出版総社グループと提携し、出版とキャラクター展開も目指すとしている。

 『フルーツバスケット』は動物に変わる能力を持った主人公一家を中心としたラブコメディで、日本だけでなく米国やヨーロッパでも幅広い人気を獲得している。特に、米国での人気が高く、現在、海外で最も売れている日本の少女マンガである。
 今回、白泉社が中国初の日本の少女マンガ出版に乗り出すうえで、『フルーツバスケット』を選んだことには、こうした事情も反映しているだろう。また、それだけに同社の中国でのビジネス展開にかける意気込みも大きいに違いない。

 また『フルーツバスケット』は2001年に全26話のアニメ作品も製作されているが、日本や欧米での人気はアニメと連動は薄く、マンガの展開が中心である。
 そうした点でも、現在、日本のアニメ作品の放映規制が強まっている中国市場向きの作品といえる。

 中国では日本のマンガ海賊版が一般的に出回っており、日本の正規マンガ出版の量は必ずしも多くない。しかし、今回白泉社が手を組むムーランプロモーションは、『テニスの王子様』、『クレヨンしんちゃん』の正規版の出版にかかわり、ビジネスとして成功させた実績を持っている。
 海賊版が出回るから正規版が出版できない一方で、正規版を出版しなければ海賊版を追放できず、また市場が広がらない現実がある。『フルーツバスケット』の中国での出版は、作品だけにとどまらず中国初の日本の少女マンガ正規出版と中国市場の今後の開拓という点でも重要な意味を持つだろう。

フジサンケイビジネスアイ
  白泉社が中国の出版社と提携 日本の少女漫画初上陸

フルーツバスケット公式サイト(白泉社) 
フルーツバスケット公式サイト(テレビ東京) 

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2006年10月21日
映画 ][ 東京国際映画祭 ]
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papurikaaisatu.JPG ヴェネチア映画祭の公式出品作として大きな話題を呼んだ『パプリカ』が、東京国際映画祭animecs TIFF2006のオープニング作品として21日に六本木ヒルズで国内プレミア上映された。
 『パプリカ』は上映会のチケットが売り出しと同時に売り切れるなど、東京国際映画祭のなかでも特に大きな関心を集めている。

 この満員となったオープニング上映には、今 敏監督のほか原作者筒井康隆氏、声優の古谷徹氏など豪華なゲストも現れ、満員となった劇場を沸かせた。
 『パプリカ』はヴェネチアのほかに既にスペインとパリで開催された映画祭でも上映されている。しかし、日本公開は今回が初めてである。今監督はようやく日本でも公開出来ますと今回の上映を喜んでいた。

 監督は舞台挨拶で『パプリカ』を観るうえでの注意として、「膨大な原作を90分にまとめた作品はボリュームがあるけれども、伏線とかは考えずに映画を楽しんでください。考えだすと映画から置いてかれます」と語った。
 そのうえで「実際の夢も、今回の映画のようにアップテンポで考える暇がないものなのです」と述べ、純粋に映画を楽しんで貰えればとした。

   papurika2.jpeg

 また、筒井氏は「この映画の原作はかつて河合隼雄さんに癒しの効果があると言われたが、映画はさらにその癒しの効果が高まっている。皆さん映画を観て是非癒されてください」と映画の面白さを説明した。
 さらに、「もともと自分からお願いして映画化してもらった作品ではあるけれど、思った以上の出来だった」と作品の仕上がりにも大満足の様子だった。

 主要登場人物の時田浩作を演じた古谷徹氏は、体重200キロ以上の巨漢のこの役を指名された時は一度断ろうと思ったこと、そしてピュアな声が欲しいという監督の要望でこの役を引き受けたことを紹介した。
 そのうえで、今はこの役を断らなくて本当に良かったと思っていると作品の公開を祝福した。

 作品は正月第1弾として年末公開を予定している。今回の東京国際映画祭やヴェネチアを通じた話題の盛り上がりからこれまでの今監督の作品以上に人気を呼びそうだ。
(c)2006 MADHOUSE/SONY PICTURES ENTERTAINMENT[JAPAN] INC.

東京国際映画祭
パプリカ公式サイト 

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2006年10月20日
インターネット ]
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 8月8日に東映アニメーションが開始したインターネットのアニメ番組配信サービス「東映アニメBBプレミアム」が、10月16日に自社ポータルサイトをオープンした。
 これまで東映アニメBBプレミアムは、人気作品を大手ポータルサイトやセット・トップ・ボックス系の放送会社に提供してきたが、自社サイトによる作品紹介は行っていなかった。

 東映アニメーションは今回の東映アニメBBプレミアムサイトのオープンで自社サイトで作品を紹介し、各サイトの配信サービスにつなぐ。
 また、東映アニメBBプレミアムサイトでは、自社ポータルならではの豊富な作品紹介も可能になる。

 東映アニメBBプレミアムはこれまでの東映アニメBBを発展させたもので、同社が保有する豊富なアニメ作品からいつでも好きな話を観ることが出来る。既にサイトでは『SLAM DUNK』や『銀河鉄道999』、『北斗の拳』、『銀河鉄道999』などの人気作品の全話数が提供されている。
 日本一のアニメ作品のライブラリーを誇る企業だけに、今後もまだまだ作品は追加されていく予定である。視聴料は1話105円からと手頃な価格になっているほか、3話から5話や全話パックなどのお得なセット料金もある。

 現在は、楽天ダウンロードやgoo、OCN、ビデックスなどの有力ポータルサイトとBBTV、J:COMオンデマンド、4th MEDIA、OCNシアターなどの放送サービスで作品を提供している。
 いずれのポータルでも、オープン間もないにも関わらず、東映アニメBBプレミアムの作品は配信作品ランキングで上位にランクされており、豊富なコンテンツの強みを既に発揮している。
 今後もShow TimeやYahoo、Biglobeといった大手のポータルサイトに続々と登場する予定になっており、東映アニメBBプレミアムのサービスネットワークは益々拡大する見込みである。

東映アニメBBプレミアムポータルサイト 

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賞/コンテスト ]
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 毎年、過去1年間で最も注目すべき作品を選ぶアニメーション神戸賞の2006年の受賞者と受賞作品が10月18日に発表された。

 個人賞にはテレビアニメ『蟲師』で、独特の映像を表現した監督の長濵博史氏が受賞した。『蟲師』は今年春には東京アニメアワードのテレビ部門優秀作品賞も受賞している。
 また、特別賞には長年『まんが日本昔話』や『銀河鉄道の夜』、『あらしのよるに』など子供向けの作品を丁寧に制作してきたアニメスタジオグループタックが選ばれた。
 さらに、長年『ドラえもん』の主要キャラクターの声を演じ続けてきたベテラン声優の大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也の5氏も受賞した。

 一方、今年の作品部門の受賞作品は「インターネット」の言葉でその大きな動きを表現できそうだ。劇場部門の受賞作品『時をかける少女』とテレビ部門の受賞作品『涼宮ハルヒの憂鬱』は、ともにインターネットでの口コミが作品の人気とヒットに大きな影響を与えたとされている。
 両作品とも当初は必ずしも大型作品、大型プロジェクトではなかったが、結果的にはあらゆる意味で2006年を代表する作品となった。作品の質が高かったのは勿論だが、そうしたファンの評価が急速に広がるなかでインターネットの果たした役割は大きかった。

 また、パッケージ部門の『リーンの翼』は監督がベテランの富野由悠季氏だが、作品の最初のリリースがネット配信となり新しいアニメ流通の試みとして話題を呼んだ。
 さらに、ネットワーク部門の『やわらか戦車』はライブドアのインターネットサイトのネットアニメから始まった作品である。しかし、これまでインターネット発の作品と較べて格段の大ヒットとなった。大きな話題となるだけでなく、これまでにない大規模な商業展開が行なわれることでも注目を浴びている。
 作品賞のいずれの作品もインターネットと強く結びついており、アニメの世界でインターネットの力が急激に勢いを増していることを示しているようである。

第11回アニメーション神戸賞
個人賞: 長濵博史
特別賞: グループ・タック
大山のぶ代・小原乃梨子・野村道子・ 肝付兼太・たてかべ和也
作品賞・劇場部門: 時をかける少女
作品賞・テレビ部門: 涼宮ハルヒの憂鬱
作品賞・パッケージ部門: リーンの翼
作品賞・ネットワーク部門: やわらか戦車
主題歌賞: ハレ晴レユカイ(『涼宮ハルヒの憂鬱』)

第11回アニメーション神戸 

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行政 ]
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 日本動画協会は11月から優秀なアニメーターを発掘・育成することを目的とした、技能評価試験と研修講座を実施する。
 これは日本動画協会が経済産業省から支援を受けて実施しするもので、アニメーターを目指す学生などから試験に合格した者に対して実践的な教育を施し原画マンレベルの能力を身につけさせるものである。

 また、インターシップなど実践的な教育を多く盛り込むことで、現場に即した人材の育成を目指す。昨今、指摘されているアニメ制作の現場での有能なアニメーターの不足を解決するべく、国と業界団体が乗り出したといえるだろう。

 養成プロジェクトの参加者募集は10月13日から既に始まっており、10月30日に締切られる。その後、11月12日に都内で第一次試験を行い、合格者は作品提出と実技、面接、作文による第二次試験に進む。
 さらに2次試験の合格者は講義と実技からなる指導講座を受け、その後はアニメ制作会社でのインターシップを行なう。
 現在、プロジェクトの協力及びインターシップの受け入れ先として、オー・エル・エム、GONZO、手塚プロダクション、東映アニメーション、テレコム、トムス・エンタテインメント、ぴえろの各スタジオが参加をしている。

 気になる試験の内容は、1次試験が作画の基本技能のテストになる。試験時間は8時間に及び、基本デザイン能力と絵コンテをベースとしたライテンイング・カメラワーク、キャラクターの動きのイメージと制作をする能力などが問われる。
 実際には、レイアウトの作成からラフ原画、原画、動画の制作が行われるようである。
 2次試験ではキャラクターデザインなどの作品の提出、それに面接や作文などでクリエイティブ能力やコミュニケーション能力も判定される。

 今回のプロジェクトは人材不足が叫ばれるなか、行政がこの問題に積極的に取り組む姿勢を見せる点で高く評価出来る。今回のプロジェクトだけで制作現場の人材不足の問題が解決出来るものでない。
 しかし、人材育成・発掘のための実験的プロジェクトの経験は、今後のアニメーター育成の方向性を明らかにすることが出来るだろう。

アニメーター養成プロジェクト 
日本動画協会 
経済産業省 

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2006年10月19日
イベント情報 ]
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 文化庁とCGアート協会は来年1月に東京・六本木にオープンする国立新美術館開館に合わせ、アートとエンターテイメントをテーマにした『日本の表現力』展を開催すると発表した。 
 この展覧会は過去10年間にわたって文化庁が開催した文化庁メディア芸術祭の経験がベースになっており、その10周年記念として企画される。

 文化庁メディア芸術祭はアートとエンターテイメント、アニメ、マンガなどの様々なメディアを縦断して紹介する企画である。これまでもアートとエンターテイメントの融合として高く評価されてきた。
 今回の企画展では、「日本の表現力」をテーマに、デジタルアートからゲーム、アニメ、マンガなど様々な分野に広がる日本のメディア芸術を、現在・過去・未来の3つの視点で紹介する。
 展示はそれぞれ、1950年以降から2006年までの日本のメディア芸術を紹介する「日本のメディア芸術1950-2006」、日本メディア芸術の源流を探る「表現の源流」、そしてメディア芸術の未来を展望する「未来への可能性」にわけて紹介される。
 
 「日本のメディア芸術1950-2006」では、日本のテレビアニメの祖とされる『鉄腕アトム』から『機動戦士ガンダム』、『もののけ姫』、『攻殻機動隊』まで、アートやゲーム、マンガと伴に多数のアニメ作品が紹介される。
 また、「表現の源流」では、現在のエンターテイメントアートの核をなす「マンガ」「アニメーション」「ロボット」「フィギュア」「ゲーム」の5つの分野それぞれで、こうした表現が江戸時代から古くは縄文時代まで遡れることを明らかにする。

 国立新美術館はこれまでのほかの国立美術館とは異なり、収蔵品を持たず企画展を中心の活動を予定している。それだけにこれまでの国立美術館とは異なる幅広い領域をカバーし、従来の国立美術館では行えなかった企画も可能になる。
 今回の『日本の表現力』展は、これまでの国立美術館ではカバーすることが出来なかった企画という点で意義の高いものといえる。国立新美術館にとっても、今後の美術館の方向性を示す重要な企画展となるに違いない。

文化庁メディア芸術祭10周年企画展『日本の表現力』
会 期:2007年1月21日(日)~2月4日(日)
会 場:国立新美術館
展 示:(1)日本のメディア芸術1950-2006
     (2)表現の源流
     (3)未来への可能性
主 催:文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・CG-ARTS協会)、国立新美術館

国立新美術館 
  『日本の表現力』展 

文化庁 
CGアート協会 
文化庁メディア芸術祭 

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映画 ]
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 セガサミーグループのセガとアニメ製作のトムス・エンタテイメント、玩具メーカーのセガトイズは、松竹と共同で『オシャレ魔女 ラブandベリー』、『甲虫王者ムシキング』の劇場アニメを製作し、来年春休みに松竹系で公開する。
 いずれもセガが展開する人気業務用カードゲームからの展開作品になる。

 『ラブ and ベリー』は女児向けに展開する業務用カードゲームで2004年に登場以降、大きな人気を獲得している。今回の映画『オシャレ魔女 ラブandベリー しあわせのまほう』は、ゲームを楽しむ女の子とその母親に共感される作品を目指すとしている。
 『ラブ and ベリー』から展開する初の劇場映画で、テレビも含めてアニメ化は初めてである。また、業務用ゲームや家庭用ゲーム機から展開する女児向けのアニメは業界でも珍しいケースである。もし、今回の試みが成功すれば劇場アニメのあらたな市場として、注目さられることになるだろう。 

 一方、『ムシキング』は今年の春までテレビ東京系でアニメ作品の放送をしていた。また、昨年冬には劇場アニメも公開されている。来年春の作品は劇場アニメ第2弾となる。 
 『ムシキング』については、2006年のテレビアニメの終了と伴に人気はピークを越えたのでないかとの声も聞かれる。しかし、新たな劇場作品に向けてゲームの人気再活性化も図られる可能性が高い。

 また、セガの展開する業務用カードゲームでは、別商品の『恐竜キング』のテレビアニメシリーズも来年春から始まる予定である。セガサミーグループは2007年には、3つの業務用カードゲームのアニメ化作品を展開することになる。

甲虫王者ムシキング公式サイト 
オシャレ魔女 ラブandベリー 

セガ 
トムス・エンタテインメント 
セガトイズ

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東京国際映画祭 ]
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 東京国際映画祭の併催企画のanimecs TIFF2006は、先日発表した『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』の緊急上映に続いて話題の3Dアニメーション『FREEDOM』の特別版を上映すると発表した。
 今回上映されるのはanimecs TIFF2006向けに特別編集された『FREEDOM previsited movie』で、10月27日に初公開される『新SOS大東京探検隊』の併映となる。

 また、animecs TIFFでは作品上映時のトークショー及び舞台挨拶の際に登場するゲスト陣も追加発表した。今回上映が発表された『FREEDOM』では、監督の森田修平氏が10月29日行われるシンポジウム「サンライズ・エモーションスタジオにみる3Dアニメの現在形」に登場する。 
 このシンポジウムには『新SOS大東京探検隊』の高木真司監督も登場し、日本のアニメ制作の最先端技術が話題となりそうだ。

 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』には、神山健治監督を初め草薙素子役の田中敦子さん、バトー役の大塚明夫さん、さらにProduction I.Gの石川光久社長が登場するなどこちらも豪華な顔ぶれだ。
 今回特集が組まれる、今 敏監督はオープニング作品『パプリカ』で原作者の筒井康隆氏、声優の古谷徹氏とトークを行うほか、全作品で舞台挨拶を行う。これら以外でも、多くの作品で監督などのスタッフが登場するなど映画祭独特の華やかな上映会となる。

現在発表になっているゲスト一覧(敬称略)
「新SOS大東京探検隊」併映「あうりん」「FREEDOM previsited movie」
舞台挨拶:高木真司(監督)、小原秀一(作画監督)、百瀬慶一(音響監督)

シンポジウム:「サンライズ・エモーションスタジオにみる3Dアニメの現在形」
ゲスト:高木真司(「新SOS大東京探検隊」監督)、森田修平(「FREEDOM」監督)

「ケモノヅメ」+ 「TOKYO TRIBE2」
舞台挨拶:佐藤竜雄(「TOKYO TRIBE2」監督)、井上三太(「TOKYO TRIBE2」原作)、
浪川大輔(声優)、三宅健太(声優)、小林ゆう(声優)
トークショー: 湯浅政明(「ケモノヅメ」監督)、佐藤竜雄(「TOKYO TRIBE2」監督)

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」
舞台挨拶:神山健治(監督)、田中敦子(声優)、大塚明夫(声優)、石川光久(Production I.G代表取締役社長)

「パプリカ」
ゲスト:今 敏(監督)、筒井康隆(原作者)、古谷徹(声優)
「妄想代理人」
ゲスト:今 敏(監督)
「パーフェクト ブルー」
ゲスト:今 敏(監督)
「千年女優」
ゲスト:今 敏(監督)
「東京ゴッドファーザーズ」
ゲスト:今 敏(監督)

「オーバン スターレーサーズ」
ゲスト:サヴィン・イェットマン=エッフェル(プロデューサー/共同監督)、トマ・ロマン(キャラクターデザイン/共同監督)、中島伸治 (プロデューサー)、高梨 実(プロデューサー)

東京国際映画祭 
animecs TIFF 2006

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インターネット ]
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 9月25日にアニメチャンネル運営によるハイブリッド型のWebポータルサイト「.ANIME(ドットアニメ)」がオープンしたが、10月19日午後1時からその内部にアニメ情報Webマガジンとして「トルネードベース:tornadobase」が創刊された。
 今回公開された創刊号では、ファーストガンダムと東京国際映画祭のanimecs TIFFが特集として取り上げられている。ガンダム特集では、今冬発売される『機動戦士ガンダム』DVD-BOXの最新情報とファーストガンダムのエピソードガイドが掲載されている。エピソードガイドは、これまでなかった詳細なものとなっている。
 また、animecs TIFF特集では、東京国際映画祭animecs TIFFで上映される『新東京SOS大東京探検』や『FREEDOM』、『オーバンスターレーサーズ』の作品紹介を行っている。

 「.ANIME(ドットアニメ)」は、映像ソフトのネット通販と映像配信、音楽配信を並行して行う新しいアプローチによるポータルサイトである。
 これまで先行していたオンデマンド配信のみのネットチャンネルとDVDのネットストアを融合させ、さらに新しい商業形態を狙って開設された。

 サイトを運営するアニメチャンネルは、バンダイビジュアルとバンダイチャンネルの合弁会社として今春設立された企業内ベンチャーであり、既存のソフトウェアベンダーやブロードキャストに頼ることなく独自の販路とリリースルートをインターネットに求めている。
 これにWebマガジン「トルネードベース」がエントリーしたことにより将来的には電子出版や書籍出版などの商品開拓も予想される。また、昨今流行しているノベリティグッズなどの付録付き出版物、フィギュアや雑貨などを含めた立体的な出版ビジネス/映像パッケージビジネスをも展開する可能性がある。

.ANIME(ドットアニメ)
トルネードベース  

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2006年10月18日
海外:米国 ]
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 米国のサブカルチャー分野の業界情報サイトICV2は、自社の調査の結果として「米国のマンガ業界で最も影響力のある10人というリストを発表している。これは、今年7月に発表した「米国のアニメ業界で最も影響力のある10人」に次ぐ企画である。
 いずれもICV2が、様々な業界関係者からの聞き取り調査によってまとめたもので、比較的公平で納得行くリストとなっている。

 今回の発表されたマンガ業界のリストで特徴的なのは、リストに挙がった人達のほとんどがマンガ出版社のエグゼクティブになっている点である。日本マンガ最大の出版社VizメディアからはCEOの福原秀己氏と雑誌部門統括の帆足由美氏の2人、TOKYOPOPからはCEOのスチュアート・リヴィ氏と発行人のマイク・キリイ氏がリストに挙げられている。
 さらにこの2大出版社に加えて、デルレイマンガ、ダークホース、デジタルマンガのそれぞれの経営トップが名前を連ねている。米国のマンガ出版ビジネスは、出版社主導と考えて良さそうである。

 しかし、見逃せないのはバーンズ&ノーブルとボーダーという米国2大書籍販売チェーン2社のグラフイックノベル買付け担当者の名前も挙げられていることである。一方で、ダイヤモンドコミックディストリビューションや大手コミック専門店には言及されていない。
 米国におけるマンガ流通での一般書店の影響力の強さが、ICV2の調査からもうかがい知ること出来そうだ。

 また、クリエーターとして唯一名前が挙がったのは『NARUTO』の作者岸本斉史氏である。『NARUTO』の単行本の米国での圧倒的な売上げを考ええればそれも納得である。
 7月に発表された「アニメ業界に影響力のある10人」に、クリエーターから唯一選ばれたのは宮崎駿氏であった。これを考えると岸本氏の米国でのマンガ業界での存在感は、アニメ業界の宮崎監督並みともいえるかもしれない。

 また、10人のうち日本人はこの岸本氏のほかVizメディアのエグゼクティブの2人、さらにそれに独立系マンガ出版社デジタルマンガのCEO笹原光氏の4人である。

ICV2
米国のマンガ業界で最も影響力のある10人 
米国アニメ業界の最も影響力のある10人 

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海外:米国 ]
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 米国カートゥーンネットワークの人気シリーズ『ティーン・タイタンズ:Teen Titans』が東京に進出する。 進出と言っても作品は日本でも既に放映されており、今回の進出は映像の中の世界の出来事である。
 DCコミックのヒーローが東京を舞台に大活躍する長編アニメーション作品が、リリースされるということである。

 2003年にカートゥーンネットワークで放映の始まった『ティーン・タイタンズ』は、バットマンシリーズのロビンを始めDCコミックの若手ヒーローが多数登場する内容で、米国でもトップクラスの人気を誇る。
 来年2月6日にDVDで発売されるこのシリーズ初の長編アニメーションが、『ティーン・タイタンズ トラブル・イン・東京:Teen Titans: Trouble in Tokyo』で、文字通りDCコミックの若手ヒーローが東京を舞台に活躍する。

 『ティーン・タイタンズ』は新作の舞台が日本だという以外にも、日本人に特に意味のある作品である。なぜなら『ティーン・タイタンズ』は、日本のアニメスタイルに大きく影響を受けたとされているからだ。
 これまでのカートゥーンのなかでリアルな絵柄で描かれることの多かったスーパーヒーロー達を、アニメ的にディフォルメした点などを日本アニメの影響と指摘する声は大きい。
 さらに番組の主題歌を歌った日本人ユニットPuffyが人気を呼び、その後『Hi Hi Puffy Ami Yumi』の人気番組のキャラクターとして独立したのはよく知られた話である。

 それだけに『ティーン・タイタンズ』が、初の長編作品の舞台に日本を選んだのも偶然ではないだろう。さらに、作品の題材に日本を取り上げるのは、制作者たちの日本に対する思い入れだけでもないようだ。
 近年、米国のカートゥーンでは日本のアニメスタイルを作品に取り入れるだけでなく、日本文化自体をファッションとして取り入れるのが流行となっているからだ。
 例えば、日本のアニメ業界自体が舞台となる『カッパマイキー』や、サムライをモチーフにした『サムライジャック』、忍者がモチーフの『シュルケンスクール』といった作品である。しかも、こうした日本スタイルの作品はヒット作になるケースが多い。

 今回の『ティーン・タイタンズ トラブル・イン・東京』で、若手ヒーローたちにやっつけられるのは、「ブル将軍」という日本の悪役である。
 しかし、急激な勢いで日本アニメの受ける要素を取り入れ人気作品に仕立て上げる米国のカートゥーンを見ていると、近い将来カートゥーンにやっつけられるのは日本のアニメ自体かもしれないという不安も過ぎるのだ。

ティーン・タイタンズ公式サイト 
カートゥーンネットワーク 

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コミック ]
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 8月に中古マンガだけを扱うインターネットショップ「まんが全巻.COM」がオープンし、注目を浴びた。同サイトはサイトオープンから2ヶ月間で、2万冊の中古マンガを販売するなどビジネスは好調な出足のようだ。

 こうした人気に目をつけてか、10月16日からやはり中古マンガのセット販売をメインとする別のサイト「全巻読破.COM」がオープンした。ビジネスを立ち上げたのは、川崎市にある株式会社プリマプロジェクトである。
 同社ビジネスのコンセプトは先の「まんが全巻.COM」とほぼ同じで長編マンガの一気読みの需要に応えるものである。同社によれば「イーブックジャパン」の「全巻まとめ買い」需要は売上げの15%、平均売価が6000~7000円となっているという。こうしたことを背景にマンガの全巻セット販売には需要が多いと見ている。
 また、全巻まとめ買いの需要は今後も高まることから、中古マンガ流通の新しいチャネルとして確立したいとしている。

 中古マンガの全巻セット販売はもともとニッチ(隙間)市場と見られていた。しかし、複数社が進出することで、より一般的な商業カテゴリーになりえるのかもしれない。
 いずれにしろ、こうした市場に複数企業が成り立つのかは興味あるところである。

全巻読破.COM 
   株式会社プリマプロジェクト 

まんが全巻.COM 

当サイトの関連記事 まんが全巻.COM 2ヶ月で2万冊販売
             中古マンガ全巻セットのみのECサイトオープン

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2006年10月17日
賞/コンテスト ]
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 10月26日、27日に東京の六本木ヒルズで開催される東京コンテンツマーケット2006は、開催に先立ち公募作品のなかから2006年の「TCMアワード」を選出した。

 東京コンテンツマーケットはアニメやゲーム、デジタルコンテンツの中小制作会社や個人事業者のコンテンツ制作とそのビジネス化支援を目的に開催されている。今年は東京国際映画祭とも連携して、六本木ヒルズで開催される。
 「TCMアワード」は、こうした活動の一環で、東京コンテンツマーケットの出展者のなかで事前に応募のあったコンテンツから市場性や発展性において最も優れた作品を選出し表彰している。メインとなる動画部門賞と静止画部門賞のふたつのほかに、審査特別賞やTCMのサポーターであるGモード、BBジャパン、ポリゴン・ピクチャアズの3社からTCMサポーターズ賞が選ばれる。

 今年の動画部門賞にはTAKORASUの『Takorasu Steam World』が選ばれた。作品はモノトーンの細密画がフラッシュで表現されたアニメーションで、どこかしらノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
 この作品はGモード賞、ポリゴンピクチャズ賞と3つあるサポーターズ賞の2つも同時受賞するという圧倒的に高い評価を受けている。
 また、静止画部門ではDENS CRAFT / 伝陽一郎による『Babs’Life』が選ばれた。こちらは2次元作品でなく、犬をモチーフにしたフィギアである。審査員特別賞にはTANGEの『TAX-i』、BBジャパン賞にはCDK株式会社の『はなけろ』が選ばれた。

 これらの作品は10月27日に東京コンテンツマーケットで行われる『TCMアワード』授賞式で表彰される。このほか、受賞作品はコンテンツマーケットの出展者ブースでも観ることが出来る。

東京コンテンツマーケット 
  東京コンテンツマーケット ブログサイト 

TAKORASU創作サイト 
DENS CRAFTオフィシャルサイト 
はなけろ公式WEBサイト 

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海外:米国 ]
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 米国の有力日刊紙ニューヨークタイムズの10月15日の日曜版が、『ゲド戦記』の大規模な特集を組んで注目を浴びている。監督が巨匠宮崎駿の息子である宮崎吾朗氏ということもあるが、米国未公開の作品がニューヨークタイムズの日曜版で取り上げられるのは珍しいことである。
 原作がアメリカを代表するファンタジー小説の名作であること、日本では興収60億円を越える大ヒット作品であることなどが作品の注目度を高めているようだ。

 特集の内容は、スタジオジブリの鈴木敏夫氏が宮崎吾朗氏を監督して説得する経緯や原作者であるル・グイン氏の作品批判などに言及されている。また、吾朗氏の父親である宮崎駿氏の話題にも多くがさかれている。
 
 しかし、この記事で最も興味深いのは、ル・グイン氏が『ゲド戦記』の米国公開の可能性について触れた点である。それによれば現在は劇場アニメ『ゲド戦記』の米国公開の予定はない。
 これはSFチャンエネルが保有する実写版『ゲド戦記』のTVシリーズの権利に縛られて劇場配給出来ない状態なためだという。SFチャンネルの権利は2009年まで続くので、それ以前の米国公開は難しいとしている。
 近年の宮崎駿監督のジブリ作品は、日本公開後1、2年で米国において劇場公開されている。映画は必ずしも大ヒットではないが、日本アニメとしては順調な成績を残し、その後のDVD販売の宣伝ともなってきた。
 ル・グイン氏のコメント通りであれば、『ゲド戦記』の今後の米国でのビジネス展開はこれまでのジブリ作品のようにはいかない可能性が強い。

ニューヨークタイムズ 
   The Son of the Anime Master Begins His Quest for Honor 

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新発売/新作 ]
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 10月17日、CGアニメのアーティストであるロマのフ比嘉氏の新作アニメ発表会が東京・秋葉原で行われた。
 新作アニメ『CATBLUEDYNAMITE』は、アーティストの比嘉氏を中心にキャラクターフィギアのオーガニックとエンタテイメントコンテンツのウェッジホールディングス(ウェッジHD)がタッグを組んだ全く新しいプロジェクトとして進められる。

 このプロジェクトは、先頃発表されたオーガニックとウェッジHDの業務提携後のプロジェクト第1弾となる。オーガニックにとっては、アニメ事業進出第1作でもある。両社は今後協力して、この『CATBLUEDYNAMITE』を積極的に売り出していく方針である。
 その第1弾として12月22日からインターネットポータルサイト「goo」で、『CATBLUEDYNAMITE』の国内先行配信を行う。配信にあたっては専用サイトも設けられ、ネットを通じた認知度の向上を目指す。
 両社は作品のネット配信後のビジネスは未定としているが、作品のフィギア化も含めて国内外で幅広いビジネスの可能性を探って行きたいとしている。

      catblue1.bmp

 オーガニックはキャラクターフィギアの有力メーカーで、今回のプロジェクトはフィギアメーカー初のアニメ製作出資になる。またウェッジは、アニメ、音楽、映画、ウェブなど様々なメディアにわたるビジネスを網羅する。
 アニメ製作では今までにない組み合わせだけに、これまでの常識にとらわれない新ビジネスの登場も考えられる。

 一方、アーティストのロマのフ比嘉氏は今年発表された『警察戦車隊TANK S.W.A.T 01』で、長編CGアニメーションに挑戦したことで知られている。3DCGを大きく取り入れたCGアニメを個人制作したこと、エンタテイメント性を広く取り入れたことなどで、CGアニメの新たな可能性を広げた。
 今回の作品も、1970年代を舞台に猫の耳と尻尾を持つ主人公が謎の組織と対決するSFアクションとエンタテイメント性は十分である。さらに作品の長さはおよそ40分と前作の2倍となる。作品のシリーズ化も念頭に置かれており、今後はさらなる活躍が期待できる。 

      catblue2.bmp
© ROMANoV Film

CATBLUEDYNAMITE公式サイト(goo) 
BAR SIDE-X(ロマのフ比嘉公式サイト) 
  CATBLUEDYNAMITE 

オーガニック 
ウェッジ・ホールディングス 

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話題 ]
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 プロダクションI.Gと鹿島建設は、鹿島建設の新しい企業イメージ広告でコラボレーションを行う。
 プロダクションI.Gを代表する美術アーティストの平田秀一氏が、鹿島の新しいイメージ広告のためにオリジナルイラストを描き下ろすというものである。

 今回、平田氏が描くのは、高機能都市と自然環境が共生する近未来の都市のイメージである。イラストでは緑豊かな未来の都市に近代的な高層ビルが立ち並ぶ、イラストの中央には、鹿島が社会や地球に必要される存在でありたいという「NEED KAJIMA」というメッセージが浮かび上がる。
 広告は鹿島の新しい企業イメージとして利用され、今後は様々なメディアに利用されることになる。10月下旬には六本木ヒルズや赤坂見附、上野などで電飾を利用した大規模な屋外広告も登場する予定である。
 鹿島が目指し、プロダクションI.Gが描く近未来都市が、メディアと街中の双方で幅広く展開されることになる。
 
 平田氏は『イノセンス』や『風の大陸』、『劇場版 ×××HOLiC 真夏ノ夜ノ夢』などプロダクションI.G制作のアニメで美術監督として広く活躍している。また、背景スタッフとしては『機動警察パトレイバー劇場版』や『機動警察パトレイバー2 the movie』、『攻殻機動隊』シリーズに参加してきた。
 『機動警察パトレイバー』シリーズや『攻殻機動隊』は、背景美術においてリアルな近未来を描いたことで高く評価されている。また、2004年の大作劇場作品『イノセンス』では、未来都市を圧倒的なクオリティの美術で実現した。

 今回のコラボレーションは、そうしたプロダクションI.Gと平田秀一氏がこれまで表現してきた未来都市が、鹿島建設によって高く評価されたものである。また、空想ではなく実際に目指すべき都市のイメージとして、今後利用されるだろう。

鹿島建設 

プロダクションI.G 

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2006年10月16日
賞/コンテスト ]
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 10月16日に東京武蔵野市で吉祥寺アニメーション映画祭が開催され、インディーズアニメ12作品が上映された。また、映画祭では上映された作品のなかからグランプリを始め各賞を選出し、授賞式を行った。
 
 グランプリに選ばれたのは坂本友介氏の『電信柱のお母さん』である。坂本氏は、東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻の出身でNHKのデジタルスタジアムでグランプリ受賞の経験もある。
 また、優秀賞には日本の商業的なアニメの様式を個人制作で実現した吉田暁氏の『花の翳』が、審査員特別賞にはアニメーション、実写、写真などをコラージュのように映像表現した松下藍氏の『ひよこどんとてれび』などが選ばれた。
 このほか審査員特別賞や審査に参加したSTUDIO4℃やコアミックスなどからも特別賞が贈られた。今年の応募作品はおよそ50作品、昨年を上回るレベルの高い作品が続出したという。

 吉祥寺アニメーション映画祭は、編集家竹熊健太郎氏の提唱で昨年から始まった。少人数でアニメーションを作るアーティストの作品紹介と普及を目指している。アニメーション文化に造詣の深い審査員を並べた映画祭は、数あるインディーズアニメのコンテストの中でも異彩を放っている。
 映画祭、コンテストの評価は、選ばれた作家や作品のコンテスト後の活躍によって決まるという。レベルの高い作品が並んだ今年の吉祥寺アニメーション映画祭のラインナップは、この映画祭の今後のさらなる発展を示しているともいえそうだ。

吉祥寺アニメワンダーランド 
吉祥寺アニメーション映画祭 

第2回吉祥寺アニメーション映画祭
グランプリ  「電信柱のお母さん」 坂元友介 
優秀賞    「花の翳」 吉田暁
審査員特別賞 「ひよこどんとてれび」 松下藍 
審査員特別賞 「太陽に喧嘩を売った男」 塩見信隆 
審査員特別賞 「おしるこ」 青木純 
審査員特別賞 「In Silence」 上杉真理子 
STUDIO4℃賞 「Apartment!」 青木純  
コアミックス賞「オデカケメエメエ」 くぼたえみ

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2006年10月15日
海外:ヨーロッパ ]
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 日本のアートアニメーションの代表的な作家である山村浩二氏が、10月16日にイギリス・ロンドンの国際交流基金で日本のアニメーションと自己の作品について語る。この講演会は、『日本アニメーションと山村浩二の世界:Bringing Pictures to Life – Japanese Animation and the World of Koji Yamamur』の世界と題されたものである。

 講演会のなかで山村氏は、英国アニメーションアワード代表のジェーン・ピリング氏と、自分の作品の制作コンセプトと急成長を遂げる日本アニメーション界における自己のポジションなどについて語る。
 また、講演に先立って、英語のアニメーションガイドブック『The Anime Encyclopedia』の著者であるヘレン・マッカーシ氏より日本についての簡単な紹介も行われる。

山村浩二公式サイト 
国際交流基金 
国際交流基金ロンドン事務所 

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賞/コンテスト ]
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 スペインのシッチェス・カタロニア映画祭のアニメーション部門アニマート(ANIMA‘T)に出品されていた『時をかける少女』が、10月14日にこの部門の最優秀長編アニメーション賞を受賞した。

 シッチエスはファンタージ映画分野の映画祭で、特定分野に特化した国際映画祭として高く評価されている。10月6日から15日まで開催され、今年で39回目を迎えている。映画祭では最優秀映画作品賞のほか、主演賞や音楽賞、特殊効果賞など選ばれる。
 アニマートはそのなかのアニメーション作品のカテゴリーとなっている。映画祭は、近年になって日本の商業アニメーション映画に高い関心を示しており、これまでにも『ハウルの動く城』や『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』などが出品されている。

 今年のアニマートの長編部門には『時をかける少女』のほかに『銀色の髪のアギト』、『パプリカ』、『立喰師列伝』、『死者の書』、『Blood Tea and Red Strings』(Christiane Cegavske)など5作品がノミネートされた。
 日本のアニメーション映画が中心になっているが、アニメーションの世界では国際的に評価の高い、今敏監督、押井守監督、川本喜八郎監督らを退けての受賞だけに、『時をかける少女』を監督した細田守監督の評価がいっきに国際レベルに広がったかたちである。
 このほか川本喜八郎氏の『死者の書』は受賞こそ逃したものの、人形アニメーションのおけるその高い技術力に対して、特別言及を与えられた。

 また、短編アニメーション部門の最優秀賞は、英国のジョアンナ・クイーン氏による『DREAMS AND DESIRES-FAMILY TIES』であった。
 この作品は、先日のオタワ国際アニメーション映画祭の最優秀賞やザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリ、アヌシーの観客賞に続く受賞で、国際アニメーション映画祭で他の作品を圧倒する勢いになっている。

シッチェス・カタロニア映画祭 
時をかける少女公式サイト 

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2006年10月14日
コミック ]
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 マンガの全巻セットだけをインターネット販売するユニークなビジネスで話題を呼んだ「まんが全巻.COM」は、サイトオープンから2ヶ月で販売巻数が20,000冊を突破したと発表した。

 「まんが全巻.COM」は、株式会社のTORICOにより今年8月1日サイトをオープンしたばかりである。「気になっていたあのコミックを一気に読みたい」、「なつかしいあの漫画を読み返したい」、「休日は自宅で一日中あの名作を読み浸りたい」というマンガの一気読み需要に応えるべく、中古コミックの全巻セットだけをインターネットで販売すべく登場した。
 一点集中型のニッチビジネスといえるが、これほどニッチなビジネスも少ない。しかし、同サイトの好調な出足は、アニメやマンガの関連分野には、まだまだ意外な有望市場が隠れていることを示している。

 2万冊の数には圧倒されるが、もともとのビジネスのコンセプトが量のあるものをまとめて売るである。そう考えれば、販売冊数の多さは必然ともいえるかもしれない。それだけに本当に気になるのは、1セット冊数と一回の購入冊数である。
 同社は、今後も「休日のB級ライフ」をトータルに応援すべく、コミックだけでなくドリンク、フードなどの取り扱いなど事業の拡大を目指すとしている。

まんが全巻.COM 

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東京国際映画祭 ]
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main.jpg 東京国際映画祭のanimecs TIFF2006では、特集企画のひとつとして人形アニメーションの巨匠として名高いノルウェーの監督イヴォ・カプリノを取り上げる。

 今回取り上げられるのはカプリノ監督の短編「おもちゃの兵隊」と「夢の世界旅行」といずれも日本ではめったに見る機会のない作品である。さらに同氏の遺作であり、代表作でもある『ピンチクリフ・グランプリ』の特別ダイジェスト版も上映される。
 上映会は10月22日15時半から六本木ヒルズのアリーナが利用され、入場は無料である。

 1920年にノルウェーで生まれたイヴォ・カプリノ氏は、時代を超えた人形アニメーションの巨匠として知られている。人形アニメーションに一般的なコマ取り手法だけでなく、遠隔操作を利用して人形を動かすというユニークな方法を生み出した。
 なかで今回ダイジェスト版が上映される『ピンチクリフ・グランプリ』は伝説の人形アニメーションとされている。母国ノルウェーでは1975年の公開から現在まで、映画観客動員数NO.1を30年間維持し続けている。日本の映像作家のなかにも、『ピンチクリフ・グランプリ』の影響を受けた人は数多い。

sub2.jpg 10月22日15時半からの上映会では、映画評論家のミルクマン斉藤氏と日本のクレイアニメーションの第一人者伊藤有壱氏がイヴォ・カプリノ氏とその映像制作の秘密について語るトークショウも行なわれる。
 『ピンチクリフ・グランプリ』の完全版は、2007年陽春には渋谷のシアターNで30年ぶりにロードショー公開がされる予定である。
 今回のゲストトークを聞いたうえで、あらためて劇場に観に行くと、より深い作品の世界に触れることが出来るだろう。
(c)Caprino Filmcenter A/S.

ピンチクリフ・グランプリ公式サイト 

animecs TIFF2006
東京国際映画祭 

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東京国際映画祭 ]
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 米国で日本マンガの出版・流通を行なう大手企業TOKYOPOPは、冬目景氏の人気漫画『羊のうた』の実写映画化権を獲得したと発表した。
 『羊のうた』は現代日本を舞台に、吸血鬼の主人公を中心に物語が展開する。TOKYOPOPは北米で英語版の『羊のうた』の翻訳出版も手掛けている。
 プロデューサーは、TOKYOPOPのCEOスチャアート・リヴィ氏が行なう。同氏はハリウッドで脚本を書き上げた後、日本人監督のもと西ヨーロッパでキャスティングを行い、東ヨーロッパで撮影をしたいとしている。西洋と東洋にまたがる企画を目指す。

 映画化企画の詳細は、10月22日から六本木ヒルズで開催される東京国際映画祭共催企画TIFCOM内のTokyo Project Gatheringプレゼンテーションで発表される。今回の企画に興味を持った企業は、六本木ヒルズの商談会でビジネスミーティングを行なうことが出来る。
 TOKYOPOPは米国でのマンガビジネスを事業の中心としており、実写映画への取り組みを表明したのは今回が初めてになる。
 同社は昨年もTokyo Project Gatheringで、米国産のマンガ『プリンセス・アイ』の映画化企画をプレゼンテーションしたが、その時の企画はアニメ映画であった。

TOKYOPOP 

Tokyo Project Gathering
TIFCOM 
東京国際映画祭

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2006年10月12日
東京国際映画祭 ]
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 人気アニメ『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』の長編作品『Solid State Society』が、東京国際映画祭(TIFF)animecs TIFF2006の六本木会場で緊急上映されることが決まった。
 上映は10月23日(月)20時30分からで、前売り券は10月14日10時よりチケットぴあで発売される。

 『Solid State Society』は既に、animecs TIFFの連動企画『animecs TIFF in AKIHABARA』での上映も決まっている。今回の上映決定で、六本木の本会場と秋葉原の同時上映ということになる。
 『攻殻機動隊 Stand Alone Complex Solid State Society』はプロダクションI.Gが制作するテレビシリーズの続編で、神山健治氏がテレビから引き続き監督を行っている。劇場ロードショーの予定はないものの長さ108分の劇場仕様の長編作品で、作品の技術や物語、音楽と全ての面で劇場作品のクオリティを実現している。
 そうした意味では、まさに国際映画祭の上映に相応しい作品である。それだけにテレビやDVDだけでなく、劇場の大型スクリーンで作品を観たいファンも数が多いと考えられる。秋葉原に続く劇場上映は、こうしたファンの要望にも応えることになるだろう。

 プロダクションI.Gの作品は、これまでも度々東京国際映画祭で紹介されている。昨年は、プロダクションI.Gの特別プログラムも組まれるなど映画祭に馴染みの深いプロダクションである。
 今年も既に『シュヴァリエ』の上映が決まっているが、今回の『Solid State Society』の緊急上映決定は、映画祭ファンにとってもうれしいものとなりそうだ。

東京国際映画祭 
animecs TIFF2006
animecs TIFF in AKIHABARA 

プロダクションI.G 
攻殻機動隊 Stand Alone Complex公式サイト 
シュヴァリエ公式サイト

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インターネット ]
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 これまで国内のテレビ、劇場では全く公開されていない『ポケットモンスター』の新作長編アニメがテレビ東京公式アニメサイトの「あにてれシアター」で10月13日から無料配信される。
 配信されるのはポケモン10周年記念特別アニメとして、今年春にアメリカのカートゥーンネットワークで放映された『戦慄のミラージュポケモン:Mastermind of Mirage Pokémon』である。
 作品は小学館プロダクションとPokémon USA, Incが提供し、長さは40分程の長編作品になる。10月13日17時から10月31日24時までのおよそ2週間あまりの期間、インターネットを通じて配信される。

 インターネットを通じた動画配信の急激な普及で、アニメの無料配信自体は珍しくなりつつある。しかし、『ポケットモンスター』ほどの人気作品が、インターネットだけで無料配信されたことはこれまではない。
 『ポケットモンスター』は日本で最も人気のあるアニメ作品のひとつだけに、その新作長編アニメがインターネット上で無料配信されるのはアニメビジネスのなかでもひとつの事件といえるだろう。

 これはアニメビジネスにとってインターネットの影響力が益々強くなっている一方で、テレビ東京がインターネットを通じたアニメ関連事業の開発に強い意欲を持っている表れともいえる。
 テレビ東京は、今回の『ポケットモンスター』の無料配信について、同社にとっての初の取り組みであり、今後のブロードバンドアニメ配信ビジネスを占う上での重要な試金石であるとしている。

『ポケモン10周年記念特別アニメ 戦慄のミラージュポケモン』
配信サイト: あにてれシアター 
配信期間: 06年10月13日17時から10月31日
配信料金: 無料

テレビ東京 
あにてれシアター 

ポケットモンスター公式サイト 

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賞/コンテスト ]
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 蛙男商会など新作Flashアニメの紹介に力を入れるDLEは、イタリアで開かれるアニメーション映画祭イ・カステッリ・アニマーティの国際部門に武藤健司氏のFlashアニメ『Bubble Knight』を公式出品すると発表した。

 作品はDLEの委託により武藤氏が制作をしたものである。主人公の少年が海岸で見つけた貝殻から海底の世界に吸い込まれてしまうという異次元の世界で展開されるアドベンチャー・ストーリーになっている。一見フラッシュアニメらしくない独特の作画が持ち味である。 
 そうした点は、Flashアニメの可能性を広げる点でも興味深い作品とも言える。また、アイディアとテクニックの新しさが、今回ノミネート作品に選ばれた理由であると考えても良いだろう。

 イ・カステッリ・アニマーティ国際アニメ映画祭は世界8大アニメーション映画祭のひとつとして、ヨーロッパでは広く知られている。これまでにも山村浩二氏の『頭山』やジブリ作品などもノミネートされている。
 Flashアニメは国内では作品発表の場の拡大や商業化など2006年に大きな転換点を迎えた。今後はそうした変化が海外にも及ぶのかが大きな関心事になるだろう。
 今回、Flashアニメをノミネート作品として海外の映画祭に出品することは、日本のFlashアニメに対する海外の反応を知る点でも意味がある。Flashアニメは国境を越えるという点でも、既に転換期に入っているかもしれない。

 『Bubble Knight』は今年の東京国際アニメフェアで、DLEにより既に発表されている。作品はシリーズ化され、年内に大手メディアで放映される予定もあり、国内での動きも目が離せない。

イ・カステッリ・アニマーティ国際アニメ映画祭
DLE 

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新発売/新作 ]
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 地上波テレビや携帯コンテンツなど様々なメディアに進出をして話題を呼んでいる蛙男商会が、今度は雑誌メディアに進出して注目を浴びている。
 作品が掲載されるのは若者向けの週刊誌「SPA!」。蛙男商会の人気シリーズ『秘密結社鷹の爪団』の新作『秘密結社 鷹の爪団 独立愚連広報部』が、10月3日に発売された10月10日号から連載を開始している。

 これまでと異なり動画の世界のFlashアニメを静止する雑誌の世界に展開するのは、蛙男商会と作品を紹介するDLEの新しさといえる。
 しかし、それでも蛙男商会の一番の見所はFlashアニメであるのも事実。そこで雑誌に連載された作品は「SPA!」のインターネット版WebSPA!内で、Flashアニメとしても公開される。蛙男商会の作品を通じた雑誌とインターネットのコラボレーションを目指しているわけである。
 DLEによれば、紙面とインターネット放送を融合し、媒体の枠に捉われない作品展開することで、従来のアニメでは獲得できなかった幅広い層に到達出来るとしている。 

 蛙男商会の作品はインターネットから地上波放送、携帯コンテンツ、パッケージと様々なメディアに展開している。こうした様々なチャネルを利用してビジネスを広げるのは、アニメがコンテンツとして持つ大きな特徴のひとつである。
 蛙男商会とDLEは単に新しいだけでなく、これまでの枠組みも最大限に利用する柔軟さがある。それが蛙男商会の商業的な成功の理由のひとつでもあるだろう。

WebSPA! 

蛙男商会 
DLE 

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コミック ][ 海外:米国 ][ 賞/コンテスト ]
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 米国版『NARUTO』の単行本7巻(Vizメディア)が、米国でその年に出版された書籍から最も優れた作品を選ぶキィル賞のグラフィックノベル部門(マンガ・コミック単行本部門)を受賞した。
 キィル賞は大手メディアのNBCと出版情報のパブリッシャーウィークリーや国際ブックショーなどの事業を行うリードグループが主催している。ビジネス視点や読者からの評価も織り込み、出版ビジネスにおいて影響力の高い賞である。賞は全部で20部門、「ブック・オブ・ザ・イヤー」と分野ごとの賞から構成されている。
 グラフィックノベル部門で日本のマンガが同賞を獲得したのは、『NARUTO』が初めてである。今回の受賞はアメリカの出版業界で勢い増す日本マンガの存在感をあらためて印象づけることになる。

 米国版『NARUTO』はVizメディアから、現在11巻まで発売されている。その売れ行きは米国の出版界のなかで人気を増しつつある日本のマンガのなかでも、群を抜いている。
 8月には米国の書籍ベストセラー総合ランキング21位に入るなど注目度も高まっており、今回の受賞にはそうした背景もあるだろう。

 今回、『NARUTO』と並んでノミネートされた作品は、『Fun Home: A Family Tragicomic』、 『Mom's Cancer』、『Maximum FF: 第1巻』、さらに日本のマンガからもう1作品、平野耕太氏の『ヘルシング 第7巻』の5作品であった。
 賞のノミネートは出版・書籍の専門家によるものだが、ノミネート作品から受賞作品の決定は一般投票によって行われる。米国の書籍総合ベストセラーのベスト150の常連になっている『NARUTO』は、熱心なファンも多いことから受賞は順当な結果だといえるだろう。
 むしろ、ノミネートの段階で全米の出版専門家たちが2冊のマンガを選出したことのほうに大きな時代の変化が感じられる。

キィル・ブック賞公式サイト 
NARUTO公式サイト(Viz メディア) 

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2006年10月11日
新発売/新作 ]
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 ファミ通などのゲーム関連雑誌・書籍などを発刊するエンターブレインは、女性向けのライトノベルの新レーベル『B's-LOG(ビーズログ)文庫』を創刊した。
 新レーベルは12歳から15歳の女性を対象にしており、10月14日に『オトメキハイスクール-運命の子、ヨミ-』、『神父と悪魔 カープト・レーギスの吸血鬼』など5タイトルを発刊する。その後も毎月15日に4タイトルから6タイトル刊行する予定である。

 雑誌は既に同社が発刊している女性向けコンテンツ群の「B's-LOG」ブランドのひとつになる。エンターブレインは2002年に女性向けゲーム誌を創刊したのを初め、昨年は女性向けコミック誌の「Comic B's‐LOG」も創刊している。
 エンターブレインによれば、コンテンツ業界で女性をターゲットとした「乙女市場」は年々拡大する傾向にある。そうしたことから今回は、ライトノベルにコンテンツ事業を拡大した。
 エンターブレインは雑誌やムック本などのゲーム分野に強い出版で、これまでは男性顧客を中心に展開してきた。女性マニア向けの事業の拡大は今後大きく注目を浴びそうだ。

 また、ライトノベルの分野は『涼宮ハルヒの憂鬱』や『今日からマ王!』、『十二国記』などのヒットに代表されるように、アニメの原作やメディアミックスの中心コンテンツとして注目度が急激に増している。現在は、マンガに次ぐコンテンツ原作の源とされている。
 最近は、小学館グループが男性向け、女性向けそれぞれのライトノベル文庫を創刊するなど、大手企業による参入も相次いでいる。新規参入企業の増加で、今後は競争の激しさも増しそうだ。

B's-LOG(ビーズログ)公式サイト 

エンターブレイン 

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イベント情報 ][ 海外:ヨーロッパ ][ 賞/コンテスト ]
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 11月1日から5日までオランダのユトレヒトで開催されるオランダアニメーション映画祭の短編アニメーション映画のコンペティション部門にプロダクションI.G制作の短編アニメが多数出品され注目である。

 オランダアニメーション映画祭はヨーロッパでも有数のアニメーション映画祭として評価が高く、映画コンペティションのほか、展示会、講演会、ワークショップなど多数の企画から構成される。なかでも短編アニメーションのコンペティション部門は、同映画祭の目玉として知られている。

 今回プロダクションI.Gが出品するのは、全部で5作品。この夏にジェネオン・エンタテインメントUSAと共同制作を発表したフランスの人気歌手ミレーヌ・ファルメールのビデオクリップはヨーロッパという土地柄もあり人気を呼ぶだろう。
 また、キリンとのコラボレーションによるキリンレモンのCM2本も公開される。さらにテレビ作品からは、『BLOOD+』の第3期オープニングと『攻殻機動隊S.A.C. 2nd Gig』の映像が出品される。

短編アニメーションコンペティション部門出品I.G作品
『ミレーヌ・ファルメール: Peut-être Toi』 楠美直子
『Kirin Lemon 77: Enter the Seven Sevens』 石井克人
『Kirin Lemon Black: Monster Blacks Gyakushu-hen』 石井克人
『Blood+ (Opening Film Version 03)』 塩谷直義
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd Gig』 A.T.

 これまでプロダクションI.Gの国際舞台での評価は、長編アニメーション映画の注目が大きかった。しかし、近年のプロダクションI.Gの仕事は、劇場映画からテレビシリーズ、そして外部からの委託による短編アニメーションと広がっている。
 そうした幅広い作品群のなかで、質の高い仕事を確実に残している。オランダアニメーション映画祭は、そうした短編アニメーションにおけるプロダクションI.Gの成果を確認できる場所となるだろう。

 また、映画祭にはI.G以外にも実力派のクリエイターの出品が目立つ。インディペンデント短編アニメーション部門には、既に国際アニメーション映画祭の常連となりつつあるウルマデビルの『Mr.カラパッチオ』、今年のアヌシーにも正式出品された御影たゆた氏の『鉄路の彼方』、さらに 大山慶氏の『診察室』などがある。
 さらに短編アニメーションコンペティション部門では『スキージャンプペア』で有名な真島理一郎氏の『Mini Convertible: How to Jump, Long Version』が出品され、日本の実力派クリエイターが並んでいる。

オランダアニメーション映画祭 
プロダクションI.G 

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行政 ]
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 京都市は10月10日に明らかにした「京都市産業科学技術振興計画」で、市が今後の育成を目指す産業クラスターとしてコンテンツ産業とりわけマンガを取り上げている。

 今回まとめられた計画は、京都市の基本構想である「京都市基本計画」、「産業連関都市」に基づくものである。京都市はこれらの構想を実現するため、今回の「京都市産業科学技術振興計画」をとりまとめた。
 この計画では、京都の伝統のなかから生まれた地域の複数の産業クラスターを重点分野としている。このなかにはコンテンツ産業のほかに、「ナノテクノロジー」や「バイオテクノロジー」などが含まれている。
 
 今回、コンテンツ産業をクラスターとして取り上げたのは、京都市には映画スタジオを中心とする映画産業、また任天堂やゲーム研究に実績を残している立命館大学などを中心としたゲーム産業の拠点があるためである。
 京都市は、これらを地域の有力産業として今後も育成していくと同時に、あらたにマンガ産業をそこに加える。

 京都市によればマンガやアニメは、子供から大人まで幅広い世代に親しまれている。生涯学習や文化交流、さらに産業から観光振興まで大きな可能性を持っているとしている。
 11月には京都国際マンガミュージアムもオープンすることもあり、あらたなコンテンツ産業としてマンガに可能性を見出している。
 具体的には産学連携のもと産業育成の可能性を探り、クリエイターの育成とマンガをビジネスにつなげる事業者の育成を目指す。

 近年は、経済産業省によるコンテンツ分野の産業育成に加えて、国土開発省などがマンガやアニメを利用した観光事業と地域振興を提唱している。京都市の計画もこうした動きの一環であるといえるだろう。
 京都市以外にも、東京都の秋葉原周辺や広島市などアニメやマンガ文化を利用した観光事業と地域おこしを目指す地域は多い。秋葉原はおたく文化の中心地、広島市は世界有数の広島国際アニメーションフェスティバルを核にしたものである。
 京都市は、京都精華大学のマンガ学部と日本初の本格的な京都国際マンガミュージアムが中心としこれらに対抗することになる。それぞれ個性的な計画ではあるが、ほかにも大阪市や東京・杉並区などもこの分野に力を入れている。今後はコンテンツ産業育成の地域間競争も増しそうだ。
 
京都市 
京都国際マンガミュージアム

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2006年10月10日
イベント情報 ][ ゲーム ][ 海外:ヨーロッパ ]
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 今月21日から来年の2月25日まで、英国科学博物館では1960年代から現在までのテレビゲームの歴史と文化を紹介する大規模な展覧会「ゲームオン:Game On」を開催する。
 展覧会は、「初期アーケードゲーム」から始まり、「コンソール機の歴史」、「テクノロジーの未来」など13のセクションに分けて展示される。

 テレビゲームの歴史とされているだけに、長年、世界のゲーム文化に影響を与え続けてきた日本のゲームの存在感も大きい。展覧会のなかでは。テレビゲーム初期の『スペースインベーダー』や『パックマン』から『スーパーマリオブラザーズ』、『ストリートファイター』など幅広い作品を展示される。
 とりわけ家庭用ゲーム機の歴史を取り上げるセクションでは、現在では発売されていない製品も含めて日本への注目度が高くなっている。

 セクションのなかには、日本の文化とゲームの関係と影響力に特に触れた「ゲーム文化と日本:Games Culture‐JAPAN」が設けられている。
 このセクションでは、マンガやアニメからのゲーム文化に対する影響について触れており、『美少女戦士セーラームーン』や『ドラゴンボールZ』などが紹介される。また、日本のゲームの重要な分野である恋愛ゲームと体験型ゲームの例として『ときめきメモリアル』と『電車でGO!』が展示される。
 「ゲーム製作とマーケテインング」のセクションでは、最も重要なゲームとして『ポケットモンスター』の社会現象が、『グランド・ティーフ・オート』などと一緒に取り上げられる予定である。

 イギリスは、現在、日本、米国に次ぐゲーム大国として注目されており、特にゲーム開発の分野ではヨ-ロッパを牽引している。
 今回あらためて大規模なテレビゲームの展覧会を開催するのは、ゲーム大国として自信を深めつつあるイギリスの社会の変化も影響しているだろう。

英国科学博物館 
ゲームオン:Game On

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2006年10月09日
モバイル ][ 新発売/新作 ]
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ors01-183_1.jpg 10月の番組開始に合わせてオープンした『銀色のオリンシス』の携帯サイトが、作品画像のダウンロードでこれまでにないサービスを展開して注目を浴びている。
 このサービスは、テレビ放映された作品のどこでも好きな場面を自分の携帯電話にダウンロード出来るというものである。

 人気アニメの携帯サイトは、これまでも画像提供サービスを定番としている。しかし、どんなに豊富な画像が用意されても、そうした画像は製作会社から与えられたものである。
 今回の試みは、視聴者が自ら画像を選び出すという画期的なシステムになる。消費者がより能動的にサイトに参加する点は、最近はやりのWeb2.0に近いともいえるだろう。
 
 画像の選び出しは簡単で、テレビを観ながらサイトに接続をする。テレビで気に入った場面がでたところで携帯電話に指示をするとそのまま画像が携帯に取り込まれる。あるいは携帯サイトから時間軸を使って場面を探しだすことも可能である。
 今回の試みはテレビを観ながら携帯サイトも観る、TVとモバイルの融合というものである。

 さらにこうしてダウンロードした画像は、携帯電話を通じて友達にあげることも可能になっている。番組画像を通じて、作品の認知度がより高くなることを目指しているようだ。
 現在、人気アニメのPCと携帯での公式サイトは定番となりつつある。一方で、地上波テレビの影響力の翳りも指摘されている。しかし、今後はテレビと携帯、テレビとPCといったメディアの融合が増えそうだ。
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銀色のオリンシス携帯公式サイトのQコード

銀色のオリンシス公式サイト 

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新発売/新作 ]
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 乳幼児向けの玩具事業を行うコンビは、スタジオジブリの人気アニメ『となりのトトロ』をテーマにした乳幼児向けの玩具シリーズを10月10日より発売した。
 発売されたのは0歳児から6ヶ月以上の子供に向けた布製玩具で、それぞれ『トトロ タグだいすき』、『トトロ ポロリンチャイム』、『トトロ はじめてにぎにぎ』と名づけられている。

 コンビは育児を通した幸せな社会作りを目指す乳幼児向けの玩具や関連事業の企業と知られている。コンビによれば今回のコラボレーションは、スタジオジブリの良質のアニメ作品とその世界観を大切にす る姿勢が自社の考えが一致したである。また、環境問題にも熱心に取り組んでいる。
 こうした点は、スタジオジブリ側からみても、世界感を共有出来る企業として映ったのだろう。

 今回のトトロシリーズの商品コンセプトは「自然、天然、無垢、本物、優しさ、シンプル、安全、懐かしさ、忘れかけたもの」である。自然や本物といった言葉は、いかにもジブリらしさを感じさせる言葉である。
 同社の次回の発売では木製玩具を計画しており、今後も順次アイテムを増やして行く。将来的にはベビー用品全般に商品を展開し、5年後に年間5億円の売上高を目指す。

 スタジオジブリは『となりのトトロ』に限らず、『魔女の宅急便』や『天空の城ラピュタ』などの人気作品やキャラクターを多く抱えている。しかし、これまではキャラクター商品のライセンス展開はあまり多くなかった。
 そこには作品の世界観を大切に考える、スタジオジブリの意向が強く働いている。ライセンス商品の展開には、作品との世界観の共有や意味づけなど厳しい選別が働いているようだ。

 一方で、これまでには『紅の豚』のポルコのイメージした、大人のためのファッションブランドに「仕立屋GHIBLI」などの例がある。今回の乳幼児玩具のコラボレーションは、子供のためのアニメ、豊かな自然を感じるといったスタジオジブリのコンセプトとも一致した、新たなライセンス展開と言えるだろう。

コンビ 
スタジオジブリ 
仕立屋GHIBLI 

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2006年10月08日
東京国際映画祭 ]
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 21日から始まる東京国際映画祭animecs T!FF2006の秋葉原連動企画「animecs T!FF in AKIHABARA」の上映作品とスケージュールが発表された。秋葉原ということもあり、六本木の本会場で開催されるラインナップに比べて、旧作から最新作、子供向け、さらにガンダムやエヴァなどアキバのマニアを少しばかり意識した作品まで幅広い内容になっている。
 プログラムは10月21日から29日までの土曜・日曜を中心に組み込まれており、気軽に観に行くことが出来るだろう。

 上映作品は全部で12作品。最新作からは劇場版『トップをねらえ』の1と2、11月にDVD発売予定の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』、さらにSFアートの小松崎茂氏の世界をアニメ化したことで話題を呼んでいる『Project BLUE 地球SOS』のハイビジョン版などが注目される。

 旧作アニメでは劇場シリーズではなく、敢えてファーストガンダムのテレビシリーズを選んできた『機動戦士ガンダム』が面白い。上映作品は1話『ガンダム大地に立つ』、37話『テキサスの攻防』、最終回『脱出』である。TV版ガンダムを最新設備で観ることの出来る貴重な機会になる。
 『エヴァンゲリオン』は、劇場版『DEATH(TRUE)2  air/まごころを君に』の2本立て。新たな劇場映画の計画も発表されただけに、旧作の劇場版をあらためて確認するのも面白いだろう。
 
 前売り券は10月7日より既に東京アニメセンター ・アニメイト秋葉原 ・コミックとらのあな秋葉原本店 ・ゲーマーズ本店で発売が行われている。

スケジュールやチケット詳細は、秋葉エンタまつり下記サイトで確認ください。
animecs T!FF in AKIHABARA 
秋葉エンタまつり
東京国際映画祭 
animecs T!FF2006
東京アニメセンター 

上映作品リスト
10月21日(土) 
『働きマン 1.2話』 11時~
『護くんに女神の祝福を! 』1話 12時半~
『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』 14時~
『機動戦士ガンダム』 1話、37話、43話 16時15分~
『トップをねらえ!&トップをねらえ2! 合体劇場版』 18時半~
10月22日(日)
『超劇場版 ケロロ軍曹』 12時半~
『Project BLUE 地球SOS -ハイビジョン版』 14時~
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』16時~ 
『新世紀エヴァンゲリオン DEATH(TRUE)2/air/まごころを君に』18時45分
10月23日(月) 
『TOKOKO 特公』 6~9話 18時~
10月24日(火) 
『nice & neat』 18時~
10月29日
『鉄コン筋クリート』 18時45分から
■会場:東京アニメセンター アキバ3D シアター

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2006年10月07日
イベント情報 ]
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 アニメ・CGの情報発信基地を目指す大阪・日本橋の日本橋CGアニメ村と日本橋まちづくり振興株式会社が、オタク向けの映画祭と名を打った日本橋映画祭を10月8日、9日に開催する。
 映画祭はインディーズ発のCGアニメーションとアマチュア特撮、さらに学校関係の作品を取り上げる。現在のインディーズやアマチュアの映像作品の最先端を見せるという意欲的なものである。

 ライナップには、近年のCGアニメーションの代表作『ペイル・コクーン』、『鉄路の彼方』、『はなれ砦のヨナ』、『惑星大怪獣ネガドン』、『TANK S.W.A.T.01』などや、特撮作品『ガイノイド』、『セリア』などがある。特にフランス人が作った特撮映像『フランスファイブ』は、オタク向けならではの作品である。
 主催者がオタク向けと標榜するように一般に広く知られた作品というよりも、知っている人の間で高く評価されている作品が多い。しかし、実際にはオタク向けというよりも、むしろ世間でより広く知って貰いたい作品、現在の商業アニメーションや映像作品とは異なった時代性を感じる作品が並んでいる。

 このほかインディーズアニメーションのコンテストとして名高いCGアニメコンテストの入賞作品を集中的に上映する企画もある。
 CGアニメコンテストの常連であるメテオールについては5作品まとめて上映という今までにない試みが行われる。

 日本のCGアニメというと、その草分け的な存在であるDoGAが大阪に拠点を構えていることもあり関西での勢いが強い。首都圏に拠点を移すクリエイターも少なくないが、今回の日本橋映画祭はCGアニメの中心地が大阪であることをみせつけている。
 また、こうしたディープなサブカルチャーを組織としてまとめあげるのは大阪ならではのものといえるだろう。

 映画祭はアメリカ最大のアニメファンイベントであるアニメエキスポとヨーロッパ最大のアニメファンイベントのジャパンエキスポとも協力関係にある。
 将来は、マニアでコアな作品を集めたグローバルなファン活動を繰り広げるのが目標である。

日本橋映画祭 
日本橋CG村 

DoGA 
CGアニメコンテスト 

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東京国際映画祭 ]
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 21日から開催する東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006特別企画として「短編アニメ野外上映会『NORABBITS‘ MINUTES』~伊藤有壱の世界~」が取り上げられる。
 短編アニメーションは、日本ではクレイアニメーションなどのコマーシャルやテレビ番組内の小企画として観る機会は多いが、それ自体を取り上げることはあまり多くない。今回は、クレイアニメーションの第一人者として知られる伊藤有壱氏に焦点を当てることで、その多才な世界を紹介する。

 伊藤有壱氏は制作会社I.TOONを拠点に、クレイアニメーションやCGアニメーションの制作を行っている。その作品はテレビ番組やCM、ミュージックビデオなど様々な分野に及んでいる。
 今回、上映される作品は松竹系の映画館で上映前に紹介される『NORABBITS‘ MINUTES』のシーリーズの3話、NHKみんなうたから『グラスホッパー物語』、さらに平井堅さんのミュージッククリップ『キミはともだち』である。
 それぞれ異なった媒体で紹介される作品は、短編アニメーションの可能性と広がりを示しているだろう。上映会の後には、伊藤有壱氏によるトークイベントも用意されている。

 東京国際映画祭はコンペティションやフィルムトレードなどに重点を置いているため、アニメーション作品も含めて子供向けの企画はあまりない。
 しかし、今回の「短編アニメ野外上映会」は、開催日が22日の日曜日の14時から。野外上映会ということもあり、休日に六本木ヒルズに訪れる親子連れが気軽に楽しめる企画になりそうだ。

東京国際映画祭 
  animecs TIFF 2006 
  短編アニメ野外上映会『NORABBITS‘ MINUTES』~伊藤有壱の世界~

I.TOON公式サイト 
NORABBITS’MINUTES

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2006年10月06日
インターネット ]
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 USENとTRIPが、GyaO 9chで展開する新企画オリジナル・ショート・アニメーション・シアター「a-i-r」が10月6日正午よりオープンした。オープンと同時にその個性的なタイトルが公開されている。
 「a-i-r」は、人気プロダクションや個人作家などのショートアニメーションをジャンルを越えて紹介する新たな試みである。
 参加プロダクション、アーティストには、プロダクションI.GやDLE、btf、イジワルケイなどが並ぶ。全てがオリジナル作品であるだけでなく、無料で配信されるのもポイントだ。

 現在、公開中の初回タイトルにも目玉は多い。しかし、何といっても注目は人気プロダクションであるプロダクションI.Gの若手クリエイターが参加していることである。
 今回公開されている『Production I.G presents Image Guerrilla』と『THE GRAND MICHAEL SHOW』は、テレビやアニメ作品とは全く異なる表現方法で楽しめる作品である。

 これまでフラッシュアニメーションなどのショートアニメーションは、アマチュアのクリエイターがプロに至る道筋となることが多かった。しかし、今回は既に制作現場に携わっているクリエイターが、ショートアニメーションを制作してネットに発表するという異なるルートが取られている。これはネットを通じたショートアニメーションの表現手段の拡大につながるに違いない。
 それは、『剣豪列伝#01 秘剣・燕返し』を発表するアニメーター塩山紀生氏も同様である。「a-i-r」の試みは、ショートアニメーションの新しいビジネスの可能性も感じさせる。

 一方で、これまでネットを最大限に活用してきたクリエイターのなかでは、DLEの企画が充実している。蛙男商会の新作『部長 ハシビロ耕作』やこちらも人気クリエイターの弥栄堂『カラクリ戦記 鬼ヶ島』が注目である。
 DLEは『ペリータくん』(CLAP)や『楽園』(saihate)などもそろえた多才なラインナップだ。

 『a-i-r』は、今後も提供作品を増やし週一度金曜日に新作を公開していく予定である。また、クリエイターの声も届けるなどショートアニメーション全体を概観した積極的な企画展開を続ける。

当サイトの関連記事 ショートアニメ専門 IGやDLEの作品GyaOが配信

オリジナル・ショート・アニメーション・シアター a-i-r
GyaO 9ch[アニメ] 

初回リリースタイトル
■ Production I.G
『Production I.G presents Image Guerrilla』(原画/作画:大野大樹)
『THE GRAND MICHAEL SHOW』
(原作:佐野太郎/大門恭輔 イラスト:佐野太郎 脚本:大門恭輔)
■ DLE Inc.
『部長 ハシビロ耕作』(蛙男商会)
『カラクリ戦記 鬼ヶ島』(弥栄堂)
『ペリータくん』(CLAP)
『楽園』(saihate)
■ TLIP
『アニメーター列伝』(塩山紀生)
■ btf
『copet』
『超天然蟹美少女 東京カニコ』
■イジワルケイ芸能社/サンライズ・Spring House
『イジワルケイ』

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2006年10月05日
東京国際映画祭 ]
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 東京国際映画祭の協賛企画として開催される秋葉原エンタまつりで『護くんに女神の祝福を!』と『N.H.Kにようこそ!』のビッグイベントが行われる。

岬ちゃん.jpg 『護くんに女神の祝福を!』は、まず21日12時半から東京アニメシアターで番組第1話「恋するビアトリス」の上映会が行われる。これは東京国際映画祭と連動するanimecs T!FF in AKIHABARAのオープニング作品ともなるだけに見逃すことが出来ない。
 さらにその後14時からは、同じ東京アニメセンターで、『護くんに女神の祝福を!』の主題歌「MA・MO・RU!」を歌う富田麻帆さんとエンディング「Venus Dream」を歌う佐藤ひろ美さんのミニライブが行われる。

N・H・Kにようこそ!.jpg 『N.H.Kにようこそ!』の関連イベントでは、ヒロイン中原岬役を演じ、エンディング曲を歌う牧野由依さんが登場する。牧野由依さんは、アソビットシティととらのあなの2会場で、トークショーと『N.H.Kにようこそ!』の上映会に参加する。
 人気アイドルが登場するイベントは、六本木の東京国際映画祭とは異なった秋葉原らしいイベントとなりそうだ。

 秋葉原エンタまつりは東京映画祭に連動する企画として昨年から始まった。映画祭を世界に向けて発信するなかで、世界で人気の高い日本のアニメコンテンツを取り上げることで映画祭をサポートするのを目的としている。
 その発信会場として、世界中のマニアの聖地となっている秋葉原が選ばれたわけである。

 今回、その世界に発信するべき強力なコンテンツとして、まず白羽の矢があたったのが今回の『N.H.Kにようこそ!』と『護くんに女神の祝福を!』である。
 いずれも今アニメ企画で乗りまくっている角川書店の企画だけに、この秋の新番組のなかでも大きな注目を浴びている作品のひとつといえるだろう。

秋葉原エンタまつり 
護くんに女神の祝福を!公式サイト 
N.H.Kにようこそ!公式サイト 

animecs T!FF in AKIHABARA 
  「護くんに女神の祝福を!」第1話上映

日時:10月21日(土) 12時半~ 
会場:秋葉原UDXビル4F 東京アニメセンター3Dシアター
参加方法:10月7日(土)、東京アニメセンターにてチケットを無料配布。先着150席。

TVアニメ『護くんに女神の祝福を!』ミニライブ
MA・MO・TA・MA!
日時:10月21日(土) 14時から
会場:秋葉原 東京アニメセンター
出演:富田麻帆(OP主題歌)、佐藤ひろ美(ED主題歌)
内容:富田麻帆&佐藤ひろ美トークショー・ミニライブ
参加方法:イベント当日(21日)、午前9時より秋葉原UDX 1Fにて着席分(約50名)の整理券を配布

*牧野由依さんのイベントの詳細、各イベントの入場整理券の入手方法については下記サイトを参照ください。

牧野由依の、アソビットにようこそ!
   http://www.akibaasobit.jp/event/
牧野由依の、とらのあなにようこそ! 
   http://www.toranoana.co.jp/

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イベント情報 ]
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 10月7日から横浜市みなとみらいの横浜美術館で開催される展覧会「アイドル展」に、セガが企画したカードゲーム『オシャレ魔女 ラブandベリー』が出品される。
 展覧会の趣旨は、現代社会に大きなインパクトを与え、絵画や写真、映像、ゲームなどの様々な表現で展開するアイドルを取り上げるというものである。アイドルが現代社会で果たす役割やアイドルに対する思いを取り上げ、アイドルの実態を解き明かすとしている。
 そのなかで『ラブ and ベリー』は、ゲームとおしゃれが連動する多角的なビジネスプロジェクトとして紹介される。
 
 セガはこれまではビデオゲームを中心に事業を展開して来たため女児向け市場は比較的弱かった。しかし、今回の『ラブ and ベリー』で、ビジネスのウィングを女児市場まで広げることに成功している。
 『ラブ and ベリー』は、まさにセガがアイドル作りのノウハウを手に入れた企画だったといえる。それが、今回の「アイドル展」の企画として『ラブ and ベリー』が目に留まった理由でもあるだろう。

 展覧会では「アイドル」というテーマのもとに、ほかに8作家・作品がそれぞれ個別の展示を行う。そのなかには、現代美術の大家である草間彌生氏や写真家篠山紀信氏、蜷川実花氏らが含まれている。
 また、サブカルチャーの分野では、少女マンガ家中原杏氏の『きらりん☆レボリューション』も注目である。こちらの出展は、小学館が担当している。
 『きらりん☆レボリューション』を取り上げるのは、マンガやテレビで人気があることだけでなく、アニメ版の声優や主題歌に実在の人気アイドルを起用しているためである。その重層的なアイドルのイメージが、今回の展覧会のテーマ「アイドル」と重なっているからである。

 また、この「アイドル展」が開催されている横浜美術館は、みなとみらい21の中核施設と位置づけられている。みなとみらいと言えば、セガにとって展覧会と別にも重要な意味がある。
 それはセガが日本最大規模の屋内型アミューズメント施設を、みなとみらいに建設する予定を持っているからだ。総投資額は1000億円、延床面積30万㎡は屋内型エンターテイメント施設のサンリオピュローランドの7倍、百貨店複合ビルタカシマヤタイムズスクエアの4倍弱という規模である。このなかにはセガの本社機能も入るとされている。
 完成は2009年頃とまだ少し先だが、その頃には美術館の外でもう一度ラブ&ベリーと会うことが出来るかも知れない。

横浜美術館 
  アイドル展 
セガ 
  オシャレ魔女 ラブandベリー公式サイト 

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イベント情報 ]
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 今年で3回目を迎える吉祥寺アニメーション映画祭が10月13日に開催される。吉祥寺アニメーション映画祭は、少人数でアニメーションや映像を作っているアマチュアのアニメーション作家の作品を上映するイベントである。
 様々な賞は用意されているものの、コンペティションというよりも作品の上映とクリエイターなどの審査員による講評により力点を置いている。

 その審査員には編集家竹熊健太郎氏、アニメ評論家氷川竜介氏や手塚るみ子氏、津堅信之氏、STUDIO4℃「鉄コン筋クリート」制作チーム、櫻井晋氏らが参加する。通常の映画祭以上にアニメやアニメーションの知識の造詣が深い審査員が並んでおり、審査結果とその講評が面白そうである。
 ノミネート作品の上映時間は17時から行われる。また20時からの審査結果発表・授賞式に先立ち、19時からは特別企画として「ザ・フロッグマンショー」で有名なFROGMAN氏(蛙男商会)と編集家の竹熊健太郎氏によるスペシャルトークショーが行われる。
 竹熊氏は、インディーズアニメーションに造詣が深いことで知られている。地上波初のフラッシュアニメーションの帯番組を実現させたFROGMAN氏を相手に興味深いトークショーになりそうだ。ただし、上映会、トークショーとも定員200名を越えた場合は入場が出来ないこともあるので注意が必要だ。

 またこの企画は、武蔵野市の武蔵野商工会議所などが中心になって進める吉祥寺アニメワンダーランド2006のひとつでもある。吉祥寺アニメワンダーランドは、武蔵野商工会議所と地域のアーティスト・スタジオの協力によって1999年から開催されている。
 今年で8年目を迎えるが、吉祥寺駅周辺を中心に様々なイベントを開催している。今年は10月7日から15日までに開催期間に、吉祥寺アニメーション映画祭のほか「アニメ切手展」や「アニ名所スタンプラリー」、「吉祥寺おもちゃ市場」などの企画が用意されている。

吉祥寺アニメワンダーランド 
 吉祥寺アニメーション映画祭 

吉祥寺アニメーション映画祭
日時:10月13日(金) 場所:吉祥寺シアター
 17:00~ノミネート作品上映
 19:00~スペシャルトークショー
       出演:竹熊健太郎+FROGMAN(蛙男商会)
 20:00~審査結果発表/受賞式

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2006年10月04日
行政 ]
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 日本文化の国際交流を行う国際交流基金は、『遠近』で海外での日本のアニメを特集として大きく取り上げている。
 特集は「特集日本発!アニメの魅力」と題しており、主に世界各地で受け入れられている日本アニメの現状のレポートが中心となっている。これまで比較的情報の多かった欧米・アジアに加えて、オーストラリアや南米、アフリカなど広い地域からの情報を紹介しているのが特徴である。

 それに加えて巻頭特集ではアニメーション作家山村浩二氏と編集家竹熊健太郎氏による対談「アニメーションの創造力 テレビアニメからアート・アニメーションまで」が掲載されている。
 対談はアニメとアニメーションの違いから始まり、マンガやアニメーション文化、アニメーション作家、海外での日本アニメーションの評価など及んでいる。現在の、世界と国内における日本のアニメとアニメーションを概観するものとなっている。
 さらに、この夏に開催された広島国際アニメーションフェスティバルも話題として取り上げている。
 『遠近』は国際交流基金が、国際交流の促進を目的に2ヶ月に1度発刊している。国内の主要書店でも発売されており、手に入れることが可能である。

 国際交流基金は、日本と海外の文化交流を促進する外務省系の独立行政法人である。日本の伝統文化に加えて文学や芸術、建築、映画、教育など幅広い分野で文化の国際交流を行っている。また、近年はマンガやアニメなどのサブカルチャー分野での国際交流にも大きな力を入れている。
 アニメの関連では世界各地での作品上映会を行っており、近年はアニメの専門家による東南アジアや北アフリカを中心としたレクチャーツアーも実施している。さらに、マンガ分野では今年で11回目を迎えるアジア漫画展を開催している。

 今回の海外における日本アニメの特集も、そうした新しい分野での国際文化交流の拡大を目指す国際交流基金の事業の一環といえるだろう。
 国際交流基金は、長年、海外での文化交流に大きな実績があるだけに、今後の活躍も期待できそうだ。

『遠近』13号 「特集日本発!アニメの魅力」より抜粋
巻頭対談 
アニメーションの創造力~テレビアニメからアート・アニメーションまで 
  山村浩二×竹熊健太郎
レポート ANIME世界を駆ける
フランス 果たして偏見は去ったのか~日本アニメの波、この10年 
  ファブリス・アルデュイニ
アメリカ アニメビジネスにおける二つの市場 海部正樹
カナダ アニメとマンガで教える日本の心 ジェイ・グールディング
オーストラリア 10年がかりで実現した『手塚治虫』展 フィリップ・ブロフィ
韓国  知られざる日韓合作プロジェクト 宣政佑
エルサルバドル 『沈黙の艦隊』から『ちびまる子ちゃん』まで 土生川正篤
モロッコ ジブリ作品、12都市を巡回する 葛山優里子
世界最大規模のアニメーション映画祭へ~
 平和都市・広島が発信する国際映画祭 島本登夫

国際交流基金 

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2006年10月03日
興行成績 ]
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 ソニーピクチャーズ・アニメーション制作の3DCGアニメーション第1作『オープンシーズン』が9月29日に全米公開された。公開第1週の米国の週末興行成績が第1位となり、好調が続くソニーピクチャーズの業績に貢献をした。

 興行成績は1位になったものの、今回の『オープンシーズン』の公開最初の週末興収はおよそ2300万ドル。これはピクサー『カーズ』の6000万ドル、20世紀フォックス『アイスエイジ2』6800万ドルの半分にも及んでいない。さらにドリームワークスの『オーバーザーヘッジ』でも、『オープンシーズン』の1.5倍の3800万ドルを最初の週末に稼ぎ出している。
 3DCGアニメーションの興行成績とすればどちらかと言えば平凡な成績で、こうした数字にソニーピクチャーズが、必ずしも満足しているとは言えないだろう。

 しかし、大きな期待とヒットはしたがややもの足らない興行結果は、『オープンシーズン』に限らず、昨年の『ロボッツ』(20世紀フォックス)や『チキンリトル』(ディズニー)などの大作CGアニメーションの多くの作品に共通して見られる現象である。
 こうした背景には、ピクサー作品やドリームワークス・アニメーションの『シュレック』などの成功により3DCGアニメーション作品が増えすぎて、映像的な驚きだけでは観客を劇場に呼べなくなっていることがある。

 今年に入って3DCGアニメーションは、主な作品だけでも10本近くが公開されている。さらに11月には、ドリームワークス/アードマンの新作アニメーション『フラッシュド・アウェイ』も公開される。
 これまで好調とされてきた劇場CGアニメーションであるが、公開作品が増えると共にヒットの程度にも大きな違いが現れ始めているというわけである。また、現時点で2006年に最もヒットしたCGアニメーションは『カーズ』であるが、こちらもピクサーのこれまでの大ヒット作品『ファインディングニモ』や『ミスターインクレディブル』に較べるともの足らない成績である。
 今後は、CGアニメーションと言っても作品の内容と宣伝、時代性など様々な要因により益々興行の格差が広がりそうである。

オープン・シーズン公式サイト 
ソニーピクチャーズ・アニメーション(Image Works)

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新発売/新作 ]
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 9月28日にニンテンドーDS向けに発売された『ポケットモンスター』の新作ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の売れ行きが好調である。ゲームソフトの販売調査を行うエンターブレインによると、『ダイヤモンド&パール』の発売から4日間(9月28日から10月1日)の売上本数は158万6360本に達したという。
 これは『ポケットモンスター』シリーズでは、過去最高であった『ポケットモンスター 金・銀』の記録142万本を超える新記録である。

 『ポケットモンスター』は、1996年に最初のゲームソフト『ポケットモンスター赤・緑』が発売された。その後『金・銀』、『ルビー・サファイア』などが発売されたが、今回の『ダイヤモンド・パール』は、4年ぶりの完全新作として注目されていた。

 また、テレビでは同じ9月28日に『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』として新作アニメシリーズの放送が始まっている。新シリーズはゲームソフトと同タイトルで、初回放送は2時間スペシャルとなった。
 この放映日は言うまでもなくゲームソフトの発売日と合わせたものである。ポケモンビジネスが得意とするゲーム、アニメを縦断したメディアミックスが生かされている。

 さらに、来年7月の劇場アニメ第10作目にあたる『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の製作も正式発表がされた。こちらのタイトルもゲームソフトとテレビシリーズに合わせており、メディアミックスが意識されている。
 今年の夏の劇場映画『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』が、興行収入32.8億円と2003年の『七夜の願い星 ジラーチ』以来4年ぶりに興行収入が40億円を割っただけに、来年の夏は新作ゲームソフトとの連携にも大きな期待がかかるだろう。 

 最初のゲームソフト登場から丸10年、今回の新作ゲームソフトの変わらない人気はあらためて『ポケモンブランド』の威力を見せつけている。

ポケットモンスター公式サイト 
テレビ東京 あにてれポケットモンスター 
ポケットモンスター ダイヤモンド・パール公式サイト 

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2006年10月02日
海外:ヨーロッパ ]
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 9月30日にフランスでは来年5月の大統領選挙に、現在人気絶頂のセゴレーヌ・ロワイヤル議員が立候補すると表明した。フランス初の女性大統領を目指す同議員は同じ社会党内の反発をものともせず、いまや社会党の大統領候補に選ばれる勢いである。
 もし順当に進めば、来年の5月には国民運動連合のサルコジニ内相と大統領選で一騎打ちになりそうな気配である。そうなれば、当然初の女性仏大統領の可能性も出てくる。

 しかし、フランス国民には人気の高いロワイヤル議員だが、ロワイヤル大統領誕生となると日本のアニメ業界関係者はあまりハッピーではないかもしれない。なぜならロワイヤル議員は名の知れた日本アニメ批判者だからである。
 フランスでは70年代後半から80年代にかけて日本アニメが大人気となり数多くの作品がテレビで放映されていた。この時、日本アニメ批判の先鋒に立ったのが現在のロワイヤル議員である。

 当時、ロワイヤル議員は、テレビ番組と子供への影響に関する本を出版している。その中で彼女は日本アニメを暴力的で低俗と名指しで批判をし、規制すべきだとの論陣を張った。
 テレビを通じた子供への悪影響を訴えるこの本は大きな話題となり、その後フランスで起きた日本アニメ追放運動の精神的な支えとなった。そして、1986年にフランス政府は、アニメーション放送の割当性を用いて日本アニメの放送規制を導入するに至る。
 
 こうした日本アニメの規制導入にもかかわらず、現在のフランスはヨーロッパで最も日本アニメやマンガの盛んな国のひとつとして知られている。
 また、これまでのフランス大統領は、社会党のミッテラン大統領、現在の保守党のシラク大統領とも日本びいきとして知られており、日仏の文化摩擦とは無縁であった。

 大統領の交代だけでフランス国民の志向が変わることはないだろう。しかし、米国以上に大きな権力を持つ仏大統領は、政治的な大きな決断をすることも可能であり、その影響力も大きい。
 大統領になったロワイヤル議員が自ら得意とする教育分野で、これまでにない政治的な決断をすることはあり得ない話ではない。

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そのほか ]
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 コミックマーケット(コミケ)の代表として長年コミケと日本のサブカルチャーシーンを支えてきた1人である米沢嘉博氏が10月1日に肺がんのため53歳で逝去された。10月6日、7日に米沢氏の遺族とコミックマーケット準備委員会、有限会社コミケット合同の通夜と告別式が執り行われる。

 米沢氏はマンガ評論家として積極的に活動を続け『戦後少女マンガ史』、『戦後SFマンガ史』などの代表作を持つ。一方で、世界最大の同人誌イベントに成長をしたコミックマーケットの代表を1980年より務め日本を代表する巨大イベントの運営を支えてきた。
 1970年代から80年代に急成長を遂げた日本のマンガ・アニメなどのサブカルチャーシーンを代表する人物である。 

 9月30日にはコミックマーケット準備委員会より、コミックマーケットの代表交代の発表があったばかりである。発表によればコミックマーケットは、今後は安田かほる氏と筆谷芳行氏、市川孝一氏の3人が共同代表となり、共同で運営を行っていくことになる。
 また、長年米沢氏と伴に代表補佐としてコミックマーケットの運営を支えてきた米沢英子氏は、引き続き代表補佐としてコミックマーケット運営を補佐する。

 コミケは世界最大のマンガ同人誌販売イベントであるが、イベントの規模の拡大とともに様々なサブカルチャーを取り込んでいる。現在では、マンガ同人誌を超えて日本のサブカルチャーシーンをリードしている。
 近年は、日本だけでなく海外でもその名前が広く知られており、期間中は海外からの参加者も多数訪れる。また、夏、冬それぞれ30万人から50万人といわれる人出を統括するイベントの運営能力は、これまで高く評価されている。 

コミックマーケット公式サイト 
 米沢嘉博氏訃報  
 米沢嘉博の代表の退任と新しい共同代表の就任について

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海外:中国 ][ 裁判 ]
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 10月1日のフジサンケイ・ビジネスアイによると、中国で本物より先に登録された『クレヨンしんちゃん』の商標登録無効を訴える裁判で日本側の訴えが退ける判決がでた。報道によれば、偽物の無効を訴えていたのは日本の『クレヨンしんちゃん』の出版もとである双葉社である。
 今回の双葉社の訴えは、同社の『クレヨンしんちゃん』の商標登録に先立って、『クレヨンしんちゃん』のデザインとタイトルを申請し、双葉社が許可した『クレヨンしんちゃん』の商品を排除した中国企業に対して行われた。
 しかし、今回の北京市第一中級人民法院(地裁)の判決では、双葉社の主張は受け入れられなかった。

 この事件は中国の市場では商標登録の仕方しだいでは、偽物が本物に、本物が偽物に変わってしまうことがあることや、中国での日本のキャラクター展開の難しさを示す象徴的な事件として当時大きな話題になった。
 注目度が大きかっただけに、今回の判決は日中双方にとって残念な結果といえる。

 現時点では同様の事態を避ける対策は、中国進出の予定のあるなしに関わらず、オリジナルのコンテンツを企画する際には事前に中国市場で商標登録を済ませることしかない。しかし、これはコンテンツ関連企業にとって大きな負担なる。
 とりわけ中小企業にとってはそうした対策はかなり難しく、一部のコンテンツにとっては打つ手がないという状況になりかねない。

 また、こうした判決が出ることで、中国国内での海外有力コンテンツの先回り登録を促進することにもなりかねない。現在、中国では日本のアニメのテレビ放映がほぼ出来なくなるなど、日本のアニメ・マンガコンテンツにとって厳しい状況が続いている。
 今回の判決はそうした映像作品の輸入規制に続いて、キャラクター商品の展開でも難題をかかえることになりそうだ。
 
 双葉社は今回の判決を受けて、上級裁判所の北京市高級人民法院(高裁)に控訴したという。裁判の最終的な判断は、アニメだけでない日本の様々なコンテンツの中国ビジネスの行方にも影響を与えそうだ。

フジサンケイ・ビジネスアイ しんちゃん」商標、中国で控訴

クレヨンしんちゃん公式サイト(双葉社)
クレヨンしんちゃん公式サイト(アニメ) 

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