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2007年12月30日
学問 ]
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 米国で日本のアニメと文化の研究家として知られるスーザン・ネイピア タフツ大学教授が、日本アニメを研究・分析する新刊『印象派からアニメまで-西洋の心の中にある幻想とカルトとしての日本-: FROM IMPRESSIONISM TO ANIME Japan as Fantasy and Fan Cult in the Mind of the West』(洋書)を2007年12月に発売した。
 ネイピア教授のアニメ評論の書籍としては日本でも中公叢書から発売されている『現代日本のアニメ―『AKIRA』から『千と千尋の神隠し』まで』に次ぐ2冊目となる。『現代日本のアニメ』は、海外で発刊された初めての本格的な日本アニメ論として注目を集めた。この本がネイピア教授を一躍日本アニメ研究の第一人者とした。

 出版元は米国の大手出版グループ マクミランの学術書を専門とするパルグライブ・マクミランとなる。272Pで単行本74.95ドル、ペーパーバック24.95ドルである。
 パルグライブ・マクミランの本の紹介によれば、本のテーマはなぜ日本のアニメが国境を越えてファンにアピールするかについてとなる。そうしたアニメへの熱狂を、世紀末のフランスで起きたジャポニズムや1950年代、60年代に米国の詩人の間で起きた俳句への傾倒と比較する。
 さらに本の中では、日本とアメリカのサブカルチャーのなかでのアニメファンとその占める位置を取り上げ、1800年代以降の西洋における日本の認知について考えるとしている。

 『現代日本のアニメ』のテーマは、日本のアニメと日本の文化:ジェンダーや戦争体験などに絞られていた。今回は、日本と西洋の関係、日本アニメがなぜ西洋で受容されるのかにテーマが移っている。
 海外から見た日本アニメ論は、当の日本人からするとしばしば奇異に感じるものも少なくない。前作『現代日本のアニメ』でも、日本での感想には日本をよく判っていないとするものもあった。しかし、内側から見た視点と同様に外側から見た視点も重要である。外側からみた視点には、内側から見た視点とまた異なる真実を含んでいる。
 また、海外の研究家による文学や美術の研究、あるいはマンガ研究と較べても、アニメの研究は圧倒的に少ない。本書は、西洋から見た日本のアニメを考えるうえで大きな参考になるのでないだろう。

【情報元】アニメニューズネットワーク http://www.animenewsnetwork.com/
New Book, Journal Issue Look at Anime and Anime Fans


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映画 ]
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 来年夏劇場公開予定の押井守監督の大作アニメ『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』のナビゲーションDVDが2008年3月から発売されることになった。
 公式サイトの情報によれば、「カウントダウン・オブ・「スカイ・クロラ」 Countdown of “The Sky Crawlers” count.3」と名づけられたDVDは全3巻から構成され、第1巻は2008年3月19日に1500円(税込)でリリースされる。2巻目以降のリリース日は発表されていない。
 
 DVDの内容は、収録時間は現在未定ながら、作品概要紹介を兼ねたアヴァン映像のほか「スカイ・クロラ 始動(仮題)」(約30分)が収録される。また、作品の世界観などの解説や、作品の制作過程の紹介を凝縮して紹介するともしている。
 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は、『イノセンス』の監督である押井守氏が再び世界に放つ大型劇場アニメである。『イノセンス』は2004年に公開され、世界の映画ファン、アニメファンに衝撃を与え、高い評価を得た。原作は作家森博嗣さんの代表作である。

 『スカイ・クロラ』は来年夏の劇場公開を前に、映画・アニメファンやメディアから大きな注目を浴びている。しかし、現在まで作品のキャラクターデザインや設定、コンセプトアートなどのビジュアルは一切公開されていない。
 公開情報を抑えることで、期待感を高める広告手法をとっている。しかし、今回のナビゲーションDVD リリースの発表で、DVDが発売される3月19日までになんらかのビジュアルの一部が公開される可能性が出て来た。あるいはDVD自体が、初リリースになる可能性もありそうだ。それだけに、「カウントダウン・オブ・「スカイ・クロラ」」の発売は大きな注目となる。

 映画ロードショー前の情報公開を制限するのは、2007年に大ヒットした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でも行われた方法である。
 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は情報公開だけでなく、通常は行われるマスコミ向けの試写会、ファンの反応を探る先行試写会すら開かれなかった。これは映画の完成が間に合わなかったという事情もあると察せられるが、結果として情報が出ないことでファンやメディアの関心をさらに高める結果になり、作品の大ヒットを後押しした。
 情報の制限は通常の作品であれば、メディアの露出の減少を招く可能性もあるリスクのある広告方法である。これは「エヴァ」や「押井守」といったビッグネームが関わる作品だけに許された特別な広告方法と言えそうだ。 

スカイ・クロラ The Sky Crawlers公式サイト http://sky.crawlers.jp/

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