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来年1月29日から2月1日まで、フランス・アングレームで開催されるアングレーム国際コミック(バンドデシネ)フェスティバルが、2009年の公式セレクション作品の一覧を公開した。
アングレーム国際コミックフェスティバルは、ヨーロッパの最大のバンドデシネ、コミックス、マンガのイベントである。フランスだけでなく世界各地の作品を集め、その規模の大きさと歴史の長さで毎年注目される。
そのなかでフェスティバルが毎年選出する最優秀コミック賞(グランプリ)は、イベント最大の目玉でもある。アングレームではグランプリや優秀作品を選出するため、バンドデシネ、コミックス、マンガを含んだ公式セレクションを毎年作成し発表している。このリストは、グランプリのノミネート作品の位置づけにある。
セレクションは大人向けの作品を対象とする公式セレクションと子供向けの作品を対象にするユースセレクションの2つからなる。さらに、過去の名作から優れた作品を選び出す遺産賞(SÉLECTION PATRIMOINE)が設けられている、
アングレームの公式セレクションには、毎年、日本のマンガも多数候補に挙がっている。またマンガが賞を取ることも少なくないため、近年は日本のマンガ関係者からも大きな注目を集めている。
その今年の公式セレクションは56作品、さらにユースセレクションが20作品、遺産賞8作品が選らばれている。そして、今回もこれまでと同様、日本マンガからも複数候補が挙がった。
公式セレクションの日本作品は5つ、平田弘史さんの短篇集『La Force des humbles』(邦題不明)、原作亜樹直さん、作画オキモト・シュウさんの『神の雫』、豊田徹也さん『アンダーカレント』、真鍋昌平さん『闇金ウシジマくん』、伊藤潤二さん『顔泥棒』である。
これはアングレームの毎年の傾向であるが、日本でも比較的マイナーな作品が多い。際立った個性を持つ作品を、アートとして評価すると言えるだろう。珍しいところでは、ワインを扱ったマンガである『神の雫』がワインの本場フランスで評価されている。
今年のもうひとつの驚きは、ユースセレクションに藤子・F・不二雄さんの『ドラえもん』が選ばれていることだ。これまで、アジア地域以外ではあまり人気がないとされてきた作品だけに、わずか20作品の中に日本のマンガから選ばれていることにヨーロッパ地域でのマンガ受容の新しい流れを感じさせる。
ユースセレクションには、これに加えて矢沢あいさんの『NANA』も候補作品に挙がっている。『NANA』が大人向けの公式セレクションでなく、ユースセレクションというのは日本人にはやや判り難いものである。こうしたところには、国境を越えたマンガ作品の受け止め方の違いがあるのかもしれない。
また、日本の作品が特に目立ったのは、未来に残したい作品を選出する遺産賞である。今回は8作品がリストアップされ、うち日本マンガが3作品である。
横山光輝さんの『水滸伝』、辰巳ヨシヒロさんの『地獄』、水木しげるさんの『総員玉砕せよ』となっている。水木しげるさんは2007年に『のんのんばあとオレ』で、アングレームのグランプリを受賞しており、それに次ぐ結果を期待することになる。
アングレーム国際コミック(バンドデシネ)フェスティバル
http://www.bdangouleme.com/
2009年公式セレクションの日本作品
短篇集『La Force des humbles』(邦題不明) 平田弘史
『神の雫』 原作亜樹直、作画オキモト・シュウ
『アンダーカレント』 豊田徹也
『闇金ウシジマくん』 真鍋昌平
『顔泥棒』 伊藤潤二
2009年ユースセレクションの日本作品
『ドラえもん』 藤子・F・不二雄
『NANA』 矢沢あい
2009年遺産賞公式セレクションの日本作品
『水滸伝』 横山光輝
『地獄』 辰巳ヨシヒロ
『総員玉砕せよ』 水木しげる
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