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2005年05月21日
会社説明会 ]
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 久しぶりに株主総会に行ってきた。バンダイビジュアルの株主総会である。だんだん増えて来たとはいえ、上場企業の中ではいまだ少数派の休日開催に加え、もう一度見てみたいと思った劇場版『Zガンダム』の上映会があったからだ。
 正直、僕が知っている株主総会はかなり昔の他社の株主総会だけなので、もっと殺伐としたものを想像していたが、なんかまったりとしたいい雰囲気の株主総会であった。質疑応答などは一般株主からかなり多くの質問があり、経営側も出来るだけ丁寧に答えようという姿勢で好感が持てた。質問もよく調べた質問ばかりで、僕の知りたかったことのほとんどは他のかたの質問の答えで聞けたかなという感じである。 
 比べようがないので、これが昨今の普通の株主総会なのかは判らない。しかし、個人的には、バンダイビジュアルはコンテンツ系の企業の中でも特に株主サービス、IRの優れた会社のひとつだと評価している。それが僕が少数株ながらも株主でいる理由でもある。

 ビジネス的に気になったことが、株主総会や株主懇親会で幾つかでていた。親会社バンダイとナムコの経営統合の影響や子会社エモーションミュージックの減損処理、ブルーレイ、HD DVDへの対応などいかにもな話も出ていたが、僕が特に興味を持ったのは2点。ひとつは、国内のアニメDVDの高価格政策の意味と、もうひとつは今年1月に設立されたバンダイビジュアルUSAについて。

 実はこの話は、両方とも同じ考え方から出発しているということに気づいた。国内アニメDVDについては、高価格高付加価値戦略を重視する方向が鮮明であった。千円のDVDを100枚売るより、10万円のDVDボックスを1ボックス売りたいという考えだという。
つまり、そうした作品はテレビでも放映されているし、レンタルもされているから、コレクションアイテムとして売るのが会社の戦略だという。そして、コレクションアイテムであれば、競合関係がない点で海賊版DVDに対してさえ競争力を持つという。
 最近の北米進出も、こうしたコレクションアイテムとしてのDVDを北米で売りたいということである。これならば、アニメDVDの販売価格が日本より低く、さらにそれが下がりつつある米国で利益率の高いビジネスが確保出来ると考えているようだ。
 バンダイビジュアルの米国会社は薄利多売型のDVDは現地企業にまかせて、自らは高付加価値商品(豪華ボックスなど)に特化して行くのではないかと考えられる。これは、商品として競合関係にない点で、米国市場で一般的なファンサブといった違法な映像交換対策にもなるであろう。
 ただ、気になった点はこうした商品の販売経路がどういったものになるのかについて明確な回答がなかった点だ。これまでにないタイプの商品でもあり、通常のCDショップで売れるのか、あるいは扱ってくれるのか、インターネットを使うのかが不明瞭だ。現在はリサーチを行っている状態であるが、バンダイビジュアルの試みの成否は遠くない将来に出るに違いない。

株主総会そのほかの流れ
11:00 第22期定時株主総会
 営業報告、貸借対照表、損益計算書報告
 報告に関する質疑応答
 決議事項 決議
12:15 株主懇親会
12:50 お弁当
13:20 バンダイビッジュアル作品紹介
13:25 『機動戦士ガZンダムー星を継ぐ者―』株主上映会
(時間は計っていませんので、大体こんな感じだったという目安としてください。)
steamboy
おみやげ:『スチームボーイ 通常版』DVD、スチームボーイストラップ 配布資料:バンダイビジュアルBEATマガジン、映画のちらし数枚
(写真は株主総会で配られたもの一式)

バンダイビジュアル 

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posted by animeanime at 13:12 | (0)
2005年05月09日
セミナー・講演会 ]
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 本年6月1日から5日まで中国の浙江省・杭州市で中国初の国家レベルのアニメ・マンガのイベントである第1回中国国際アニメ・マンガフィスティバルが開催される。今回、このイベントのための説明会がアジアITビジネス研究会の主催で開催された。
 このイベントの開催は、浙江省・杭州市が9つの省との競争で獲得したものである。主催者が中国の放送業の元締めである中国国家広播電影電視総局ある点や、スポンサーにNETEASEやSINA.COM、中央電視台、SOHU.COMなど大手のメディアが名前を連ねているなど、これが国家的なイベントであることを感じさせる。
 イベントは企業による展示場スペースや物販ブース、さらにフォーラムやコスプレショーといった内容から構成される。5日間のうち前半3日間がビジネスのためのビジネスデイとなり、後半2日間が一般に開催される。昨年、杭州市で民間が開催したアニメイベントの来客が7、8万人だったことから、今回は20万人ぐらいを見込んでいるという。イメージとしては東京国際アニメフェアの中国版に近いようだ。

 今回の説明会はこのイベントの説明会であったが、私にはあまり魅力的映らなかった。観光として行くのであれば非常に面白そうだが、ビジネスとしてはどうであろうか。
 要は中国企業なり中国国家が日本に具体的に何を求めているのかよく判らないためである。日本アニメの大手放送局での放映や、正規のマンガ出版がほとんど認められない現状で日本企業が中国に進出した時にどういった利益があるのかがよく見えない。
 これはキャラクター商品の販売についても同様で、品質の高いニセモノ・模倣品が市場に出回っており、それが本格的に取り締まれない状況で、日本企業が自社製品に宣伝をかけることにどの程度メリットがあるのだろうか。
 唯一、現実的なのは、アニメ制作や商品開発における日中の合作である。しかし、今回の説明では実際に合作、合弁をした時の日本側のメリットが十分説明されなかった。こうした点をもっと説明出来れば、中国市場の魅力も伝わったに違いない。

 結局、日本企業にとってのメリットは、将来の巨大市場に他社に先駆けて市場を取るという不確かな未来への可能性である。しかし、先行して市場を取ることは、コンピュターのOSやネットポータルサイトのような寡占型のビジネスに当てはまっても、アニメやマンガのような市場に無数の作品(製品)が並立する商品には当てはまらない。
 例えば中国の自動車市場では近年、先行投資を行って大きなシェア持っていたフォルクスワーゲンが急激にシェアを落とし、後発組のホンダや現代が躍進している。商品さえよければ、売れるかどうかは進出した時期とはあまり関係ない。
 体力のある大企業が未来への投資として中国に進出しビジネスノウハウを蓄積するのは大切であろう。しかし、それ以外の企業が一発当てよう、あるいは将来のために中国進出することには懐疑的である。

『第1回中国国際アニメ・マンガフェスティバル説明会』
講師:佐々木潤二氏
主催:アジアITビジネス研究会 

第1回中国国際アニメ・マンガフェスティバル
主催:中国国家広播電影電視総局、浙江省人民政府
会期:2005年6月1日~5日(1日~3日ビジネスデイ、4日~5日一般デイ)

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posted by animeanime at 12:03 | (0)
2005年05月01日
その他 ]
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 最近、関西に行く機会があり、前から行きたいと思っていた宝塚市立手塚治虫記念館に行って来た。手塚記念館に興味がある理由は2つある。1点目は今や伝説ともなった手塚治虫の業績自体への興味である。もう1点は観光施設としてのマンガコンテンツの機能についてである。
 1点目の展示の内容は展示規模が思ったより小さく、手塚治虫の業績を掘り下げる点で十分とはいえず残念であった。一階の展示スペースがそうしたスペースにあてられていたが、展示品け観るのであれば2階の特別展も含めて30分もあれば十分という内容である。手塚治虫の遺品や価値のある初版本といった展示はあるが、手塚作品の世界や創作活動の軌跡を詳しく知りたいといった場合は物足らなさを感じるに違いない。
 しかし、2階で開催されていた特別展『ブラックジャック展』は、「BJはなぜ無免許なのか」、「BJを愛した女性たち」といったテーマ別に豊富な原画を用いて作品をうまく解説した好企画であった。むしろ、作品ごとにこうしたな常設展を出来たらら面白いのでないかと感じた。
 一方で、子供なら上映会やアニメ制作の体験教室、さらにマンガの閲覧コーナーといったものを目一杯利用すれば、かなり楽しめそうである。どちらかと言えば、大人が手塚を懐かしむために行く施設というよりも、子供のためのレクリェーション施設としての目的が強いのでないだろうか。単純な記念館よりそうしたものが人々から求められており、正しい方向性なのかもしれない。teduka

 まさにこの点が、マンガ・アニメコンテンツが観光施設になりうるかといった点に繋がる。こうした施設が国内外からの観光客にアピールするには、単なる個人の業績の展示施設だけでは物足らない。それだけでは、来客の満足度は低くなるであろう。
 今回の手塚記念館のようにエンテーテイメントを重視することが個人業績の記念といった視点以上に求められるのかもしれない。あるいは、ジブリ美術館のようにジブリ作品に留まらず、一般的には知られていない内外の作品の紹介や研究活動の支援を行うといった展開も考えられるだろう。
 手塚やジブリのような記念碑的な存在には当てはまらないが、同時代性の強いマンガやアニメといったコンテンツの記念館は数十年先には今ほどの人気がなくなり、経営が苦しくなる可能性が強い。そのためにもこうした施設は、単なる作品や個人の記念だけでは留まらない別の機能への広がりが必要とされている。

宝塚市立手塚治虫記念館 
手塚治虫ワールド 

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posted by animeanime at 19:07 | (0)