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2009年06月28日
イベント ]
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 世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭が、今年も6月8日から13日まで開催された。映画祭は巨大で、一般に知られるコンペティションのほか、特集上映や企画上映など様々なイベントから構成される。
 さらに、フィルム見本市のMIFAや企画段階の作品プレゼンテーション「クリエイティブ・フォーカス」、最新のビジネス情報を交換するコンファレンスと様々な領域でイベントが行われる。こうした全体の複雑さは、たとえ映画祭に赴いたとしてさえ、全体を一度に把握することはなかなか難しい。

 そこで今回、アニメ!アニメ!では、1999年から毎年アヌシーの映画祭に通い、映画祭の変化を見続けてきたオフィスH (アッシュ)の伊藤裕美さんに、アヌシーの特徴とトレンドについて、映画祭の会場でお話を伺った。
 自らも海外の短編映画の配給やプロデューサー業を行う伊藤さんは、プロの視点も交えながら、変化の激しいヨーロッパのアニメーション事情について説明してくれた。

【みんな学生作品には注目しています】
 まず、最初に質問したのは、今年の映画祭のトレンドについてである。ところが伊藤さんによれば、映画祭のトレンドは、そんな毎年大きく変わるものではない。むしろ、変わらない部分にこそ注目すべきと言う。
 そこで言及されたのが、学生作品についてである。伊藤さんが今年の印象に残ったとして挙げたのは、相変わらずレベルが高い学生部門である。
「若い人たちが活発。新しい部分もあるし、技術的なレベルもある。学生とはいえ、オーガナイズされているなというのが分かる。それに脚本などもきちんとスーパーバイズされているなと思うものもある。プロフェッシュナルな感じを受ける」と学生作品のレベルの高さを指摘する。

 それでも傍から見ると、やはり一般部門と学生部門の間には、大きな差があるように感じらるのだが、むしろ、専門家からの視点では、学生部門のほうが面白いという人のほうが多いそうだ。
「みんな、学生部門は間違いなく注目しています」とのことだ。

【アヌシーでしか観られない作品に注目を】
 近年、アヌシーは長編アニメーションの紹介に力を入れているが、伊藤さんによればこれもアヌシーの大きな特徴である。
 「現在、アニメーションの映画祭は、長編作品に力を入れているところはなかなかありません。そうしたなかで、コンペティション、アウト・オブ・コンペテションも含めて、長編に力を入れる貴重な存在です。珍しいものを観たいのであれば、アヌシーは非常にいい場所です」と話す。

 実際に長編部門には、『モンスターVSエイリアン』のような米国のメジャースタジオの作品や、日本の長編アニメなどもあり実に多彩である。しかし、伊藤さんによれば「見所はインディペンデントの映画作品、こうした作品は、ここでしか観られないものもある」と、ヨーロッパの長編アニメーションを観ることを薦める。

【大きな変化は アニメーションがビジネスとして認知されたこと】
 最後にヨーロッパのアニメーション事情についても伺った。伊藤さんは、アニメーションがビジネスとして認知されるようになったことが変化とする。伊藤さんが初めてアヌシーに来た1999年頃は、『キリクと魔女』が既にヒットして、アニメーションがビジネスになるとみんながようやく気づいた頃、それでも映画祭は短編アニメーションばかりだったという。
 しかし、10年前から、ヨーロッパのアニメーションはかなり賑わっていたが、この状況が過去10年間十分日本に伝えられていなかったのでないかと指摘する。こうした状況は、もっと日本で知られていいはずと話す。

 さらにアヌシーの特徴は、クリエイティビティと同時にビジネスを大切にするところだと言う。これがアヌシーを産業の振興にも力を入れる珍しい映画祭、また新しい才能をピックアップすることに力を入れている場所にしている。
 そして、アヌシーの成功については、人が人を呼ぶ循環がうまく行っているためだとする。情報交換の場として機能しているという。
 アヌシーは10年前から若い人とプロフェッショナルが出会う場を作り、企画ベースの作品に出資する場を積極的に設けている。日本ではこうした部分はまだまだ不十分、アヌシーは日本のアニメーション産業にも参考になるはずと話しを結んだ。

           ambiance_ecran_geant.JPG
           (c)CITIA

アヌシー国際アニメーション映画祭 公式サイト 
  http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2
オフィスH(あっしゅ)-短編配給業太脚奮闘記
  http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp

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2009年06月25日
イベント ]
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seiyuatch2.jpg 中国での日本のアニメ人気が語られることが多くなっている。しかし、テレビ放映や正規のDVD流通も少ない中、中国の日本アニメファンの活動を実感出来る機会は必ずしも多くない。
 そんななか中国の大学生らが主体となって、日本の人気声優山口勝平さん、成田剣さんを招いたイベントが、5月23日に北京市内の崑崙飯店で開催された。イベントのタイトルは「山口勝平&成田剣ファンイベント 無敵的我們開催」、開催当日には350名ものファンが集まった。

 イベントを主催する清華大学次世代文化と娯楽協会は、中国有数の大学である清華大学の学生らが主体となっている日本アニメのファンサークルである。
 それに日本から株式会社ウォーターオリオンとオフィス春堂が協力し開催が実現した。官製イベントが多いなか、日中の協力によるファンイベントというユニークなものともなっている。

seiyuatch3.jpg 今回ゲストとなった山口勝平さんは、中国でも人気のある『DEATH NOTE』のL役や『らんま1/2』の乱馬役などで知られている。成田剣さんは『犬夜叉』の殺生丸などで人気が高い。中国のファンにとっても、注目のゲストである。
 男性キャラクターの声優ということもあって、参加者の9割は女性で占められた。参加者の中には上海や杭州から列車で数時間揺られて来たという人も多かったという。

 イベントの内容は、ファンとの交流を主としたものとなった。事前にインターネットで募集した山口さん、成田さんに言ってもらいたいセリフのコーナーやオリジナルショートストーリーの朗読、共同アフレコ体験、質問コーナーなどである。
 企画側によれば、ふたりの声優さんの魅力が来場客にたっぷりと伝わるようにした。その甲斐もあり、イベント終盤には涙ぐむファンもでたという。まさに大成功と言っていいだろう。

seiyuatch1.jpg また、今回のイベントの企画・実施運営を行った関係者によるビジネスセミナーが、7月3日に東京・高田馬場で開催される。福島央俐音さん(株式会社ウォーターオリオン)、百元籠羊さん(ブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)、柿崎俊道さん(オフィス春堂)らが参加する。

 セミナーでは、企画の発端から実現に至るまでの経緯、準備や実施にあたっての苦労話などが、当日のイベントの模様と伴に語られる。中国のアニメファン気質を分析し、これらの人々をターゲットとする今後のビジネス展望について語る予定だ。


アジアコンテンツビジネステーマ部会 第20回 
「中国アニメファン事情とオタクビジネスの可能性」  

【報告者】
・福島央俐音 (株式会社ウォーターオリオン 代表取締役)
 http://www.waterorion.com
・百元籠羊  (ブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)主宰
 http://blog.livedoor.jp/kashikou/
・柿崎俊道  (オフィス春堂 代表)

協力:東京コンテンツプロデューサーズラボ  http://www.tcpl.jp
日時: 7月3日(金)19:30~21:00(19:00受付開始)
会場: 東京アニメーションカレッジ専門学校
定員: 30名(申込先着順)
参加費: 1000円(当日、会場受付にてお支払いください)

※お申し込み/お問い合わせ先
氏名と所属先、部署・役職、ご連絡先を明記の上、メールで アジアITビジネス研究会事務局・田所までお申込ください。事前申込必須です。  
info@asia-itbiz.com

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2009年06月23日
アーティスト ]
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 アヌシー国際アニメーション映画祭が今年も6月8から13日まで、フランスで開催された。世界に数多くのアニメーション映画祭が存在するが、アヌシーの存在は格別だ。
 世界最大、今年で49回目という歴史の長さだけでなく、映画祭で賞を受賞してきた作品と作家たちのリストこそが、アヌシーを特別なものとしている。それは古今東西の才能あるアニメーション作家のリストである。

 それだけに毎年アヌシーに応募する作品の数は多い。今年は1855本の応募作の中からそのおよそ1/10あまりの192本が公式作品に選ばれた。
 コンペティションへの選出は、さらにハードルが高く、2009年は日本からはテレビアニメ部門に『ソウルイ-ター』、『うちの3姉妹』、短編部門に長尾武奈さんの『チェーンソー・メイド』、学生部門に松田美那子さん『日まわり草』と奥田昌輝さん、小川雄太郎さん、大川原亮さんらの『オーケストラ』が選ばれたのみである。個人作家の作品は3作品のみとなる。
 昨年加藤久仁生さんが『つみきのいえ』で、短編部門のアヌシー・クリスタル(グランプリ)を取ったとはいえ、日本のアニメーション作家にとってアヌシーが依然難関であることが伺える。

         MATSUDA-SAN.JPG

 そうしたなか今年の映画祭の学生部門(Graduation films)で、その作品『日まわり草』で見事に公式作品に選出された松田美那子さんにアヌシーの感想を伺うことが出来た。
 アヌシーに作品が選ばれたその気持ちはどういったものなのだろうか。また、アヌシーは、アニメーションを作る人にとってどんな意味を持つのだろうか。

 今回、松田さんが出品した『日まわり草』は、九州大学先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニットでの修了作品である。松田さんによれば、ひまわりの種が育っていく3分ほどの作品の中で自然の繰り返しを表現したものだ。
 話を聞くと単純だが、映像は水彩や色鉛筆で表現された曖昧なものが動く、独特の表現となっている。松田さんは「アニメーションを作っていたらきちん、きちんとしなければいけないプレッシャーがあったけれど、そこから自由になりたくてチャレンジした」と話す。

 アヌシーに応募するきっかけは大学院の先生に薦められたとのこと、そしていろいろな作品を見たかったからだそうだ。
 しかし、「実際に選ばれたのはとても驚いています。いまでも間違えだったと言われるのでないかとドキドキします」と笑う。

 松田さんは「私は技術に自信がない。まだ満足出来ていない」と謙遜をする。しかし、実際には、自由になりたいと考えた中から生まれた高い独創性が、公式作品に選ばれた理由のように感じられた。
 アヌシーを見て感じるのは、アニメーションの技術で考えるならば、それは最低限必要とされるものだ。逆に必要とされる技術を満たしている中から、独創性のある作品を選ぶことをアヌシーは重視しているのでないだろうか。

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 松田美那子さんの作品は、緻密なイラストレーションや3DCGが多いなか、これが動くの?と思わせるような曖昧な絵、境界線が不明なまま重なり合う絵が魅力になっている。一般的なアニメーションの動きに挑戦するかのようだ。
 それと同時に、水彩画のような色の重なりが動くことや色彩の美しさに驚かされるのだ。これこそがアヌシーの審査員が公式作品のひとつとして選んだ理由だと理解出来るのだ。

アヌシー国際アニメーション映画祭 公式サイト
http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2

『日まわり草』
アヌシー公式サイトの作品紹介ページ
九州大学大学院の作品紹介ページ

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2009年06月20日
イベント ]
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 6月7日、日本教育会館一ツ橋ホールにて、『絶対可憐チルドレン』のイベント「大胆不敵!! 「level7」&「UNLIMITED∞」発売記念プレミアムイベント」が開催された。
 アニメ『絶対可憐チルドレン』は、椎名高志さんによる「週刊少年サンデー」(小学館)連載の原作をもとにテレビアニメ化されている。今回のイベントは、アニメのヴォーカル・アルバム『level7』と『UNLIMITED∞』購入者を対象にしたものである。女性声優3人による『level7』と男性声優3人による『UNLIMITED∞』のCD購入者の中から見事抽選で招待されたファンが集まった。

karenevent1.jpg 『絶対可憐チルドレン』は、2008年4月から今年3月まで一年間、テレビ放映され人気を博した。テレビシリーズは放送終了したが、プレミアイベントは、その衰えることのない人気を見せつける盛り上がりをみせた。
 また今回は、プレミアムイベントと題されるだけあり、出演者がとにかく豪華だ。男性声優中心の昼の部は、皆本光一役の中村悠一さん、兵部京介役の遊佐浩二さん、賢木修二役の谷山紀章さんの3人、さらに女性声優中心の夜の部では明石薫役の平野綾さん、野上葵役の白石涼子さん、三宮紫穂役の戸松遥さんという出演陣となった。

 昼は男性陣とはいうものの、実は司会は平野さん、白石さん、戸松さんの3人。3人が中村さん、遊佐さん、谷山さんの3人=可憐GUY’sを呼び込んで幕を開ける。
 そのまま男性陣のアルバム『UNLIMITED∞』についての、レコーディング秘話といったトークショウがスタートする。さらに原作者の椎名高志さんが登場し、声優陣からマンガ家生活20周年のお祝いの花束を渡された。
 このほか女性陣がくじを引き、そこに書かれたキーワードをもとに男性陣が演じるコーナー『眼光紙背!! ○○が○○だったら』やGUY’sによる生アフレコのコーナーなど沢山の企画で盛り上がった。

karenevent2.jpg 続く夜の部は、昼の部の反対バージョンとなる。男性陣が司会となり、彼らの呼び込みで平野さん、白石さん、戸松さんのザ・チルドレンが登場する。
 まずは中村さんの司会でザ・チルドレンのアルバム『level7』のトークが開始。そして、爆笑トークのあとは再び椎名高志さんが、今度は川口敬一郎監督とともに舞台に登場した。
 2人を交えてのゲームは、『記憶力絵心クイズ』のコーナー。女性陣がお題のイラストを描き、椎名先生が順位を決めるというもの。完成品はいずれもパンチの効いたものばかりで、椎名先生も苦笑することしきり。
 そして最後はザ・チルドレンのライブ・コーナーで、「DATTE大本命」をステージで初披露。直前まで振りつけの練習をしたという3人のキュートでキレのあるダンスに観客も総立ちで応え、会場のヴォルテージも一気に跳ね上がった。

『絶対可憐チルドレン』 公式サイト http://www.z-child.com/

karenkey.JPGDVD「絶対可憐チルドレン11」
6月24日発売
定価: 6090円(税込)
初回生産分封入特典: DVDオリジナルキャラクタートランプ(4枚/1シート)/全巻購入特典応募券

CD『level 7 ザ・チルドレン starring 平野 綾&白石涼子&戸松 遥』
定価: 2940円(税込)

CD『UNLIMITED ∞ 兵部京介+皆本光一+賢木修二 starring 遊佐浩二+中村悠一+谷山紀章』
定価: 2940円(税込)

(c)椎名高志/小学館・超能力支援研究局・テレビ東京

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2009年06月13日
セミナー・講演会 ]
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 長年ヨーロッパで活動する東映アニメーションは、ヨーロパのアニメーションビジネスの中で最も存在感のある日本のアニメ製作会社だろう。6月8日から13日まで、フランスで開催されている世界最大の国際アニメーション映画祭アヌシーでもそれは同様であった。
 今回の映画祭で東映アニメーションは『うちの3姉妹』をテレビアニメーション部門に公式出品するほか、番組見本市MIFAでも唯一日本企業として単独ブースを出展している。ヨーロッパ地域のビジネスに積極的に取り組む姿勢を見せていた。

annecy-toei.JPG そうした活動のひとつが、6月12日午前中に行われた「Work in Progress」での『虹色ほたる 永遠の夏休み』の制作プロセスの紹介である。宇田鋼之介監督が登壇し、作品の魅力と制作の進め方などを語った。
 これは6月11日に行われたマッドハウスによる『チベット犬物語』に続くものである。数多くあったアヌシーの企画の中で、日本人のスタッフが壇上にあがった数少ないものである。

 今回取り上げた作品は、今年3月の東京国際アニメフェアの東映アニメブースでタイトルと製作決定のみが明らかにされていた。今回は、それよりもさらに深い内容が紹介された。
 原作はインターネット発の小説で、川口雅幸さんが書いたものである。30年前にタイムスリップした主人公ユウタとそこで出会った子供たちを主人公とするファンタジーだ。

 監督は非常に長い原作をどのようにまとめるか苦労したという。その一方で、テレビ番組からではない劇場オリジナルの企画にのびのびと制作出来ると意欲的に取り組んでいる様子であった。
 また、作品のテーマはノスタルジーとしている。30年前の日本を舞台としているが、ダムに沈む山間の村が舞台ということもあり、それよりもさらに古い時代を感じさせる。

 講演では、一部動画もはいったパイロット版も公開された。また、最終決定のものではないとしながらも、キャラクター設定も披露された。森久司さんが手がけるキャラクターデザインは、近年の東映アニメの作品には見られないリアル志向なものになっている。
 こうしたキャラクターデザインや物語設定は、フランスのアニメーション関係者にも強い印象を残したのでないだろうか。これまで多くのフランス人が知る東映アニメ作品とは異なるタイプの作品だからだ。特に、監督紹介での作品が劇場版『ワンピース』、『ラブ★コン』であればなおさらだ。

 日本のアニメファンには、東映アニメは『白蛇伝』以来の長編アニメの伝統でも知られている。しかし、フランスでは『ドラゴンボール』や『ワンピース』といったテレビシリーズがよく知られているだけに、驚きを与えたと思われる。
 しかし、会場の雰囲気は好意的であった。特に監督がスライドで用意したイメージボードのイラストレーションが、講演の間、そして質問コーナーで大きな関心を呼び質問が相次いでいた。美術への興味が高いようだ。
 この質問コーナーでは、気になる劇場公開についても触れられていた。監督によれば制作はやや遅れており、2010年夏以降と述べられるに留まった。

アヌシー国際アニメーション映画祭 
http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2
東映アニメーション 
http://www.toei-anim.co.jp/
『虹色ほたる 永遠の夏休み』(原作)
http://b0d.hp.infoseek.co.jp/nijiiro/nijiirohotaru-top.htm

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2009年06月12日
セミナー・講演会 ]
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mad-sinnsaku1.JPG フランス・アヌシー市で開催されているアヌシー国際アニメーション映画祭にて、日本のアニメ製作会社マッドハウスが2010年以降公開予定の新作映画『Tibetan Dog』の紹介を行った。作品が登場したのは、映画祭の中で現在企画・製作が進行中の注目作品を紹介する「Work in Progress」の中である。
 『Tibetan Dog』の講演プログラムには、小島正幸監督、マッドハウスの丸田順悟社長、取締役CCOの丸山正雄さんの3人が登壇した。プログラムはおよそ1時間半、作品づくりのきっかけや制作体制など、作品の世界が十分に披露された。

 『Tibetan Dog』は『チベット犬物語』(仮題)のタイトルで、これまで日本では製作中の劇場作品としてインデックスの会社説明資料などで触れられことがある。しかし、作品が中国電影集団との共同製作であること以外、その詳細はほとんど明らかにされていない。
 しかし、プログラムでは、キャラクター設定やあらすじ、世界観、そして製作の進行状況などこれまでにない情報が次々に明らかになった。今回のアヌシー国際アニメーション映画祭が事実上、企画が一般へリリースされる最初の場となった。

 『Tibetan Dog』は中国のベストセラー小説を原作に、チベットの自然の美しさと、大型犬の原種であるチベット犬の力強さ、大きさ、やさしさを描き出すものだと言う。これらを背景に、突然チベットで生活することになった都会育ちの少年の成長を描き出す。
 小島監督は、最近日本では動物を主人公にしたアニメ映画が少なくなっている。今回は、動物を描くアニメの伝統を途切れさせないために作りたいと、作品への思いを語った。

mad-sinnsaku2.JPG 会場ではキャラクター設定を中心とした、短いトレーラーも紹介された。また、そのトレーラーから制作スタッフの陣容も公表された。
 小島正幸監督のほか、キャラクターデザインに藤田しげるさん、美術の池田祐二さんなどの名前が挙がっていた。

 なかでも注目されたのは、キャラクター原案に大物マンガ家浦沢直樹さんが参加することである。これは、小島監督がこれまで『MONSTER』や『MASTER KEATON』など数多くの浦沢作品のアニメ化を手掛けてきた縁によるものだという。
 浦沢直樹さんが自身の作品以外にキャラクターで協力するのは、今作品が初めてだという。映像で紹介されたキャラクターは浦沢さん独特のリアリティのある絵に、作品世界の子供らしさが織込まれた印象深いものであった。
 
 また日中共同製作ということで、気になる日中の役割分担については、プリプロダクションは完全に日本で行っているという。作品は現在絵コンテが終わった段階で、これから作画に取りかかる。このため現在の制作作業は日本側でのみ行っている。
 今後、動画制作やCGアニメの制作の一部で、中国側が参加することになる。既に米国やフランスともアニメ製作の共同作業を行ってきたマッドハウスにとって、新たな国と行う新たな挑戦となる。

 作品の公開は2010年以降になると見られる。マッドハウスは、この夏の『サマーウォーズ』から『マイマイ新子と千年の魔法』、『よなよなペンギン』、『RED LINE』と劇場アニメの公開が相次ぐ。
 今回はさらにその先を見据えたプロジェクトとなり、マッドハウスの創作活動が絶えることなく続くことを印象づけることになる。

アヌシー国際アニメーション映画祭
http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2
マッドハウス 
http://www.madhouse.co.jp/

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セミナー・講演会 ]
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 6月6日、アクロス福岡で「サイバーコネクトツー単独会社説明会2009 IN 九州」が開催された。この会社説明会は、福岡のゲーム会社であるサイバーコネクトツーが毎年開催しているもので、今回で8度目になる。地元福岡だけでなく、夏に東京、冬に大阪と年に3回実施している。

 今回は約700名が参加した。募集している職種はプログラマー、グラフィックデザイナー、プランナーとなっているが、代表取締役社長の松山洋氏は、意志の疎通をよくするために、互いの職種をそれぞれが理解しておく必要性を強調した。
 例えば、プログラマーでもCG関連の、グラフィックデザイナーでもプログラム言語の、プランナーはそれら双方の知識を持つなどである。さらに、実際に使いこなせるものがあるとより良いとしている。

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 説明会の内容は、どうやれば入社出来るのかのコツを伝授するスタイルになっており、各職種の代表が合格と不合格の実例として課題として提出されたものを示した。

 プログラマーは、プログラミングや数学、3Dの知識はさることながら、最終的に面白さが伝わってくるかをポイントとした。グラフィックデザイナーというと、背景やテクスチャーなどの2Dを思い浮かべる人も
多いだろうが、3Dのモデリングやモーションも当然含まれる。2Dのみで合格した社員のポートフォリオも公開されたが、肩書きはいずれもモーションデザイナーとなっていた。
 プランナーでは、分析力、発想力、伝達力が問われ、どんな情報でも業務に結びつける貪欲さが求められる。プランナーの実例として挙げられた不合格例では、過去に自身が提出したものだったというオチで笑いをとった。

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 松山氏は会社の今後の展望にも言及した。技術を存分に注ぎ込めるPS3などのハイスペックハード、どちらかというとアイデア勝負になるDSなどのロースペックハード、それから自社開発のゲームを原作として制作した劇場アニメ『.hack//G.U. TRILOGY』もあることからアニメ業界に対しても眼差しが向けられた。
 同社からゲーム化を提案した『NARUTO』シリーズなど実際に付き合いがある上で、「アニメーターを職業にしている人をリスペクトしている。アニメーターの方々の勇気になりたい」と熱く語った。

 サイバーコネクトツーではインターンシップにも力を入れている。そのインターンシップの23期生とプログラムマスターの募集も開始された。
 プログラムマスターは、プログラマー専用のインターンシップ制度であるが、こちらは賃金が支給される。いずれも締め切りは6月25日となっている。
 松山氏は「物心ついた時にはインターネットやケータイがあった世代なので、自分が業界に入った時よりも求められる能力や技術のハードルが上がっている」と触れた一方、「人材が待ってても来ないのであれば、育てるつもりでやっている」と述べた。インターンシップからの社員登用は一般応募からの2倍だそうで、じっくりと確実に入社を目指すにはこちらが近道であるのは間違いない。
【真狩祐志】

サイバーコネクトツー http://www.cc2.co.jp/

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2009年06月08日
イベント ]
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 ウィル・アイズナー原作、フランク・ミラー監督・脚本とアメリカンコミックス界の巨匠二人がコラボレーションする大型SFアクション映画『ザ・スピリッツ』が、6月6日にいよいよ全国公開をスタートした。
 SFファン、VFXファン、アメコミファンにとっては必見のエンタテイメントに溢れる映像と物語となっている。しかし、映画の魅力はそれだけではない。アメコミ特有のスタイリッシュでアート感覚溢れた映像が全編にわたり描かれているのだ。

 このおしゃれ感覚に魅せられた IMALUが、『ザ・スピリッツ』の宣伝キャプテンに就任した。その魅力をアピールすべく、6月3日にはトークイベントを行った。イベントに登場したIMALUは、スピリットをイメージした黒と赤を基調とした服、黒の帽子と真っ赤なネクタイという姿で登場。
 『ザ・スピリッツ』の個性的な色彩感覚を自ら実践というわけだ。普段なかなか着る機会がない色の服ということで、IMALU自身もお気に入りの様子だった。

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 IMALUといえば明石さんまと大竹しのぶという、芸能界の二大芸達者の娘としても注目を集める存在だ。トークイベントでは両親譲りの軽快な IMALU節で、作品の見所を余すとことなく伝える。
 『ザ・スピリット』のストーリーは、不死身な体を持つスピリットと宿敵オクトパスとの戦いを描くものだ。その中でキーワードになっているのが究極のDNAである。
 その中でやはり関心を呼んだのがIMALU自身のDNA。これについてIMALUは「今までDNAとか考えたことがなかった」との答え。

 またセントラル・シティを守るヒーロー スピリットについて、そんな男性がいたらどうする?という質問には「スピリットなら良いかな、格好良過ぎるから!」。ちょっぴり女にだらしないヒーローにも惹かれる様子。
 そして最後は『ザ・スピリット』の宣伝コピーの発表となった。IMALUが会場で直筆にて描いた宣伝コピーは、「“おしゃれ”というより“オッサレ~”マジでハマる新感覚コミックムービー」。『ザ・スピリット』は映像、登場人物、ファッションも音楽も全部がオッサレだと語る。

 革新的なビジュアリストと呼ばれることがあるフランク・ミラーの初の単独監督作品は、まさに独創的としか言えないコミックススタイルの映像世界である。
 スタイリッシュな映像、深い色彩、対立的な色彩表現、グラフィカルな構図とバトルシーン。あらゆる点で他のコミックス原作映画と一線を画している。それだけに、誰もが楽しめる映画に仕上がっていると言っていいだろう。

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「ザ・スピリット」 アイズナーの名作アメコミをフランク・ミラーが映像化

『ザ・スピリット』
公式サイト:http://www.thespirit.jp
6月6日(土)渋谷東急、新宿ミラノほか全国ロードショー
ワーナー・ブラサース映画配給

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