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2009年10月30日
セミナー・講演会 ]
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 アニメとロケーションハンティングが注目を集めている。ロケーションハンティングと言えば、実写映画の撮影というイメージが強いが、近年はアニメ制作におけるロケハンが取上げられることが増えている。
 なかでも映画のロケハンを通じた地域活性化を目指すジャパン・ロケーション・マーケットは、昨年よりジャパン・アニメコラボ・マーケットや全国フィルムコミッション・コンベンションと協力しながら、アニメのロケハンについてたびたびシンポジウムやセミナーを開催している。

 10月22日に行われた「アニメーションmeetsロケーション ヒットアニメに学ぶ ロケハン術!」もそうしたひとつだ。今回は、アニメ製作会社マッドハウスが製作したふたつの劇場アニメが取上げられた。 
 ひとつは、この夏劇場公開され大ヒットとなった細田守監督の『サマーウォーズ』、もうひとつは11月21日に劇場公開される片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』である。作品の舞台となった信州上田と山口県のフィルムコミッションの担当者と監督がそれぞれロケハンの方法について語った。

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 最初は上田市をモデルにとった『サマーウォーズ』である。街から写し取ったかのようなシーンが、映画の中には次々に登場する。その舞台となった場所のロケハンの実際を次々に紹介して行った。
 細田監督は、昔のアニメは現実にない創造力を広げるものだった、しかし今はリアリティさが求められるようになって来ていると話す。だからロケハンの重要性が増しているのだという。一方で、一見は忠実だけれど、実は嘘をついているアニメならではのロケハンの違いにも目を向けさせる。
 
 講演後の質問では、現実と対応するネットの世界「オズ」のモデルについても質問があった。それについて細田監督はMixiがモデルのひとつになっていると話した。
 しかし、他方で、ネットの世界についてはあまり調べていないとも語った。想像の世界を描くより、現実の世界をリアリティを持って描くことのほうがより難しい、そんなことを感じさせるやりとりだった。

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 一方、片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』の特徴は、作品が作家 高樹のぶ子さんの自伝的小説を原作にしている点である。すると一見は、高樹のぶ子さん故郷 山口県防府の現実にある姿をそのまま写せば良いように見える。ロケハンの結果をアニメに移し替えるのは、難しくないように思える。
 しかし、それは間違いだ。実際に映画の舞台となるのは、昭和30年代、いまから40年以上昔である。このため映像化にあたっては、実際にロケーションハンティングした土地の時計の針を戻さなければいけない。実はSFファンタジーでもある『サマーウォーズ』以上に、様々な点で作品の舞台を創造しなければいけない。

 ところが片渕監督は、この作業を執拗なロケハンと調査で見事に成し遂げた。セミナーでは監督がいかに、モデルとなった場所を突き止めて、大量の資料を集め、さらに昔本当に存在したであろう景色を再現していったかを語った。
 例えば、現在と過去の航空写真を使い、町の変遷を追う方法は、さながらスパイ映画のようですらあった。アニメの制作から離れても興味深いものである。その結果、映画の中に登場した景色は、作者が360℃昔と同じと感激するほどまでの再現に成功した。
 映画ではさらに1000年前の防府も登場するが、こちらのロケハン、取材も同様だ。おそらく1000年前に、映画のとおりの景色がそこに存在したと感じさせる説得力のある絵となっていた。

 両監督の講演いずれからも感じられたのは、アニメという絵空事だからこそ、説得力とリアリティのある舞台が必要なことである。そして、そのためにロケハンが行われる。
 そして、映画やテレビドラマのロケハンと異なるのは、そうして得た風景をさらに監督をはじめとする制作者たちが、様々な加工を施していることだ。アニメのロケハンは現実プラス想像力の世界である。
 だからこそアニメに登場する土地は、観るものにより魅力的に映るのかもしれない。アニメの舞台となった場所を実際に訪れるいわゆる聖地巡礼ブームも、そうしたことが背景にあるのではないだろうか。

アニメーションmeetsロケーション ヒットアニメに学ぶ ロケハン術!
http://wp.j-lm.com/?p=55

『サマーウォーズ』 公式サイト http://s-wars.jp/
『マイマイ新子と千年の魔法』 公式サイト http://www.mai-mai.jp/

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2009年10月29日
セミナー・講演会 ]
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tsumugi.jpg 10月24日、日本科学未来館7階みらいCANホールにて「創賞贈賞式/宮本茂の仕事史」が開催された。これは22日から4日間開催されたデジタルコンテンツエキスポ2009のうち、ASIAGRAPH2009のプログラムとして実施されたシンポジウムのひとつである。

 当日は、任天堂の専務取締役情報開発本部長である宮本茂氏の贈賞式として創賞の授与と「宮本茂の仕事史」と題した記念講演が開かれた。日本国内での宮本氏の出演は数少ないため、会期中でも大人気のシンポジウムとなった。
 講演は昨年アメリカで公開した宮本氏の紹介ビデオなどを見ながらの進行となった。『ドンキーコング』、『マリオ』、『ゼルダ』、『ピクミン』、『ポケモン』、『カービィ』といったソフトから、ファミコン、ディスクシステム、スーパーファミコン、ニンテンドー64、ゲームキューブ、ニンテンドーDS、Wiiまでパッケージやコントローラーの操作性などのハードの話までの変遷を、他社の動向を絡めて追うかたちになった。

 小学校の頃に漫画家になりたかった話も触れられ、赤塚不二夫、手塚治虫、白戸三平に親しんでいたという。また『チロリン村とくるみの木』や『ひょっこりひょうたん島』なども人形劇にも興味があり、『ひょっこりひょうたん島』のキャラクター、ドン・ガバチョはマリオに影響しているかも知れないと述べた。
 宮本氏は『ポケモン』の時代からは、キャラクター戦略を含むマーケティングにも言及した。「ゲーム会社のキャラクター戦略はキャラクターを買ってくることじゃなくて、面白いゲームを作ってそれに自分のキャラクターを載せる。そして有名にしてあげる。という風にしてあげる方が正しいかな」と話す。

 いいものは世の中に山ほどあるのに売りにくくて売れないという話もした。皆がそこへ向かうための協力をすることが仇になっており、技術が均一で結局誰が作ったのか分からなくなるからではないかとした。
 核の部分を少人数で作って、いかに周辺の仕事を大勢でする前にその辺りを固めるかが肝となっているという。その一方で「ツールを作る時でも使い慣れてる人の話だけを聞いてると、不自由なものになっていくので、使ったことのない人に焦点を合わせて作った方がいいと思う」という。
 これは、ゲームユーザーの声に答えながら作り続けてきたコントローラーも初めての人には複雑怪奇になっている点が理由となっている。

 宮本氏は講演の冒頭で、聞き手となった東京大学大学院教授の河口洋一郎氏へ、ゲームを作ってる人よりユニークで新しい環境アートやインタラクティブアートをやってる人が羨ましいと語っていた。
 ただ、環境アートやインタラクティブアートがゲームと本質的に違うのは、前者の目線が未来であるのに対し、後者は今であるということだった。
 「未来に向かって理想を置いといてそこへ向かうというよりは、今やれることをコツコツやりながら一番面白くて実用性のあるものを使う。常にがむしゃらに目先のことをやる」とのことだ。

 宮本氏は、最後にこれからの展望を示した。Wii Fitが世界で一番売れる体重計として大ヒットしたから健康器具をいっぱい作るとかでなく、それには満足したので、今度は世界で一番売れる別のものを作りたいと講演を終えた。
【真狩祐志】

DIGITAL CONTENT EXPO http://www.dcexpo.jp/

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2009年10月26日
イベント ]
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 12月6日からファミリー劇場で、子供とそのお母さんに向けたCGアニメ『コケッコーさん』がスタートする。番組は1話2エピソードの30分番組、10匹のひよこたちとそのお母さんコケッコーさんの楽しい日常を描く。
 作品はかろくこうぼう さんによる同名の絵本を原作としている。この絵本はかろくこうぼうさんが木や粘土で作った立体制作物を舞台の様に設えて、写真に撮ったものを絵本としている。何ともユニークな作品だが、その立体感をそのままにCGアニメとしたのが番組の魅力だ。

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 10月26日、この『コケッコーさん』の完成披露プレス試写イベントが開かれた。イベントには原作者でかろくこうぼうのユニットを組むにしやまかずひろ さん、うらのかろく さんのご夫婦と、主役のコケッコーさんを演じる三石琴乃さんが出演した。
 うらのさんは今回のアニメ化について、「小物のひとつひとつまで原作に忠実で、とっても感激です」、にしやまさんも「細かく作って隠れていたようなものも作ってある」と喜んでいた。
 今回、会場には、ふたりが撮影のために作った立体造形の数々が展示されており、アニメのもとなった世界が紹介されていた。その細やかさとかわいさに驚かされるが、それらがまるで動き出したかのような今回のアニメ映像にはさらに驚かされた。

kokekokokoo-.JPG コケッコーさんを演じる三石琴乃さんは、最初は番組名だけで役柄を知らなかったと告白。後からコケッコーさんと聞いてうれしい驚きだったとのことだ。
 最初はお母さんということもあり、野太い声で演じたそうだが、「若く、元気な感じで」とアドバイスされたという。それが、今回の明るいお母さんのイメージになった。
 さらに現在子育て中の三石さんは、自分の子育て体験をアフレコの現場に活かしている。アフレコ中は、私だったらこう言うと考えてアドリブを入れることも少なくない。「私の感じた子育てのエッセンスを入れている」と、役作りにも力が入っている様子だ。

 また『コケッコーさん』は、日本と韓国の共同プロジェクト作品でもある。シリーズ構成と脚本は日本、CG制作が韓国で行われている。日本の放送に先立って、韓国の大手放送局KBSでも11月から放送される予定だ。
 作品で描かれる家族や友情、助け合いはといったテーマは世界共通だという。作品は国境を越えて愛されることになりそうだ。

ファミリー劇場 http://www.fami-geki.com/
『コケッコーさん』 http://www.fami-geki.com/info/index.html#kokeko

12月6日 ファミリー劇場にてスタート
毎週日曜日18時半~19時放送
(リピート放送 毎週月曜日19時半~、土曜日6時半~)

[スタッフ]
原作: かろくこうぼう(フレーベル館刊)
総監督(日本): 望月敬一郎
シリーズ構成: 藤井青銅
脚本: オフィスDEM
キャラクター原案: かろくこうぼう
音響監督: 久保宗一郎
音楽製作: ティーワイエンタテインメント
アニメーション制作: POPORO MEDIA
製作: コケッコーさん製作委員会

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2009年10月25日
イベント ]
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 10月24日、東京国際交流館でデジタルクリエーターズコンペティション2009の贈賞式が行われた。
デジタルクリエーターズコンペティションでは国内外問わず一般に広く応募を受け付けており、優秀な若者を表彰しコンテンツ業界に送り出す役割を担っている。
 例年、作品の審査にはプロダクションI.G代表取締役社長の石川光久氏や、ラムダフィルム代表取締役の村濱章司氏らが加わっている。各受賞作品は、贈賞式に先立って発表されている。

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 各賞の贈与が行われた後、審査委員長を務める東北新社専務取締役の中島信也氏が総評を述べた。まず金の翼賞と銀の翼賞に触れた。金の翼賞となった『向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった』(植草航)は、日本のデジタルコンテンツのオリジナリティのかたちが出ており、独特の間と動きの切り方が実に巧妙にバランスよく描かれているとした。そして、見る人に切ないような衝撃を与えることに成功しているともいう。
 銀の翼賞の2作について、『Black Out』(リュ・ジンホ/ソン・ウン)は金賞に負けず劣らずレベルが高く、作っている現場のシズル感が伝わってくるユーモア溢れる作品。また、韓国からの作品はユーモラスなものが群を抜いているとした。パペットアニメーションの『奴との遭遇』(澤田裕太郎)は、言葉の言い回しやくだらなさを前面に押し出している点が評価された。

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 このほか中島氏は、映像を作っていくというエネルギーが大きく渦巻いているというのが分かることから、大スクリーンの映画から小さいインターネットの画面まで発表の機会もかなり広がっているなかで、自分も作って楽しむだけでない、沢山の人に見てもらえるような環境が若い人たちを支えているんだろうと語った。
 最後に、植草氏が欠席によるビデオメッセージで「作品で沢山の人を幸せにする、自分がやっていることを自分以外の人に使う」との発言があったことを取り上げた。その言葉を踏まえて、第24回デジタルコンテンツグランプリで『サマーウォーズ』が経済産業大臣賞を受賞した細田守監督のように、ゆくゆくは成功したいんだという欲望を持つのはいいが、植草氏のような気持ちを持っていれば色んなところから声がかかってチャンスに恵まれてくると思うと励ました。
【真狩祐志】

デジタルコンテンツ協会 http://www.dcaj.org/

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デジタルクリエーターズコンペティション2009 受賞作品発表
「アニメーションの可能性を信じている」細田監督 経済産業大臣賞で

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2009年10月21日
イベント ]
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とろけそうなスイーツに囲まれて……
アニメ『夢色パティシエール』キャスト合同取材開催

 10月からスタートした新アニメ『夢色パティシエール』の実写情報コーナー、「夢色マジカルエッセンス」の収録現場で9月26日、主要キャストの合同取材が行われた。
 この日の収録では、同番組の監修を行っているサダハルアオキ六本木店のシェフパティシエール・渡邊恭子さんが、バレンタインのチョコ作りを披露。チョコ作りと言えどただのチョコではなく、カラフルな色のチョコを丁寧に塗りこんだエクレアや、大・小様々で、色とりどりのマカロンが、ゴージャス&キュートに卓上を彩った。

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 夢のようなスイーツを目前にして、アフレコスタジオから出張してきた主要キャストの5人(天野いちご役の悠木碧さん、樫野真役の岡本信彦さん、花房五月役の代永翼さん、安堂千乃介役の浜添伸也さん、バニラ役の竹達彩奈さん)も大興奮の様子。
 主人公・天野いちご役の悠木碧さんは、「本当にかわいいし、おいしそう! 私もチョコレートやシフォンケーキなど、自分でお菓子を作ることもあるのですが、のんびりな性格なので、レシピ通りにテキパキ作れないんです……」と、スイーツ作りの悩み(?)をかわいらしく語った。

 アフレコ現場の雰囲気を訪ねられると、「本当にアツい現場です! とにかく音響監督さんがすごく熱血な方で、毎回が戦いです!」と、5人が口をそろえた。
 「鈴木行監督や音響監督さんの作品に対する熱い気持ちがストレートに伝わってきて、感動して号泣しちゃうんです。自分も、一話一話で成長していかなきゃって。やっと最近、アフレコで泣かなくなりました(笑)。初めての大役で、大変なこともたくさんありますが、いっぱい苦労したいです!」と、悠木さんが頼もしく語ってくれた。
 洋菓子に和のテイストを入れるのが得意な“スイーツ王子”・安堂千乃介を演じる浜添さんは、「僕は最近、役作りのためにお菓子をよく食べるのですが、太ってしまって……。僕の場合、“体重を落とす苦労=役作りの苦労”でもあるのかも(笑)」と語り、報道陣を笑わせた。

 「キャストの中で、お菓子作りが得意そうだと思うのは誰?」と尋ねられたパティシエールの渡邊さんは、「パッと見で上手そうだと思うのは、岡本信彦さん。なんとなく、繊細な感じがするので」と、チョコレートを用いたお菓子作りが得意な“スイーツ王子”・樫野真を演じる岡本さんをご指名。
 岡本さんは「昔からプラモデル作りなどが得意で、好きなものに対しては、細かいところまでキッチリやらないと気がすまない性格なんです。だから向いているかもしれないですね」と嬉しそうに語り、「実は僕、マカロン作りに挑戦したことがあるんです!」と告白。
 すると、「実は僕も、バレンタインに自分でチョコを作ってみたことがあります」(浜添さん)、「僕も、ホワイトデーにチョコを作って渡したことが…」(代永さん)と打ち明け、男子声優陣の以外な一面を垣間見ることができた。

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 最後に、作品に対する意気込みを訪ねられた5人は、次のように熱い思いを語ってくれた。

「いちごちゃんは本当に豊かな子で、彼女を観ていると“自分もがんばらなきゃ!”という気持ちになれる作品です。“朝の顔”的なアニメということで、皆さんが爽やかに気分になれるようにがんばりたい。1年と言わず、ずっとやっていけるような作品になったらいいなと思います」
(樫野真役の岡本信彦さん)

「キラキラした気持ちや、がんばろう! という気持ちを皆さんに伝えられる役をやらせていただけて、本当に嬉しいです。この作品を観て、日曜日の朝からみんなが楽しく、キラキラしてくれたらいいなあと思っています」
(天野いちご役の悠木碧さん)

「この作品に携わっていきながら、私自身も成長していきたい気持ちでいっぱいです。私は1年クールの作品に出せていただくのも、“スイーツ精霊”という、人間ではないキャラクターを演じさせていただくのも初めてで、戸惑うことも多いのですが、魅力いっぱいに演じられるようにがんばりたいです!」
(バニラ役の竹達彩奈さん)

「毎回キャラクターと向き合って、彼がどういう役割を担っているのか考えながら演じています。アフレコはすごく緊張しますが、みんなに負けないようにがんばりたいです。観てくれる人が幸せな気分なれる作品になったらいいなと思っています」
(安堂千乃介役の浜添伸也さん)

「僕が演じる花房五月は、ナルシストです。お菓子を愛しているからこそ出てくるナルシシズムを自分なりに表現しながら演じています。この作品は、本当に親子で観ていただきたいと思いますね。『夢色パティシエール』を観て、“パティシエールになりたい”という、夢を抱いてくれる子がいればいいなあと思います」
(花房五月役の代永翼さん)

 『夢色パティシエール』の原作は、月刊マンガ誌『りぼん』(集英社刊)に連載されている少女マンガ。ケーキを食べること以外にとりえがないと思っていた14歳の少女・天野いちごが、聖マリー学園の講師・アンリに見出され、パティシエールになるべく、失敗を繰り返しながら仲間たちとがんばっていく成長物語だ。毎回、かわいくて美しい魅力的なスイーツが登場し、大人も子供も楽しめる内容となっている。
【遠藤麻衣】

『夢色パティシエール』 http://www.ytv.co.jp/yumepati_pc/
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜日7:00~放送中

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2009年10月20日
イベント ]
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 10月18日まで秋葉原UDXで開催されていた「ジャパン・アニメコラボ・マーケット2009」の中で、イベント「ノイタミナ大解剖」が開催された。
 本イベントは2部構成で、第1部では、『東のエデン』『東京マグニチュード8.0』など、フジテレビほかで2005年4月から放送がスタートした深夜アニメ枠「ノイタミナ」の作品ラインナップを紹介。11月28日より公開される劇場版『東のエデン』や、2010年1月より放送がスタートする、『のだめカンタービレ フィナーレ』の情報も紹介された。

 第2部では、10月より放送がスタートしたばかりの、中村健治監督による革新的な意欲作『空中ブランコ』を大フィーチャー。『空中ブランコ』の原作は、奥田英明氏による直木賞受賞の大人気小説。一見、破天荒とも思える治療を行うトンデモ精神科医・伊良部と、精神的に病んだ様々な患者たちとのやりとりが綴られた、文章でしっかり笑わせてくれるユーモラスな作品だ。 
 ベストセラー小説のアニメ化という点だけでなく、実写、コラージュされた実写と、2Dアニメーションが融合した“ハイブリット・アニメーション”が採用され、“斬新な絵作り”という点においても注目されている。1話完結で、毎話ゲスト的に登場するメインキャラクターには、今をときめくイケメン人気声優が起用されており、彼らの実写映像がアニメーションとミックスされ、作品の随所に散りばめられている。

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 イベントでは、10月22日放送予定の第2話「勃ちっ放し」の先行上映と、キャストによるトークショーが行われた。ゲストとして登場したのは、主人公の精神科医・伊良部一郎役の三ツ矢雄二さんと、第2話のメインキャラクターで、陰茎強直症を患う田口哲也役を演じた櫻井孝宏さん。

 出演依頼を受けたときの印象について三ツ矢さんは、「(アフレコ)現場で初めて、伊良部は大・中・小と、3種類のキャラクターがあると聞いて、ビックリしました。僕は大と中の伊良部を演じていて、クマのぬいぐるみの大・伊良部は得意分野なので、アドリブを入れたり自由に楽しくやらせていただいていますが、中・伊良部みたいな美青年キャラは(『タッチ』の)上杉達也以来で、最初は戸惑いました(笑)。僕は明日(10月18日)、55歳になるのですが、この歳にして、新しいことに挑戦しているインパクトのある作品で主役をやらせていただけて、大変光栄です」と語った。

 一方、第2話「勃ちっ放し」にて、24時間アソコが勃起したままで苦しむ区役所職員・田口を演じた櫻井さんは、「実は田口のほかに、違う役でもオファーをいただいていまして、どちらかを選んでほしいと言われたんです」と告白。「でも僕は、『勃ちっ放し』の田口に魅力を感じまして。アニメでこんな役を演じられる機会は、二度とないじゃないですか!」と、熱を込めて語った。
 実写映像の撮影については、「不思議とまんざらでもなかったです(笑)」と余裕を見せものの、「顔の表情だけをとるために、水泳帽を被ってタンクトップで撮影したのですが、アフレコのときはコラージュがまだ未処理で…。水泳帽姿の僕の顔が画面に映し出されて、恥ずかしかったです……」と苦笑いした。

 また、中村健治監督について問われると、「監督は、すごく前のめりな方です。やりたいことや伝えたいことがすごくいっぱいあるんだけど、それを言葉で言い尽くせないから感覚で表現して、アニメにされているのだと思います。僕にとっては、まだ得体の知れない人ですね(笑)」(三ツ矢さん)。『怪 〜ayakashi〜』、『モノノ怪』と、中村健治監督作品の出演経験がある櫻井さんは、「監督の頭の中はスゴいです。今回は、出力の仕方が違いますが、相変わらずの中村節は感じました。作品に対して、すごく純粋な方です」と語った。さらに櫻井さんは、今作しかり、中村監督作品の第1話を観るとビックリするそう。「事前に監督から作品についての説明は受けるのですが、オンエアを観ると、いつも自分の想像を上回る仕上がりになっているんですよ! 自分ではとても思いつけないような構成やカット割になっているし、もしかしたら監督の作品は、いい意味でアニメの枠からはみ出しているのかもしれないですね」と、驚嘆した。

 最後に、「症状が極端に描かれている部分はありますが、誰もが持っている恐怖心や強迫観念が、色濃く描かれています。どのゲストキャラクターにも、共感できる部分があるはず。みんな悩みを抱えているけど、まずは自分を知り、“そのままでいいんだ”と、ありのままの自分自身を受け入れてあげることから始めよう……ということを教えてくれる作品だと思います。(表現が)斬新で、最初は戸惑うってしまうかもしれませんが、世界に2つとないアニメ作品になると思っています。声も姿も美しい声優さんも出てくるので、彼らの表情の演技にも注目していただければ嬉しいです」(三ツ矢さん)、「気楽に観ていただきたいです。キャラクターとシンクロできる部分もあると思いますので、楽しんで、その時間をみんなで共有する感じで、できればリアルタイムで観ていただければと思います」(櫻井さん)と、来場者にメッセージを残し、2人は会場を後にした。

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 『空中ブランコ』には、三木眞一郎さん、浪川大輔さん、平田広明さん、入野自由さん……など、第2話以降も人気声優がゲストキャラとして続々登場。声優ファンにとっても、アニメファンにとっても目が離せない作品となりそうだ。
【遠藤麻衣】

ノイタミナ『空中ブランコ』 http://www.kuchu-buranko.com/
フジテレビほかにて、毎週木曜日深夜24:45~から放送中

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2009年10月19日
その他 ]
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 押井守監督の最新作となる映画『アサルトガールズ』の記者会見が、10月19日に渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開催された。昨年の『スカイ・クロラ』に続いて放たれるこの『アサルトガールズ』は、実写としては『アヴァロン』以来8年ぶりとなる作品としても期待されている。

 記者会見には、押井監督と主役・グレイ役の黒木メイサさん、ルシファ役の菊地凛子さん、カーネル役の佐伯日菜子さんが臨んだ。
 『アサルトガールズ』のロケは伊豆大島で行われたが、黒木さん、菊地凛子さん、佐伯さんなどのキャストは別々に撮影が行われた。そのため現地でキャストが一緒に居合わせることはなく、特に黒木さんと佐伯さんは、この記者会見で初めて菊池さんと出会ったそうだ。
 そうして撮影された映像を素材として、CGやアフレコなどを合成していった。「完成するまでどうなるか分からなかったので、完成品を見てビックリした」と押井監督は言う。

 押井監督とは初めての仕事となった黒木さんは「最初は現場で何が起こっているのかを把握するのにいっぱいいっぱいでしたし、監督とのコミュニケーションも上手くとれているのか分からないまま」、「やっと監督と通じ合えてきたかなと思った頃に撮影が終わるという感じだった」
と撮影を振り返った。

 一方、菊池さんの演ずるルシファは一風変わったキャラクターである。菊池さんは『スカイ・クロラ』で初めて押井作品に関わった。
 「『スカイ・クロラ』の時に行ったベネチア国際映画祭で、サンマルコ広場で監督と待ち合わせていた時に、お酒を飲んでて楽しくなって広場で踊っていたところを監督に見られた」と、菊池さんはルシファのキャラクターが誕生した経緯を述懐した。「サンマルコ広場で踊ってた感じで自由にやってくれればいいからと言われて」。

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 この『アサルトガールズ』は、2007年に公開されたオムニバス映画『真・女立喰師列伝』の一篇『ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子』が源流となっている。
 佐伯さんはそれに出演していたことを踏まえて「前回はコックピットの中で気を失いそうになりながら1人で撮影してたけど、今回は仲間が増えて非常に心強く楽しい」と感想を述べた。

 そして『アサルトガールズ』は、『アヴァロン』の世界とも繋がりがある。押井監督は「『アヴァロン』の時は陰湿な映画を作っちゃって、あれはあれで好きなんですけど」と前置きしつつ、「僕にしては珍しく明るい映画になった。アンタもまだこういうの作れんじゃん、というようなことを言われて僕にも意外でした」と打ち明けた。
 その一方で「試写の感想を聞くとプロローグとラストが全然違うじゃんって言われるけど結果的にそうなっちゃった」と語り、「プロローグとChapter4は寝てもらって結構」など、いつも通りの押井節で記者会見を終えた。
 『アサルトガールズ』は、2ヶ月後の12月19日に公開予定となっている。
【真狩祐志】

アサルトガールズ http://assault-girls.nifty.com/

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東京国際映画祭/animecs TIFF ]
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 10月19日、東京国際映画祭で招待作品 劇場アニメ『よなよなペンギン』の上映が行われた。国内での封切りは12月23日、公開よりも2カ月以上も早い上映ということもあり、平日の朝にも関わらず劇場は大勢の観客で賑わった。
 映画の上映にあたっては映画祭ならではの豪華なゲストと監督による舞台挨拶があり、華やかな上映となった。壇上に並んだのは、りん たろう監督、主役ココ役の森迫永依、その親友となるチャーリー役の田中麗奈、ココの父親役の高橋ジョージ、太田光と田中裕二の爆笑問題のふたりである。

 国際映画祭という格調高い(?)場所ではあるが、トークの方向性は、最初から爆笑問題ペース、特に離婚を発表したばかりの田中裕二に太田が次々と厳しい突っ込みを入れる。田中裕二が悪の帝王ブッカ・ブーを演じることを「全ての世界は破壊してやるという役です」と紹介すると、「ある意味はまり役です。これをやっている時はこんなになるとは思っていませんでしたね」と離婚ネタで攻撃する。
 太田は自身の役になると、自分の役名をしばしば考え込む様子も。映画の中では、ブッカ・ブーの家来ザミー役だが、舞台では圧倒的な太田優位の展開だった。

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 MCからは映画が12月23日に公開されクリスマス映画となることから、クリスマスの過ごした方について質問がされた。これに対して監督は、「ちょうど初日が終わったばかりになるはず。ケーキを食べながら観客に紛れて映画を観ている」と映画から離れられない様子。
 森迫は「仲のいい子と集まってのクリスマスパーティー」と女の子らしい答え。田中麗奈も「友人と集まって料理」とし、さらに高橋は「家族と一緒、僕が料理を作る」と話すと田中裕二が「さっき、キャバクラ行くと言ったじゃないですか」とこちらにも突っ込みを入れて高橋を慌てさせた。
 その田中裕二は「僕にはクリスマスは来ません。クリスマスは猫と過ごします」と宣言。しかし、観客の微妙な反応に、「かわいそ過ぎてお客さんが引いちゃたじゃないか」と再び太田が突っ込む。

 『よなよなペンギン』は舞台挨拶のノリとはやや異なるかもしれないが、明るく、楽しい、クリスマスにぴったりの映画となっている。特に監督が日本ならではのフルCGを目指したとするきらびやかな色彩は、華やかな季節に相応しい必見の映画となるだろう。
 
『よなよなペンギン』 http://yonapen.jp/
12月23日(水・祝)全国ロードショー
配給: 松竹

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イベント ]
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katabuchi2.jpg  1ヶ月後の11月21日に全国ロードショーを控える劇場アニメーション『マイマイ新子と千年の魔法』。その一般試写会が10月17日、会期3日目のジャパン・アニメコラボ・マーケット(JAM)2009で開催された。

 当日は、監督の片渕須直さんの舞台挨拶とトークショーも合わせて行われた。トークショーでは、主題歌の歌詞の一部を清少納言の「枕草子」から拾っていることにも触れた。
 1000年前に周防に誰が来ていたのかの興味から調べると、清少納言が父親の清原元輔に連れられて防府に来ていたことを知ったからであると語った。それから南北朝時代の周防の地図などを見せながら舞台設定の話について順に進めた。

 それらの話の流れから、片渕監督から意外な話があった。ロケハン後の挨拶で、新子の家のモデルとなった家に住んでいる人が突然「金田伊功を送る会に行けなくて残念だった」と切り出したという。
 そこの住人が7月に逝去したアニメーターの金田伊功さんと小学校時代に同級生だったそうだ。防府に住んでいたのはごく一時期であったものの、年賀状のやりとりは続けていたため金田さんの監督作品である『BIRTH』を見に下井草まで行ったともいう。
 また映画では原作の高樹のぶ子さんが通っていた小学校をモデルにしているが、新子のクラスは3年3組の設定だが、金田さんも同じくその3年3組であったという。
 映画の制作中、作品世界にリアリティを持たせようと常々意識していたとはいえ、そのような妙縁もあってか自身のリアルにも近づいたことに片渕監督は感慨深げだった。

 片渕監督は、ジャパン・ロケーション・マーケット2009が主催のシンポジウム「第7回文化庁全国フィルムコミッション・コンベンション『アニメーション meets ロケーション~ヒットアニメに学ぶロケハン術~』」に『サマーウォーズ』の細田守監督と出演する。このシンポジウムは、20日から六本木ヒルズで開催されるTIFFCOM2009の最終日22日に行われる。
【真狩祐志】

マイマイ新子と千年の魔法 http://www.mai-mai.jp/
ジャパン・アニメコラボ・マーケット2009 http://www.jam-anime.jp/

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2009年10月18日
東京国際映画祭/animecs TIFF ]
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 10月17日に開幕した第22回東京国際映画祭の最も大きな話題は、12月18日世界同時公開のSF映画『Avatar アバター』を特集した『アバター・スペシャル・プレゼンテーションAVATAR Special Presentation』だろう。
 『アバター』は、世界の映画史上最高の興収を生み出した『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督の12年振り新作。そして同様に最も多くの製作費を投じているとされており、最先端の映像技術が盛り込まれた驚異の作品となる。いま世界で最も注目されている映画だ。

 17日の夜に行われたプレゼンテーションには、プロデューサーのジョン・ランドー、主演のサム・ワーシントン、シガーニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナもゲストに訪れて、映画祭とプレゼンテーションを盛り上げた。
 映画制作の追い込み中ということもあり、キャメロン監督自身はビデオメッセージでの登場となった。その中で監督は、12年前『タイタニック』を東京国際映画祭でプレミア上映したことを挙げ、今回も映画祭での紹介から作品が世界に広がる期待が語られた。
 そして、シガーニー・ウィーバーが、ゲストを代表して「素晴らしい作品を素晴らしい技術で作った」と映画をアピールし、「この映画はわたしの子供のような存在です」との監督のメッセージを伝えた。

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        写真:第22回東京国際映画祭 公式上映の模様から

 プレゼンテーションの見所は、世界初公開となる映像も含んだ3D上映であることだ。惑星アバターを巡る地球と文明の物語が、最新映像で紹介された。
 また、今回は東京国際映画祭のオープニングの挨拶をした鳩山由紀夫首相も、観覧に訪れた。超大作映画の話題づくりに一役買いそうだ。

 ジェームズ・キャメロン監督と言えば、日本のアニメ・マンガファンには『タイタニック』以外にも、『銃夢』の実写映画化企画『Battle Angel』でこれまで話題を呼び続けてきた。
 もともとキャメロン監督の次回作は、日本のマンガ家木城ゆきとさん原作の『銃夢』とされてきた。『銃夢』は、未来を舞台にサイボーグ少女ガリィが登場するサイバーSFである。1993年にアニメ化されたOVAが長年米国で根強い人気を誇っている。

 結局、キャメロン監督は次作にあたり今回の『アバター』を選択した。しかし、監督は『アバター』と『Battle Angel』は、「同じ技術を使った映画になる。ふたつは表裏一体の作品」と発言している。
 現在は、企画の進展状況が明らかにされていない『Battle Angel』も、もし実写映画化されるならば『アバター』と同様の映像となる可能性が高い。そうした点でも『アバター』は興味深い作品だ。

 また、『アバター』の映像と制作の挑戦は、9月に開催された東京ゲームショウ2009でも見られた。映画公開からわずか3週間、1月7日にニンテンドーDS、XBOX360、PS3で一斉発売する『アバター THE GAME』である。
 『アバター THE GAME』はUBIソフトの大型ブースで、映画同様のハイクオリティの映像を盛り込んだ一押しタイトルとして紹介されていた。これはゲームが、その素材を映画と共有しながら進めているためである。『アバター THE GAME』は、もうひとつの映画『アバター』と言える存在となっている。

東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net/ja/
「アバター」 公式サイト http://movies.foxjapan.com/avatar/

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        (c)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

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2009年10月14日
イベント ]
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 10月12日、第5回吉祥寺アニメーション映画祭の受賞作品が決定した。会場の武蔵野商工会館4階の吉祥寺ゼロワンホールでは、ノミネート作品の上映と各賞の発表が行われた。
 2005年から吉祥寺アニメワンダーランドの一環として開始された吉祥寺アニメーション映画祭は、吉祥寺界隈の地域で作る映画祭として定着してきた。専門家を審査員に招いており、編集家の竹熊健太郎氏、アニメ評論家の氷川竜介氏、アニメーション史研究家の津堅信之氏らやアニメーション関連の企業が参加している。

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 各受賞作品については既報の通りで、それらについて審査員から各自の総評がなされた。竹熊氏は今年の特徴として、レベルの高さと長尺の作品が多かったことを挙げ、2時間の上映枠で全作品の紹介を行うことが困難になってきたと述べた。
 そして10分を超える作品はストーリーや構成が重要になるという点においても言及し、氷川氏と津堅氏もそれらに応じるかたちでコメントした。

 氷川氏は、アニメーションを制作するという条件は軽々とクリアした上で、光の表現などといった撮影技術の進歩に注目した。その反面、音響の弱さで損をしていると指摘した。
 津堅氏は、当映画祭がエンターテインメントを重視していることを前提とし、話やキャラクターの作り方を練ってほしいと強調した。

 一方、スタジオディーンの野口和紀氏は、実際に商業アニメーションをやってる身としては居心地が悪くなるくらいの出来、と賛辞を送りつつ、テレビシリーズの制作をしている同社の視点で、捨てることの大切さや編集の大切さを知るようにと諭した。
 また、コアミックスの桜井晋氏はマンガの出版を行っている視点から、他社が『鋼の錬金術師』でエンディングだけ別のクリエイターさんに発注していた例を踏まえ、自社でもそういった取り組みをしてみたいと展望を語った。

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 第5回吉祥寺アニメーション映画祭の受賞作品の一部も、他のコンテストで成果を表してきている。最近では、例えばグランプリとなったひだかしんさく氏の『恋するネズミ』は、デジタルクリエイターズコンペティション2009で東映アニメーション賞、ぴえろ賞となった植草航氏の『向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった』も、同じくデジタルクリエイターズコンペティション2009で金の翼賞となった。 
【真狩祐志】

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第5回吉祥寺アニメーション映画祭 受賞作品発表

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2009年10月13日
イベント ]
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岸尾だいすけ、宮田幸季らの“きゅん”トークに乙女悶絶!?
                 WEB発「ぽにきゅんラジオ」、イベント開催

 乙女向けドラマCDシリーズのオフィシャルサイト「ぽにきゅん」発のWEBラジオ、「ぽにきゅんラジオ」(放送は9月末終了)のイベントが9月13日、都内で開催。
 メインパーソナリティーの岸尾だいすけさんと宮田幸季さん、アシスタントの谷口祐貴さんと井口祐一さんが、絶妙なトークでファンの笑いを誘った。

 「ぽにきゅんラジオ」は、『月刊男前図鑑』シリーズなど、ポニーキャニオンが発売する企画系CDの情報を発信する、マッタリ系WEBラジオ番組。今回のイベントは、コミックマーケット76で限定発売された、同番組のDJCDの購入した“きゅんメイト(乙女リスナー)”向けに開かれたものだ。
 公開録音風に行われた、このイベント。冒頭、番組ではおなじみの流れで、各々のニックネームを決定。それぞれの苗字の頭文字を使って、岸尾さんは“ダイアナ”、宮田さんは“ミランダ”、谷口さんは“ターニャ”、井口さんは“イザベラ”として、進行することが決まった。

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        (c)2009 PONYCANYON.

 まずは今までの放送の振り返りトークを交えながら、きゅんメイトからのメールを紹介。中でも、「普段、お笑い番組を観ても笑わない私が、この放送を聞いて爆笑してしまいました」というメールには、岸尾さんも宮田さんもご満悦の様子で、さらにハイテンションなトークが繰り広げられた。
 番組の看板コーナー「“きゅん”コーナー」(思わず乙女が“きゅん”となってしまうシチュエーションを募集するコーナー)では、冷静に害虫を駆除する男性について、トークがヒートアップ。
 宮田さんと岸尾さんが「楽屋で、虫に食われた」と言えば、井口さんが「シマリスなど動物を飼っていると、家に虫が出ないんです。こっそり食べているのかも・・・」と、爆弾発言をするなど、若干逸脱気味にトークが展開し、会場を爆笑の渦で包んだ。
 そんな大盛り上がりの中、くしくもトークが滑ってしまった谷口さんに、宮田さんが「オモシロクナール」(効能:話すたびにバカウケ・爆笑、MCのムチャ振りでもアドリブが出る…など。実はラムネ)を処方。その甲斐あってか(?)、最後のじゃんけんプレゼントコーナーで谷口さんは、「色紙が必要な方、立ってください」という一言で笑いを取り、名誉を挽回したのだった。

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        (c)2009 PONYCANYON.

 エンディングでは、「最初の頃はまともに話すことができませんでしたが、おふたりの先輩に育てられ、すごく成長できたと思います。これからも、岸尾さん・宮田さんのような、皆さんを魅了できる声優になれるようにがんばります」(井口)、「岸尾さん・宮田さん・井口さん、スタッフの皆さん、そしてリスナーの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、声優になってから一番楽しい時間を過ごすことができました。これからも精進します!」(谷口)、「後輩2人と宮田さんと、絶妙なバランスで皆さんに面白さを提供できたと思います。好き勝手にやっているように見えたかもしれませんが、僕もちゃんと考えて話していたんですよ!(笑) この4人は今後ともがんばっていきますので、応援よろしくお願いします」(岸尾)、「番組のゆる~い雰囲気がすごく楽しくて、毎回収録が楽しみでした。より、皆さんをきゅんきゅんさせるお芝居をしていくべく、精進していきたいと思います(笑)」(宮田)と、キャスト1人ずつからきゅんメイトに熱いメッセージが送られ、大歓声のまま幕は閉じた。

 この4人による「ぽにきゅんラジオ」は9月で終了してしまったが、10月からはパーソナリティーを一新して、番組自体は引き続き放送中だ。
 新パーソナリティーの羽多野渉さんと、アシスタントの川野剛稔さん・須藤翔さんの3人が、どんな“きゅん”トークを繰り広げてくれるのか、これからも聞き逃せない。
【遠藤麻衣】

「ぽにきゅん」  http://otome.ponycanyon.co.jp/

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2009年10月12日
セミナー・講演会 ]
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 10月6日、東京・青山のスパイラルホールにて、スクウェア・エニックス田口浩司氏が出演する劇的3時間SHOWが開催された。劇的3時間SHOWは、今年で3年目を迎えたJAPAN国際コンテンツ フェスティバル(コ・フェスタ)のオリジナル企画である。
 コンテンツ分野の一線で活躍するプロフェッショナルを迎え、その経験を語るものだ。通常の講演会やセミナーと異なり、与えられた3時間を出演者が自ら演出するのが特長だ。毎回、出演者の個性に合わせた企画が魅力になっている。

 田口浩司氏はアニメコンテンツプロデューサーの肩書きでの出演だが、アニメとくくるにはやや違和感がある。同氏は『鋼の錬金術師』などのプロデュースで知られるが、その仕事はアニメだけでなく、出版や宣伝、音楽など多岐にわたるからだ。
 そして、今回のトークも、ここからスタートした。まず、田口氏は自身がこれまでアニメプロデューサーとの肩書きを名乗ったことがないことを挙げ、アニメコンテンツの定義から語った。
 田口氏にとってのアニメコンテンツは、テレビアニメ、アニメ映画、テレビゲーム、実写映画、テレビドラマも含めた概念なのだという。ひとつの作品から派生するマルチメディア展開全てを含んだものとなる。また、それはアニメの中核からやや離れ、マンガからアニメ、ゲーム、音楽へと幅広く展開するスクウェア・エニックスらしい視点だとも言える。

         3jikan2009.JPG

 そのうえで田口氏は、マーケティングの視点で現在のアニメビジネスの構造を読み解いて行く。例えば、現在のアニメは大きく分けて4つのジャンル「萌え」、「ふ女子」、「シュールギャグ」、「少年王道もの」に分けられるといった具合だ。そして、それぞれのジャンルにファンを惹きつけるフックが必要だとする。
 トークの中で一貫して述べられていたのは、アニメを創り出すためのストラテージの必要性に感じた。それはトークの冒頭にあった、作りたいものを作るのが大切、しかし、そのためには儲かる必要があるという言葉につながる。そこにはクリエイティブとビジネスの両立を実現させなければいけないプロデューサーの仕事の厳しさが表れている。

 トークの後半には、毎日放送の竹田靑滋プロデューサーがサプライズゲストとして登場した。竹田プロデューサーは田口氏と伴に、毎日放送で『鋼の錬金術師』、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』に携わる人物だ。また『機動戦士ガンダムSEED』シリーズなどの局プロデューサーとしてもよく知られている。
 大物プロデューサーの登場に会場の後半のトークは、さらに熱が入ったものとなる。そして、放送局からみたプロデューサーの視点も、出版社から見たそれとはまた異なるものがあり興味深いものだ。

         3jikan20092.JPG

 例えば、「自分が本当にやりたかったのは『毎日かあさん』のような作品、でも、いまはそうした作品はお金が集まらない」といった、放送局の環境などにも言及する。
 そして、作品のヒットについては、「当たる当たらないは分からない。努力したから当たるわけではない。でも、当たる作品は努力している」と、コンテンツビジネスの厳しさを説明する。そのうえで、ビジネスの判断については、「結局はひと、信頼出来るかどうか」と人との関わりの重要性にも触れた。

 第1部、第2部とも、田口氏、竹田氏の話は非常に面白いものだった。しかし、むしろ今回のトークの成功は、観客と出演者のトークにあった。質問の時間をたっぷり取り、出演者がそれにひとつずつ丁寧に答えるものだ。
 会場の演壇と観客席に距離を設けないレイアウトもあり、会場が一体となり語り合うかたちとなった。それはまさに劇的3時間SHOWの狙っているものである。
 質問はビジネスについての専門的なものから、仕事の上の相談といった幅広いものである。それぞれが質問者個別の問いで終わらず、それを会場で共有することで、全体の話がより広がって行く。結局トークは、30分オーバーの3時間半となったが、参加者にとっては満足度の高いものとなったに違いない。

劇的3時間SHOW  http://www.geki3.jp/cast_taguchi.php

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2009年10月11日
イベント ]
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suzukiproducer.JPG 10月11日、東京・汐留の日テレホールで、アニメやアートを目指す学生に向けて「ポニョはこうして生まれた。~宮崎駿の思考過程~」を披露する特別試写会が行われた。
 「ポニョはこうして生まれた。」は、2008年に公開された宮崎駿監督の劇場アニメ『崖の上のポニョ』の制作過程をその最初から2年半に及びドキュメンタリーで追ったものである。映像はNHKの特別番組としても放映された。
 それを今回、その膨大な映像を新たにまとめおよそ12時間32分のDVDとBlu-Ray Discとして12月8日に発売する。今回のイベントは、この全編を一挙に披露する超ロングランの上映会である。

 また、特別試写会には『崖の上のポニョ』のプロデューサーである鈴木敏夫氏のトークイベントも設けられた。12時間半以上という異例の長編ドキュメンタリーの制作意図などを語った。
 鈴木プロデューサーによれば、この作品は「宮崎駿といえども、作品は誰かと一緒に作るものなのだ」ということを伝えるものだ。ドキュメンタリーを制作したNHK・荒川格ディレクターと宮崎監督の対話を通じて、ものを作るプロセスを知ることが出来るという。クリエイターに対しても、ただ、ぼーっと観ていては役に立たない、観る人次第で面白いものになると話す。

 イベントでは、学生からの質問コーナーも設けられた。しかし、クリエイターを目指す学生だけに、クリエイティブの本質に関する問いも多かった。
 鈴木プロデューサーが、じっくりと考えながら答える場面も見られた。例えば、映画とアニメーションの違いに聞かれると「「アニメーションが先にあり、そのいちジャンルがライブアクション(実写)」という言葉もある」と語る。「最初から映画を作る仕事をしたくその手段がアニメーション、アニメーションで何を作るかが大事」と返した。
 トーク終了後には、『崖の上のポニョ』の映画の中で出て来たラーメンを再現し、鈴木プロデューサーと学生による試食会も行われた。試食会では鈴木プロデューサーが、上映された「ポニョはこうして生まれた。」の感想を学生たちに積極的に聞く様子が印象的だった。

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 また、トークイベント後の取材では、鈴木プロデューサーが今後のスタジオジブリの作品展開について語った。多くのジブリファンが楽しみにしているスタジオジブリの次回作は、新人監督によるものだと述べた。
 すでに絵も描き始めているとしているが、詳しい内容は12月に発表する予定と多くを語らなかった。スタジオジブリの新作発表は、従来から12月に行われることが多く、今年も大きな発表が期待出来そうだ。

 一方で、宮崎駿監督の次回作についても、「当然進んでいる。死ぬまでやるでしょう」と監督が意欲的に取り組んでいる様子を語った。ただし内容については、いろいろ変わるとし、まだ確定していないという。
 実際に『崖の上のポニョ』のあと、1年間進めていた企画を止めたともいう。また、作品の公開については、あと4年後ぐらいでは?とこちらもまだ確かなかたちにはなっていないようだった。

「ポニョはこうして生まれた。~宮崎駿の思考過程~」
2009年12月8日発売
http://wdshe.jp/ghibli/special/lineup2009/umareta.jsp

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2009年10月08日
イベント ]
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 10月13日から、テレビ朝日系24局で新テレビシリーズ『スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~』の放映が開始する。その放映開始を前に、番組の主人公スティッチが思わぬところに登場し、その場に居合わせた人たちを驚かせた。
 スティッチが登場したのは、10月7日に神奈川県逗子市の逗子文化プラザにて行われた人気アーティストとキマグレンのプレミアムライヴ「きまぐれLIVE vol.7 ~逗子から、Hello!~」だ。

 このライヴは10月8日から始まるキマグレンの全国ツアー「キマグレン TOUR2009 KID IN THE SKY」の直前に、彼らの地元逗子で行われたスペシャルなものである。チケットは500枚のみの超限定という、プレミアイベントである。
 キマグレンは『スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~』の主題歌「SMILE」を担当している。そんなこともあり、この日のアンコールでは映像を交えて番組を紹介。スティッチにまつわる思い出話も披露した。

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        (c)Disney

 続いてはその「SMILE」を初披露・・・と歌い出すと、楽曲の途中に、なんとステージにスティッチが乱入。突然の展開に、会場は大きく盛り上がる。
 スティッチはステージを右へ左へと駆け巡りの大活躍。そして最後は、キマグレンのメンバーと3人で「SMILE」を歌い、会場を後にした。いたずらエイリアンらしいスティッチの乱入事件となった。
 キマグレンISEKIは、「かわいいなと思って“遊ぼうよ”と声をかけると“遊ばない”っていう返しをされて、スティッチはあまのじゃくですね(笑)。僕はそういうの大好きですけど(笑)」と喜んだ。また、KUREIは「スティッチと逗子は海という共通点があって雰囲気はピッタリなので、また来て欲しいですね!」と語った。

 スティッチは、数多くの人気キャラクターを持つウォルト・ディズニーのなかでも現在最も注目を浴びているひとつ。『スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~』は、そのスティッチが自分の願えを叶えてもらうため43のイイコトをしようと奮戦する。
 番組は火曜日夜19時というゴールデンタイムで放映されこともあり、その人気はますます広がりそうだ。今後も、こうしたスティッチのイタズラも増えるかもしれない。

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        (c)Disney

「スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~」 
http://www.tv-asahi.co.jp/stitch/

10月13日より毎週火曜 19時 テレビ朝日系列24局

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2009年10月04日
イベント ]
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 渋谷のライズXで、カナダのアニメーション作家ライアン・ラーキンを特集する『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』を上映している。ライアン・ラーキンは2007年に他界し、2008年に友人たちの手により遺作『スペア・チェンジ 小銭を』が完成された。
 今回の上映はその『スペア・チェンジ 小銭を』を含めた、ライアンの全5作品、そしてライアンをテーマにした『ライアン』、『ライアン・ラーキンの世界』特別版をまとめて上映する。ライアン関連の全作品がまとめて上映されるのは今回が世界でも初めてだ。

       ryanmain.jpg
        (c) 1972 National Film Board of Canada.

 ライアン・ラーキンはその特異な経歴で、アニメーション関係者に強烈な印象を残す。1968年に『ウォーキング』にて、わずか25歳で米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネート。最も期待されるアニメーション作家として注目される。
 しかし、その後、数年でアニメーション制作を中止し、長い年月をホームレスとして過ごす。2000年代に入り再び才能が発掘され制作を再開するが2007年に惜しまれながら逝去する。その実際的な活動期間はごくわずか、今回上映されるのみである。しかし、ただ歩くだけのアニメーションで、驚くべき才能を示す『ウォーキング』など、アニメーション史上に大きな足跡を残す。

 ライズXの上映ではライアンの世界を、映像に加えて専門家によるトークイベントで紹介している。10月3日には、アニメーション作家の黒坂圭太さんと自身も個人でのアニメーション制作を行う演出家原田浩さんが招かれた。アニメーション作家の立場からライアン・ラーキンを語るものだ。
 ライアンがいかに歴史に埋もれていたかは、今回のゲストの経験からも伺えた。黒坂さんは、実は今回の企画までライアンを知らなかったという。若い頃に観た『シランクス』の強烈な印象が残っており、今回はじめてこの人が作ったのかと思ったと語った。
 原田さんも「本格的にみるのは今回が初めて」とするから、『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』の貴重さが伺われる。

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 その原田さんは作品の皺に注目する。自身がアニメーション制作をする際に、素材となった紙の皺を消すべきだと多くの人に言われた、しかし、ライアンの映像は皺が残っていると指摘する。「近年のア二メーション作品は、生っぽさがない。こうした生っぽさがもっと出て来てよいのではないか」と、映像の魅力を紹介する。
 原田さんも、「考え抜かれた完成度ではなく、むしろ荒削りで完成度を否定している」とその考え方の基盤の違いに注目する。現在は、きれいに見栄えをよくすることが完成度とされるが、ライアンの素晴しさはそれとは別のところにあるとの考え方のようだ。
 『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』は、アニメーションとは何かを考えるうえで重要な示唆を与える作品と言っていいだろう。
 
 作品上映は全編44分と気軽に足も運び易い長さだ。入場料も1000円と手頃になっている。しかし、作品としての深さは通常の映像作品以上、時間があれば是非訪れたい映画である。 

『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』 
ライズXほかにて公開
http://www.ryan-animation.com

【上映作品】

『ライアン』 
2004年 監督:クリス・ランドレス
第77回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞

『ライアン・ラーキンの世界』特別版
2004年 監督:ローレンス・グリーン

『シランクス』
1965年 監督:ライアン・ラーキン

『シティスケープ』
1966年監督:ライアン・ラーキン

『ウォーキング』
1968年 監督:ライアン・ラーキン
第42回アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート.

『ストリート・ミュージック』
1972年 監督:ライアン・ラーキン

『スペア・チェンジ 小銭を』
2008年 監督:ライアン・ラーキン、ローリー・ゴードン

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2009年10月01日
その他 ]
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 CSアニメ専門チャンネル・アニマックスの新番組『創ったヒト』(11月7日23:00~スタート)の記者会見が9月30日、都内で開催され、MCのケンドーコバヤシ、サブMCの喜屋武ちあき、初回メインゲストの野沢雅子が出席した。
 同番組では、有名アニメ作品の関係者を毎回ゲストに迎え、制作の裏側や感動エピソードをまじえつつ、トークと本編映像で名作の魅力を追究する。

 初回収録を終えたばかりの無類のアニメ好き・ケンドーコバヤシは、「今まで、アニメはいろいろ観てきたけど、制作の裏話などは聞く機会がほとんどなかった。制作に関わった当事者の方に直接お話を聞いたのは初めてだったので、すごく貴重な体験でした」と、熱っぽく語った。
 開局当初からのアニマックス視聴者だという、自他共に認めるアニメオタクの喜屋武は、「自分の人生の中で、お会いできると思っていなかった野沢雅子さんとご一緒できて、涙が出そうになりました! 野沢さんの第一声を聞いたときに『うわッ! 悟空だ!!』と感動して、ドキドキしっ放しです!」と、興奮冷めやらぬ様子。
 野沢本人も、「とにかく最高! こういうアニメ制作の裏側に特化した番組は他にあまりないし、おふたりともアニメについてとても詳しいので、上手く話を引き出してくれて、とても楽しかったです」と、笑顔で語った。

 初回放送では、野沢の主演作である『ドラゴンボールZ』、『銀河鉄道999』、『ゲゲゲの鬼太郎』の制作話をメインに、トークが展開していくそう。
 「特に『銀河鉄道999』の鉄郎の話に、すごく感銘を受けた」というケンドーだが、「実は、野沢さんを恨んでいた」とポツリ。なんでも、「『ど根性ガエル』の影響で(主人公・ひろしの声を野沢が担当)、子供の頃、“(白いシャツを着て)カエルを置いて倒れこむ”ってことをしていたら、カエルを8匹も殺してしまった」のだとか。完全に逆恨みではあるものの、「今日お会いして、野沢さんがステキな人だとわかったので、わだかまりが解けました。『ど根性ガエル』のお話もうかがいたいので、是非またいらっしゃってください!」と、無事、和解(?)が成立したようである。
 終始ノリノリだった3人は、最後に『ドラゴンボール』のカメハメ波ポーズで写真撮影に挑み、番組をアピールした。

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 メインゲスト・野沢の他にも、『ドラゴンボールZ』トランクス役の草尾毅、『ゲゲゲの鬼太郎』第1シリーズ脚本家の辻真先、『銀河鉄道999』原作者の松本零士なども登場するのだとか。アニメ好きには見逃せない60分となりそうだ。
【遠藤麻衣】

アニマックス http://www.animax.co.jp/

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セミナー・講演会 ]
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 9月28日、京都国際マンガミュージアムに宮崎駿監督が来館した。当ミュージアムでは、2002年に刊行された「虫眼とアニ眼」の挿絵展示「『虫眼とアニ眼』宮崎駿イラスト展」が10月4日まで開催中である。
 「虫眼とアニ眼」は宮崎監督と解剖学者の養老孟司氏との対談本で、養老氏が当ミュージアムの館長でもあることから、今回の対談となった。近年は宮崎監督が公に登場する機会がそれほど多くないのも相まって、観覧の事前申し込みは早々に打ち切られる人気となった。

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 対談はざっくばらんに進み、スタジオジブリ社内の保育室から国内各地の風土にも話が及んだ。アニメーションに関わる部分で宮崎監督は、背景は描く人によって異なる点を語った。例えば土を描く場合、出身が関東であると赤土を描くのは平気だが、現在各地で巡回展示を行っている秋田出身の男鹿和雄氏は、赤土に抵抗を示すそうだ。
 そのほか、木立や夕陽などにも各自が育った地域の影響が見て取れるという。逆に都会で育った人は自分の風土性が見られないため、基礎としてそれらに関する勉強が必要となると述べた。

 これらについては、相変わらず話題となっている「トトロを100回見た」という視聴者からの感想への悩みに対するものでもあった。エアコンの効いた部屋で『となりのトトロ』を観て絵が綺麗だと言われても、実際にそのような環境下で生活するのとは違うため、その辺りで矛盾を抱えているという日頃の悩みである。
 近況として、社員に女性が増えてきている話もなされた。ここ2年でやった入社試験で、選抜の過程で残った人の大半が女性となり、社内の女性の構成年齢が50代と20代になっている。

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 また、女性ばかりが主人公である点については、女性が時代の影響を受けにくいことを理由に挙げた。経験上、少年を主人公にして成長過程で何かが手に入るという風にしてもお客が入らないことや、一番簡単だとするスポーツものでも、その中でヒーローになれる者は限られていることも挙げた。そして、男性には自分が何者でどこから来てどこへ行くのかという古典的な命題が残っているために難しいとした。

 「男を主人公にしないと男の応募者がますます減るのかな」と宮崎監督が冗談を交えると、養老氏は日本ゲーム大賞で表彰されるのが全員男性であったことに触れた。日本ゲーム大賞は東京ゲームショウで併催されているが、養老氏はその選考委員長も務めている。
 「機械いじりは男の方が好きだからそっちに集まっているのかも知れない」との養老氏の話に、宮崎監督は「デジタルペイントで募集した時には男ばっかりが来た」と答えた。「昔は仕上げの作業は高卒の女の子が来ていた」と言うが、アニメーターが女性、仕上げが男性の逆転現象が起きているようだ。
 
 このほか4月に始動したトヨタ自動車本社内の「西ジブリ」で、ジブリ美術館用の作品制作も進行している。それに関して、現在上映中の6本に加えて12本になったら発売する予定もあるそうだが、「売らないものを持っている、この町に来ないと見られないものを持っているのはもの凄く豊かなことなんだと思うようになった。どうなるかは分かりませんが」。

 宮崎監督は対談前に養老館長の案内により、館内をじっくりと視察していた。対談後、宮崎監督はミュージアム入口に隣接する「ex cafe」店内の壁面にサインを行った。カフェ内の壁面には、これまでミュージアムへ訪れた漫画家などのサインがキャラクターと共に描かれている。今回、宮崎監督の描いたポニョも名物となるだろう。

一方、大阪・天保山のサントリーミュージアムでは、スタジオジブリ・レイアウト展が10月12日まで開催されている。こちらは昨年、東京都現代美術館で開催されたものが巡回している。
【真狩祐志】

京都国際マンガミュージアム http://www.kyotomm.jp/

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KYOTO CMEXで「美少女フィギュア原型師ボーメの世界」展開催

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セミナー・講演会 ]
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 9月26日、京都コンピュータ学院でCG ANIME EXの第1日目として第21回CGアニメコンテストが開催された。
 CG ANIME EXは、京都で初開催されているKyoto Cross Media Experience(Kyoto CMEX)の1イベントである。これまで大阪で開催されていたCGアニメコンテストとCGアニカップが、2日間に分けて実施された。

evedoga1.jpg 第21回CGアニメコンテストでは先に報じた各入選作品の上映のほかに、吉浦康裕氏が監督する『イヴの時間』第1話「act01:AKIKO」のディレクターズカット版の上映とトークショー「“イヴの時間”がとりあえず終わって」も近況報告を兼ねて行われた。

 過去のCGアニメコンテストにおいて、吉浦氏は2002年の第14回に『キクマナ』でアート賞、翌2003年の第15回に『水のコトバ』で作品賞を受賞している。
 この『イヴの時間』は、同名の喫茶店内が主な舞台となっている。過去作で同様に喫茶店内を舞台とした作品『水のコトバ』があるが、そのモチーフを『イヴの時間』でも採用した。
 『イヴの時間』では新規に店内を制作し直している。3DCGで制作しておくとデータの使いまわしが聞くのが利点なので、コストパフォーマンスがよいのではないかといった理由もある。また『水のコトバ』の制作時から、いつかワンシチュエーションものをやってみたいと思っていたともいう。

evedoga2.jpg 吉浦氏は2005年に発売したOVAの『ペイル・コクーン』までは完全に個人で制作していたが、『イヴの時間』からはチーム制作となっている。メインメンバーは吉浦氏を含めた4名で、それ以外は外注となっている。
 作画の原画・動画・仕上げは、通常のアニメーション制作と同じスタイルで制作会社に発注しており、
この辺りについてはテレビシリーズ制作の小規模版のような感じだと述べた。

 そして、実際の制作例も一部公開された。キャラクターデザインを行っているのは、作画監督も務めている茶山隆介氏である。動画マンがキャラクターデザインを行っているために影のつけ方などが独特である反面、他のアニメーターが苦労していることなどが語られた。
 また3DCGでキャラクターの立ち居地も決めているために絵コンテの時点でレイアウトが決まっており、その輪郭線をレンダリングして作画へ渡すなどのワークフローが披露された。

evedoga3.jpg  『イヴの時間』は、このほどファーストエピソードが完結してGyaO!などで公開されている。各話ごとに同時発売してきたDVDも、第1話から第3話までについては入手が困難でネットオークションで高額となっている。
 今回、吉浦氏は来場の際にDVDも持参した。僅少な幻の在庫も定価で買えるとあって、早々に完売した。

 第21回CGアニメコンテストでは、他の作家の近況報告も例年通り行われた。『みちゃだめ』で入選した奇志戒聖氏は、夢野久作の同名作品を原作とした『ドグラマグラ』を企画している。
 昨年『ケータイ捜査官7』への制作参加を報告した岸本真太郎氏は、過去の同名受賞作を連作化した『tough guys!』をサンライズと共に制作している。この『tough guys!』は、今春初開催された沖縄国際映画祭2009などで上映されている。

 一方、壇上での紹介は行われなかったが、昨年『まひる・ぷれでぃくしょん』で佳作のぽよ氏と『アースウォード』で入選の大和秀夫氏は、バーナムラボラトリーの『星に願いを Fantastic Cat』の制作に参加した。特に大和氏は、同作でアクションディレクターを務めている。2人は昨年、CGアニカップにも出場した。
【真狩祐志】

イヴの時間 http://timeofeve.com/
CG ANIME EX http://cganime.jp/EX/

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