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2009年11月20日
セミナー・講演会 ]
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mr.kadokaw.JPG 角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEOの角川歴彦氏が、11月20日、シンガポールで開催されたアニメーション・アジアコンフェレンス(Animation Asia Conference)2009で基調を行った。このコンファレンスは、シンガポールからのアニメビジネス情報発信を目的に開催されたもので、日本のアニメコンテンツにフォーカスしているのが特徴である。
 角川氏は「Bringing Japan’s Content to the World-Think Globally Act Locally」と題した基調講演の中で、日本アニメについての自身の見方と戦略、海外に展開するうえで何が求められているかを論じた。

 角川氏は日本のアニメを3つのカテゴリーに切り分ける。ポケモンやドラえもんに代表されるキッズ向け、そしてガンダムなどのヤングアダルト向け、そして同社が最近手掛け大ヒットとなった『サマーウォーズ』のようなファミリー向けである。
 これらのバリエーションを前提に、日本のアニメはストーリーがより深く、キャラクターが多様であるとする。そして、そうした日本のアニメの特徴をガラパゴス化と表現する。これは通常使われる悪い意味でなく、他者との違いを積極的に評価出来るという点からである。

 さらに講演は、インターネッと著作権の問題に移る。角川氏はこうした個性的な日本アニメが世界に広がった理由を、作品がインターネットによりリアルタイムで伝わったためと考える。
 しかし、インターネットの力を評価する一方で、これだけの人気があるのに日本のアニメは産業として十分お金になっていない、企業、クリエイター、ユーザー全てがWin-Winの関係になる必要があるのでないかと主張する。

 こうした考えはこれまでも少なからず主張され、いまだ解決策が見つかっていないものである。ここで角川氏は、Youtubeはコミケと同じ、マッド動画などは認められるのではないか、それを合法化する仕組みが必要と述べる。
 その一方で、著作権法については、個々の国での取り組みは難しい、世界共通に対応出来ることが必要なのでないかと提案する。二次創作はかなり認めたうえで、著作権法の違法行為については、世界レベルで対応すべきとの考えのようだ。
 動画の著作権に関する問題は、現在、世界各国で深刻な問題を引き起こしている。角川氏が、国内でなく海外でこうした発言を行ったことは日本だけでなく海外の関係者にとっても意義深いものである。

アニメーション・アジアコンファレンス2009(Animation Asia Conference)2009
http://www.afa09.com/aac.html

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セミナー・講演会 ]
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aac2.JPG 11月20日、シンガポールのサンテックシティで、アニメーション・アジアコンファレンス(Animation Asia Conference)が開催された。イベントは21日から始まる日本のアニメ・ポップカルチャーをテーマとするアジア・アニメーションフェスティバル(Asia Animation Festival)2009に先立って行われたものである。
 コンシュマーイベントとしての開催は今年で2回目だが、ビジネスコンファレンスは今回で初めてとなる。海外に日本アニメ・マンガに特化したイベントは多いが、ビジネスにフォーカスしたものは世界的にみても稀な存在だ。

 今回AAC2009に設けられた講演、シンポジウムは10以上、朝9時から夕方18時までぎっしりとプログラム組まれている。全てのプログラムを1日にまとめたこともあり、個別の時間がやや短くなり、スケジュールは押し気味になっていたのが少し残念ではあった。
 しかし、そうした小さな不満はあるものの、全体としてみれば一回目とは思えない大きな成功であった。ビジネスがテーマであるにも関らず、会場には多くの参加者が訪れた。何よりも、講演、シンポジウムの内容には見るべきものが多かった。

aac1.JPG こうした成功は国内外から招いたゲストの充実ぶりに負うところがある。基調講演は角川グループの角川歴彦氏、角川グループのアニメーションビジネスを中心に、インターネット時代を踏まえたコンテンツ戦略が語られた。
 また、ヒットメーカーとして細田守監督が登壇、フライングドッグ佐々木社長、プロダクション I.G石川社長、マッドハウス丸田社長、竜の子プロダクション成嶋社長らアニメ関係者に馴染みの深い企業の経営者が並ぶ。
 アジアからは映画『ATOM』の製作で注目を浴びるイマジ社の副社長CK・プーン氏が映画『ATOM』のビジネスを総括する。このほかアジアのポップカルチャーやインターネット、プロモーションなど興味深い内容が続いた。

 近年、パリ・ジャパンエキスポや米国・アニメエキスポ、コミコンに国内外のアニメ・マンガ業界関係者が多数訪れる様になっている。それは一方で、業界関係者の人数により、アニメ・マンガ関連企業がそうした国々やそれぞれのイベントをどう評価しているかも表している。
 そうした視点で見ると今年のAACは、既に高い関心を集めつつある。日本コンテンツの人気が高い一方で、東南アジアには日本アニメ・マンガに特化した超大型イベントはこれまでなかった。現時点で来年の開催は不明だが、アジア・アニメーションフェスティバルも合わせ今後も注目のイベントになりそうだ。
 
 一方、今回コンファレンスのタイトルには日本の作品を表現する「アニメ:ANIME」でなく、アニメーションが用いられた。これは今後のイベントの方向性も示しているかもしれない。
 コンファレンスはアニメに限らず、そのテーマにアジアのアニメーション全体を取り上げる余地を残している。実際に、企業や作品を紹介するインダストリーショウケースには、日本の企業だけでなく、日本のアニメスタイルで作品を作るマレーシアや韓国の企業も参加していた。こちらの今後の展開も気になるところだ。

アニメーション・アジアコンファレンス2009(Animation Asia Conference)2009
http://www.afa09.com/aac.html

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