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2007.07.12
ブースレポ ]
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 今回のアニメエキスポ2007で、主役企業の一番にバンダイ・エンタテインメント(BEI)を挙げる人は少なくないだろう。いまや米国のオタクの話題を席巻している『涼宮ハルヒの憂鬱』を発売しているからである。
 SOS団として訪米した平野綾さん、後藤邑子さん、茅原実里さんのパネルやコンサート、新DVDの発売、『ハルヒ』を巡るイベントは多く、BEIが話題になることはこれまでになく多かった。また、BEIのパネルやイベントは、どれもこれまでにない人出となっており大ヒット作品を持つ強みをみせつけていた。

 しかしBEIには、『涼宮ハルヒの憂鬱』以外にも見逃せない作品が多数ある。DVDの販売はマンガ・エンタテインメントが行うが、『攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society』は同社がライセンスを管理する戦略タイトルである。ブースでも『ハルヒ』と並んで大きくアピールされていた。そして根強い人気がある『機動戦士ガンダム SEED』シリーズ。
 さらに上記の写真はブース内の展示された『交響詩篇エウレカセブン』の巨大フィギュアである。『エウレカセブン』も、BEIの有力作品のひとつである。
 『エウレカセブン』は有力アニメーションチャンネルのアダルト・スイムで放映されたこともあり、ロボットSFが難しいとされる米国市場でも一定の成果をあげることに成功した。

バンダイ・エンタテインメント http://www.bandai-ent.com/

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ブースレポ ]
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 アニメエキスポの今年の展示場では、アニメ関連企業の出展が大きく増え、ゲーム関連企業の新たな出展が見られた。しかし大手マンガ出版社の間では、ブース出展の見送りが相次いだ。
 マンガ出版の市場シェアの過半数を握る最大手VIZメディアは、マンガだけでなくアニメライセンスの管理でも大きな存在である。毎年巨大なブースを設け、コンベンションを盛り上げてきただけに、2007年の展示場の不参加と企業パネルの大幅な縮小はやや寂しい感じとなった。
 さらにマンガ出版市場シェア2位のTokyopop、3位のデル・レイも展示場の出展を行っておらず、3社合計で北米マンガ出版市場シェア9割以上の企業が出展しない状況となっている。

 日本のアニメとマンガのコンベンションとされてきたアニメエキスポだが、今年はアニメ分野の拡大とマンガ分野の縮小という異なったトレンドが同時に起こっている。
 大手3社の出展取り止めは、各企業の個別の事情に加えて3週間後に同じ南カリフォルニア地域のサンディエゴ市で開催されるコミックコンベンション(コミコン)の存在も大きな影響を与えているとみられる。
 コミコンはアニメエキスポより規模が大きく、日本のエンタテイメントだけでない幅広い米国のポップカルチャーを扱っている。マンガ市場の成長により、マーケティング面でマニア向けから大衆向けへの展開へ関心を強めているマンガ出版社の間で、コミコンでの宣伝効果をより重要視する傾向が強まっていると見られる。

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 一方で、大手3社に次ぐ位置にあるダークホースが企業出展し活躍をしていた。ダークホースの目玉は『多重人格探偵サイコ』。
 そのほか『攻殻機動隊』や『ああ女神さまっ』など、やや濃い目のマニア路線、アクション路線が持ち味の出版社である。先頃、米国産マンガの日本語翻訳出版が発表された『メガトーキョー』も、この会社から単行本が発行されている。

ダークホース http://www.darkhorse.com/

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 同じく中堅マンガ出版社のセブンシーズエンタテインメント。GoMangaのブランドで作品を展開している。こちらはマンガに加えてライトノベルなどの新しい分野への取り組みも積極的である。
 美少女や萌えといったテーストの作品を得意としているが、会場でも大量に販売されているHENTAIやYAOIなどの18禁マンガとは一線を画している。先頃、『こどものじかん』のマンガ単行本の米国での発売中止で大きな話題を読んだが、アダルトマンガ出版の雰囲気はない。
 ブースに並べられたポスターと商品としての単行本が壮観。

セブンシーズエンタテインメント http://www.gomanga.com/

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 アメリカでキャラクターグッズを展開する数少ない日系の小売企業がブロッコリー。米国は国土が広く、こうしたマニア向けのショップはなかなか採算を取るのが難しいとされている。
 このため商品の販売はインターネット通販やこうしたコンベンションでの出展が重要となっている。裏と表としてバンダイビジュアルとブースを共有しているのは、どうやら『ギャラクシーエジェる~ん』つながりのようだ。

ブロッコリー・インターナショナルUSA http://www.bro-usa.com/

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 日本系企業の出展では、フィィギュアの専門店KOTOBUKIYAもファンからの熱い視線を浴びていた。
 その商品は会場内の米国製のそれとは明らかに異なるクオリティーを見せつけていた。非売品も含めて、商品に見入るアメリカ人オタクが多数出現した。

コトブキヤUSA http://www.kotous.com/

VIZメディア http://www.viz.com/
Tokyopop  http://www.tokyopop.com/
デル・レイ http://www.randomhouse.com/delrey/manga/

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 アニメエキスポ(AX)」2007の展示場の新たなトレンドとして目を惹いたのは、コンピューターゲーム会社の出展である。
 数は多くなかったがこれまで全く見かけなかった業種だけに、今後もトレンドになるかが注目される。

 日系企業では米国法人の現地化が進むD3パブリッシャー・オブ・アメリカ、FFで人気を呼ぶスクウェア・エニックス、アトラスUSAの3社が、今年から新たに参加している。
 アトラスは昨年インデックスHDの子会社となったばかりである。同じインデックスHDの子会社であるマッドハウスも長年AX参加を代表する企業として活躍している。マッドハウスは2005年にアメリカ子会社MADHOUSE ANIME INCを設立しているだけに、同グループの米国戦略が活発化していることもわかる。

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 スクウェア・エニックスは2ブースのみの参加ではあったが、大きな注目を浴びていた。ブースで宣伝されていたのは、オンラインゲーム版の『ファイナルファンタジー』である。
 日本以上にアニメとゲームのファン層の重なりが大きいとされる北米市場なので、ブースは終日混雑していた。その存在感の大きさを感じさせた。

 FFの人気の高さは昨年発売された3DCGアニメ『FFⅦ アドベントチルドレン』のDVDが英語版だけで100万枚以上を売ったという破格の実績にも表れている。
 また、会場でのFF系のコスプレの数の多さが、AX2007の来場者のなかにおける人気の高さを示している。会場でのコスプレは、FF以外にもゲーム系のコスプレイヤーは多数みることが出来た。ゲームファンとアニメファンの連動を考えるうえで見逃せない傾向である。

スクウェア・エニックス http://www.square-enix.com/jp/index_f2.html

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 北米でゲームを開発、北米市場でゲームを展開という現地化を急速に進めるD3パブリッシャー・オブ・アメリカ。ブースで大きく紹介されたのは、北米での同社の大ヒットタイトル『NARUTO』シリーズである。
 『NARUTO』の高い人気に支えられて、同社のブースも終日多数のファンで賑わっていた。今後もさらに現地化を進めるとみられるD3のビジネスが、大きな成功を収めていることを感じさせる。

D3パブリッシャー・オブ・アメリカ  http://www.d3publisher.us/

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 こちらはコンピューターゲームでなく、トレーディングカード(TCG)の大手企業スコア・エンタテインメントである。TCGの市場は米国では非常に巨大で、アニメDVDやマンガに匹敵する規模となっている。しかも、人気上位ゲームの多くが日本のアニメコンテンツ発なので無視できない。

 スコアの主要作品はまず『犬夜叉』。日本ではテレビ放映が終了してだいぶ経つが、米国での人気も根強い。
 そして、売り出し中は『Bleach』である。『NARUTO』に続いて人気に火がついた大型タイトルだけに、同社の期待も大きいだろう。

スコア・エンタテインメント http://www.scoreent.com/

マッドハウス  http://www.madhouse.co.jp/ir/company.html
アトラスUSA  http://www.atlus.com/

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2007.07.11
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 北米市場でのDVD発売を本格化させるバンダイビジュアルUSAは、今年はスペースを大幅に拡大した単独ブースでの出展となった。また、同社はDVD、次世代ディスクについて全く新しいビジネスを提案し、米国のアニメDVDビジネスの台風の眼となっている。
 それだけに米国のアニメ産業界やファンからのバンダイビジュアルに対する関心は一際高くなっている。

 今回のブースで強く押し出されたのは、米国初のHD DVD『FRREDOM』である。同社の掲げる高品質のアニメ映像を市場に根づかせるに基づいた戦略タイトルだ。
 ポスターやポップだけでなく、特設シアターを設け、実際に作品をフル上映し、その映像の品質と機能をアピールした。
 このほか『トップをねらえ!』の制作資料や『ギャラクシーエンジェる~ん』、『劇場版機動警察パトレイバー』などの人気作品が多数紹介されていた。

バンダイビジュアルUSA http://www.bandaivisual.us/

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 東映アニメーションも今年になって、米国でのビジネスを活発化させている。同社は日本のアニメ制作会社NO1だが、意外にもアニメエキスポは初参加。
 会場に浮かんだ東映アニメのキャラクターブランドのぺロが目立っており、北米での今後の展開をも期待させるものである。

 ブースでは今年から新たに仕切り直しになった『ワンピース』を大々的に宣伝。等身サイズのキャラクターフィギュアだけでなく、様々なフィギュアが展示されていた。
 また、コスプレ大会の実施や物販も行い、米国市場に対する東映アニメの意気込みの高さが見られた。

東映アニメーションUSA  http://www.toei-anim.com/

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 米国における日本のアニメ文化を長年支えてきたマンガ・エンタテインメント。意外なことにアニメエキスポ2007ブース出展は初めてである。
 今年はニューヨークに本拠を持つメディア・ブラスターもAXに参加しており、米国のアニメDVD流通会社がほぼ出揃った。

 ブースでは同社がDVDを販売する目玉作品『攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society』、川尻善昭監督『Highlander』、さらに『ストレイト・ジャケット』などのポスターが並んだ。
 しかし、全体に派手さはなく、作品の紹介と自社DVDの販売に専念していた。

マンガ・エンタテインメント  http://www.manga.com/

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2007.07.08
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 日本と同様にマニアックな作品、萌え作品が得意なジエネオン・エンタテインメントUSA。マニアの心をしっかり掴み日系アニメ流通会社で北米第1位、業界第3位である。
 同社のAXの企業ブースは米国での人気作品『Hellsing』の世界を現した展示スペースと物販スペースを組み合わせている。
 
 『Hellsing』の現地の人気の高さは日本のそれを大きく上回る。しかし、作品が大きくアピールされる一方で、DVDの続編の完成は常に遅れ気味。
 GENEONのパネルでは、お約束のごとく「『Hellsing』の続編はいつでるのですか?」「なぜ完成が遅れるのですか?」との質問が出ていた。自分の好きな作品を待ち焦がれる気持ちは万国共通。
 このほか『今日からマ王!』の宣伝にも力を入れており、アメリカのオタクの心だけでなく、腐女子の心もしっかり掴みに行く戦略のようだ。

ジェネオン・エンタテインメントUSA  http://www.geneonanimation.com/

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 ファニメーションと並ぶ米国系のアニメ流通大手企業ADヴィジョン。アニメDVDや放映事業だけでなく、「Newtype USA」の雑誌発売やAnime Networkのアニメ専門チャンネル、ヨーロッパ事業など多角的な展開をしている。
 近年のアニメDVD市場の不振で打撃を受けたとされているが、昨年から日本企業の資本も一部導入するなど、新たな事業展開と提携構築をしている。2007年は同社の市場での反撃の年になりそうだ。

 そのADヴィジョンの2007年の切り札が、展示上ブースで大きく紹介されている『ケロロ軍曹』。ビジネスのキーポイントは、これまでDVDビジネスを中心としていたADVが『ケロロ軍曹』ではキャラクターを利用した幅広い商品展開を狙っていることにある。
 『ケロロ軍曹』が成功するかどうかは、今後のADVの経営を左右することになるだろう。

ADヴィジョン  http://www.advfilms.com/

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 ファニメーションは、いまや圧倒的な差で他社に差をつける北米市場最大のアニメ流通・販売会社である。今回はそのわりにはやや地味な作りのブースで、昨年に較べてお金がかかっていない様子。
 しかし、これは今回の展示場のブース全体の傾向で、ブースにお金をかけるよりも、作品で勝負する意識が広がっているのかもしれない。

 『鋼の錬金術師』のエルリック兄弟の等身大フィギュアに加えて、『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんの等身大フィギュアの展示も行われていた。『クレヨンしんちゃん』が、同社の今年の目玉作品であることがよくわかる。
 また、ブースに貼られたブースイベントの予定表はぎっしり埋まっており、会期中は人気声優などのサイン会が途切れることなく行われていた。このためブースを囲む列も途切れることはなかった。

ファニメーション http://www.funimation.com/

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