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2008年07月01日
そのほか ]
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BY ミルミル

ガンダムOOがおもしろい。
「武力による戦争の根絶」という、矛盾に満ちた設定に、「?」となったのは私だけではないだろう。
物語はまだ序盤だが、聞いたことのない設定が興味深いことは確かだ。
「自分たちに憎しみを振り向けさせる」ことで戦いを止めようとさせようとしている、らしいセリフもあった。とはいえ、それに成功しても戦いそのものがなくなるはずもなく、憎まれ役がいなくなれば、たちどころに紛争は火を噴くに決まっている。

ところで、ソレスタルビーイングはどこから資金を得ているのか。
スポンサーが最初から超のつく大金持ち…らしいが、よくわからない。
ガンダムがミサイル一発撃つだけで1億、2億は吹き飛ぶだろうし、プトレマイオスの稼動もタダではない。どこから無尽蔵のお金がわいてくるのか。
ある。無尽蔵のお金が引き出せる場所がある。
それは株式市場だ。

突然だが、2001年のアメリカ同時多発テロの話を思い出して欲しい。あれはイスラム過激派のアメリカへの攻撃、とされる。死を恐れぬイスラムの若者が戦いを挑んだのだと。
しかし一方で市場ではある話が囁かれていた。
ビンラディン氏とその組織は、テロの前に世界の株式市場に膨大な空売りをかけていたというのだ(注:空売りとは、株価が下がることで利益が出る仕組み 下がれば下がるほど加速度的に大儲け)。
テロを行う日は自分たちで設定できる。テロが起きれば株式市場は暴落するので、これはいくらでも儲け放題、という訳だ。

案の定ショック状態で大暴落したNY市場だが、FRBの前議長、マーケットの魔術師と呼ばれたアラン・グリーンスパン氏の「FRBはあらゆる手段で市場を支える」の一言で下げ止まった。ハリー・ポッターのダンブルドア校長なみの魔法である。市場が下げ止まったということは、敵は儲けそこなった訳だ。歯噛みしたことだろう。戦いは、ガンダムやミサイルだけで行われるのではない。言葉でも行われる。
同時多発テロは宗教問題ではなく、特定勢力の金銭的利益目的のためだ、と見ると、物事は違って見えてくる。同じようにガンダムOOも。

ガンダムが地域紛争に介入し、そこがやむを得ず戦争を停止したとする。
市場では平和は買い、テロは売りだ。
ソレスタルビーイングは自分たちで介入の時期を決められる。その時期に合わせて市場で金融商品を売買すれば、その利益は莫大だ。
ソレスタルビーイングのスポンサーは、はっきり言って大儲けし放題。インサイダーどころではない、市場の上下要因を自分で作りだせるのだからこんなカンタンな儲け話はない。
貧乏なアザディスタン王国を引き合いにするまでもなく、お金は大事だ。刹那たちガンダムマイスターだって、「今月は予算が厳しいから、ガンダム壊すな、ミサイルも節約しろ」なんて言われたらへこたれるだろう。
「武力による戦争の根絶」というメッセージは人を惹きつける。だがその後ろで何が行われているのか、違う目線で見ると物語は全く違う様相を呈してくる。

ガンダムマイスターにその意識はないかもしれない。だとしても、その後ろで動いている者たちには思惑がある。戦争行為は、ある種の人々には激しく儲かるビジネスなのだ。ガンダムが出動するたび、市場は反応する。上下どちらに動いても、動くこと自体で儲かる商品もあるので、もう絶対に儲かるのだ。これは笑いが止まらない。

彼らは何を目的に、どこへ行こうとしているのか。
メッセージはたいがい耳に心地よい。
しかし、耳に心地よいものが真実だったためしはない。
見えるものだけが真実でないのは、アニメも現実の世界も同じ。

著者の紹介 ミルミル
カードからドール、セル画、アンティークまで幅広い知識も持ち、日々コレションを続けている。また、おたく分野の株式投資を得意としており、著書「萌える株式投資」(ベストセラーズ)ほか、雑誌記事の掲載も多数ある。趣味で作る同人誌も人気が高い。

ミルミルのオタクな株式投資blog  http://blog.livedoor.jp/mujinakko_2009/

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posted by animeanime at 2008.07.01
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