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第22回
深夜アニメ前史 |
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| [ 0藤津亮太のテレビとアニメの時代 ] |
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第12回 前回の訂正と、ハイターゲットアニメの増加 藤津亮太 今回は、まずは前回(第11回)について訂正と補足をするところから始めたい。 「『ドラえもん』自体はアニメブームからは遠い作品だが、アニメブームの熱気とは別のところに「もう一つのブーム」があったことは、'90年代半ばにあった第2次アニメブームにはないことで、第1次アニメブームの豊かさの一つの所作といえる。」 前回以上のように記したが、ライターの小川びい氏より、'90年代のブーム期にあっても『クレヨンしんちゃん』『ポケットモンスター』などの子供向けアニメの大ヒットがあったのではないか、という指摘を受けた。 また松本アニメの隆盛の部分については、少し言葉が足りなかったので、あらためて補足しつつ概略を記しておく。 以上、当連載では、アニメブームを判定する一つの基準としてTVアニメの量的増大という視点を採用しているので、その量的な内実が『ヤマト』→『ガンダム』という単線によってのみもたらされたものではない、というところを強調したかったのが第11回の狙いであった。 長くなってしまったがここから今回の本題に入る。 '79年 '80年 '81年 '82年 '83年 '84年 個々の作品の判定については、異論があるかもしれないが、大きなトレンドとして'82年を境に、「ハイターゲット作品」が急激に増加していることがわかる。 [筆者の紹介] |
| posted by animeanime at 12:00 |
| [ 0斉藤守彦の特殊映像ラボラトリー ][ 2009年特殊映像総決算!! ] |
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斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤 守彦 【特筆すべき「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の大ヒット!!…日本アニメ映画】 1=「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール/アルセウス 超克の時空へ」(配給:東宝/7月公開)=46.7億円 2009年に劇場公開された日本製アニメ映画のうち、興行収入10億円を超えたのは、以上の9作品。2008年の「崖の上のポニョ」(興収155億円)に匹敵するビッグヒットこそなかったものの、昨年6本だった10億円以上の作品が、今年は3本増えたのは躍進と言えるだろう。 シリーズ作品の推移を検証していくと、様々なシチュエーションが見えてくる。気になるのは「ポケモン」「ドラえもん」「NARUTO 」「クレヨンしんちゃん」「ケロロ軍曹」「それいけ!アンパンマン」ともに、ヒットはしているものの、総じて前年の実績を1〜2億円下回っていることだ。とりわけ「ドラえもん」は、同時期に公開された「ヤッターマン」の煽りを受けて、前作の33.7億円を大きく下回る24.5億円という興収に終始したが、東宝の春休み番組を30年に渡って支えてきた「ドラえもん」シリーズとしては、これまでも同時期公開の強力作品とのバッティングは何度もあった。そうした戦いに勝ち抜いてきた「ドラえもん」が、8億余円もの減収となったのは、果たして「ヤッターマン」だけが理由なのか。それともさらなるリニューアルの必要があるのか。2010年春のドラえもんは、シリーズ開始30周年記念作品であるという。その真価が問われるところだ。 【「アンダー200スクリーン」作品の、高稼働が光る!!】 トップこそ例年大ヒットを記録する「ポケットモンスター」にとられたものの、2位の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の興収40億円は特筆に値する。しかもこの作品、オープニング時のスクリーン数が、わずか120スクリーンだったのである。昨今ではシネコンの増加によってマーケットが拡大。とりわけ米メジャー系配給会社の手がけるハリウッド映画の超大作は、ここぞとばかりに多くのスクリーンを占領。あたかも絨毯爆撃のようにフィルムを全国のシネコンに投下し、シェア獲得と市場の独占を狙っている。ところが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、前作「序」の時と同様、1スクリーン1プリント(1本の上映用プリントを2スクリーンで上映することを禁止)、さらに先行上映の禁止を条件に、6月27日より全国120スクリーンで公開。オープニング2日間で35万4852名、興収5億1218万200円(1スクリーンあたり426万8168円)をあげる大ヒットを記録した。上映するスクリーンの数が少なければ、当然1スクリーンあたりの興収は上昇する。しかも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の場合は、ショップでの関連商品売り上げもかなりの額に上ることから、映画館としてはハリウッド映画の大作を拡大上映するより、遥かにうまみがあるというわけだ。 3つの“アンダー200スクリーン”のヒット作について、さらなる共通項を上げるならば、コンテンツへの忠誠度が高い観客がコアとなっていることだろう。ヱヴァの場合は前作で若返ったファンをさらに拡大することになり、また「サマーウォーズ」はヱヴァと同じ貞本義行がキャラクターデザインを手がけていることから、ある種のイメージ・リンク、相乗効果を果たしたと見て良いだろう。もとより、あの「時をかける少女」の細田守監督の新作とあって、アニメ・ファンの注目度と期待度は当初から高かった。「プリキュア」シリーズも、これまでのTVシリーズと劇場版を積み重ねてきた蓄積あればこそ、大台突破という快挙をなしとげたのである。 (2)「空の境界」と「マクロスF」「エウレカセブン」「東のエデン」の成功要因 [筆者の紹介] |
| posted by animeanime at 06:00 |
| [ そのほか ] |
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2009年は、相次いで長編劇場映画が公開された。その中でプロダクション I.Gとマッドハウス、国内の長編アニメ制作を代表するアニメスタジオが相次いで3D CGアニメーションの作品を公開した。 プロダクション I.Gとマッドハウスは、日本の2Dアニメ、手描きアニメのトップクラスの制作を行ってきたアニメスタジオである。国内ではこれまで日本のアニメの特徴は2Dアニメ、2Dアニメを制作することでその個性を維持出来るとの主張も少なくなかった。 |
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| [ そのほか ] |
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テレビ東京は2009年4月に大手地上波テレビ局としてはじめてアニメ局を設立した。アニメ局は、制作局や編成局、報道局、コンテンツ事業局などと並ぶ経営会議の直轄部署となる。これまで制作や著作権など業務ごとにばらばらに他局にあった業務をひとつにまとめる。 テレビ東京はもともと、アニメ番組に強みがある放送局として知られてきた。そして、アニメではテレビ放映のスポンサー広告料だけでなく、作品の放映権やキャラクターなどの権利から生まれる利益が他の番組に較べて遥かに大きい。テレビアニメは放送いうよりも、放送と著作権・ライセンスを組み合わせた独自のビジネスとなっている。 |
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| [ そのほか ] |
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2009年8月、スイス・ロカルノで行われるロカルノ国際映画祭で、大規模な日本アニメ特集「MANGA IMPACT」が開催された。上映された作品はおよそ200本、最近の長編アニメ映画だけでなく、テレビアニメや戦前の短編アニメーション映画など、まさに日本のアニメの歴史を振り返るものとなった。 ロカルノ国際映画祭は、ヨーロッパで有数の歴史の長さを誇る。カンヌやベルリンに次ぐ影響力のある映画祭とされている。 |
| posted by animeanime at 02:00 |
| [ そのほか ] |
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アニメ制作企業は、東京都、それも西部地区に集中する傾向が強い。戦後日本の商業アニメの基礎を築いた虫プロダクション、東映アニメーションといったスタジオが東京都西部にあったこと、アニメの制作にはフィルムや原画・動画、セル画の物理的なやりとりが必要なことから、それぞれの企業が近隣にあることが有利という事情があった。 2009年4月に日本を代表するアニメスタジオであるスタジオジブリが、愛知県豊田市のトヨタ本社の一角を借り受けて、若手アニメーター育成のための西ジブリを設立した。また、同じ4月には徳島市には『空の境界』で知られるユーフォーテーブルがアニメスタジオ分室を設立している、 既存の地方アニメスタジオでは、京都アニメーション制作の作品から『けいおん!』の大ヒットが誕生している。『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』に続くヒットで、スタジオのブランド力をさらに強化した。 地方のアニメスタジオの利点は、都心では離職率の高いアニメ制作スタッフをじっくりと育てられることである。こうした実情は、若者の雇用や新規産業の育成に悩む、地方自治体の利益とも一致する。 |
| posted by animeanime at 01:30 |
| [ そのほか ] |
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日本のアニメ、マンガ、ゲームの海外の売上は、海外での人気の高さに較べて少ない傾向がある。これは海外ビジネスの多くは、日本からライセンス獲得した現地企業が大半のビジネスを行っているためである。 アニメでは、一ツ橋グループ(小学館、集英社、小学館集英社プロダクション)によるKAZEグループ買収のほかに、2009年1月に東映アニメーションが、香港の合弁子会社の現地企業出資分を全額買い取る動きもあった。 |
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| [ そのほか ] |
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2000年代前半は、アニメ業界は制作の急激な増加で活況を呈していた。しかし、2007年をピークに、アニメ制作、映像パッケージのビジネスは下方トレンド入りしたとされる。 ゴンゾは、旧ゴンゾとデジメーションの合併により誕生、2004年に東証マザーズ市場に上場した。アニメ作品の権利を自社で保有する、先進的な資金調達の仕組みを利用する、M&Aの積極活用など、これまでのアニメ企業には見られなかった経営手法が注目を浴びた。また、急速な経営拡大が、企業成長を期待させた。 ゴンゾの経営悪化は個別企業の問題だけでなく、アニメビジネスの環境悪化の影響も大きかった。新興企業である同社の事業は、マニア向け作品、そしてマニア向け作品の資金回収の中心である映像パッケージビジネスへの依存度が大きかった。また、海外市場の拡大を念頭に、海外展開を視野に入れた作品を多数製作した。 |
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| [ そのほか ] |
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テレビアニメ『機動戦士ガンダム』が2009年で放映30周年を迎え、様々な記念企画が行われた。なかでも大きな話題を呼んだのは、東京・お台場の潮風公園に建設された高さ18メートルの1/1ガンダムである。 またガンダム30周年の盛り上がりは、近年、アニメ業界で活発化する周年ビジネスの可能性を感じさせるものである。キャラクターブランドの生誕○○周年は、これまでも多かったが、アニメでもキャラクター、作品、そしてビジネスの梃入れに、何周年記念といったストラテージが有効というわけである。 |
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| [ そのほか ] |
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平成21年度補正予算に、117億円の資金を投入する国立メディア芸術総合センター建設計画が挙げられたことが、アニメやマンガ、ゲーム業界を超えた一大騒動を巻き起こした。メディア芸術とは、文化庁によるアニメやマンガ、ゲーム、インタラクティブアート、メディアアートを包括する呼称である。 「アニメの殿堂」、「国立マンガ喫茶」といった批判にさらされ、さらに衆議院選挙と重なり、選挙の争点のひとつにすらなった。結局、新政権の成立と伴に、計画は白紙撤回されることになる。 |
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| [ そのほか ] |
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2009年は劇場アニメの公開が多かった年である。本数が多いだけでなく、予想を超えるヒットとなる作品が多かったのが特徴だ。その中で特筆すべき存在は、『ヱヴァンゲリオン新劇場版:破』と『サマーウォーズ』の大ヒットである。 両作品のヒットはアニメ映画がマーケティングのやり方次第では大きなムーブメント生み出し、予想外のヒットとなることを明らかにした。年末に公開され社会現象というほどの盛り上がりを見せた『ONE PIECE』の劇場版第10作『ONE PIECE FILM Strong World』も同様だろう。これも興収は前作の3倍以上は堅いところだ。 |
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| [ そのほか ] |
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今年1月、米国・サンフランシスコのベンチャー企業クランチロールは、テレビ東京など日本の権利者の協力を得て『NARUTO』や『銀魂』などの人気テレビアニメの日本国外向けインターネット配信を開始した。配信は日本のテレビ放映からわずか1時間後、日本語の番組に英語字幕をつけたものである。長年、海外のアニメファンから要望の高かった日本と海外のアニメ作品同時展開の実現となった。 しかし、違法配信対策も含まれている海外同時展開は、ビジネス面では依然脆弱である。クランチロールは日本の権利者と話合うことで著作権に対する意識を飛躍的に改善させたが、サイトの有料会員は伸び悩んでいる。今後は、同時展開の利益化が大きな課題となる。 |
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